2024年6月22日

 

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 ■ 試合データ

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米国時間:2024年6月21日

日本時間:2024年6月22日(土曜日)

11時10分開始

ロサンゼルス・ドジャース

対ロサンゼルス・エンゼルス

@ドジャースタジアム

 

 

【MLB.JP 戦評】

 日本時間6月22日、ドジャースは本拠地ドジャー・スタジアムでエンゼルスとの「フリーウェイ・シリーズ」2連戦がスタート。その初戦は2対2の同点で迎えた10回表に1点を勝ち越され、10回裏に得点を奪えず2対3で敗れた。エンゼルス5番手のルイス・ガルシアが2回1安打無失点の好リリーフで2勝目(0敗)を挙げ、6番手のカルロス・エステベスは14セーブ目を記録。ドジャース4番手のアンソニー・バンダは今季初黒星(1勝)を喫した。

 

 エンゼルス先発のパトリック・サンドバルが左前腕の張りによって3回途中で降板するアクシデントがあったものの、ドジャースは4回まで無得点。しかし、5回裏二死1塁から大谷翔平が22号2ランを放ち、5イニングを無失点に抑えた先発のランドン・ナックに援護点をプレゼントした。ところが、2番手のライアン・ヤーブローが大乱調で、6回表に3つの死球を与えるなど2失点。試合は2対2のまま延長タイブレークに突入し、10回表に5番手のエバン・フィリップスがテイラー・ウォードのタイムリーで勝ち越しを許し、そのまま2対3で敗れた。

 

 ドジャースの大谷は古巣エンゼルスを相手に「1番・DH」でスタメン出場。2打席連続四球のあと、5回裏の第3打席で22号先制2ランを放った。8回裏の第4打席はピッチャー強襲の内野安打で出塁したが、二塁への盗塁に失敗。2打数2安打2打点2四球の活躍で6試合連続安打&6試合連続打点とし、今季の打撃成績は打率.322、出塁率.398、OPS1.026となった。なお、打率はジュリクソン・プロファー(パドレス)を抜き、メジャートップに浮上している。

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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【スタメン】

1番DH

 

【出場成績/打者】

2打数 2安打 2打点 1得点 2四球 1本塁打(22号)

通算打率・322

OPS1・026

 

◆第1打席:

(結果)四球

(状況)1回無死走者なし

(投手)パトリック・サンドバル左

※初球から3球連続で内角攻めを見せると、最後はフルカウントから低めのスライダーを見逃して四球を選んだ。しかし、中継のストライクゾーン表示ではゾーンの下限に触れている際どいボールだった。

 

◆第2打席:

(結果)四球

(状況)3回1死2塁

(投手)パトリック・サンドバル左

※あっさり2球で追い込まれたが、フルカウントまで持ち込むと内角高めに外れたシンカーを見送って2打席連続四球を選んだ。しかし、ここでサンドバルが左腕を痛めて緊急降板。苦悶(くもん)の表情を浮かべてベンチに退き、そのまま降板となった。

 

◆第3打席:

(結果)ホームラン

(状況)5回2死1塁

(投手)マット・ムーア左

※カウント1―1から相手3番手左腕・ムーアが投じた3球目。やや外寄りの91・1マイル(約146・6キロ)の直球を振り抜くと、27度の打球角度で中堅方向へ打ち上がった。その両手には十分すぎる感覚が残ったのだろう。大谷はすぐに一塁へ走りだすこともなく悠然と打球の行方を見守り、バックスクリーン右へ飛び込む455フィート(約138・7メートル)の放物線を見届けた。試合の均衡を破る先制の特大弾で自身にとって自己最長を更新する6試合連続の打点となった。

 

 

 

◆第4打席:

(結果)ピッチャー内野安打

(状況)8回1死走者なし

(投手)ルイス・ガルシア右

※1ボール後のスプリットを弾き返した打球は投手を強襲する内野安打となり4打席連続出塁となった。

 

 

【コメント】

試合後

――エンゼルスとの対戦は。

「こちら側のホームなので。エンゼルスタジアムにいけばまた違うのかなと思います」

 

――仲良しサンドバルと対戦。

「僕の打席はけっこう力んでいる印象あったので、最終的に少し残念な結果になってしまったので、まずはあまり酷くない怪我であることを願っています」

 

