2024年6月8日

 

ニューヨークで行われたドジャースVSヤンキースの第2戦。当日の朝から試合終了後までの個人的な備忘録を綴る。

 

この日の試合観戦は、大谷翔平のホームラン・ボールねらいで、ライトスタンドの座席を確保していたが、とんでも無いエリアだった・・・!

 

心地いい宿は大事かな!

 

前夜、深夜2時頃まで今回の旅をお供した恩師とそのご友人の3人で、部屋飲み酒盛りを行なって就寝した。

 

それでも、午前7時には自然に目を覚ました。

 

ニューヨークと日本の時差は13時間。午前7時のニューヨークは、先に針が進む日本の午後8時だから、ピンピンに起きている時間帯だからかな。

 

宿の心地良さも感じていた。

 

いつも、単独で大谷を観戦に出る旅は、観戦チケットやグッズに極力予算を割きたいから、宿は最低限のモーテルレベルを手配するケースが多かった。

 

しかしながら、今回は恩師等と行動を共にするため、相応のホテルを手配。たまたま週末ゲームだったので、ビジネスオフィスの集まる、オフピークのウォール街に割安のホテルを見つけることができた。

 

格安モーテルと一般シティホテルとでは、こうも居心地感が全く違うことを、頭ではわかっていたが、あらためて体感した。

 

モーテルとの価格差はおよそ2倍であったが、今回はアナハイムやロサンゼルス市内とは異なり、相応費用を要するレンタカー代が掛かっていないので、その分を宿代にまわせたと思えば、帳尻が合うなと思った。

 

今後の旅の宿を、考え直すキッカケになったかもしれない。

 

 

ホテルを出発する午前11時までゆっくり寛ぐ時間ができたので、前日に撮影した写真データ、合計2584枚をチェック。

 

その中から144枚をピックアップした。

 

前夜、大谷の成績が5打数0安打と低調だった先入観があったことは認めるが、写真をチェックしていて、「考える、翔平。」というテーマが、アウトプットされた気がする。

 

室内には大きなテレビが完備されていた。Netflix対応だったので、ずっと日本のドラマを流す。

 

快適な空間だった。

 

迷宮のTHE MET!

 

今日、ナイトゲームまでの日中タイムは、セントラル・パークにあるメトロポリタン美術館(通称The Met)へ行く予定になった。

 

これは、自分の案では無かった。

 

事前に観光スポットをリサーチした段階で、自分のリストにメトロポリタン美術館が入ることは無かった。

 

 

恥ずかしい話、その名称さえも認識が乏しかった。

 

同行の恩師は、ニューヨークへ来るたびに時間があれば、必ず立ち寄る必須スポットだということで、急遽スケジュールに入れることになった。

 

世界の美術館といえば、フランス・パリのルーブル美術館くらいは、透明なピラミッドを彷彿させる象徴的な外観イメージなどから認識があった。

 

メトロポリタン美術館は、イギリスの大英博物館とルーブル美術館に並んで、世界三大ミュージアムのひとつであることを知り、こういう類の教養が乏しいことを露呈した。

 

そうとわかってからは、俄然ワクワク楽しさが増してくる。

 

最寄駅の86St駅には、Wall St駅からグリーンライン4を使って1本でいけた。

 

セントラル・パークの中を通り抜けて、美術館入口には12時頃に到着。チケット販売窓口には長蛇の列ができていたが、オンラインでも購入できることを知る。

 

大人一人30ドル。後で知ったが、以前は申告制入館料だったらしい。完全義務化されたのは、2018年頃だとか。

 

腹拵えを済ませてから、館内自由行動タイムを午後3時までにしようと、恩師がスケジュールしたときには、そんなに所要時間は必要無いでしょ。と思ったが、館内はめちゃくちゃ広かった。

 

館内案内をもって入ったが、最初の入口がどこに位置するか全然わからなくなるくらい四方八方へと、展示スペースは無数に広がっていた。

 

まるで迷宮のようだった。

 

たった2時間ちょっと歩いてまわっただけだが、足が痛くて、最後は動きたく無くなるほどだった。

 

好きな方だと、一日掛けてゆっくり観覧されるらしい。

 

お土産品が豊富に揃うグッズ売場は、充実していたなあ。

 

THE METのロゴ入りや、各美術品のコラボ商品で、デパ地下売場の如く、購買をそそる品々が多数展示販売されていた。

 

街中の「I ♡ NY」のトートバッグは、たった5ドルで販売されているのに、「THE MET」とロゴが入るだけで49ドル、約10倍。

 

このバッグが飛ぶように売れていた。

 

「価値づくり」って、大事だよなあとアウトプット。

 

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あの石田雄太氏から・・・!

