2024年6月16日

 

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 ■ 試合データ

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米国時間:2024年6月15日

日本時間:2024年6月16日(日曜日)

10時10分開始

ロサンゼルス・ドジャース

対カンザスシティ・ロイヤルズ

@ドジャースタジアム

 

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【MLB.JP 戦評】

 日本時間6月16日、M・J・メレンデスの満塁弾に助けられ、ロイヤルズがドジャースとの3連戦の2戦目に勝利した。ドジャースが2対1とリードして迎えた6回、ロイヤルズは二死満塁のチャンスから7番メレンデスが8号グランドスラムを放って逆転。その後も追加点を加え、7対2でドジャースを振り切った。先発セス・ルーゴは6回2失点でクオリティスタートを達成して、ア・リーグトップの今季10勝目(2敗)。ドジャースは満塁弾を浴びた3番手ブレーク・トライネンに1敗目(2勝)が付いた。ドジャース先発の山本由伸は上腕三頭筋の張りを訴え、2回無失点で途中降板した。

 

 前回のヤンキース戦で自己最多106球を投じた山本は、ローテをスキップして中7日で先発した。今日もロイヤルズ打線を2回無失点に抑えたが、前回登板で上がった球威は鳴りを潜め、今日最後の一球は約150キロの4シーム。今日の4シームの平均球速はシーズン平均よりおよそ2.2キロ低かった。2回限りで降板した山本について、ドジャースは「上腕三頭筋の張り」が原因だと発表。不運にも先発投手を失ったドジャースは、早めの継投策を余儀なくされた。

 

 4回に8番ギャビン・ラックスの2点タイムリーが飛び出し、2対1とリードして迎えた6回、ドジャースは3番手トライネンにスイッチ。シーズン通して安定感を誇っていたトライネンだったが、今日は乱調気味だった。3四球で塁を埋めると、メレンデスには12球の攻防の末、満塁弾を献上。その後、ドジャースは7回にも2番ボビー・ウィットJr.のタイムリーなどで2点を追加され、7対2で敗れた。

 

 「2番・DH」でスタメン出場した大谷翔平は、3打数無安打1四球に終わった。第1打席はセカンドゴロダブルプレー、第2打席もセカンドゴロ、第3打席はファーストゴロに倒れ、第4打席は四球を選んだ。シーズン通算成績は打率.305、OPS.948となっている。大谷は6月の月間打率が.229となかなか調子が上がってきていない。

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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【スタメン】

2番DH

 

【出場成績/打者】

3打数 0安打 1四球

通算打率・305

OPS・948

 

◆第1打席:

(結果)セカンドゴロ・併殺

(状況)1回無死1塁

(投手)セス・ルーゴ右

※先頭のベッツが内野安打で出塁。大谷は初球の外角直球を狙ったが、打球速度104マイル(約167.3キロ)と捉えた当たりも打球は上がらず、二塁手正面で併殺に倒れた。

 

◆第2打席:

(結果)セカンドゴロ

(状況)3回2死走者なし

(投手)セス・ルーゴ右

※1ボールから2球目のカーブを打ち損じて二ゴロに倒れた。

 

◆第3打席:

(結果)ファーストゴロ

(状況)5回1死走者なし

(投手)セス・ルーゴ右

※味方が4回にラックスの適時打などで2点を奪って勝ち越し。2―1として迎えた5回1死走者なしの大谷の第3打席はフルカウントまで持ち込んだが、最後は甘い速球を打ち損じて一ゴロに倒れた。

 

◆第4打席:

(結果)四球

(状況)7回2死1塁

(投手)サムエル・ロング左

※2死走者一塁の場面。ストレートの四球で出塁、チャンスを作ったがその後のフリーマンがレフトフライに倒れて本塁帰還はならなかった。

 

 

【コメント】

なし

 

【NEWS情報】

◯ 大谷が、試合前にキャッチボールを行い、投手としてのリハビリを順調に進めた。1日におきに投球プログラムを進めており、3月末にキャッチボールを始めてからまもなく3カ月となる。この日は気温30度前後と暑く、日差しが強い中で70球程度、フォームを確認しながら腕を振った。練習後にはマッカロー一塁ベースコーチと話し込み、ダグアウト裏へ引き揚げた。「2番DH」で出場する試合の準備へと向かった。

 

 

◯ 大谷へドジャースタジアムが粋な計らいだ。第3打席、TBS系ドラマ「VIVANT」のテーマ曲がオルガンで演奏された。5回1死、2ストライクに追い込まれた後だった。ドジャースタジアム名物のオルガンで「VIVANT」の曲が演奏された。記者席横の演奏室にいる奏者ディーター・ルールさんは演奏を終えると、日本メディアへガッツポーズ。意識十分だったようだ。なお、この打席は一ゴロに倒れた。大谷はVIVANTを視聴したことで知られている。

 

