2024年6月7日

 

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 ■ 試合データ

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米国時間:2024年6月6日

日本時間:2024年6月7日(金曜日)

7時40分開始

ロサンゼルス・ドジャース

対ピッツバーグ・パイレーツ

@PNCパーク

 

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【MLB.JP 戦評】

 日本時間6月7日、ドジャースが11得点を挙げる大勝で、パイレーツ3連戦のスウィープを免れた。ドジャースは初回、3番フレディ・フリーマンの8号3ランを含めて4点を先制。その後、一時は同点に追いつかれたが、5回に1番ムーキー・ベッツの10号3ランなどで6点を追加して一気に突き放した。ドジャースの2番手マイケル・グローブに3勝目(2敗)が付き、パイレーツ先発ベイリー・フォルターに3敗目(3勝)が付いた。「2番・DH」でスタメン出場した大谷翔平は6打数1安打3三振に終わった。

 

 ドジャースは初回、単打で出塁したベッツと大谷をフリーマンが本塁打で返し、さらに6番ミゲル・ロハスのタイムリーで4点を先制する幸先良い立ち上がり。しかし、ドジャース先発ウォーカー・ビューラーは2回にエラー絡みで1点を失うと、パイレーツは3回にも5番エドワード・オリバレスの犠牲フライ、6番ニック・ゴンザレスの4号2ランで4対4の同点に追いついた。流れはパイレーツに傾いたかに見えたが、ドジャースは5回に4番テオスカー・ヘルナンデスの13号ソロ、7番キケ・ヘルナンデスのタイムリー二塁打、そして1番ベッツの10号3ランが飛び出して6得点。さらに6回にもロハスのタイムリー二塁打で11点目を挙げ、試合の大勢は決した。

 

 パイレーツは8回に4番オニール・クルーズの特大3ランで追い上げたが、反撃及ばず。11対7で3連戦の最終戦を落とした。ただ、ジャレッド・ジョーンズとポール・スキーンズという期待の剛腕ルーキーコンビがドジャース打線を抑え、シリーズを勝ち越したのはパイレーツにとって大きな結果だった。パイレーツは依然、借金を抱えているが、このシリーズを終えてワイルドカード圏内まで1.5ゲーム差に詰め寄ることができた(試合終了時)。

 

 大谷翔平は第1打席にチャンスを拡大するライト前ヒットを記録。しかし、その後の第2・3打席は左腕フォルターのスライダーに連続で空振り三振、第4打席はセカンドゴロ、第5打席も空振り三振、第6打席はファーストゴロに倒れた。6打数1安打3三振という結果で、打率は.318、OPSは.973にそれぞれ数字を落としている。

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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【スタメン】

2番DH

 

【出場成績/打者】

6打数 1安打 1得点 3三振

通算打率・318

OPS・973

 

◆第1打席:

(結果)ライト前ヒット

(状況)1回無死1塁

(投手)ベイリー・ファルター左

※スライダーに泳がされながらも右前に運んで3試合連続安打をマーク。チャンスを広げると次打者のフリーマンが右翼越えの3ランを放って先制する。

 

 

◆第2打席:

(結果)空振り三振

(状況)2回1死走者なし

(投手)ベイリー・ファルター左

※外に逃げるスライダーにタイミングを外されて空振り三振。

 

◆第3打席:

(結果)空振り三振

(状況)4回1死1、3塁

(投手)ベイリー・ファルター左

※同じく外に逃げるスライダーにタイミングを外されて空振り三振。

 

◆第4打席:

(結果)セカンドゴロ

(状況)5回1死走者なし

(投手)ベン・ヘラー右

※2番手ヘラーのカットボールでニゴロ。

 

◆第5打席:

(結果)空振り三振

(状況)7回1死走者なし

(投手)カイル・ニコラス右

※3番手ニコラスのスライダーで、この日3個目の空振り三振を記録。1試合3三振は、今季ワーストタイで3度目。この日は6打席で空振りが6度あった。直近の出場10試合は全て三振を記録。10試合の46打席で18三振と三振数が急増している。