 

ホテルを出発してから、美術館内を散策する合間に、旧Twitterへ投稿を行った。

 

午前中にチョイスした144枚の写真の中から数枚だけ、いつもTLでお世話になっている方々に向けて、「ニューヨーク決戦へ来てるよー!」的な渡米を知らせる意味合いを込めたメッセージ。

 

その投稿の一つに、なんとあの『野球翔年』でおなじみのスポーツジャーナリスト、石田雄太氏より、”いいね”を頂戴した。

 

めちゃくちゃ嬉しかった!

 

たまたま東京からニューヨーク行きのフライトの中で、『野球翔年』の文庫本を再読していたタイミングも重なったので、その奇遇なシンパシーにも感動した。

 

 

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その後、一旦宿へ戻る。

 

帰り掛けに、駅前に目をつけていたWhole Foods Marketに立ち寄り、試合後の部屋飲み用の夜食を大量に買い込んだ。

 

ホテルで観戦用の身支度を整えてから出発する。

 

この日は、午後7時40分と少し遅めの試合開始ということもあり、スタジアムに足を運ぶ前に、ホテル近くのメキシカン・レストランで軽食をとってから行くことにする。

 

ビールを飲むには都合のいい、落ち着いた街並みにあったクラシカルな空間だった。

 

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軽い腹拵えを済ませて、午後6時30分頃には、ヤンキースタジアムに着いた。

 

今日の試合は、遊び心を加えて、同行の恩師等には「大谷翔平のホームランボールをキャッチしよう!」と題して、ライトスタンドに座席を手配していた。

 

予約していたセクション103の5列目へ向かうと、そこは完全にヤンキースファンが占拠するエリアだった。

 

当然、予想の範疇だったので、ドジャースのユニフォームは着用せず、かろうじてロゴが目立ち難いキャップだけ被ってきた。

 

周囲を見渡すと、ドジャースのユニフォームを来ているファンは、カップル一組だけ。前日には、半々とは言わずとも、それに近いくらいのドジャースファンが周囲には居た。

 

この日は、全く光景や歓声が異なっていた。

 

ドジャースVSヤンキース第2戦

 

昨年、同じテーマをもって、単独でライトスタンドから観戦したことがあった。

 

そこは、エンゼルスタジアムのホーム側だったので、アウェイ感は無かったが、一つ懸念材料があったことを忘れていた。

 

外野を守る選手から練習ボールをもらうために、前列のファンがすぐに立ってしまうことだ。

 

外野にボールが飛んできても、すぐに立つ。そういう群衆がいることを、てっきり忘れていた。ヤンキースタジアムにも、全く同じ群衆がいた。

 

そんなエリアで、自分は遠く離れたバッターボックスに入る大谷等、選手を撮影しないといけなかった。

 

頭を抱えたまま、試合前のルーティーンが進む。

 

今日の国歌斉唱は、女性のシンガーだった。続いて、両チームのスターティング・ラインナップに入り試合開始。

 

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NGワードの連呼連発!!

 

過激なヤンキースファンの存在は、試合が始まるとよりいっそう際立った。

 

それは大谷の第1打席で、ピークを迎える。

 

男性アナウンスのコール。

 

「17 SHOHEI OHTANI」

 

その瞬間に劈くような激音で、大ブーイングを飛ばす。

 

これまで相手チームのファンから浴びせられるブーイングは、何度か聞いたことがあるが次元が違った。

 

ブーイングは「注目の証」だと好意的に楽観的にみていた。畏敬の念も含まれたお決まりの声援のひとつくらいに思っていた。

 

しかしながら、ブーイング発症の渦の中心で体感したその凄まじい非難の嵐は、これまでの観念を越えてきた。

 

盛んに叫ばれていたワード!

