2024年6月26日

 

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 ■ 試合データ

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米国時間:2024年6月25日

日本時間:2024年6月26日(水曜日)

9時分10開始

ロサンゼルス・ドジャース

対シカゴ・ホワイトソックス

ギャランティード・レート・フィールド

 

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【MLB.JP 戦評】

 日本時間6月26日、ドジャースは敵地ギャランティードレイト・フィールドでのホワイトソックス3連戦の2戦目を迎え、先制した直後に逆転されたものの、最終的には4対3で勝利。連勝を3に伸ばすとともに、あすの最終戦を残して3連戦の勝ち越しを決めた。ドジャース2番手のマイケル・ピーターセンが2勝目(0敗)をマークし、7番手のエバン・フィリップスは13セーブ目を記録。ホワイトソックス先発のクリス・フレクセンは力投したが、6回途中6安打4失点で7敗目(2勝)を喫した。

 ドジャースは1回表に大谷翔平の24号先頭打者アーチで先制。フレクセンが外角に投じたカーブをうまくバットに乗せ、右中間へと運ぶ一発となった。1回裏にアンドリュー・ベニンテンディの6号2ランとエロイ・ヒメネスのタイムリー二塁打で3点を失い、ホワイトソックスに逆転を許したが、3回表先頭の大谷が四球で出塁し、一死後にフレディ・フリーマンが12号同点2ラン。4回表には大谷が勝ち越しタイムリーを放ち、先発のボビー・ミラーが2回4安打3失点で降板したあと、6人のリリーバーが無失点リレーで1点のリードを守り抜いた。

 ドジャースの大谷は「1番・DH」でスタメン出場し、4打数2安打2打点1四球。初回の第1打席で24号先頭打者アーチを放ち、球団タイ記録となる9試合連続打点をマークした。3回表の第2打席は四球、4回表の第3打席はライトへの勝ち越しタイムリー。6回表の第4打席と9回表の第5打席はいずれも空振り三振に倒れた。3試合ぶりのマルチ安打で連続試合出塁を11に伸ばし、今季の打撃成績は打率.320、出塁率.398、OPS1.032となっている。

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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【スタメン】

1番DH

 

【出場成績/打者】

4打数 2安打 2打点 2得点 2三振 1本塁打(24号)

通算打率・320

OPS1・033

 

◆第1打席:

(結果)ホームラン

(状況)1回無死走者なし

(投手)クリス・フレクセン右

※カウント2―2からの5球目、外角の79・2マイル(約127・5キロ)のカーブに泳ぎながらも右中間に高々と打ち上げた。フェンス際で右翼手がジャンプするもグラブに当たってスタンドイン。ナ・リーグトップを走る24号は8本目の先頭打者弾だった。角度31度、打球速度93・8マイル(約150・9キロ)、飛距離376フィート(約114・6メートル)。これで9戦7発。打球速度は93・8マイルはメジャー195本の本塁打で最遅だった。

最近、振り切った瞬間に確信歩きする完璧な本塁打ばかりだが、手応えがなかったのか、打球を目で追い、バットを手に持ったまま走った。一塁ベース付近で柵越えを確認するも一塁ベースを踏み忘れており、二塁ベース手前で一塁へ戻りベースを踏み直した。これで打点は9試合連続。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者は自身の公式Xに「打点が公式記録になった1920年以降、ドジャース選手によるシーズン最長記録で、24年のエディ・ブラウン、44年のオーギー・ギャラン、55年のロイ・カンパネラに並んだ」と投稿した。

 

 

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◆第2打席:

(結果)四球

(状況)3回無死走者なし

(投手)クリス・フレクセン右

※初球のバックドアを見逃し、2球目の外角変化球も見送ってカウント1-1。ここから低めの変化球をじっくりと見極め、4球目は外角へ大きくストレートが外れた。打者有利のカウントとなったが、真ん中のスライダーを見逃しフルカウント。ここでタイムを取ってスタンドからブーイングを浴びせられたが、6球目のアウトローを見極めて四球を選んだ。

 

◆第3打席:

(結果)ライト前ヒット

(状況)4回2死1、3塁

(投手)クリス・フレクセン右

※1ストライクからの2球目、内角低めの89・6マイル(約144・2キロ)のカットボールを捉えた。快音を残した109・5マイル(約176・2キロ)の弾丸ゴロは右前に抜けた。貴重な勝ち越し適時打で打点を60に乗せ、トップのオズナ(ブレーブス)、ボーム(フィリーズ)とこの時点で4点差に迫った。

