2024年6月1日

 

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 ■ 試合データ

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米国時間:2024年5月31日

日本時間:2024年6月1日(土曜日)

11時10分開始

ロサンゼルス・ドジャース

対コロラド・ロッキーズ

@ドジャースタジアム

 

 

【MLB.JP 戦評】

 日本時間6月1日、ドジャースは本拠地ドジャー・スタジアムでのロッキーズ3連戦の初戦を迎え、1対4で連勝は3でストップした。ロッキーズ先発タコダ・ハドソンは強力ドジャース打線を8回途中101球1失点で抑え2勝目(7敗)を挙げ、ジャレン・ビークスが6セーブ目をマークした。一方、ドジャース先発ウォーカー・ビューラーは6回92球4失点で3敗目(1勝)を喫した。

 

 ビューラーは初回から満塁のピンチを招くなど不安定なピッチング。3回表にヒットと四球から二死1・2塁とするとクリス・ブライアントのタイムリーで先制、さらにブレンダン・ロジャースのセンターへのタイムリーをアンディ・パヘスが後逸しさらに2点を失い0対3とリードされる。続く4回表にはエゼキエル・トーバーの8号ソロで1点を追加され0対4と厳しい展開に。

 

 奮起したい打線も、ロッキーズ先発ハドソンの前に7回まで得点圏にランナーを置くことが出来ず、わずか3安打に抑えられる。8回裏にギャビン・ラックスの二塁打とミゲル・ロハスの四球でハドソンが交代すると、無死満塁とし本塁打で同点の場面をつくったが、ムーキー・ベッツが併殺打に倒れこの間に1点を返す。後続も続くことが出来ず、この回は1点にとどまり勝負あり。9回も三者凡退に終わり1対4で連勝はストップした。

 

 「2番・指名打者」でスタメン出場した大谷翔平は8回裏に四球を選ぶも快音響かず3打数無安打。ドジャース打線も5安打1得点と精彩を欠いた。大谷の今季の打撃成績は打率.326、出塁率.393、OPS1.000となっている。

 

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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【スタメン】

2番DH

 

【出場成績/打者】

3打数 0安打 1三振 1四球

通算打率・326

OPS1・000

 

◆第1打席:

(結果)セカンドゴロ

(状況)1回1死走者なし

(投手)ダコタ・ハドソン右

※低めのシンカーに詰まらされて二ゴロ。

 

◆第2打席:

(結果)セカンドライナー

(状況)4回無死走者なし

(投手)ダコタ・ハドソン右

※外角低めのカーブを捉えたが二直に倒れた。

 

◆第3打席:

(結果)空振り三振

(状況)6回1死走者なし

(投手)ダコタ・ハドソン右

※カウント1―1からやや内角寄りのシンカーにバットを出したが、自打球が左ふくらはぎ付近を直撃…。思わずバットをつえのようにして体を支え、痛みに表情をしかめたものの幸いにも大事に至らなかったようでプレーを続行。結果的に7球目の内角低めのカーブに手を出してバットが空を切った。

 

◆第4打席:

(結果)四球

(状況)8回2死3塁

(投手)ビクトル・ボドニク右

※1点を返してなおも二死三塁の場面。四球を選んで一塁に出塁した大谷にMLB通算100個目の盗塁のチャンスが訪れたが、走ることなく次打者のフリーマンが空振り三振に倒れて攻撃を終えた。

 

 

【コメント】

なし

 

【NEWS情報】

◯ 大谷が、試合前に投手としてのリハビリを順調に進めた。約15メートルの距離からキャッチボールを行い、基本的にはフォームを重視しながらの投球で、時折、力強く腕を振った。距離は短めだったが、これまで以上の強度にも感じられる強いボールだった。伸びていた髪の毛もさっぱり。サイドをスッキリ、散髪した姿で練習を行い、調整を終えると客席に詰めかけたファンに練習ボールを投げ入れていた。

 

 

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 ■ 試合情報(ドジャース関連NEWS)

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【コメント】

デーブ・ロバーツ監督:

「(ハドソンについて)彼は良いシンカーを低めに投げていた。今夜は彼に対して何もできなかった。3巡目になり何球かいいスイングもあり(外野に)打球を飛ばすことができたが、それ以外のところではどうしようもなかった」

 

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 ■ 球界情報

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アーロン・ジャッジ外野手:

◯ ヤンキースのジャッジが5月31日(日本時間6月1日)、敵地でのジャイアンツ戦で両リーグ単独トップとなる19号を放った。0-1の3回1死一、三塁の第2打席で相手先発・ヒックスの低め変化球を捉え、左中間席に逆転3ランを放り込んだ。さらに、6回の第3打席は先頭で20号ソロ。高々と上がったアーチがバックスクリーンに吸い込まれると、スタンドのファンも立ちあがって大興奮。敵地が騒然となる圧巻の2打席連発となった。これで5月は14本塁打と量産。19号、20号は18本のアストロズ・タッカー、オリオールズ・ヘンダーソンを抜いてメジャー単独トップとなった。

 

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 大谷翔平のドジャース、ニューヨークの空港で約8時間機内缶詰め状態 LA到着は翌朝7時半 一夜明けの試合で完敗も指揮官「言い訳にはできない」

(情報:デイリースポーツ)

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 ドジャースの大谷翔平選手が「2番・指名打者」で出場し、3打数無安打1四球。直近13試合で6度目のノーヒットで打率を・326とした。この日は大谷とともにビッグ3を形成する1番ベッツ、3番フリーマンもそろって無安打。シーズン59試合目で初となるMVPトリオのフル出場ノーヒットの珍事で連勝は3でストップ。ロバーツ監督の52歳の誕生日を勝利で飾ることはできなかった。

 

 ドジャース打線はロッキーズの先発ハドソンに七回まで散発3安打、二塁さえ踏めずに完敗。試合後に明らかになったのは前カード、敵地ニューヨークでのトラブルだった。

 

 28日のダブルヘッダーを含む3連戦に全勝したドジャース一行は意気揚々と本拠地ロサンゼルスに帰るチャーター機に乗り込んだところまではよかったが、そこから苦難の連続だった。

 

 球団関係者によると、雷雨のため、運航を見合わせた後、機体に問題が発生。さらには機長の調整にも時間を要し、機内で約8時間を過ごしたという。「こんな経験は初めてだ」と話す前代未聞の事態に陥り、ロサンゼルスに到着したのは日付が変わった30日午前7時半。幸い、その日は休養日だったが、睡眠時間など、生活のリズムが大きく崩れたことは容易に想像できた。

 

 連勝が止まった試合後の会見でロバーツ監督は「滑走路で問題が起こったことで出発がかなり遅れた。(昨日は)短い休養になってしまったが、それを言い訳にはできない」ときっぱり。しかし、三回の守備で中堅パヘスがゴロ打球を後逸して失点するなど、集中力を欠くプレーもあり、悔やまれる敗戦となった。

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◆ 【谷繁元信】大谷翔平も珍しく修正できず ロッキーズ・ハドソンの術中にはまったドジャース打線

谷繁元信氏/情報:日刊スポーツ)

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 ドジャース打線は大谷を含め、ロッキーズ・ハドソンの術中にはまった。試合前の時点で、今季は10試合に投げ、1勝7敗、防御率5・54。普通にいけば、強力打線が打ち崩すだろうと思ってしまうが、全く違う結果となった。

 

 大谷の打席を振り返ると、初回は1ボールから沈む球を引っかけ二ゴロ。4回の第2打席は、アウトコースにツーシームとカーブを出し入れされ、最後はカウント2-2から外のカーブに二直だった。当たりは悪くなかったが、少し崩されていた。6回の第3打席もカーブに崩され、フルカウントから空振り三振を喫した。2、3打席目には修正することが多い大谷だけに、珍しかった。ハドソンとは19年に1打席対戦したのみ(代打で三ゴロ)ということもあったかもしれない。

 

 ハドソンのフォームの特徴として、体が前にいったあと、腕が遅れて出てくる。そのため、打者はタイミングが取りづらい。基本的には、その特徴を生かし、引っかけさせるのが持ち味。もし私がリードするなら、ゴロを多く打たせようとするだろう。しかも、この日はボールが非常に動いていた。大谷に限らず、ドジャース打線が手を焼いたのもうなずける。

 

 では、そういうタイプの投手は、どう対処すればいいか。まずはポイントを投手寄りにして、ボールが動く前に捉えたい。ただ、そうすると、ボール球にも手を出しやすくなる。そこでボールを見極めるために引きつけて打とうとすれば、今度はボールが動いて捉えるのが難しくなる。まさにハドソンの術中なのだが、好例が8回先頭のラックスだ。引きつけて逆方向に二塁打を放った。ああいう打撃をされると、バッテリーは嫌なものだ。

 

 ロッキーズは同じナ・リーグ西地区。この日が今季初対戦で、シーズンでは12試合を残す。ハドソンとは、1、2試合は再戦するはず。それまでにチームとして反省を生かし、対策を練るだろう。大谷について言えば、2日前のメッツ戦で10試合ぶりの1発を放った。ホームランバッターは、1本打てば打球の角度がつき始めるもの。5月までに続き、6月も期待したい。(日刊スポーツ評論家)

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 ■ NOTE