――1番を打つことについて。

「そこまで大きく変わることはない。試合の第1打席は少し違いはありますけど、特に打順というより前後のバッターが誰なのかというのが一番大事かなと思います」

 

――ドジャースはプレーオフ進出が当たり前の中で結果を残している。

「チームとしては長期を見据えてしっかり取り組んでいるなという印象を受けるので、選手たちもそれを理解しつつ、目の前の試合を勝ちにいかないといけないので、その辺のバランスというか、多少の違いというのはありますけど、基本的にはやることは変わらないので、自分のやることをしっかりやりたいと思います」

 

――緊張感ある試合は楽しい気持ち。

「一応、首位に今いるので、大きく違ってくるのは後半戦からかなと思うので、そこまでしっかり自分たちの野球ができれば、そこから先は僕にとっては経験したことないところなので、楽しみにしたいと思います」

 

――好調の理由。

「まず構えが安定しているのと、ストライクゾーンが把握できている。それが結果的に甘い球をヒッティングすることにつながっているのかなと思います」

 

――構えからスイングなど感覚が揃っているのか。

「最近は打つべくして打っているなと思うので、感覚的に4月、5月より全然いいと思います」

 

――ホームランの感触。

「きょうも良かったです。打った瞬間入ると思ったので、先制点をいい形で取れたと思います」

 

――カーブ2球からの直球を捉えた。

「いい時というのはそこまで大きく張らなくても、ある程度カバーできる範囲が広いので、あまり何も考えず、自分のやることだけしっかりやっておけばいいのかなと思って。4月、5月みたいに自分の思い通りの感覚がでないときは、やっぱり工夫しなくてはいけないこともあるので、そういったところを使ってなるべく確率を上げていくということが大事かと思います」

 

――最近、左投手をよく打っている。

「あまり右、左は考えていないので、一番はさっきから言っていますが、ボールの軌道がでる構えでしっかり構えるのが大事。そこさえできていれば右も左も関係ないと思います」

 

――サンドバルとの対戦後、オハッピーに話かけていた。

「いや、ホッピーに呼ばれたので行きました」

 

――オハッピーに盗塁刺された。活躍を見るのは。

「いいスローイングでしたし、いいタッチプレーもあった。個人的には正しいプロセスを踏んで盗塁にいっているところではあるので、あそこはまあ、セーフになるのが一番ですけど、まずは正しいプロセスを踏むのが大事なので、よかったですし、あのプレーを完成させた2人が素晴らしかった」

 

 

【NEWS情報】

◯ 試合開始前、大谷はウォームアップのため左翼付近へ。まずはモニアックと中堅付近で談笑すると、再会のハグ。その後は国歌斉唱を挟み、アデル、シャヌエル、レンヒーフォとかつてのチームメートたちとハグをした。短い時間だったが、懐かしの顔に笑顔を見せた。

 

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◯ 大谷が初対戦のエンゼルス戦で初アーチ。これで本塁打を打った球団は28球団目となった。全30球団制覇へ残る2球団のフィリーズとは6試合、カージナルスとは3試合、7月以降に対戦があり、今季中に達成する可能性がある。

 

◯ 大谷は16日ロイヤルズ戦から6試合連続打点。日本選手の6試合連続打点は最長タイ。松井秀喜(ヤンキース=過去3度)に並び、07年以来17年ぶりとなった。

 

◯ 22号2ランを見事にキャッチしたのが28歳のローレンス・エスピノーザさん。大谷のホームランボールをダイビングキャッチした。「入口付近にボールが飛んできたのでダイブしました。オオタニのホームランボールだから飛び込んだんです。エンゼルス戦で初めてのホームランですよね?それを知っていたから欲しいと思っていました」。生粋のドジャースファン。「エンゼルスは嫌いです!」と言い切るが、大谷は好きな選手だったようだ。「最高です。カリフォルニア州バーストー出身。同地出身のディノ・イーベル三塁コーチとは「友だちなんです」という。テキサス州ミッドランドの油田で働いている28歳は「ショウヘイからサインもらえるかな?」。初のエンゼルス戦アーチという記念すべきHR球のキャッチに大喜びだった。