 

◆第6打席:

(結果)ファーストゴロ

(状況)9回1死走者1、2塁

(投手)カルメン・モジンスキ右

※6回目の打席が9回1死から回ってくると、大きな当たりをレフトポール際に飛ばしたものの、ファウル。その後はファーストゴロに倒れてしまった。

 

【コメント】

なし

 

【NEWS情報】

◯ 大谷翔平投手が6日、殿堂入りで、元パイレーツの英雄、故・ロベルト・クレメンテ氏のバットを寄贈された。パ軍の本拠地PNCパークから約4・5キロに位置する「クレメンテ博物館」が、大谷の名とクレメンテ氏の背番号「21」の刻印が刻まれた、クレメンテのバットのレプリカを用意。メジャー7年目で初めて当地を訪れた大谷に、プレゼントされた。この日の試合前、クラブハウスのロッカーでバットを手にした大谷は、持った瞬間、「重っ!」と思わずうなった。その場でバットを構えて素振りを数度行い、笑顔をみせた。

 

 

◯ 市内のMLBストアでは、愛犬デコピンまであしらわれたキャラクターグッズが登場。 歓迎ムードが漂う。ヤンキースをはじめ、他球団のグッズが並ぶMLBストアの一角に設けられたドジャースのエリア。大谷グッズがずらりと並んだ。ブルーのTシャツにプリントされたのは、くりくりとした目のアニメチックな大谷とボールをくわえたデコピン。「大谷翔平」「デコピン」「友達」と日本語も。他にも、違ったタッチの大谷のイラストがプリントされたTシャツやボブルヘッドも置かれている。

 

 

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 ■ 試合情報(ドジャース関連NEWS)

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【コメント】

デーブ・ロバーツ監督:

(試合前)

「(今季初のヤンキースとの直接対決を前に)もちろん特別な試合だ。ドジャースはブルックリンにいた歴史もある。両チームには素晴らしいスター選手たちがいる。我々には翔平もいる。素晴らしい3連戦になると思う。」

 

「(山本、ストーン、第3戦は中4日でグラスノーが先発する)勝たなくてはならない。グラスノーは我々のエース。確かに短い休息だが、私は状況を読んで判断している」

 

(試合後)

「(1試合3失策に)良くなかった。勝ちはもらうけど、守備で痛手を負ってしまった。今季最低の守備をしてしまった」


「守備が緩いせいで、投手は本来より多い球数を投げなければいけなかった。彼ら(投手)も責任を負わないといけないけど、守備とピッチングは連携している」

 

ムーキー・ベッツ内野手:

「バットの調子は戻ってきたと感じているけど、まだ1試合。復調したかどうかは試合を重ねないと分からない」

 

「(6回の失策は三遊間への深い位置へ飛び、処理の難しい打球だったが、今季9失策はリーグワースト3位)全てが新しいことだ。いつも自主練習をしているけど、明日練習をやるかもしれない。どうすればいいかわからない。間違いなく(守備の)自分のパフォーマンスに満足していない」

 

「(開幕前に遊撃にコンバートされたことが打撃不振に影響しているか)不調はショートにコンバートしたからではない。自分の問題だ」

 

「(ヤンキース3連戦に向けて)彼らも準備をしてくるでしょう。だから、私たちもプレーの準備をしなければ」

 

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 ■ 球界情報

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フアン・ソト外野手:

◯ ヤンキースのソトが左前腕に違和感を訴え、6日の本拠地・ツインズ戦を途中で退いた。7日に検査を受けるという。ここまでリーグ1位の打率.318、同4位の17本塁打、同3位の53打点を誇る主砲の異変にファンも心配。ソトはこの日の試合に「2番・右翼」で出場。3打席に立ち、1打数無安打2四球とし、雨天中断を経て再開された6回の守備から交代となった。MLB公式サイトは「ソトが試合を離れるきっかけになるようなことは、フィールド上では特に見られなかった」と伝えた。

 