◯ ドジャースが日本テレビとフジテレビのメディア資格を取り消したと米メディア「ドジャース・ネーション」が15日報じた。両メディアは大谷が785万ドル(同約12億円)で購入したロサンゼルスの邸宅の詳細を報道。その中には物件の航空写真や近隣住人へのインタビューもあり「大谷とドジャースは、これはプライバシーの侵害であり、スーパースターを危険にさらすのものと同意した」という。米国では有名人の自宅が強盗に遭い、家族が誘拐されて身代金を要求されるケースもある。同メディアは「彼の安全が危険にさらされたため、ドジャースは両メディアのメディア資格を取り消した」と伝えた。

 

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 ■ 試合情報(ドジャース関連NEWS)

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【コメント】

デーブ・ロバーツ監督:

ーー山本は予防措置として負傷者リスト入りさせるか

「その可能性は高い」

 

「シーズン中は痛みが出るものだ。彼自身も我々も、先発できると感じていた。もし彼が危険な状況にさらされると感じていたら投げさせていなかっただろう」

 

「3回に登板できないということを、私は2回になるまで知らなかった。もし登板できないと知っていたら、対処していただろう。ただ、我々はとにかく知らなかった」

 

「2回の後、彼は投球できると感じていたが、右上腕三頭筋に張りがあった。その時に降板させようと思った」

 

ーー今後について

「正確な意思疎通を図るためにヨシノブと話をしていく。怪我をしそうな選手を試合に出場させたことは一度もない。選手を信頼しないといけない」

 

【NEWS情報】

山本由伸投手:

◯ ドジャースは15日、球団公式Xで、山本が上腕三頭筋の張りで交代したと発表した。山本はこの日、本拠でのロイヤルズ戦に先発。2回、28球を投げ終えた時点で交代していた。山本は1回5失点だった3月21日の開幕パドレス戦に次ぎ、メジャーでは2番目に短いイニングでの降板となった。試合後の山本との一問一答は以下の通り。

 

――上腕三頭筋の張りで降板したと発表されたが、今日の試合前に感じていた?

「今週多少感じていて、状態が多少良くなったので今日の試合に登板することになった。少し気になりながらの登板だった。投げていく中で少しずつ張りが強くなってるのが分かったので、早めにコーチに言って交代させてもらいました」

 

――試合前のアップの段階から張りを感じていたか?

「試合前のブルペンの時に多少ありました」

 

――コーチには話していたか?

「練習の時からコミュニケーションを取っていました」

 

――その中で登板に至った決断については?

「そこまで試合前の張りは全然悪くなかった。投げながら試合の中で少しずつ張りが大きくなっているのを感じた。投げることはもちろんできましたけど、先を考えるとよくないと判断しました」

 

――以前にも同じ症状があったか?

「そんなに凄く感覚が悪いわけではないので」

 

――登板日が2日ずらしたことはこれが原因だった?

「それもあったと思います」

 

――今後の検査については?

「一応、検査すると思いますけど、感覚的にはそこまで悪いものではないです」

 

――前回登板で球速が出ていたことが影響したか?

「登板の後、あの試合でというより、その後、今週過ごす中で少しずつ感じていました」

 

――気持ち的には不安?

「痛めたわけではなく、張りが少しずつ強くなっていたので、それを感じながら投げることはよくないと判断してコーチと相談して代わることにしたので、そこまで大きな問題ではないです」

 

――今後の負傷者リスト入りは?

「そこがちょっとどんな感じかわからないですけど、感覚的にはそんなに長くなるような感覚ではないと思います」

 

――降板後はトレーナーに診てもらった?

「トレーナーさんとチェックしながらでした」

 

――アメリカに来てからボールやマウンドの違いもあると思うが、少しずつ疲労が蓄積されていた?

「そこが関係したかはわからないですけど、シーズン中はいろんな調子の時があるので今週は張りがうまく取れなかったです」

 

――日本時代には?

「もちろん張りがある週もありましたし、それでも投げている時もありました」

 

――上腕三頭筋の張りは初めて?

「わからないです」

 

――自分で申告した?

「初回から感覚はどうと聞いてもらっていたので、止めた方がいいと思ったら伝えるという会話はしていました」

 

――アップの時に止めようとは?

「そこまでの張りは全くないので」

 

――初回より2回の方が張りが強くなった?

「そうですね。少しずつそこを意識したフォームになってしまったのがよくないなと感じた。それで余計に少しずつ張りが出ていた」

 

――ヤンキース戦と比べて球速が落ちていたのも原因?

「多少張りへの意識があったので、それを意識したフォームで投げていた」

 

――ブルペンで球数を少なくしてなどの対処は?

「ブルペンの時点では大きな張りがあったわけではないので、普通通りの調整をしました」

 

――何日か前にブルペン投球を回避したが、状態が良くなかった?

「多少張りを感じていたので、違う日に入って調整しました」

 

――今後の治療方針は?

「これからだと思います」

 

――前向きに捉えるなら?