 

「F%$k You!」

 

これはありふれていたが、はじめて生のアッス・・・を聞いた。

 

「A%$hole!」

 

すげ〜な〜と、観戦していた恩師等と苦笑いでみていた。

 

その大音量は、大谷がフルカウントから空振り三振に討ち取られた瞬間にも、またMAXにボリュームがあがっていった。

 

スゴイ経験だった!苦笑

 

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「大谷翔平のホームランボールをキャッチしよう!」と題して、ライトスタンドを陣取ってはみたが、大谷の第1打席を終えて、すぐさま自分だけは退散。

 

恩師等には、スタジアムのいろんなポジションで大谷を撮影してきます!と言い残しライトスタンドをあとにした!汗

 

撮影するにはホームベースまでの距離がある難点もあったが、それ以上にじっくり撮影できる空間では無かったからだ。

 

そのまま3塁側のスタンディングエリアに移動する。

 

大谷の第2打席は、1−1の3回表一死一三塁のチャンスで巡ってきた。

 

カウント2-2からの6球目、外角の直球をうまく合わせてレフト前に流し打ち。

 

一時勝ち越しとなる適時打をみせてくれる。

 

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そして、また移動。

 

エレベーターを使って2階へ行くと、その直後にアーロン・ジャッジの22号同点ホームランが飛び出した。

 

カメラを向ける直前に、飛び出した一打だった!涙

 

前日の第1戦と同じく、接戦を見せてくれる。

 

そのまま2階のスタンディングエリアで観戦していると、5回表にキケ・ヘルナンデスの均衡を破るホームランが飛び出した。

 

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大谷の第3打席は3対2の6回表、先頭打者で登場。

 

そのまま2階のスタンディングエリアで撮り続けた。

 

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考えながらの1球目。

 

見逃しストライク1。

 

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2球目は打ちに行くが、ファール。

 

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2球で2ストライクに追い込まれた3球目。

 

大谷がいつも言う、「かまえ」に迷いが・・・(完全な先入観!結果論)

 

外角球に泳がされ、結果はサードへのファールフライに倒れる。

 

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その後、2階バックネット裏の通路に掲示されている、ヤンキースの歴代MVP受賞者のパネルを撮る。

 

ベーブ・ルース

ルー・ゲーリック

ジョー・ディマジオ

ミッキー・マントル

ロジャー・マリス

アレックス・ロドリゲス

アーロン・ジャッジ

 

名前を知っているレジェンドだけ撮影した。

 

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1階へ移動。

 

チーム・ストア横の通路には、大きなベーブ・ルースのパネルも掲示されている。これは、2019年9月に来た時にもあった。

 

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1階バックネット裏後方のスタンディングエリアで観戦していた第4打席。

 

4対2の8回表、先頭のベッツが四球で歩き無死一塁のチャンスが回ってきた。

 

3番手のトミー・ケンリーが投じた4球目を打って、平凡なセカンドゴロに打ち取られるが、グレイバー・トーレスが捕球できず出塁。

 

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その後、フリーマンが三振に倒れスミスが四球で歩き、一死満塁となる。

 

当たっている、5番のテオスカー・ヘルナンデスが打席に向かうところで、ヤンキース・ベンチは、休戦のタイムを取る。

 

ここで、3塁ランナーのベッツが2塁ランナーの大谷を呼び寄せ、何やら耳打ち。

 

ベッツは人差し指を大谷に当てて、何やら真剣そう・・・。

 

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この直後に、テオスカーの試合を決めるグランドスラムが飛び出すのである!

 

走者一掃でホームインするベッツと大谷は、また何やら言葉を交わしていた。

 

大谷の苦笑いのような横顔・・・

 

いったい、何があったんだ!?

 

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このグランドスラムで2対8と点差が開き、ヤンキースファンは一斉に席を立ち始めた。

 

恩師等も帰りのメトロが混むから退散しようか?と連絡が来るが、もうちょっと待ってもらった。

 

大谷に第5打席がまわってくる可能性があると思ったからだ。

 

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やっぱり回ってきた!

 

9回二死から1番ベッツが内野安打で出塁し、第5打席が巡ってきた。

 

しかし、4番手のデニス・サンタナは、まったくコントロールが制御できず。

 

まさかのストレート四球で、最後の見せ場をフイにされた。

 

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直後に、即退散した。

 

試合終了後のハイタッチも拝んで帰りたかったが、流れに逆らわず。

 

少し悔いが残ったのは、この後、ドジャースがさらに3点追加したことではない。

 

9回裏にジャッジが、この日2本目となる23号ホームランを放ったからだ。

 

それも飛んだ方向にだ・・・!?

 

「大谷翔平のホームランボールをキャッチしよう!」と題して手配した、我々の座席エリアだった!汗

 

そんなオチも、思い出のひとつになった第2戦。

 

ネット(防護)はカメラの対敵だ!笑