ニューヨーク放送局「SNY」によると、違和感は先週から続いていると、アーロン・ブーン監督が話したという。ニューヨーク地元メディア「ニュースデイ」のヤンキース番、エリック・ボーランド記者はソトの話として、前腕の違和感と張りをここ1週間半から2週間感じていたが、なんとか切り抜けようとしていたと伝えた。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のヤンキース番、クリス・カーシュナー記者は、投球やスイングで前腕が痛むことはなかったとソトが語ったと報じている。

 

水原一平氏:

◯ 米のニューヨークポスト紙は日本時間7日、ドジャースの大谷翔平の元通訳で銀行詐欺罪などの罪を認めた水原一平被告が、ロサンゼルスでUber Eatsの配達員をしているところを目撃したと報じている。同紙は、写真付きで水原被告が赤いバッグを持って、家を訪問している様子などを紹介。「彼は最近、ロサンゼルス地域でUber Eatsの配達員をしているところを目撃された」などと記してい流。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 大谷翔平1安打も3三振 敵地での3連敗「スイープ」回避もロバーツ監督「最悪」ミス連発守備に

四竈衛氏/情報:日刊スポーツ)

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 【ピッツバーグ(米ペンシルベニア州)6日(日本時間7日)=四竈衛】ドジャース大谷翔平投手(29)はパイレーツ戦に出場し、6打数1安打3三振。2試合連発は逃したものの、ド軍は打ち勝ち、敵地での「スイープ(同一カード3連敗)」を免れた。それでも、7日(同8日)からの敵地ヤンキース戦へ向けて課題を残す一戦となった。

 

 滑り出しは快調だった。1回、不振ベッツが3試合ぶりの安打で出塁。続く大谷の打球は、当初ダイビングキャッチでアウトと判定されながら、「チャレンジ」でワンバウンド捕球が確認され、右前打に訂正された。ここで3番フリーマンが先制3ラン。MVPトリオで主導権を握った。ところが、失策絡みの失点などで3回には追い付かれた。5回、そこまで2失策のベッツが意地の3ランを放つなど、大量6点を奪って逃げ切ったものの、スキだらけの試合運びだった。

 

 試合後のロバーツ監督も、厳しい表情を崩さなかった。11得点の打線を「上位から下位までいい攻撃だった」と評価した一方、守備面は酷評した。3失策だけでなく、外野を含め記録に残らないミスを連発。大量リードで調整登板した救援陣に球数増の負担を強いる結果となった。同監督は「どのプレーかと踏み込みたくないが、間違いなく、年間を通して守備は最悪の試合だった」と、いつになく危機感を募らせた。

 

 7日からは敵地ニューヨークで3連戦。ド軍としては16年以来8年ぶりのヤンキースタジアムでの試合となる。同監督は「ショウヘイ、ソトらスーパースターがそろう。すばらしいシリーズになるだろう」と期待を込めた。もっとも、大谷にすれば過去4本塁打をマークしながらも、通算46打数6安打、打率1割3分と相性は良くない。

 

 ワールドシリーズで11回対戦(ブルックリン・ドジャース時代を含む)した東西の両雄対決。早くも「プレ・ワールドシリーズ」と全米中から注目されるシリーズだけに、大谷とド軍にとって、真価が問われる戦いとなりそうだ。

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◆ MLB屈指の黄金カードに日本人活躍の歴史あり 松井&野茂のアーチ競演、黒田&イチ躍動

(情報:スポニチ)

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 東のヤンキース、西のドジャース――。各リーグを代表する名門球団の対決は、ド軍がニューヨークのブルックリン地区に本拠(1958年にロサンゼルス移転)を構えていた歴史的背景もあり、MLB屈指の黄金カードといえる。かつてはワールドシリーズでしか実現しなかった対決。1997年に交流戦が始まって以降も大リーグ機構は両球団の対決を“切り札”として最後まで残し、レギュラーシーズンで初めて組まれたのは7年後の2004年だった。

 