 

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◆第4打席:

(結果)空振り三振

(状況)6回2死1塁

(投手)タナー・バンクス右

 

◆第5打席:

(結果)空振り三振

(状況)9回1死走者なし

(投手)ジョン・ブレビア右

※右腕ブレビアとの対戦となった中、初球、2球目と積極的にフォーシームをフルスイング。ともにファウルとなったがタイミングは合っていた。だが最後は高めのストレートに空振り三振。

 

【コメント】

試合後

――何を考えて打席に入ったか。
「ヒットを打つことをまず考えてましたし、甘い球ではなかったですけど、しっかりといい結果に結びつくことができたと思います」

――一塁ベースを踏み忘れたと思ったのか。
「そうですね、踏んだか踏んでないかちょっとわからなかったんで、一応戻ったという感じですかね」

――自分の判断で戻ったのか。
「最初は入ってくれないかなっていうか、越えてくれないかなと思って見てたので、バットをクレイトン(マッカロー一塁ベースコーチ)に置いてけっていう感じで言われて、自分でその後に踏んだかどうかわからなかったので、一応戻ったっていう感じ」

――9試合連続打点は球団タイ記録。
「昨日もそうでしたけど、ノーヒットでも得点になるシチュエーションをしっかりチーム全体で作れてるっていうのが、僕の打点がどうのこうのに限らず、いい結果に結びついてるんじゃないかなと思う。昨日のジェイソン(ヘイワード)の当たりもそうでしたけど、ああいう打席が多いと、やっぱり得点を重ねるシチュエーションが多くなるんじゃないかなと思います」

――81試合が終わり、ドジャースでの付き合いは変わったか。
「時間が経つにつれて、やっぱりこの人はどういう人なんだなとか、チーム全体としての印象もそうですけど。自分がドジャースという球団、チームメートにまず慣れる必要があるんじゃないかなと思うので、そういう意味ではいい前半戦だったな、素晴らしい前半戦だったなと思います」

――ピッチングしないことがバッティングに影響を与えているのか。
「うーん、どうなんですかね。確実に運動量が少ないので、リカバリーはしっかり取れるっていうのは間違いないと思うので。プラスやっぱり毎年毎年、経験を重ねるごとに自分の中でもバッターとしても成長できてるので、そこがいい成績には結びついているのかなとは思います」

――本塁打の打球速度は遅かった。感触はどうだったか。
「フルカウントだったので、厳しい球は見送って、フォアボールでもいいカウントではあるんで、たまたまカーブがちょっと外寄りの真ん中ぐらいに来たので、打感としてはそんなに先っぽの方でしたけど、入ってくれたらいいなっていう感じでした」

――1番打者の1打席目、準備で工夫していることはあるか。
「どうですかね。基本的にはあんまり変わらないようにはしてますけど、ピッチャーによって多少、どの打席もそうですけどね、アプローチが多少変わってくるので、1打席目は特にチームの流れ的にも大事ですし、アウトのなり方も大事なんじゃないかなと思ってます」

――4回の適時打の場面。
「基本的には本当にストライクを打つ、ボールを見送る。何回も言ってますけど、それが1番大事なので。それで言うとボール球は打ってるんですけど、2球連続で同じ球種も来てますし、そういう意味ではいい反応ができてたのかなと思います」

――球宴のホームランダービーは。
「ホームランダービーはわかんないです。まだまずオファーがないとっていう感じなので、それからかなと思いますし、僕もリハビリやってるので、ドクターの許可であったりとか、トレーナー、チームの許可であったりとか。うーん、もちろんやりたい気持ちはどの選手もあると思うので、そういう他の部分との兼ね合い次第かなと思います」

――ファン投票では断トツ、球宴への意気込み。
「そうですね。それはもうもちろん出たいですね。ファン投票も特別だと思ってるので。そこでやっぱり出るっていうのが選手としては1番嬉しいんじゃないかなとは思います」

――ボールの見極めが良くなってきた。
「いい待ち方ができてるので、いい結果に結びついてるっていう感じじゃないかなと思います。その結果、いい構えの結果、ボール球を見送れているので、いい結果に結びついてる」

――フレクセンは得意ではなかった。データや印象は持っていたか。
「マリナーズではたくさん対戦をしましたけど。マリナーズ時代と多少こう、スタッフ的にも違う部分があったりとか。全体的にトータルとして見た時に、投げる球種の割合が違ったりとかはすると思うので。あとは自分に対する攻め方も全部、トータルで対策を立てて1打席1打席行くっていう感じかなと思います」

