2024年6月8日

 

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 ■ 試合データ

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米国時間:2024年6月8日

日本時間:2024年6月9日(日曜日)

8時40分開始

ロサンゼルス・ドジャース

対ニューヨーク・ヤンキース

@ヤンキースタジアム

 

 

【MLB.JP 戦評】

 日本時間6月9日、ドジャースは敵地ヤンキー・スタジアムでのヤンキース3連戦の2戦目を迎え、テオスカー・ヘルナンデスの自己最多タイ6打点の活躍もあり、11対3で勝利。連勝を3に伸ばし、貯金を今季最多タイの16とした。ドジャース先発のギャビン・ストーンはヤンキースの強力打線を相手に6回途中まで8安打2失点の力投を見せ、7勝目(2敗)をマーク。ヤンキース先発のネスター・コルテスは2本塁打を浴びるなど6回途中7安打4失点で5敗目(3勝)を喫した。

 

「ワールドシリーズの前哨戦」とも言われる強豪対決の2戦目を制したのもドジャースだった。先発のストーンが初回無死1・2塁のピンチを切り抜けると、2回表にT・ヘルナンデスの14号ソロで先制。2回裏に追いつかれたが、3回表に大谷翔平のタイムリーで勝ち越した。3回裏にアーロン・ジャッジの22号ソロで再び追いつかれたものの、5回表にキケ・ヘルナンデスの4号ソロで勝ち越し。6回表には一死1・3塁のチャンスを作り、T・ヘルナンデスの内野ゴロの間に4対2とリードを広げた。

 

 6回裏二死満塁の場面で先発のストーンをリリーフした2番手のアレックス・ベシアがピンチを切り抜けると、8回表に一死満塁のチャンスが到来し、T・ヘルナンデスが勝利を決定づける15号グランドスラム。T・ヘルナンデスは自己最多タイの1試合6打点となり、47打点はチームトップ、15本塁打も大谷と並んでチームトップタイに浮上した。9回表にはフレディ・フリーマンのタイムリー二塁打などでさらに3点を追加し、9回裏にジャッジの23号ソロで1点を返されたが、11対3で勝利。あすの最終戦を残してヤンキース3連戦の勝ち越しを決めた。

 

 ドジャースの大谷は「2番・DH」でスタメン出場し、空振り三振、レフトへの勝ち越しタイムリー、サードフライ、セカンドゴロ失策、四球で4打数1安打1打点1四球。2試合ぶりのヒットを放ち、今季の打撃成績は打率.311、出塁率.379、OPS.950となっている。

 

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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【スタメン】

2番DH

 

【出場成績/打者】

4打数 1安打 1打点 1得点 1三振 1四球

通算打率・311

OPS・950

 

◆第1打席:

(結果)空振り三振

(状況)1回1死走者なし

(投手)ネストル・コルテス左

※直球、カットボール、スライダーを織り交ぜる配球で追い込まれると、最後はフルカウントから外角カットボールにバットが空を切った。今季ワーストの11打席連続ノーヒットとなった。

 

 

◆第2打席:

(結果)レフト前ヒット

(状況)3回1死1、3塁

(投手)ネストル・コルテス左

※カウント2-2からの6球目、外角の95・1マイル(約153キロ)の直球を左前に流し打った。これで3試合ぶりの打点をマークした。

 

 

◆第3打席:

(結果)サードファールフライ

(状況)6回無死走者なし

(投手)ネストル・コルテス左

※2ストライクから低めのスイーパーに泳がされ、三飛に倒れた。

 

◆第4打席:

(結果)セカンドゴロ失策

(状況)8回無死1塁

(投手)トミー・ケンリー右

※腕ケンリーの前に二ゴロに打ち取られるも、二塁トーレスが捕球できず失策で出塁した。

 

 

◆第5打席:

(結果)四球

(状況)9回2死1塁

(投手)デニス・サンタナ右

※右腕サンタナから四球を選んだ。さらにフリードマンの左中間突破の二塁打で本塁に生還した。

 

