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2024年6月24日

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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◯ 大谷は23日は試合がなく、翌24日から敵地でホワイトソックスとの3連戦に臨む。シリーズ初戦は左の豪腕ギャレット・クロシェット(25)とのマッチアップで、23日付のシカゴ・トリビューン電子版は大谷との対戦を「パワーアームとパワーバット。クロシェットとオオタニの対決は見逃せない」とする記事を掲載するなど、地元シカゴでも注目されている。

 

今季最速100マイル(約161キロ)、平均97マイル(約156キロ)をマークするクロシェットは、2021年に大谷と2打席対戦しいずれも三振を奪っている。同紙によると今季キャンプのオープン戦でも対戦しており「オオタニがあまりにもバットを強振したので、ヘルメットが吹っ飛んだ。そして4球目で見逃し三振を奪った」という。大谷は22日のエンゼルス戦で3試合連続となる23号本塁打を放ち、現在打撃好調。豪腕エースとの対決で4試合連続弾が出るか注目される。

 

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◯ 化粧品大手コーセーは24日、同社が展開するスキンケアブランド「雪肌精」の広告モデルを務める大谷を起用した日焼け止めの重要性を訴える新プロジェクト「エールforエール」を開始すると発表。同日から京王線新宿駅などに大谷の交通広告が掲出される。同プロジェクトは「この夏。応援する人を、応援します」をキーメッセージに、スポーツを楽しみ、全力で応援する人たちに日焼け止めの重要性を発信する。大谷の交通広告は京王線新宿駅や大谷の故郷・岩手県の花巻駅など全国8カ所に掲出され、太陽に手を差し出し、紫外線に対峙する大谷の巨大顔写真とともに右隣に「この夏。応援する人を、応援します」とメッセージが書き添えられている。

 

 

◯ コナミデジタルエンタテインメントは24日、野球ゲームアンバサダーを務める大谷が30周年となった「実況パワフルプロ野球」のアプリに侍ジャパンのユニホーム姿でコラボレーションすると発表した。サクセスモードでは、昨年のWBC決勝前に言った名文句も登場する。また、大谷が17年の日本ハム時代にコラボした際、イベントキャラクター設定で使用した直筆アンケートも公開された。大谷が好きな食べ物や女性のタイプといったプライベートの質問に答えている。大谷への質問と回答は、以下の通り(抜粋)。

 

 質問 好きな食べ物

 回答 チョコレート

 

 質問 嫌いな食べ物

 回答 トマト

 

 質問 苦手な物

 回答 ホラー映画

 

 質問 好みの女性のタイプ

 回答 さわやかな人

 

 質問 どんな時に異性を魅力的だと思いますか

 回答 笑顔

 

 質問 憧れ、もしくは尊敬して手本にしたいと思っている人は

 回答 先生

 

 質問 目標にしている野球選手、またはライバルと思っている選手は

 回答 いません

 

 質問 野球以外で苦手なことは

 回答 そうじ、料理

 

 質問 野球以外に得意なスポーツは

 回答 水泳

 

 質問 野球以外にしてみたいスポーツ

 回答 バスケ

 

 質問 スポーツ以外でやってみたいことは

 回答 一人旅行

 

 質問 お勧めの本は

 回答 生き方 稲盛和夫

 

 質問 高校時代、野球のために我慢したことは

 回答 ありすぎて分かりません

 

 質問 高校時代にこだわって使用していたもの

 回答 グローブ、日誌

 

 質問 パワプロアプリのシナリオで、主人公にオリジナル変化球を授けるとしたら、どのような変化球が良いか

 回答 浮くボール

 

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 大谷翔平の「ライバル」は誰か? 今季メジャーの投手・野手からひとりずつピックアップ

杉浦大介氏/webSportiva)

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【最速164キロの右腕と「力と力の勝負」】

 

 ロサンゼルス・ドジャースに移籍後も大活躍を続ける大谷翔平にとって、メジャーリーグでの"ライバル"となる選手は誰なのか。過去にはジャスティン・バーランダー(ヒューストン・アストロズ)、マックス・シャーザー(テキサス・レンジャーズ)のようなベテラン投手との対戦が話題になったが、世代の違いもあって、これらのレジェンドたちをライバルと呼ぶのは少し違うかもしれない。

 

 2021年にMVPを争ったウラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)は、毎年のようにタイトルを競い合う存在になるかと思えたが、以降の活躍は今ひとつ。"格"という意味で大谷とはかなり差がついた印象がある。宿敵が見つけづらいことは、昨季まで投打の二刀流をこなしてきた大谷の"ユニークさ"を物語っているともいえよう。

 