 

 

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 ■ 試合情報(ドジャース関連NEWS)

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【コメント】

デーブ・ロバーツ監督:

(試合前)

「彼はアナハイムで過ごした時間をとても感謝していると思います。彼は間違いなくここで幸せだと思います。彼は今日ここに来て、この日を興奮していると思います。彼はただ野球をしたいだけだが、多くのファンに影響を与えている」

 

「彼は私が思っていたよりもおどけた人だ。冗談を言うのが好きで、それは良いことです。彼は野球をするのが大好きな男の一人になりたいだけ。彼は素晴らしい選手になることに執着している。彼は非常に意図的に準備する。彼はとても良いチームメイト。彼が対戦したピッチャーについて多くのやり取りがあり、得たものをコーチやチームメイトに伝えている。それは確かに役立っている。彼は学びたいと思っており、より良くなりたいと思っている」

 

(試合後)

「打つべくして打っている。打った瞬間に入ると思った。自分たちが見てきた中でも一番絶好調だ。本当にいい野球をしている。彼が別次元に入ったのを、見るのは本当に楽しい」

 

ローガン・オハッピー捕手:

「彼のスタートをよく見えていなかった。でも、ベンチが知らせてくれた。スローイングは取り組んできたことだ。いい感触で投げることができた。アウトにできて満足しているよ。今シーズンの送球の中でいい方だと思う」

 

「あのホームランは無駄な力が入っていなかった。もちろん、あの角度から見たくないし、ベンチから見たいものだけど、彼と対戦することができてクールだったよ」

 

 

【NEWS情報】

パトリック・サンドバル投手:

◯ サンドバルが3回1死二塁で大谷に四球を与えたところで左腕の痛みを訴えて緊急降板するトラブルが発生した。0―0の3回1死二塁の場面。サンドバルが大谷をあっさり2球で追い込んたが、フルカウントまで持ち込まれると内角高めに外れたシンカーを見送くられて大谷に対しては2打席連続四球となった。最後の球を投げた後、サンドバルが左腕を痛めて緊急降板。苦悶(くもん)の表情を浮かべてベンチに退き、そのまま降板となった。緊急降板後、エンゼルスは「左前腕の張り」と発表した。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 大谷翔平が古巣に22号、盟友たちと全力勝負「いいスローイングでした」盗塁死に相手を称賛

斎藤庸裕氏/日刊スポーツ)

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 【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)21日(日本時間22日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が、2戦連発となる22号2ランを放った。古巣エンゼルス戦に「1番DH」で出場し、5回の第3打席で完璧な1発を中越えに運んだ。古巣の盟友たちとの“再会”は、レギュラーシーズンでは初めて。これで本塁打は28球団目となり、メジャー30球団制覇へ、残り2球団となった。

 

    ◇   ◇   ◇

 

 移籍後、最高の状態で大谷は古巣とぶつかった。5回、左腕ムーアの直球を打ち砕いた。絶好調で、甘い球は打ち損じない。完璧な一振りで、中堅席の中段まで大きな放物線を描いた。「打った瞬間入るとは思ったので、先制点をしっかりいい形で取れた」。エ軍での6年間を通じて獲得したパワーやフィジカルの強さ、技術、相手バッテリーとの駆け引き。ド軍移籍後も進化を続ける打者大谷の力を、いかんなく発揮した。

 

 互いに、手の内は分かっている。元同僚としのぎを削る戦いは、何度もあった。先発の左腕サンドバルには内角高めをえぐられながら、外角低めのスライダーには手を出さなかった。「僕の打席は結構、力んでる印象があった」。2打席連続、四球で出塁。同点の8回1死、内野安打で出塁後、2死から二盗を試みた。好スタートを切ったが、間一髪でアウト。エ軍の正捕手オハピーのベスト送球と捕球した遊撃手ネトの素早いタッチ、完璧なコンビネーションに阻まれた。

 