【コメント】

なし

 

【NEWS情報】

◯ 今季初のヤンキース―ドジャース3連戦に合わせ、ヤンキースタジアムの公式グッズ売り場で販売されていた大谷とアーロン・ジャッジのコラボグッズが早くも2日目で完売した。ボブルヘッド、Tシャツ、ピンバッジ、ボールと人気商品から次々に完売し、「MVP対決」と書かれた2人が並んだ写真の盾とパネルも試合前に完売した。グッズショップの店員は問い合わせるファンに「ソールドアウト」と連呼して説明。2日目の試合前での完売に「3日間で売るはずだったのに」とうれしい悲鳴を上げた。特に人気だったのが2人が並んで打席に入っているボブルヘッドだ。わずか524個の限定ボブルヘッドで、値段は149.99ドル(約2万3500円)。プレミアがつくのは必至だ。

 

◯ 全米中継でも、大谷の“日本流の振る舞い”が注目を集めた。初回の第1打席では、相手ベンチに会釈するルーティンを見せた。この日の試合の様子は「FOX Sports」で全米で中継されたが、挨拶の際には、ヤンキースのアーロン・ブーン監督と大谷のリアクションが同時に分かるよう2画面で取り上げた。大谷の挨拶に対し、ブーン監督は左手を突き出してグータッチのポーズ。相手の選手ではあるものの、大谷が見せる敬意に、まるで味方を祝福するような仕草だった。

 

 

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 ■ 試合情報(ドジャース関連NEWS)

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【コメント】

デーブ・ロバーツ監督:

「翔平は振ることから始まる。でも他にいる多くの打者はストライクゾーンを見極めボールを見ていく選手もいる。(6打点を挙げた)T・ヘルナンデスもオンデックサークル(次打者席)に入ったらすぐにスイングできる。我々のラインナップにとって異なるピースはフロントオフィスの意図的なものであり、フィットしている」

 

「(敵地にもかかわらず、多くのドジャースファンがヤンキースタジアムで声援を送ってくれたことに)良かったね。本当に楽しかった。ヤンキースタジアムを占拠するなんて滅多にないことだからね。」

 

「(今の選手たちはこの両チームの歴史をどの程度知っていると思うか)彼らはフランチャイズの歴史を尊重している。過去のワールドシリーズでは素晴らしい戦いがあった。10月にまたこの戦いができることを願っている。(もしこれが10月の試演だとしたら満足か?)そうだね。絶対にね(笑)」

 

アーロン・ブーン監督:

(試合前)

「ソトの復帰まで少なくとも数日はかかるだろう」

 

【NEWS情報】

アーロン・ジャッジ外野手:

◯ ヤンキースのジャッジは、3回に左中間へ22号ソロ、9回に右翼席へ23号ソロを叩き込む1試合2発を記録。チームは3-11で敗れたが、首位を走るア・リーグの本塁打王争いでも2位に3本差をつけた。1点ビハインドの3回に相手先発のギャビン・ストーンから左中間に打球速度108.1マイル(約174キロ)の弾丸ライナーで運んだ。9回の第5打席には、相手3番手ライアン・ヤーブローから逆方向に一発。大差をつけられて試合を諦めていたヤンキース・ファンに数少ない喜びを提供した。ジャッジは、今まさに絶好調。直近7試合で打率.500、3本塁打、12打点、出塁率.656、OPS1.091を記録。

 

 

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ ドジャースファンがヤンキー・スタジアムに詰めかける理由…ロサンゼルスから“弾丸ツアー”のファンも ロバーツ監督は「大谷翔平効果」語る

阿部太郎氏/情報:中日スポーツ)

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◇番記者が見た

 

 「レッツゴー・ドジャース」。ヤンキー・スタジアムで、ドジャースのユニホームを着た多くのファンが大きな声で叫んだ。ヤンキースファンで埋まるはずの敵地は、ドジャースへのブーイングと歓声が交錯した。