 

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【NEWS情報】

◯ 世界少年野球推進財団(王貞治理事長=プロ野球ソフトバンク球団会長)は26日、第30回世界少年野球大会福岡大会の概要を東京都内で発表した。7月28日から8月5日まで福岡県大野城市を主会場として行われ、米国や初参加のベトナムなど14カ国・地域の子どもたちが野球教室や試合などで交流を深める。新型コロナウイルスの影響で、2019年以来5年ぶりの開催。王理事長は「30年福岡に住んでいることもあり、地元開催のように感じて特に力が入っている。大谷君が頑張っているので、野球人気が復活している。もっと盛んになるようにわれわれも頑張りたい」と語った。 

 

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 ■ 試合情報(ドジャース関連NEWS)

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【コメント】

デーブ・ロバーツ監督:

「安定して結果を出せるのは、ストライクゾーンの見極めから来ている。彼はもちろん、クレイジータレントだ」

「相手は彼がスイングしたいという積極的な気持ちを利用する。9試合連続打点中だけど、(相手投手が)ストライクゾーンに投げてくれれば、10試合になっても私は驚かない。今はいい打席をするという意識が彼の中にあると思う」

「ストライクゾーンの見極めができることを見せつけると、ストライクゾーンに投げてくれることをショウヘイは理解していると思う。試合に勝つために多くのことをしてくれる。四球を選ばないといけない時は四球を選んでくれる。ストライクゾーンに投げてこなければ打てない。とてつもない仕事をやってのけている」

「(一塁ベースを踏み直したことについて)見ていないよ(笑)。一塁ベースに戻って踏み直したから、ファクトチェックをする必要はなかった」

 

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 ■ 球界情報

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藤浪晋太郎投手:

◯ 右肩を痛めて60日間の負傷者リスト(IL)入りしているメッツ藤浪が25日、フロリダ州で行われた傘下マイナーのルーキーリーグで実戦復帰した。FCLカージナルス戦に先発し、1回を3者凡退。先頭を二ゴロ、次打者を左飛に仕留め、最後は空振り三振で締めた。実戦は5月9日の傘下マイナー3Aでの登板以来、約1カ月半ぶりだった。藤浪は自身のインスタグラムで、背番号「33」のユニホーム姿の写真と投球動画を公開。最速98マイル(約158キロ)だったと明かし「特に不安や緊張もなく、フラットな気持ちでマウンドに上がれた事は良かったですし、結果もセカンドゴロ レフトフライ 空振り三振 と上々」と報告。「ここから少しずつ改善を重ねて、早くメジャーリーグに上がれるように頑張りますので、応援して頂けると幸いです」とつづった。

 

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 大谷翔平「越えてくれ」24号先頭打者弾は芯外され打球速度はメジャー移籍後最遅だった

斎藤庸裕氏/日刊スポーツ)

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【シカゴ(米イリノイ州)25日(日本時間26日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が異次元のゾーンに入った。「1番DH」でホワイトソックス戦に出場し、4打数2安打2打点。1回に6月10発目となる24号先頭打者アーチを放つと、4回には右前適時打で決勝点を奪い、3連勝に貢献した。9試合連続打点は球団では5人目で、1955年以来69年ぶりの快挙となった。チームは前半81試合を終え、貯金19でナ・リーグ西地区を独走。大谷が、その原動力となっている。

 

     ◇    ◇    ◇

 

 大谷が、ある意味すさまじい本塁打を打った。異次元の打球速度や飛距離ということではない。カウント2-2と追い込まれ、強振はしにくい。タイミングを崩され、フォロースルーは片手1本だった。「厳しい球は振って、たまたまカーブがちょっと外寄り真ん中ぐらいに来たので。打感は先っぽの方でしたけど、入ってくれたらいいなと思って走ってました」。バットの先で芯は外れた。打球速度はメジャー移籍後で最遅だった。それでも右翼手のグラブをかすめてフェンスを越えた。

 

 出塁を意識していても、今の状態なら本塁打になる。打率、本塁打でリーグトップ。打点も猛追し、打撃3冠を狙える位置にいる。前半81試合を終え、貯金19で首位を独走するチームの原動力だ。「時間がたつにつれて、この人はどういう人とか、チーム全体の印象もそうですけど、自分がドジャースという球団、チームメートにまず慣れる必要があるかなと。そういう意味では素晴らしい前半戦だった」。互いに理解し、結束力を高め、同じ目標に向かう。その中で“ドジャース大谷翔平”として溶け込む。そこに手応えがある。

