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2024年6月23日

 

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 ■ 試合データ

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米国時間:2024年6月22日

日本時間:2024年6月23日(日曜日)

11時10分開始

ロサンゼルス・ドジャース

対ロサンゼルス・エンゼルス

@ドジャースタジアム

 

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【MLB.JP 戦評】

 日本時間6月23日、ドジャースは本拠地ドジャー・スタジアムでのエンゼルスとの「フリーウェイ・シリーズ」2連戦の2戦目を迎え、3回裏に一挙4点を先制するなど7対2で快勝。ロサンゼルスを本拠地とするチーム同士の2連戦は1勝1敗で終了した。ドジャース先発のタイラー・グラスナウは7回74球を投げて被安打2、奪三振10、無四球、失点2(自責点1)の快投で8勝目(5敗)をマーク。エンゼルス先発のザック・プリーサックは4回途中7安打6失点でノックアウトされ、今季初黒星(1勝)を喫した。

 

 前日の試合で延長タイブレークの末に敗れたドジャースは、エンゼルス先発のプリーサックを打ちあぐねていたが、3回裏にギャビン・ラックスの2号ソロ、大谷翔平の23号2ラン、アンディ・パヘスのタイムリー二塁打で一挙4点を先制。4回表に1点を返されたが、4回裏にウィル・スミスの押し出し四球とフレディ・フリーマンの犠飛で6対1とリードを広げた。5回裏にはラックスのタイムリーで7点目。グラスナウは7回表にローガン・オホッピーに10号ソロを浴びたが、7回2安打2失点の快投を見せ、ドジャースは7対2で快勝した。

 

 ドジャースの大谷は「1番・DH」でスタメン出場し、初回の第1打席はライトライナーに倒れたが、3回裏の第2打席で3試合連発となる23号2ラン。これで7試合連続の打点&得点となり、ロサンゼルス移転後の球団記録に並んだ。4回裏の第3打席は四球で出塁。6回裏の第4打席はセカンドゴロ、8回裏の第5打席もセカンドゴロに倒れ、4打数1安打2打点1四球だった。連続試合安打を7に伸ばし、今季の打撃成績は打率.321、出塁率.398、OPS1.030となっている。

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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【スタメン】

1番DH

 

【出場成績/打者】

4打数 1安打 2打点 1得点 1四球 1本塁打(23号)

通算打率・321

OPS1・031

 

◆第1打席:

(結果)ライトライナー

(状況)1回無死走者なし

(投手)ザック・プリーサック右

※2球で追い込まれてしまったが、低めの変化球をしっかりと見極めた。最後はアウトローのチェンジアップをうまく右手一本で払ったが、打球は惜しくも右翼正面を突いた。追い込まれてからの対応は抜群で、状態の良さをうかがわせるシーンだった。

 

◆第2打席:

(結果)ホームラン

(状況)3回無死1塁

(投手)ザック・プリーサック右

※1点リードの3回無死一塁。カウント2-0から右腕プリーサックが投じたスライダーを右中間に運んだ。打球速度115.5マイル(約185.9キロ)、飛距離459フィート(約139.9メートル)、角度24度の特大弾。3試合連続弾は今季2度目で、自己最長の7試合連続打点となった。豪快アーチに本拠地は大歓声に包まれた。

 

 

 

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◆第3打席:

(結果)四球

(状況)4回1死1、3塁

(投手)カーソン・フルマー右

※4回1死一、三塁の3打席目は2番手右腕フルマーの前から4球連続ボールの四球を選んで2打席連続アーチはならなかった。満塁と好機を広げると、スミスが押し出し四球、フリーマンの犠飛で2点を追加してリードを広げた。

 

◆第4打席:

(結果)セカンドゴロ

(状況)6回無死走者なし

(投手)ハンス・クラウス右

 

◆第5打席:

(結果)セカンドゴロ

(状況)8回2死走者なし

(投手)ロアンジ・コントレラス右

 

【コメント】

試合後ヒーローインタビュー

ーー古巣エンゼルスから2戦連続本塁打が出た

「まずオフェンスも良かったですけど。何より(先発の)グラスノーが素晴らしいピッチングだったので、そこにつきるかなと思います。」

 

ーーラックスがホームランを打つ前に何か情報を伝えていたか

「いや、特に。その時の打席打席で、僕からとかではなく。お互いにどういう球だったのかとかをいろいろ。ギャビンだけじゃなくて、他の選手ともしっかりコミュニケーションを取りながらやっていけてるのはいいことかなと思います。」

 

ーー飛距離459フィート(約140メートル)は自身でも驚いているか

「打球速度的には(約186キロで)素晴らしい打球だったと思うので。あとはいい角度(24度)で、いい眺めだったなと思います。」

 

ーーシティーコネクトユニホームでホームランとチームも勝利

「勝っていいゲンがかつげるんじゃないかなと思うので。次もしっかり勝ちたいなと思います。」

 

 

【NEWS情報】

◯ ハイウェイダービー2戦目でドジャースは今季初めて「シティーコネクトジャージー」を着用。「シティーコネクト―」はMLBユニホームサプライヤーのナイキ社と各都市の共同企画で作られたユニホーム。2021年シーズンから導入され、それぞれの本拠地となる都市のイメージをデザインに落とし込んでいる。鮮やかな“ドジャーブルー”で知られるドジャースだが、シティーコネクトジャージーでは落ち着いた印象の「コバルト」と「エレクトリックブルー」を採用。球団の初代ユニホームの赤い番号に対する敬意のしるしとして、タグや胸元のナイキ社のロゴは赤色になっている。

 