 

 男性ファンに話を聞くと、「ロサンゼルスからこの試合を見るために来たんだ。かなりお金も使ったけど、仕方がない。ドジャースのためだからね」と語った。ロサンゼルスからNYまで飛行機で5時間半。カリフォルニアを朝に出発しても、ニューヨークに着くのは夕方ぐらいだ。この男性はニューヨークの観光などはしないという。「滞在は2日。1泊して帰る」。

 

 今回のヤンキースとドジャースの名門対決はヤンキー・スタジアムでは2016年以来、8年ぶり。さらに今季は大谷翔平、山本由伸、グラスノーらの大型補強でスター軍団はさらに魅力を増した。他のファンも週末を利用して、カリフォルニアからきたという声を多く聞いた。

 

 今季は、ジャイアンツの本拠地サンフランシスコやパドレスの本拠地サンディエゴでも、ドジャースファンが大挙して詰めかけて話題になった。ロバーツ監督はその時、「前からドジャースのファンは多いが、大谷翔平効果だ。彼を見るために、世界中から集まるんだ」と熱く語った。

 

 今回のシリーズで、ヤンキースは大谷翔平とアーロン・ジャッジの2人のスーパースターのボブルヘッド人形や2人の背番号が入った帽子など、関連グッズを球場のショップで販売。1日でほぼ全ての商品が売り切れたという。(阿部太郎)

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◆ レジェンド集結、ドジャースがヤンキースとの東西名門対決連勝 3連勝なら97年交流戦スタート後初

斎藤庸裕氏/情報:日刊スポーツ)

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 【ニューヨーク8日(日本時間9日)=斎藤庸裕】ドジャースが敵地ヤンキースタジアムでヤンキースに2連勝し、シリーズ勝ち越しを決めた。「2番DH」で出場した大谷翔平投手(29)は4打数1安打1打点。本塁打以外では8試合ぶりの適時打を放った。

 

 名門対決の今シリーズでは両軍のMVP選手が注目されたが、ド軍は連日、T・ヘルナンデスが大活躍。この日はグランドスラムを含む2発、自己最多タイの6打点で、メジャートップの防御率を誇っていたヤ軍投手陣を粉砕した。

 

    ◇   ◇   ◇

 

 ホームに生還した大谷は、頼もしい仲間を笑顔で迎えた。8回1死満塁、T・ヘルナンデスが満塁弾。6点差に広げ、試合は決まった。今季、本拠地の連戦シリーズで負け越しがなかったヤ軍に連勝。グランドスラムを見届け、ガッツポーズしたロバーツ監督は試合後、「勝ち負けはもちろんだが、この球場でプレーする意味、ここに来てプレーすることが、いいカンフル剤にもなったと思う。集中力が増した選手を見るのは楽しい」と目を細めた。

 

 東と西の名門球団が激突し、ワールドシリーズ前哨戦とも称された今3連戦。大谷とジャッジら両軍MVP選手らの豪快な打撃が注目されたが、勝敗の鍵となったのは連日、5番打者のT・ヘルナンデスだった。この日は1試合2発、自己最多タイの6打点を挙げ、「チームはいい形でプレーできているし、とても大きな意味がある」と喜んだ。

 

 ド軍打線はベッツ、大谷、フリーマンのMVPトリオの直後が機能するとさらに破壊力が増す。右打ちなどチーム打撃に徹する4番スミス、大谷と並ぶ15号をマークし、長打力のある5番T・ヘルナンデス。ロバーツ監督は「ショウヘイのように、初球打ちをしていく選手もいれば、テオ(ヘルナンデス)のように少し待って、ゾーンを見極めていく選手もいる。違うタイプがいる打線は、球団フロントの意図的なものでもある」と明かした。

 