 しかし今シーズンの前半戦、今後しばらくライバル関係を築いていきそうなふたりの選手との印象深い対戦があった。まずは真っ直ぐの球速が最速101.9マイル(約164キロ)を誇るピッツバーグ・パイレーツの豪球右腕、ポール・スキーンズだ。

 

 2023年のドラフト全体1位でメジャー入りした22歳のスキーンズは、6月5日(現地時間。以下同)のドジャース戦で大谷と初対決。3万人近い大観衆が集まったこの日の初回、第1打席は101、100、101マイルの4シームを投げ込み、大谷を空振り三振に斬ってとった。

 

『MLB.com』のサラ・ラングス記者によると、先発投手が3球連続100マイル以上を投げて空振り三振を奪ったのは2008年以降の集計で初めてとのこと。圧巻の投球に、大谷も「すばらしいボール。もちろん速かった」と感心した。

 

 ただ、大谷も黙ってはいない。二死一塁で迎えた3回の第2打席。カウント3-2から高めの速球を捉えると、打球はやや詰まり気味ながらもセンターに伸びていく。そして、バックスクリーンに飛び込む15号本塁打となり、PNCフィールドのどよめきはしばらく収まらなかった。

 

スキーンズは「(大谷との激突を)"力と力の勝負"と呼んでほしい」とコメントしたが、メジャー屈指の長距離砲となった大谷と対決し、そう言ってのけられる投手は多くはいないだろう。スキーンズと大谷の対決には、そんな言葉も大袈裟ではないと思える魅力があった。

 

 大谷が打った101.1マイルの真っ直ぐは、これまで本塁打にした全球種のなかで最速。また、スキーンズが速球を長打にされたのは、メジャーでの5戦目にして初めてのことだった。豪快な対戦に、スキーンズは笑顔が抑えきれない様子でこう語っていた。

 

「こういうマッチアップがあるからこそ、この(メジャーの)ゲームなんだ。対戦は間違いなくクールな瞬間だった」

 

 スキーンズは大学時代、投手と捕手の二刀流でプレーしていたことでも知られる。また、偶然にも2018年4月8日、大谷がエンゼルスタジアムで本拠初先発したアスレチックス戦を、ファンとして球場で観戦したというエピソードも。そんな背景もあって、初対決の前日には「僕は彼(大谷)を見て育った。二刀流の選手であり、ドラフト指名されるまでは僕もそうなりたかった。いろんな意味でインスピレーションを得たよ」と目を輝かせていた。

 

 ただ、そういったバックグラウンドを抜きにしても、豪腕投手と最強打者の真っ向勝負は、野球漫画のようなシンプルな魅力がある。スキーンズはここまで4勝0敗、防御率2.29、39回1/3を投げて53奪三振と期待どおりの成績を残してきた(成績は日本時間6月23日時点)。ケガさえなければ将来は有望。順調に成長すれば、同じナ・リーグに属する大谷とは何度も対決の機会があるはずだ。

 

 次のドジャースとパイレーツの対戦は8月9日から、今度はロサンゼルスでの3連戦が組まれている。ここでもスキーンズに登板機会があれば、話題を呼ぶことは間違いない。注目の第1ラウンドが終わって間もないが、次の対戦が早くも楽しみである。

 

【ワールドシリーズでの対決も期待のスラッガー】

 

 もうひとりは野手。現時点の人気、格、ステータスといった面を考慮すると、大谷に最も近い位置にいるのはニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジだろう。

 

 本塁打王に2回、MVPに1度輝いている身長約2mの巨漢スラッガーは、大谷と同じくクリーンなイメージのスーパースター。今季も27本塁打を放ち、両リーグ単独トップに君臨している。

 

 対戦数が少ないだけに"大谷のライバル"というイメージはなかったが、2017年に52本塁打、2022年に62本塁打を放ったジャッジも、紛れもなく"球界の顔"であることは間違いない。

 

 「『デカいなあ』と思います(笑)。見慣れないサイズというだけでも印象的ですけど、どういう点差でも、どういう状況でも自分のバッティングを崩さずにプレーしているのがとても印象的。見ていて勉強になります」

 

『ESPN』で中継された6月9日の試合前、インタビューを受けた大谷はジャッジの存在感と実力をそう絶賛していた。

 

 ニューヨークで6月7~9日に行なわれたヤンキース対ドジャースの3連戦の際、ふたりの対決は"ワールドシリーズ前哨戦"とまで呼ばれるほど大きな注目を集めた。ヤンキースタジアムでは、大谷とジャッジのコラボレーションによるボブルヘッドが特別に売り出されたほどだ。

 