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◯ 試合前には左翼付近でキャッチボールを行い、約20メートルの距離で61球を投じた。球速は82マイル前後(約132キロ)だった。その後、大谷は右翼付近でアップをしていたエンゼルスナインに駆け寄り、キャニングや寺田庸一トレーナーら選手、スタッフほぼ全員と談笑した。その中で前日左前腕の張りを訴えて緊急降板し、この日負傷者リスト入りした左腕サンドバルとも談笑。10分近く話し込み、爆笑しながらサンドバルからペットボトルの水をかけられる場面もあった。

 

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◯ 7試合連続安打で、自己最長を更新する7試合連続打点もマークした。打率は3割2分1厘で、本塁打と打率のリーグ「2冠」は守った。7試合連続打点は日本人メジャー史上最高。これまでの記録は松井秀喜氏の「6」で、05年に1度(6月11~17日)、07年に2度(6月5~10日、7月21日ダブルヘッダー第1試合~25日)の計3度達成していた。

 

◯ 試合前の始球式にジュジュ・ワトキンスさんが登場。ベンチ裏では大谷と一緒に2ショットを撮影した。18歳のワトキンスさんはバスケットボールプレーヤーで、高校時代に全米最優秀選手賞を受賞した実績がある。昨年、南カリフォルニア大に進学するにあたっては、ESPNが新入生ランクでNo.1と評価したプレーヤーだ。U-16、U-17など各年代で米国代表をチャンピオンに導き、MVPを獲得した実績も持つ。身長は188センチで、大谷と並んでもほぼ遜色がない。

 

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 ■ 試合情報(ドジャース関連NEWS)

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【コメント】

デーブ・ロバーツ監督:

ーーベッツ復帰後も大谷を1番で起用するか

「ハハっ(笑)! まだ先の話だが、ムーキーが戻ってきた際に、それはいい考えになるだろう。打線を構成する上で最善の方法は何なのか、についてね」

 

ーー大谷は打順に関係なく、結果を残している

「ショウヘイには関係ないと思っている。他の選手にとっては(打順変更が)大きな違いになるかもしれないが。本当にいい同僚としてプレーし活躍することにとても集中している。どこで打とうが、影響しているとは思わない。それが私の本音だ」

 

ーー序盤は調子が上がらなかった6月も打率.308、9本塁打、19打点の好結果

「ボールが彼のヒッティングゾーンに来た時は、強い打球が生まれている。体調管理もしっかりできている。スペシャルな数週間になっている」

 

ミゲル・ロハス内野手:

ーー現在安打を放った試合は22戦無敗中

「ニューヨークでのシリーズ(6月7~9日のヤンキース3連戦)あたりから言われ始めてから意識し始めた。これからも続けられるようにと話していたが、今はうまく軌道に乗っていると思う。この調子で毎日安打を打ちたい」

 

ーー今後に向けて

「シーズンは長い。我々が苦労する日は来る。我慢強くならなければならない」

 

ーー大谷について

「翔平は大きなステップアップをした。我々のリーダーであるムーキー(ベッツ)の代わりを探すのは難しいが、我々の1番打者には大谷翔平がいる。彼はベストだ」

 

ザック・プリーサック投手:

「大谷に本塁打にされた変化球は、四球を与えたくなかったので甘くなってしまった。インサイドを狙ったのに、真ん中に甘く入ってしまったので、それを彼がいいスイングで打った。彼が球が良く見えていることは、わかっていた。過去2週間でOPS2・000という人なのだから、自分はあの場面でもっと厳しい投球をするべきだった。失敗から学んだ」 

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 大谷翔平の流出から半年…HR兜の意外すぎる行き先、佐々木朗希獲りは「ノー・アイデア」

小谷真弥氏/Full-Count)

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 エンゼルスからドジャースへ大谷翔平投手が移籍してから半年。エンゼルスのペリー・ミナシアンGMが、馴染みのある日本メディアに近づいてきた。「ハウ・アー・ユウ!? グッグッグッグッ!! アイ・ミス・ユウ!!」。昨季までと変わらぬ大きな声。だが、柔和な表情はどこかスッキリしたように見えた。

 

 それもそのはず。昨季まで6年間、エンゼルスは毎日が“大谷フィーバー”だった。昨季、本拠地でのエンゼルス戦には常時50人ほどのメディアがいたが、現在は10人ほど。マット・バーチ広報によると、遠征地では「3人ほどかな」という。「あなたたちがいなくなって、本当に寂しくなったよ」。バーチ広報はしみじみと話す。

 

 大谷の“遺産”もなくなりつつある。気になっていたのは、昨季、エンゼルス選手が本塁打を放った際にセレブレーションとして被っていた兜(かぶと)だ。昨季中に大きく取り上げられた兜だが、球団にはオリジナルとレプリカ、2つの兜が存在。球団関係者は「オリジナルのものはショウヘイかイッペイがシーズン終了後に持っていったと思う。たぶんショウヘイが持っているんじゃないかな」と証言した。レプリカの兜は球団が所有しているというが、大谷が“お持ち帰り”していたとは意外だった。

 

 エンゼルスタジアムを訪れる日本人ファンが減ったのは確かだが、以前として多くの日本人ファンがエンゼルスの動向を追っていることは知っている。「SNSにはたくさんの日本語のコメントがつきます。たくさんの日本人ファンがいる。本当にありがたいことです」と頭を下げるのはマット・バーチ広報だ。

 

 そこで今オフにもメジャー挑戦する可能性があるロッテ・佐々木朗希投手を調査しているのか。ミナシアンGMは「ノー・アイデア!! アイ・ドント・ノー・ヒム!!」と笑顔で煙に巻いていた。

 

小谷真弥 / Masaya Kotani

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 ■ NOTE

 

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