 

 9試合連続で打点を挙げ、69年ぶりに球団記録に並んだ。それでも、自身の結果以上にチームプレーの質の高さに目を向ける。前日の9回無死二塁から左打者ヘイワードが進塁打の二ゴロを放った場面を例に挙げ「ノーヒットでも、得点になるシチュエーションをしっかりチーム全体で作れているのが、僕の打点がどうのこうの限らず、いい結果に結び付いている」と、1点を確実に取りにいくスキのない攻撃を称賛した。

 

 その中心にいるのが、大谷でもある。3回1死、フリーマンが同点2ラン。結果的に左越えの本塁打となったが、一塁走者として打球を見ながらタッチアップの準備でベースに戻ろうとしていた。仮に左飛だったとしても得点圏に進める-。進塁を常に狙う意識のたまものだった。

 

 第1打席の先頭弾は、気付けばバットを持ったまま一塁を回っていた。「越えてくれないかなと思って見てたので。バットをちょっと持ちすぎてたのでクレイトン(マカラフ一塁ベースコーチ)に『置いてけ』っていう感じで言われて」。途中でUターンし「(一塁ベースを)踏んだか踏んでないかちょっと分からなかったので、一応戻りました」と笑った。打線だけでなく、5試合連続3失点以下の投手陣にも粘り強さがある。「1点でも多く取って楽にさせてあげたい」。1番で引っ張る大谷の必死な姿勢が、かいま見えた。

 

 大谷の本塁打打球速度の最速&最遅ベスト3

 

<1>24年4月23日 191・0キロ(118・7マイル) 右(方向) バーンズ(ナショナルズ) スプリット

 

<2>22年6月25日 189・9キロ(118・0マイル) 右(方向) ジルベルト(マリナーズ) 直球

 

<3>21年6月28日 188・6キロ(117・2マイル) 右(方向) キング (ヤンキース) スイーパー

 

 

 

(1)24年6月25日 151・0キロ(93・8マイル) 右(方向) フレクセン(ホワイトソックス) カーブ

 

(2)24年4月26日 154・6キロ(96・1マイル) 右(方向) バシット(ブルージェイズ) スライダー

 

(3)21年5月16日 155・4キロ(96・6マイル) 右(方向) バーンズ(レッドソックス) 直球

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◆ 大谷翔平ホームラン量産なぜこんなに打てる? 五十嵐亮太さんが挙げる“3つの要因”

(テレ朝NEWS)

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 大谷翔平選手(29)、なぜここまでホームランを打てるのでしょうか。元メジャーリーガーの五十嵐亮太さんに話を聞きました。

 

■五十嵐さんの予言が的中!?

 大谷選手は日本時間26日もホームランを放ちました。これによって6月のホームラン数は10本となりました。この数字は、MVPを獲得した2021年(13本)を上回っていて、同じくMVPを獲得した去年(15本)のペースに追いつきました。このペースをどう見ていますか?

 

五十嵐さん

「いいペースできています。普通に見ていたら、並の投手では抑えられない、太刀打ちできない状態になっています」

 

 今月13日に出演した際、五十嵐さんは「このあとホームランウィークがありそう」と言っていましたが、まさに今“予言”が的中していますよね。

 

五十嵐さん

「こういうのはだいたい外すんですけど、当たっちゃいました。僕のは偶然なんですけど、大谷さんの成績は偶然じゃないです」

 

■HR量産の要因(1)「6月だから」

 その偶然じゃないという五十嵐さんの見解です。“3つのポイント”で伺いました。

 

 1つ目は「6月だから」とありますが、なぜ6月はこんなに好調なのでしょうか?

 

五十嵐さん

「6月は気温が上がってくるので、体が動きやすくなります。ピッチャーとの対戦も増えることによってボールをしっかり見ることができる、ピッチャーのボールに慣れてくるところが影響してきます」

 

 それだと全バッターが動きやすくなってきますが、なぜ大谷選手だけ抜けているのでしょうか?

 

五十嵐さん

「もともと大谷選手は『選球眼』がいいんですが、それに磨きがかかる。対戦するごとに自分のストライクゾーン、ボールゾーン、打っていいコースがしっかり分かってきています。自分が優位な展開で、打席の中で進めていくことができるんです」

 

■HR量産の要因(2)「新・ルーティーン」

 2つ目は「新・ルーティーン」です。それは、大谷選手がバットを使って打席で距離を測るシーンのことです。今月14日から取り入れたようで、それ以降ホームランを7本打っています。

 

 このルーティーンが見事にはまっているということですか?

