2024年6月21日
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■ 試合データ
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米国時間:2024年6月20日
日本時間:2024年6月21日(金曜日)
4時10分開始
ロサンゼルス・ドジャース
対コロラド・ロッキーズ
@クアーズ・フィールド
【MLB.JP 戦評】
日本時間6月21日、ドジャースは敵地クアーズ・フィールドでのロッキーズ4連戦の最終戦を迎え、4回までに5点を先行。2点差まで追い上げられたものの、5対3で勝利し、4連戦を3勝1敗の勝ち越しで終えた。ドジャース先発のギャビン・ストーンは6回途中4安打2失点で8勝目(2敗)をマークし、5番手のエバン・フィリップスが12セーブ目を記録。ロッキーズ先発のタイ・ブラックは3本のアーチを浴びるなど、4回10安打5失点で5敗目(3勝)を喫した。
前日の試合でサヨナラ負けを喫したドジャースは、初回に大谷翔平が21号先頭打者アーチを放って嫌な流れを払拭。大谷はこの一発で本塁打王争いのリーグ単独トップに立った。2回表二死満塁の好機は生かせなかったが、3回表にアンディ・パヘスのタイムリー二塁打などで2点を追加すると、4回表にはウィル・スミスの11号ソロ、フレディ・フリーマンの11号ソロと二者連続アーチが飛び出し、さらに2点を追加。5対0とリードを広げた。6回裏にジェイク・ケイブのタイムリーで2点を返され、8回裏にはライアン・マクマーンの13号ソロで2点差に詰め寄られたが、5対3で逃げ切り。4連戦に勝ち越して貯金を今季最多タイの17とした。
ドジャースの大谷は「1番・DH」でスタメン出場し、初回の第1打席で2試合ぶりの一発。直近5試合で4本塁打、直近10試合で6本塁打と量産態勢に突入しつつある。2回表の第2打席は四球、4回表の第3打席は空振り三振、6回表の第4打席はセンターフライ、8回表の第5打席は申告敬遠で3打数1安打1打点2四球。連続試合安打を5に伸ばし、今季の打撃成績は打率.318、出塁率.391、OPS1.006となっている。
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■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)
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【スタメン】
1番DH
【出場成績/打者】
3打数 1安打 1打点 1得点 1三振 2四球 1本塁打(21号)
通算打率・318
OPS1・006
◆第1打席:
(結果)ホームラン
(状況)1回無死走者なし
(投手)タイ・ブラック左
※4試合連続で1番で出場した大谷。その4球目。相手先発左腕・ブラックが投じた89・1マイル(約144・4キロ)のシンカーを完璧に捉え、29度の角度で打ち上がった打球は中堅フェンスを越えた。プレーボールからわずか2分。エンゼルス時代の2022年5月22日のアスレチックス戦以来となる先頭打者アーチで、アッという間に先制点をもたらした。
Shohei to dead center! pic.twitter.com/mWNNOW2XpP
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) June 20, 2024
◆第2打席:
(結果)四球
(状況)2回2死1、3塁
(投手)タイ・ブラック左
※2打席目はボール球をしっかりと見極めて四球。
◆第3打席:
(結果)空振り三振
(状況)4回1死走者なし
(投手)タイ・ブラック左
※フルカウントから外角低めのチェンジアップに空振り三振を喫した。
◆第4打席:
(結果)センターフライ
(状況)6回無死1塁
(投手)アンソニー・モリーナ右
※
◆第5打席:
(結果)申告敬遠
(状況)8回2死1塁→2塁
(投手)タイラー・キンリー右
※5-2で迎えた8回2死一塁で打席へ。一塁走者・テイラーが二塁盗塁を決めると、その直後にロッキーズ側は申告敬遠を選択。同地区のライバルで、敵地にも関わらず、大きなブーイングが響いた。続くスミスは三ゴロに倒れ、得点につながらなかった。
【コメント】
◯ なし
【NEWS情報】
◯ 中堅越えの21号先頭打者アーチ。ドジャース移籍後初、キャリア7度目の先頭打者弾でナショナル・リーグ本塁打ランキングの単独トップに再浮上。さらにMLB通算775本目の安打を記録し、青木宣親を抜いて日本人選手歴代3位となった。
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■ 試合情報(ドジャース関連NEWS)
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【コメント】
デーブ・ロバーツ監督:
(試合前)
「(ベッツ)欠場によってだ。他に誰もいなかった。だから彼は完璧なんだ。以前にもやっている。彼はバットが振れている。彼はその前からバットが振れている。それは自分のアプローチにおいてだ。彼はやるべきことをやっているだけだ。彼は素晴らしい」
「(22日からエンゼルス戦が始まる)彼は今日のことしか考えていないと思う。私は本当にそう思う。明日が来れば彼はアナハイムとの時間に感謝し、ファンに感謝するだろう。今日はドジャースの勝利に貢献したいだけ。そう考えている。これが私の考えだ」
(試合後)
「翔平は好調を維持している」
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■ 球界情報