「今日も早めに代えていただいたので、前向きも何もないです」

 

 

二階堂酒造の麦焼酎:

◯ 本拠地ドジャースタジアムで15日、今季から同球場のスイートルームのメニューに加わった二階堂酒造(大分県日出町)の麦焼酎をアピールするイベントが行われた。1866年創業で、日本での焼酎人気の拡大に貢献してきた同社は、今年から米国での販売を始めた。この日は二階堂裕一社長(37)が直接、関係者にPR。現地ファンの日本への関心も高まっており、二階堂社長は「焼酎を世界の人に知ってもらいたい」と話した。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ ドジャース・由伸 右上腕三頭筋の張りで2回緊急降板…軽症示唆もダルはTJ手術だった 17日精密検査

笹田幸嗣氏/スポニチ)

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 ドジャースの山本由伸投手(25)が15日(日本時間16日)、本拠地でのロイヤルズ戦に先発も右上腕三頭筋の張りで2回1安打無失点、わずか28球で緊急降板。チームも2―7で完敗した。試合後、山本は軽症であることを示唆したが、16日(同17日)にも精密検査を受ける予定。12年総額3億2500万ドル(決定時約462億円)の大型契約を結び、ここまで6勝を挙げている右腕の今後が心配される。

 

 ドジャースベンチに緊張が走る。トレーナーの報告を受けたデーブ・ロバーツ監督の表情も一気に曇った。2回まで28球で無失点に抑えていた山本ではなく、3回に登板したのは救援右腕グローブ。ファンはどよめいた。

 

 球団発表は「右上腕三頭筋の張り」。試合後、山本は「少しずつ張りが強くなった」と説明した。実際、前回7日に勝敗つかずも7回無失点の快投を演じたヤンキース戦で98・4マイル(約158キロ)だった最速は95・9マイル(約154キロ)で平均球速も97マイル(約156キロ)から94・1マイル(約151キロ)。試合前練習でも張りがあったことを明かし「そこを意識したフォームになってしまった」と語った。

 

 張りが出たのはヤ軍戦後。当初は中5日で自身のボブルヘッド(首振り人形)が配布される13日のレンジャーズ戦に登板予定だったが、11日に登板2日前のブルペン投球を回避した。翌12日にロバーツ監督は「余分に休養を与えた。体は大丈夫」とコメント。総合的な判断で中7日で先発したが、裏目に出た。

 

 16日に医師の診断を受ける山本は「(離脱が)長くなるような感覚はない」と語ったが、指揮官は負傷者リスト(IL)入りについて「高い確率だ」と言った。ボールやマウンドの違いで14年のヤンキース・田中(現楽天)や18年のエンゼルス・大谷(現ドジャース)などメジャー1年目で故障離脱する日本投手は多い。ダルビッシュはレンジャーズ時代の15年に同じ箇所の張りを訴え、「右肘じん帯損傷」と診断されてじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)も受けた。12年の大型契約を結ぶ右腕が長期離脱となれば、そのダメージは計り知れない。(笹田幸嗣通信員)

 

 ≪破棄条項行使機会29、31→31、33年も≫山本がド軍と今年から結んだ12年総額3億2500万ドルの大型契約には、29年と31年のワールドシリーズ後の2度の破棄条項の行使(オプトアウト)の機会が与えられている。だが29年までにトミー・ジョン手術などを受けるか、肘の故障でサービス期間中(メジャーのサービス期間は年に187日)に負傷者リストに134日連続で入った場合は、行使の機会が29、31年から31、33年に変更となる。

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◆ メッツ・藤浪 1カ月半ぶりブルペンで最速155キロマーク「順調にいけば近々実戦復帰ができるかと」

(スポニチ)

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右肩の張りで60日間の負傷者リスト(IL)入りしているメッツの藤浪晋太郎投手が日本時間16日に自身のインスタグラムを更新。1カ月半ぶりのブルペン投球で155キロをマークしたことを報告した。

 

 藤浪はブルペンで捕手を座らせて速球を投げ込む動画とともに、「『月月火水木金金』IL(故障者リスト)に休みなどあるか、たわけが。とばかりに絶賛21連勤目の藤浪です」とユーモアを交えて投稿。

 

 「5月初旬に肩の違和感を覚えてフロリダに移り、安静期間や肩の立ち上げ段階を経て、約1ヶ月半ぶりにブルペン投球をしてきました」と報告し、「フロリダらしい日差しの下…とは行かず、生憎の曇天ではありましたが、久々の本格的な投球ができることに、私の心は青天白日の如く晴れ渡っておりました」と心境を明かした。

 

 「94mph制限(151km/h)だと言われていたのですが、最速は96.5mph(155km/h)。気持ちの昂りか、ややオーバードライブ気味だったことには自戒の念を込めつつも、良い状態であることと普通に投げられる幸せを感じております」と喜びをつづった右腕。「順調にいけば近々実戦復帰ができるかと思いますので応援して頂けると幸いです」と結んだ。

 

 藤浪については、5月13日(日本時間14日)に球団が右肩の張りで15日間のIL入りしたと発表。今月5日(同6日)には60日間のILに移行したと発表された。

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 ■ NOTE