 特に9日のゲームでは、両雄の"一騎討ち"が4万8023人の大観衆を沸かせた。とは言っても派手なアーチ合戦ではなく、勝負になったのは大谷の"足"とジャッジの"肩"。8回、二塁打で出塁した大谷は一死で三塁に進み、後続打者の浅い右飛で本塁を狙った。

 

 強肩のジャッジがライトから投じた93.4マイル(約150キロ)の好返球でギリギリのタイミングになるかと思いきや、スプリントスピード秒速29・4フィート(約8.96メートル)で駆け抜けた大谷は難なく生還。このハイレベルの攻防のあと、ジャッジは「彼は速いね」と舌を巻き、大谷の総合力を称えた。

 

「僕が95、96マイルが投げられたら(大谷をアウトにする)チャンスがあったかもしれないが、彼はスピードスター。すばらしいアスリートだ。球場全体に打球を飛ばし、あんな浅い打球でも犠飛で生還してしまう。体の状態が万全な時は投球もするんだから、最高の選手だよ」

 

この3連戦では、ジャッジが11打数7安打、3本塁打4打点と大暴れ。13打数2安打1打点でノーアーチに終わった大谷を打撃面では上回った。ただ、ふたりは打つだけではなく、さまざまな形で"魅せる"ことができる。ともに人気も抜群なため、ダラスで開催される7月のオールスターゲームでも両リーグの看板を背負うことになるだろう。

 

 両選手が全盛期を迎えている今のうちに、ワールドシリーズでも激突してほしいと願わずにはいられない。現在、ドジャースとヤンキースはそれぞれの地区で首位を快走しているだけに、今年はそのチャンスが十分にある。最終決戦での直接対決が実現したら、その時こそ、大谷とジャッジが現役選手のなかの"最高級のライバル"として広く認められることになるかもしれない。

 

杉浦大介●取材・文 text by Sugiura Daisuke

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◆ 大谷翔平のアーチなくてもドジャース対ヤンキース戦が直近2年で最高視聴数 米報道

(日刊スポーツ)

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 今季のMLBの全米中継で、ドジャースとヤンキースの試合が圧倒的な視聴数を獲得したと、米スポーツビジネスメディア「スポルティコ」が23日(日本時間24日)に伝えた。

 

 テレビ視聴データを調査する「ニールセン」によると、8日(同9日)に4大ネットワークのFOXで中継されたヤンキース-ドジャース戦は全米の95%の系列局で放送され、平均291万世帯が視聴。これは2022年9月以降のレギュラーシーズン中継としては最多だという。

 

 翌9日(同10日)の同カードは米ケーブルテレビ局ESPNで中継し、平均230万世帯に視聴され、これも22年のヤンキース-レッドソックスの開幕シリーズ中継以降では最多だったという。

 

 大谷は8日の試合で4打数1安打、1打点2得点でドジャースは11-3で圧勝。9日は大谷が4打数1安打1得点でチームは4-6で敗戦した。大谷はこの3連戦で本塁打を放っていないが、現在23本本塁打でナ・リーグトップ。一方ヤンキースでは主砲ジャッジが両リーグトップの28本塁打を放っている。

 

 記事は「ワールドシリーズの中継権を持つFOXが、この話題性のある2球団がシリーズで対戦してくれないかとそわそわしている」と伝えている。

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◆ 大谷翔平の“本当のスゴさ”は本塁打ではなく…監督とチームメイトが絶賛した“ただのヒット”を分析して判明した事実「あのプレーがなかったら…」

笹田幸嗣氏/NumberWEB)

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「1番・大谷翔平」が躍動している。

 

 ムーキー・ベッツ負傷後、2番から繰り上がり、5試合で20打数10安打、5四球、3本塁打。打率.500、出塁率は.600、OPSは1.700にも及ぶ。負傷前にベッツがマークしていた打率.304、出塁率.405、OPS0.892をサンプル数は違えど大きく上回る。大谷には今、『最強1番打者』の称号が与えられている。

 

 デーブ・ロバーツ監督は米メディアから「なぜ、大谷が1番なのか」と問われ「default」という言葉を使い、笑いながら答えた。

 

「By default(他に選択の余地がない)。彼は完璧。他の選手で適任はいない。彼には経験もある。スイングも良くなっている。ストライクゾーンをコントロールし、やるべきことをやっている」

 

「1番」抜擢後、確かに大谷の数字は素晴らしい。だが、大谷の打撃を数字だけで測ることはできない。数字以上の仕事を彼は果たしている。貢献度は絶大だ。

 