 特別な感情が見え隠れした。全力勝負の代償か、前腕の痛みで緊急降板したサンドバルを心配そうに見つめた大谷。投手交代の合間には「オハピーに呼ばれたので行きました」とマウンドに歩み寄った。オハピーによれば、大谷はサンドバルの状態を案じていたという。古巣とはいえ、試合中に敵軍の選手とマウンド付近で会話を交わすのは、極めて珍しい光景だ。「最終的に少し残念な結果になってしまったので。あまりひどくないけがで、早く戻って来ることを願っています」と、盟友を思いやった。

 

 エ軍時代の晩年は若手と野球談議を交わすことも多かった。技術面だけでなく、プレーの準備などメンタル面でも大谷が残したレガシーは受け継がれている。盗塁死の場面を振り返り「いいスローイングでしたし、ネトのいいタッチプレーもあった。個人的には正しいプロセスを踏んで盗塁にいってるところではあるので、セーフになるのが一番ですけど、あのプレーを完成させた向こうの選手2人も素晴らしかった」と、相手を称賛。惜敗で悔しさもあっただろう。一方で、元同僚と全力勝負ができる-。その醍醐味(だいごみ)を、身に染みて感じていたに違いない。

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◆ 大谷翔平、古巣と対照的なドジャース…望んだ「10月」を意識できる環境【番記者が見た】

阿部太郎氏/中日スポーツ)

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 ドジャースの大谷翔平選手が古巣のエンゼルス戦に「1番・指名打者」で出場し、2打数2安打2打点、2四球、1本塁打だった。5回の第3打席で2試合連続の22号先制2ランを放った。3割2分2厘とした打率はリーグトップに立ち、本塁打はリーグトップをキープした。

 

 今季の古巣エンゼルスとの「フリーウエー・シリーズ」はドジャースタジアムでの試合。大谷は「こちら側のホームだったので、そこまで気にすることはなかった。エンゼルスタジアムに行けば違うかなと思う」。かつての仲間との再会は嬉しいだろうが、そこまで感慨深くなることはなかった。

 

 今年もプレーオフに向けて順調に歩を進めるドジャースと、トラウト、レンドンが再び怪我で離脱し、苦戦を強いられるエンゼルス。大谷が古巣にどういう感情を抱いているのか分からないが、シーズンの半分近くを戦ったドジャースについては、試合後「チームとして長期を見据えてしっかりと取り組んでいる印象を受ける」と口にした。

 

 ドジャースの番記者たちからは6月でも、プレーオフのある「10月」に関する質問が出る。ロバーツ監督は大谷を休養で休ませた時に「10月にいい状態になれるように管理したい」という旨の言葉を使った。エンゼルスで「10月」という言葉を聞いたのは、開幕前ぐらいだった。

 

 「首位にいる。大きく違ってくるのは後半戦だと思う。そこまでしっかりと自分たちの野球ができれば、そこから先、自分にとっては経験したことがないこと。楽しみにしたい」。チームは常に「10月」を意識している。ワールドシリーズ制覇だけが目標。「背番号17」が望んだのはこういう環境だった。

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◆ エンゼルス守護神エステベス 大谷翔平を三振斬りなら「かめはめ波ポーズをするかも」鳥山明さんも悼む

(スポニチ)

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 エンゼルスの守護神カルロス・エステベス投手(31)が21日(日本時間22日)、敵地でのドジャース戦前に取材対応。昨季までチームメートとしてプレーした大谷翔平投手(29)への思いを語った。

 

 アニメ好きのエステベスは人気漫画「ONE PIECE」のクロコダイルの声真似をしながら日本の報道陣に対して「久しぶりだなあ。麦わら」とあいさつ。大谷との対戦について問われると「9回の最後の打者で翔平を三振に取ったらかめはめ波ポーズをするかも」と予告した。

 

 昨季エンゼルスで自己最多31セーブを挙げた、親日家の右腕は「オフに妻と日本に旅行に行くつもり。ハワイに飛んでから、日本に向かう。それが今の計画」とオフのプランも明かした。

 

 また、今年3月に急性硬膜下血腫のため死去した「ドラゴンボール」などで知られる漫画家の鳥山明さんにも言及。「鳥山明さんが亡くなったことは悲しかった。残した功績は偉大。漫画をアニメ化したことは大きい。フィギュアもずっと集めている。最近はベジータ、悟空、スーパーサイヤ人4も手に入れたよ」と悼んだ。

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 ■ NOTE

 

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