 この日はFOXスポーツの全米中継で、ヤ軍OBのデレク・ジーター氏、アレックス・ロドリゲス氏、元レッドソックスのデービッド・オルティス氏らが番組出演のため球場を訪れた。野球殿堂入りしたレジェンドたちを前に、大谷は3回1死一、三塁から左前にクリーンヒット。本塁打以外では8試合ぶりの適時打で快勝に貢献した。同一カード3戦全勝でスイープとなれば、97年に交流戦が始まって以降、レギュラーシーズンでは初。歴史的な結末になるか、ヤ軍が意地を見せるか、3戦目も注目の一戦となる。

 

 ◆ドジャース対ヤンキース 東西の名門同士の対決は、41年ワールドシリーズ(WS)から始まり87度目。だが公式戦での歴史は浅く、04年に初対戦しこれが21度目(97年に交流戦開始)。全体ではヤ軍が47勝40敗と勝ち越しているが、公式戦ではド軍が11勝10敗と勝ち越した。公式戦でのスイープ(連戦全勝)はともにないが、ド軍は63年WSで4戦4勝し世界一となっている。ド軍が2桁得点を記録したのは78年WS第1戦以来、46年ぶり。

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◆ 大谷翔平がベッツとヒソヒソ話 口に手を当てさとられないように会話 直後にT・ヘルナンデスの満塁弾で突き放す

(情報:デイリースポーツ)

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 ドジャースの大谷翔平選手は八回の第4打席は相手の失策で好機を拡大。満塁となったところで三塁走者のベッツと大谷がヒソヒソ話をするなど、珍しいシーンも見られた。

 

 先頭のベッツが四球で歩き、無死一塁で右腕のケインリーと対した第4打席。2球で追い込まれてしまったが、低めの変化球を見極めた。カウント1-2からの4球目、内角高めの直球に詰まったものの打球は二遊間へ。二塁・トーレスがファンブルし、好機を拡大した。

 

 1死後、スミスが四球を選んで満塁としてT・ヘルナンデスが打席へ。ヤンキースの内野陣がマウンドへ集まる中、大谷が三塁ベース付近でベッツと言葉をかわした。相手にさとられないように、ベッツが口に手を当ててしゃべるなど異例のシーン。直後、T・ヘルナンデスがダメ押しの満塁弾を放ち、1試合6打点の大暴れ。ヤンキースを突き放した。

 

 大谷は第2打席で左前へ12打席ぶりの安打となるタイムリーを放った大谷。外角直球を逆らわずにはじき返し、暗いトンネルを脱出していた。

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◆ 試合開始5時間以上前のヤンキースタジアムにドジャースファンの大集団…混乱にパトカーまで出動

(情報:日刊スポーツ)

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 試合前のヤンキースタジアムにドジャースファンの大軍団が詰めかけ、パトカーが出動する騒ぎとなった。

 

 米FOXスポーツ電子版が伝えたもので、約5000人の「パントン294」と名乗るドジャースファン集団が試合開始の5時間以上前に球場に到着し、周辺の道路が人であふれ返った。あまりの混乱状態に、ニューヨーク市警のパトカーが先導し、集団をゲートに誘導。その様子を地元の中継テレビ局YESネットワークが公式X(旧ツイッター)で伝えている。

 

 「パントン」とはドジャーブルーを表す青色の一種で、「パントン294」は2009年から始まりその後巨大グループとなったファン集団だという。

 

 ドジャースがヤンキースタジアムに遠征し試合をするのは2016年9月以来、8年ぶり。MLBは昨年からレギュラーシーズン中に両リーグ全球団が対戦する公平な日程に変更しており、昨年はドジャースタジアムにヤンキースが遠征し戦っている。16年の遠征にも「パントン294」は訪れたという。

 

 このシリーズには連日超満員の観客でスタジアムが埋まり、3連戦初戦の7日(同8日)はこの時点でヤンキースタジアム今季最多の4万8048人、第2戦目のこの日はそれを更新し今季最多の4万8374人の動員を記録した。

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 ■ NOTE