大谷が“ただのヒット”で何度も両手を叩いた場面

 18日、コロラドでのロッキーズ戦。ドジャースは4対9とリードされた9回に7点を挙げ、大逆転勝利を収めた。敵地での9回5点差からの逆転勝利は、ブルックリン・ロビンズ時代の1929年6月25日まで遡る。ヒーローは1点差に詰め寄る満塁本塁打を放ったジェイソン・ヘイワードであり、勝ち越しの3点本塁打を放ったテオスカー・ヘルナンデスだったが、この歴史的な勝利に献身的な打撃で繋げた大谷のアプローチを見逃してはならない。

 

 代打ヘイワードの満弾で8対9。1死走者なしで1番・大谷に打順は回った。勝利のためにはあと2点、最悪でも1点が欲しいところ。すべき仕事は打者の能力により異なるが、大谷ならば本塁打、安打、四球、この場面で求められるすべての仕事を遂行することが出来る。カウントは1-1。ここで彼は出塁を前提としたアプローチを見せた。

 

 救援右腕ポドニクが投じた低めのチェンジアップに対し、バットヘッドを遅らせ逆方向を狙った。一塁ベースを回った大谷が何度も両手を叩いている。その姿は昨年3月のWBC準決勝・メキシコ戦を彷彿とさせた。1点ビハインドの9回に先頭で右中間二塁打を放ち、両手を上げチームを鼓舞したあの姿だ。

 

 2死後、フリーマン敬遠、決勝3点本塁打を放ったヘルナンデスは言った。

 

「ジェイソンが本塁打を放ち大谷に回した。彼は出塁するためにバトルし、後ろへと繋げた。だからなんとかしたかった」

 

「ショウヘイは決して本塁打を狙おうとしなかった」

 この大谷の左前打について、後日、ロバーツ監督に話を聞いた。指揮官は熱弁を繰り返した。

 

「あの場面、彼ならば本塁打、四球、安打での出塁、なんでも出来た。だが、決して彼は本塁打を狙おうとしなかった。攻撃を繋げようとしていた。これはチームメートを信頼し、チーム全員で攻撃しようとする意思表示なんだ。こういうアプローチは選手やダグアウトに伝染する。そして、テオスカーが本塁打で決めた。大谷が見せたアプローチこそ、チームの勝利を最優先に考えた『ウイニング・アプローチ』。ラインナップを『線』として捉え、攻める。素晴らしいものだった」

 

 指揮官はさらに日々の大谷の献身的な打撃のアプローチも褒め称えた。

 

「彼は良いチームメートとしてプレーすることを理解している。彼は17日の試合でも9回に二ゴロを放ち走者を三塁に進め、その後の犠牲フライを呼んだ。あのプレーがなかったら、我々はあの試合で勝てなかったかもしれない。彼はチームが勝つために、小さなことであっても、しなくてはならない仕事をしっかりやっている。ドジャース野球の真髄とは、1球1球を大切にし、小さなことをコツコツと積み上げていくことなんだ。翔平はそれを良く理解し、実践してくれている。彼は『ウイニング・アプローチ』を理解した『ウイニング・プレーヤー』なんだ」

 

 本塁打は野球の華だ。派手な一撃に目を奪われがちとなるが、野球というスポーツには試合の様々な局面において『すべき仕事』がたくさんある。その一方で『してはいけないプレー』も多々ある。真のプロフェッショナルは決して『してはいけない』プレーはしない。すべき仕事を確実に遂行する。

 

大谷は“チーム打撃”で勝つ喜びを感じている

 思い起こせば、ヤンキース時代の松井秀喜もそうだった。チームメートに高く評価され、手厳しいニューヨークのメディア、目の肥えた野球ファンにも愛された。その理由はすべきプレーを確実に実践し、チームの勝利に貢献したからだった。

 

 大谷も自らの言葉でフォア・ザ・チーム、ラインナップについての意識を語った。

 

「シチュエーションもそうですし、打線のメンバーが変われば流れも変わると思うので、ここまでもそうでしたけど、ドジャースという球団のラインナップにまずしっかり慣れるというか、そこが一番ポストシーズン、短期決戦に向けて、大事なんじゃないかなと思います。ラインナップにしっかり順応できるように。そこは一番大事だと思っています」

 

 今はケガで離脱中の選手もいるが、ドジャースのベッツ、大谷、フリーマン、スミス、マンシー、T・ヘルナンデスと続くラインナップは他球団にとって脅威の的だ。その彼らは常に『線』で攻撃を仕掛ける。自分勝手なフリー・スインガーではない。これこそがドジャースの最大の強み。メジャー移籍7年目。大谷翔平は初めてその攻撃の醍醐味、チームとして戦う喜びを実感している。充実の秋へ向け、その姿をしっかりと見ていきたい。

 

(「メジャーリーグPRESS」笹田幸嗣 = 文)

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