 81年のワールドシリーズ以来、23年ぶりとなった一戦は、日本人対決としても注目を集めた。ドジャースタジアムで行われた6月19日の第2戦。ド軍の先発は野茂英雄で、ヤ軍の6番・松井秀喜が初回2死一、二塁からフォークを右翼ポール際に運んだ。これがメジャーで初めて日本人打者が日本人投手から打った本塁打。しかし、これだけでは終わらない。第2、第3打席と松井を連続三振に仕留めた野茂は5回に自らバットで通算4号アーチを放つ。史上初の日本選手による本塁打競演となった。

 

 04年の次に両球団が対決したのは6年後の10年。その次は13年で、ド軍が81年以来、32年ぶりにヤンキースタジアムに見参した。6月19日のダブルヘッダー第1戦ではヤ軍の黒田博樹が古巣相手に6回2/3を2失点と好投して勝利投手となり、イチローが本塁打を含む3安打3打点と援護した。

 

 以降は16年、19年、23年と対戦。ここまでレギュラーシーズンでの対戦はヤ軍の10勝9敗だ。ワールドシリーズでは11度激突し、ヤ軍が8度、ド軍が3度制覇。ポストシーズンを含む通算成績はヤ軍の47勝38敗となっている。

 

 大リーグは昨年の改編により、交流戦が大幅に増加。毎年、異なるリーグの全球団と対戦する仕組みとなった。今回、ド軍がヤンキースタジアムで試合を行うのは16年以来、8年ぶり。過去に日本選手が躍動してきた注目の名門対決に大谷、山本が臨む。

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◆ ドジャースとの3試合にヤンキースのソトは出場しない!?

宇根夏樹氏/情報:スポナビ)

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 ロサンゼルス・ドジャースとニューヨーク・ヤンキースは、6月7日~9日にヤンキー・スタジアムで3試合を行う。このシリーズに、ホアン・ソト(ヤンキース)は、出場しないかもしれない。

 

 6月6日の試合は、これまでと同じく、「2番・ライト」としてスターティング・ラインナップに名を連ねた。最初の2打席は四球を選び、3打席目はレフト・フライに討ち取られた。守っては、何度か打球を処理し、送球もしていた。

 

 だが、雨による1時間近い中断を経て、6回表に試合が再開した際、ソトは、アレックス・バーデューゴと交代した。センターはトレント・グリシャムのまま、アーロン・ジャッジがレフトからライトへ移り、バーデューゴはレフトの守備についた。

 

 試合後、アーロン・ブーン監督とソトが、それぞれ、会見と囲み取材で語ったことをまとめると、先週から左の前腕に張りと違和感があり、送球とスウィングに影響はないものの、悪化を避けるため、予防的な措置として途中で交代したという。ソトは、左投左打だ。

 

 そのとおりなら、ドジャースとの3試合に出場することもあり得る。ただ、慎重を期し、欠場してもおかしくない。なかでも、シリーズ最初の6月7日はそうだ。

 

 ヤンキースは、先月29日以降、すべての試合に勝っている。8連勝中だ。シーズン勝率.703(45勝19敗)は両リーグで最も高く、独走とまではいかないものの、ア・リーグ東地区2位のボルティモア・オリオールズとは、4.5ゲームの差がある。

 

 現時点において、万全ではないソトを出場させる必要性は、感じられない。出場の場合は、100%とはいかなくても、ほぼそれに近い状態と見ていいような気がする。

 

 今シーズン、ソトは、290打席に立ち、打率.318と出塁率.424、17本塁打、ISO.285とOPS1.027を記録している。これらの数値は、ヤンキースで20打席以上の13人中、いずれも、トップか2位だ。両リーグの154人――チームの試合数×3.1打席以上――のなかでも、トップ5にランクインしている。出塁率の両リーグ・トップ2は、ソトとジャッジ(.423)。OPSの両リーグ・トップ2は、ジャッジ(1.081)とソトだ。

 

 なお、ここから、ヤンキー・スタジアムの3試合で投げ合う先発投手は、6月7日がコディ・ポティート(ヤンキース)と山本由伸(ドジャース)、8日がネスター・コーテズとギャビン・ストーン、9日はルイス・ヒールとタイラー・グラスナウが予定されている。

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 ■ NOTE