 

五十嵐さん

「はまっていますね。大谷選手はもともといろんなことに敏感です。球場の景色、白いラインが球場によって太さが違うことから、感覚的に、立っている位置が微妙にずれていたらしいんです。距離を測ることによって自分の左足を毎回しっかり同じ位置に立てることで、同じ構えでできる。そこからボールを見極めることがうまくいっています」

 

 選手にとってのルーティーンは、どれくらい影響があるのでしょうか?

 

五十嵐さん

「微妙なズレなんですけど、そこがずれることによって景色が変わったりします。今まで自分のなかでボールだと思ったものがストライクになってしまうところにつながります」

 

 気持ち的に大きく左右されるという感じでしょうか?

 

五十嵐さん

「自分の感覚とのズレがあるか、ないかというところなので。その感覚のズレがなければ、自分で納得して見極めたことになります。どの選手でも微妙なズレはありますが、それをいかに敏感に気づけるか、気づけないかというところが、一流かそうじゃないかの差にもなると思います」

 

■HR量産の要因(3)「審判を味方に?」

 3つ目は「審判を味方に?」とあります。

 

五十嵐さん

「日本時間25日の第2打席のフォアボール。これは3ボール2ストライクから、映像上ではストライクゾーンに入っているんですが、審判はボールと判断しました。なぜかというと、大谷選手は選球眼がいい、そうなると審判も『際どいところで大谷選手が見逃したからボールだよね』と思いがちなんです。映像上では、ストライクでもボールでもどちらでもいいようなコースですが、『大谷選手だからちょっとボールかな』と審判もちょっと揺さぶられます」

 

 五十嵐さんが見た感じはどっちだと思いましたか?

 

五十嵐さん

「どっちでもいいなと思いますが、投げる側からすると『ギリギリ入っていないかな?』というようなコースでした」

 

 6月も残すところ、あと4試合となりました。3冠王も見えてきているなかで、前回的中した五十嵐さんは、今後の大谷選手どう見ていますか?

 

五十嵐さん

「打点であと4つですから、時間の問題ではないでしょうか。今のところ崩れるところが想像しにくいぐらい状態がいいです」

 

(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2024年6月26日放送)

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◆ 【ケンケン】大谷 公式戦初の古巣エンゼルス戦、愛される男が取った驚きの行動と恩返し弾

横山健太氏/日刊スポーツ)

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 すっかりドジャースの大黒柱としてチームメートからも、ファンからも愛される大谷翔平。今回、MLB初取材の「ケンケン」こと日刊スポーツ横山健太カメラマンが写真とともにフレッシュな視点でレポートします。

 ◇   ◇   ◇

 大谷がドジャースに移籍して以降、公式戦初の対エンゼルス戦が6月21日から2連戦ドジャースタジアムで行われた。古巣との対戦とあって、いつもより報道陣が集まっており米国内でも注目度が高いことが感じられた。私自身、エンゼルス時代の大谷を取材したことがないので元チームメートとどんな関係性なのか、どんな風に再会を楽しむのか興味があった。ただスーパースターとなった大谷にエンゼルスの選手たちが一歩引いて微妙な雰囲気だったら、なんか寂しいだろうと勝手に想像してしまったが、全くの無用な心配だった。

 エンゼルスの練習している方へ大谷が歩いて行くや、選手やスタッフがどんどん集まってきて大きな輪ができ、笑顔でみんなにあいさつや会話を交わしていた。その風景を見ただけで大谷がエンゼルス時代に過ごした時間がどんなに幸せな時間だったか、元チームメートたちとの関係がどんなに素晴らしいものだったのかが伝わってきた。

 前日の試合では特に仲の良かったサンドバルが大谷の打席の際に負傷交代する場面があった。心配そうに見つめる大谷が次に取った行動は、なんとマウンド上に集まったエンゼルスナインに近寄っていき、オハピーに「サンドバルは大丈夫か?」と話しかけた場面があった。そんな場面は日本プロ野球では見たことないし違反とまではならないが、さすがに審判も笑いながら注意をしていた。そんな行動も大谷の人柄が現れた行動だなと感じた。

 そんなほっこりした風景を見た後での恩返しの特大ホームラン、、、さすが大谷翔平だ!【横山健太】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「ケンケンのWEEKLY SHO!Time!!」)

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 ■ NOTE

 

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