2024年5月30日

 

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 ■ 試合データ

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米国時間:2024年5月29日

日本時間:2024年5月30日(木曜日)

5時10分開始

ロサンゼルス・ドジャース

対ニューヨーク・メッツ

@シティ・フィールド

 

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【MLB.JP 戦評】

 日本時間5月30日、ドジャースは敵地シティ・フィールドでのメッツ3連戦の最終戦を迎え、3対3の8回表に一挙6点を勝ち越すなど、10対3で勝利。3連戦を見事にスイープし、貯金を14とした。ドジャース6番手のブレイク・トライネンは7回裏の1イニングを無失点に抑え、2勝目(0敗)をマーク。メッツ4番手のアダム・オッタビーノは一死しか取れず3安打4失点と打ち込まれ、ドジャースに勝ち越しを許して2敗目(1勝)を喫した。

 

 ドジャースは2回表にウィル・スミスの8号ソロで先制すると、4回表にアンディ・パヘス、5回表には大谷翔平がタイムリーを放ち、3対0とリード。ところが、5回裏にトマス・ニードの3号2ランとJ・D・マルティネスのタイムリー二塁打で同点に追いつかれた。しかし、8回表に打線が爆発。スミスの9号ソロで勝ち越したあと、ミゲル・ロハスのタイムリー、ミゲル・バルガスの2点タイムリー二塁打、大谷の14号2ランと得点を重ね、一挙6得点のビッグイニングとなった。9回表にはジェイソン・ヘイワードにも2号ソロが飛び出し、2ケタ得点に到達。10対3で勝利し、3連戦をスイープした。

 

 前日のダブルヘッダー第2試合を欠場した大谷は「2番・DH」でスタメンに復帰。初回の第1打席はレフトフライ、3回表の第2打席はセカンドゴロに倒れたが、5回表の第3打席でセンターへタイムリーを放った。7回表の第4打席は空振り三振を喫したものの、8回表の第5打席では逆方向への14号2ラン。5打数2安打3打点の活躍でチームの勝利に貢献した。今季の打撃成績は打率.330、出塁率.395、OPS1.010となっている。

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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【スタメン】

2番DH

 

【出場成績/打者】

5打数 2安打 3打点 1得点 1三振 1本塁打(14号)

通算打率・330

OPS1・011

 

◆第1打席:

(結果)レフトフライ

(状況)1回1死走者なし

(投手)デービッド・ピーターソン左

※内角速球を続けて見逃して2球であっさり追い込まれると、外角スライダーを見逃した後の4球目の96.5マイル(約155.3キロ)速球にやや差し込まれ、左翼線への打球は左翼テイラーに追いつかれた。

 

◆第2打席:

(結果)セカンドゴロ

(状況)3回1死走者なし

(投手)デービッド・ピーターソン左

※速球が軸の組み立てだった第1打席から一転、この打席は全てシンカー攻め。1、2球目をファウルにして追い込まれると、85.6マイル(約137.7キロ)の内角シンカーに詰まらされて二ゴロに倒れた。

 

◆第3打席:

(結果)センター前ヒット

(状況)5回1死1塁(失策→2塁)

(投手)デービッド・ピーターソン左

※2―0の5回1死一塁の場面。左腕ピーターソンのけん制悪送球で一塁走者バルガスが二塁へ進むと、1ストライクからの2球目の内角シンカーを強振。114.1マイル(約183.6キロ)の痛烈な打球はあっという間に二遊間へ抜け、4試合ぶりの打点でチームに3点目をもたらした。

 

◆第4打席:

(結果)空振り三振

(状況)7回1死1塁

(投手)ジェーク・ディークマン左

 

◆第5打席:

(結果)ホームラン

(状況)8回2死2塁

(投手)Jo・ロペス右

※カウント0―2から外角の95.9マイル(約154.3キロ)シンカーを捉えると、左越えへ。打球速度103マイル(約165.7キロ)、34度の角度で高々と上がった打球は左翼席で弾む2ランとなった。過去5試合は打率.136。復調を印象づける一発に大谷はダイヤモンドを回りながら笑顔を見せた。得点圏での一発は今季初で、1試合3打点は実に出場20試合ぶりとなった。

 

 

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【コメント】

なし

 

【NEWS情報】

◯ 練習後、取材に応じた山本。初のニューヨーク遠征は楽しめていますか、と問われて「食事に行きました」。シンシナティから移動した26日と、雨天中止になった翌27日の2日連続で外食したと明かした。誰と出かけたのか気になるところ。大谷と行ったのか、と問われると「翔平さんに聞いて下さい。翔平さんの情報を漏らす奴になってしまうと会話してもらえなくなっちゃう。特別な人ですから」と、否定も肯定もせず、笑った。

 

◯ 大谷の14号本塁打。敵地シティ・フィールドで本塁打を記録するのは、これが初めてだった。エンジェルス時代から、これまで計26球場でアーチを描いている。『MLB Stats』によると、大谷がまだ本塁打を打っていないスタジアムは6つ。「シティ・フィールドで初本塁打放ったオオタニが、まだ本塁打を記録していない球場は、ブッシュ・スタジアム(カーディナルス)、チェイス・フィールド(ダイヤモンドバックス)、シチズンズバンク・パーク(フィリーズ)、グレートアメリカン・ボールパーク(レッズ)、ローンデポ・パーク(マーリンズ)、PNCパーク(パイレーツ)の6つだ」

 

◯ 大谷と「お~いお茶グローバルアンバサダー」として契約している伊藤園は30日、国内外の85か所で屋外広告ジャックを展開すると発表。同社によれば、31日から大谷の地元である岩手県の盛岡駅で屋外広告を掲出するのを皮切りに、国内12都道府県82か所と米国ニューヨークやロサンゼルス、アジアでは韓国や台湾など海外6か所で順次公開。お茶の魅力を国内外に発信していくのだという。お~いお茶をこよなく愛し、誰よりも詳しい「お~いお茶くん」のX(旧ツイッター)アカウントでは、ニューヨークの世界的観光地、タイムズスクエアを大谷と「おーいお茶」がジャックする予想図が公開されていた。

 

 

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 ■ 試合情報(ドジャース関連NEWS)

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【コメント】

デーブ・ロバーツ監督:

(試合前)

ーー本塁打も今季ワーストとなる41打席ノーアーチとなっている大谷について

「きょうは、そんな気がする。彼にとって、いい日になるだろう。ストライクを振りに行っている点はいい。メギル(前日の相手先発)のカットボールが内に入って来ていたが、以前よりボール球の見極めはよくなっている。高めに対しては、打つべき球を振りに行っていると感じている」

 

(試合後)

ーー翔平は100%か。

「私が100%とは言わない。彼に聞くといい。スピードを落とせばできたプレーがいくつかあったという意味では賢かった。初回は本当に強い打球(左飛)を放った。(相手左翼の)タイラーが素晴らしいプレーをした。そして、逆方向へ打球を高く上げ本塁打を放った。試合前にも話したが、彼がスイングをし、いい球さえくれば、彼は自分の道を歩み、今日は打球が上がると思っていた。」

 

【NEWS情報】

ホルヘ・ロペス投手:

◯ メッツのホルヘ・ロペス投手がDFAとなり、事実上の戦力外通告を受けたと、情報筋が伝えた。ロペスはこの日、ドジャース戦の八回に登板。大谷に左翼へダメ押しの2ランを被弾した。その後、フリーマンの打席でハーフスイングの判定について三塁塁審に暴言を吐き、退場処分を受けた。ベンチに戻る際にはユニホームのすそをダランと見せ、グラブをスタンドに投げ入れる暴挙を起こしていた。ロペスは31歳のリリーバー。今季は28試合に登板して1勝2敗、防御率3・76だった。