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アーロン・ジャッジ外野手:
◯ ヤンキースのジャッジが20日、本拠地で行われたオリオールズ戦に「3番・中堅」で先発し、27号を放った。18日の同戦で左手に死球を受けて途中交代。19日は欠場していた。7点を追う3回2死一塁。左腕アービンのフォーシームを振り抜いた。右中間へ消えた打球は初速110.6マイル(約178キロ)、飛距離395フィート(約120.4メートル)の豪快弾。この日、21号先頭打者弾を放っていた大谷とは再び6本差となった。シーズン162試合に換算すると56発ペース。
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■ 注目記事&コラム
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◆ 止まらない「ミスター・ジューン」大谷翔平、1番定着後打率.444「スイング良くなっている」監督
(斎藤庸裕氏/日刊スポーツ)
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【デンバー(米コロラド州)20日(日本時間21日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が、本塁打数でリーグ単独トップに立った。
ロッキーズ戦に「1番DH」で出場し、21号の先頭打者アーチで打線を勢いづけた。直近5試合で4発。並んでいたブレーブスのオズナを抜き、一時期は3割5厘まで落ちた打率も3割1分8厘まで上げて、1位のパドレスのプロファーまで3厘差とした。シリーズ4連戦で勝ち越しに貢献し、21日(同22日)からの古巣エンゼルスとの2連戦を前に弾みをつけた。
◇ ◇ ◇
大谷が、また打った。左腕ブラックの4球目、甘い球を逃さなかった。2日前のデジャブかのようにセンター方向へ一直線。スタジアムを真っ二つに割る放物線を描いた。人工の川が流れる森林ゾーンへ、自身7度目の先頭打者アーチ。半信半疑で走りながらフェンス越えを確認すると、右手人さし指で決めポーズを作った。ロバーツ監督は「ショウヘイはホットな状態(絶好調)が続いている。序盤の得点は、大きかった」と目を細めた。
試合開始時で気温33度。デーゲームで日差しが強い上に、敵地デンバーのクアーズフィールドは高地で空気が薄いとされる。9回、全力疾走で内野安打を放ち、しんどい様子を見せていたフリーマンは「酸素を使い果たしてしまった。4連戦で暑い日もあった。でも、大丈夫」と苦笑い。野手以上にスタミナを要する先発投手には特に厳しい環境だった。二刀流で、その過酷さも知る大谷。8勝目を挙げた2年目の右腕ストーンを、先制弾で援護した。
有言実行の1発でもあった。21日からは古巣エンゼルスと2連戦。大谷自身も心待ちにしていたが、まずはシリーズ勝ち越しが最優先。この日の試合前、ロバーツ監督も「明日が来れば、彼はアナハイム(エンゼルスの本拠地)で過ごした時間や、ファンへ感謝の気持ちを感じるだろうけど、まずは、ドジャースの勝ちに貢献したいと思っているはずだ」と代弁。言葉通りに、5打席で1安打2四球(敬遠を含む)と3度出塁した大谷が打線をけん引し、シリーズ4連戦を3勝1敗で勝ち越しに導いた。
本調子ではなかった5月中旬から6月上旬を乗り越え、本塁打数でリーグ単独トップに立った。左手を骨折したベッツに代わり、1番に定着してから打率4割4分4厘。トップバッター起用について、ロバーツ監督からは「デフォルトで(自動的に)。他にいない。完璧なデフォルト。彼には経験もあるし、以前よりスイングが良くなっている」と信頼を寄せられる。「ミスター・ジューン」として月間通算で最多の50本目に到達。アーチ量産態勢に入った勢いは、止まりそうにない。
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◆ 大谷翔平が“現同僚”に与えた衝撃 前人未到の記録から丸1年…ユニ変えて再戦
(Full-Count)
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ドジャースは21日(日本時間22日)から本拠地に戻りエンゼルスと3連戦を戦う。昨季までエンゼルスに所属した大谷翔平投手にとって、公式戦では初対戦。ちょうど1年前の“偉業”を思い出すファンもいた。
2023年6月21日(同22日)。1年前はエンゼルスタジアムでドジャース対エンゼルス戦が行われていた。大谷はドジャース戦に初登板。今季から同僚となった強力打線に対し、初回から奪三振ショーを披露した。4回にはフリーマンにソロを浴びたが、7回5安打1失点の好投を見せた。
12奪三振はエンゼルスの投手がドジャース戦1試合で奪った三振数の新記録だった。大谷は3敗目を喫したが、球場は総立ちで拍手していた。
ドジャース対エンゼルスの一戦はフリーウェイシリーズとも呼ばれる。今季、大谷は打者に専念しているが、ユニホームを青に変え古巣相手にどんなパフォーマンスを見せるだろうか。
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◆ 「今も二刀流には反対」それでも張本勲(83)が大谷翔平に“あっぱれ”する理由
(文春オンライン)
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〈大病で激ヤセ説も…杖をついて歩く張本勲(83)を直撃した〉 から続く
張本勲氏は現役時代、試合が終わると、その日の反省と翌日の対策に時間を費やし、夜中の1時過ぎまでバットを振ったという。
「野球のことだけで1日があっという間。遊んでいる時間なんかないわな」
まさにそれを体現する選手が、米ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平だ。
「大谷は好きだからね。応援していますよ。家のテレビで毎試合観ています」
張本氏は、大谷のプロ入り当初から“二刀流”には懐疑的な立場。「褒めるのは誰でもできる」と、「サンモニ」出演時も厳しい視線を崩さなかった。
「最初は投手に専念すべきだと思ってましたよ。入団した時、キャンプの視察に行ってブルペンで見ましたが、ダルビッシュ有や松坂大輔より断然いいと思ったね。これは偉大な投手になると思ったら、二刀流をやり出した。私は今も二刀流に関しては反対。レベルの高い成績を残すには、どちらかに専念した方がいい」
結婚は大賛成 運動選手は早婚ほどいい
渡米後も二刀流を貫徹した大谷は昨年、2度目の右肘の手術に踏み切り、今季は打者に専念している。
「今はバッター専門の方がいいと思っています。日本人がアメリカに乗り込んでいって、力と力の勝負で相手をなぎ倒し、ホームラン王を獲ったんですから。世界の王(貞治)も驚いていましたよ。『ハリやん、こんなこと我々の時代じゃ考えられないな』ってね」
“大谷愛”を語るその口調は、自然と熱を帯びる。
「バッターボックスの大谷は、右足を上げずにボールを待ち、捉える。バッターは本来、大谷のようにノーステップ、最小限の動きで打つのが一番いい。でもそれだと力が出ないから、大多数の選手は、足をピョンと上げたり、反動をつけたりして打とうとする。大谷の真似をしたくてもできないんですよ」
移籍1年目の大谷は、シーズン前、元バスケットボール選手の田中真美子さんとの結婚を発表。公私で大きな転機を迎えた。
「結婚は大賛成。運動選手は早婚ほどいいというのが私の持論です。子供ができれば責任感も増すし、帰って寝顔を見れば、よし、明日も頑張ろうって気持ちになりますわな。大谷は今後もいい成績を残しますよ」
ソフトバンクの近藤健介は、今季もいいバッティングをしている
もし今、現役選手だったら、メジャーに挑戦するのか。張本氏は即答する。
「行きますよ。給料が10倍以上になるんだから。日本の選手には、日本のプロ野球ファンのために、なるべく行くなって言ってるんだけど、給料のことだけ考えたら誰でも行くわな(笑)」
最後に、今季の球界を見渡して、「喝」と「あっぱれ」を所望すると――。
「まだペナントレースは50試合くらいだろ。『喝』に値する選手は特におらんなあ。『あっぱれ』をやれるとすれば、今パ・リーグで首位打者争いをしているソフトバンクの近藤健介かな。日ハム時代からいいバッターだったし、今季もいいバッティングをしている」
鋭い舌鋒と批評眼は今も健在なのである。
「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年6月13日号
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◆ 「ニューバランス」が大谷翔平選手の初のシグネチャーコレクションを発表
(WWD)
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「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、大谷翔平選手初のシグネチャーコレクション“ショウヘイオオタニ シグネチャーコレクション(Shohei Ohtani Signature Collection)”を発表した。シグネチャーロゴTシャツ(4950円)は6月21日、その他のアイテムは7月17日に発売する。「ニューバランス」公式オンラインストア、「ニューバランス」オフィシャルストア、その他一部の店舗で取り扱う。
本コレクションのアイテムは、試合そのものに着想を得た。内野の土やピッチャーマウンド、外野を彷ふつとさせるマーシュグリーンをミックスしたクラシックなカラーと“ウーブンジャケット”、“ウーブンパンツ”、“コットンTシャツ”が融合した。フレンチテリー素材に施されたステッチラインは野球ボールのステッチを、多くのアイテムに採用されているダブルポケットは大谷選手の“二刀流”選手としてのユニークな才能を表現した。
シグネチャーロゴは、大谷選手の運動能力と歴史的なキャリアの中で重要な瞬間を飾っている“二刀流”としてのユニークな能力を表しており、1塁ベースを回る大谷選手のスケッチを描いた。
自身初のシグネチャースパイク “オータニ1”
初のシグネチャースパイクとなる“オータニ1”は多用途性と高いパフォーマンスを両立したモデルだ。大谷選手の洞察にもとづき、二刀流選手特有のニーズにあわせて作られた同アイテムは、地面に近い位置にピンを設計することでより大きなパワーを生み出す。快適性と耐久性はミッドソールの反発弾性に優れた“フューエルセル(FuelCell)”と球場の天井を彷彿とさせるトゥボックスにそって盛り上がった三角形のパターンがカバーしている。“オータニ1”はホワイト/ゴールド、ブラック/ゴールドの2つのカラーを用意する。
大谷選手は「このコレクションは伝統的なオールドスクール・スタイルに敬意を払いつつ、ニュースクール的なひねりを加えているところが気に入っている。全てのアイテムがフィールドの中でも外でも、アスリートのワードローブにフィットする。その完璧なバランスをとらえるためにニューバランスとコラボレーションすることは、僕にとってとてもエキサイティングな瞬間でした」とコメントした。
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