 

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 ■ 球界情報

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デビッド・フレッチャー内野手:

◯ デビッド・フレッチャーが、“ナックルボーラー”としてマイナーで活躍している。29日には初先発し、最長の5回を投げて2失点。三振は6個。昨年オフにブレーブスにトレード移籍し、現在はブレーブス傘下3Aグウィネットでプレー。5月8日に初マウンドにあがって1回を無失点に抑えると、中継ぎで計4度登板。ナックルを武器に、2戦目のマウンドでは1回を投げてアウトを全て三振で奪う投球も見せた。20日には違法スポーツ賭博を行っていた疑いで、メジャーリーグ機構(MLB)が調査を開始したとも報じられ、話題を集めていた。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 大谷翔平46打席ぶり14号2ラン「いい日になる」ロバーツ監督予感的中の一発で得意6月へ復調

斎藤庸裕氏/情報:日刊スポーツ)

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 【ニューヨーク29日(日本時間30日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が、46打席ぶりとなる14号2ランを放った。メッツ戦に「2番DH」で出場し、5打数2安打3打点で3連勝に貢献した。シティフィールドでは初本塁打となり、自らの日本人記録を更新する26球場目。左太もも裏の打撲が悪化していた影響もあり、45打席ノーアーチで今季の自己ワーストを更新していたが、試合前からロバーツ監督は復調を予感。2日前の大谷の言葉からも、その必然性が読み取れる1発だった。

 

    ◇   ◇   ◇

 

 予告ではないが、予感を大谷が体現した。4点リードの8回2死二塁、5番手の右腕ロペスの甘い球を捉えた。通算185本のうち、ど真ん中に次いで2番目に多い、高さ真ん中の外角球。得意な“ホットゾーン”を逃さず、左翼席へ運んだ。敵地ニューヨークのファンも沸かせる46打席ぶりの1発。ロバーツ監督は「今日(試合前に)話したように、彼はいいボールさえスイングできれば、打球を上げられる状態だと思っていた」とニコリ。予感が的中した。

 

 さかのぼること約5時間前。同監督は言っていた。「今日は彼にとっていい日になると本当に感じている。スイングしているボールの高さがいい。今日も彼がそうすれば、あなたたちも(意味が)分かるだろう」。前日のダブルヘッダー第1試合、大谷は5打数無安打で、そのうちの3打席は高めのゾーンを打ち損じたものだった。一貫して「低めを追いかけるように打たないように」と求めている指揮官にとって、凡打でも大谷の打席の質は確実に上がっていると見ていた。

 

 好条件がそろう“お膳立て”もあった。大谷は2日前、「(チームの)状態がいい時はあまり気負うことなく、自分の打席をいいクオリティーで送れるかなと思う」と分析。逆に、連敗中や投打がかみ合わない時には「丁寧な打席がなかなかみんな出来なかったりする」とも言った。この日の打席は4点勝ち越した直後の一撃。追加点の意識は頭にあったはずだが、主軸として必要以上に気負う必要はない。さらにチームは連勝で息を吹き返し、むしろ勢いに乗っている状態。大谷にとって、やるべきことに集中できる打席だった。

 

 打撲から張りが出た左太もも裏の状態は、まだ万全ではないだろう。ロバーツ監督も「私が100%とは言わない。彼に聞いたらいい」と話すにとどめた。結果的には好捕されたが、第1打席では左方向へ強烈なライナーを放ち、第3打席は左腕から中前適時打をマークした。徐々に打撃内容も改善され、本塁打を打てる要素がそろった第5打席。“打ちそうな予感”は現実になった。大谷自身、好調時は構えた時点で打てる雰囲気を感じることが出来る。例年、5月の復調を経て絶頂を迎える6月。やはり、予感が漂う。

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 ■ NOTE

 

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