2024年5月26日

 

25回無失点のダルビッシュ攻略

 

注目のヤンキースが、絶好調だ。昨日、敵地サンディエゴのペトコパークで行われた対パドレス戦に、8対0と快勝。

 

相手先発は、4月の休養明けから25イニング無失点を継続してきた、日米通算200勝のダルビッシュ有。

 

まずは初回一死三塁から、3番アーロン・ジャッジがしっかり犠飛を放ち、ダルビッシュの連続無失点記録、25イニングをストップさせる。

 

その後、3回に2番ファン・ソトが右中間に14号2ラン。続く3番ジャッジも今月10本目となるレフトスタンドへの16号。

 

さらに、5番ジャンカルロ・スタントンも13号2ランをレフトスタンドへ。好調ヤンキース打線が誇る、ホームラン二桁トリオが揃って、同じ回にダルビッシュから痛烈な一発を浴びせかけた。

 

 

 

 

 

試合後、好調打線の要因をダルビッシュが語る。

 

「最初はそんなに悪くなかったと思いますね。ソトにホームランを打たれた球も、後に見返しても僕の中では悪くはなかったですし、自分らのゲームプランとしては大丈夫な球っていうところだったんですけど、そこからちょっとメカニックが崩れていった」

 

(ヤンキース打線がすごかったというより、自身の問題だったのか?)

 

「どっちもだと思いますね(苦笑)。やっぱり全員がちゃんとこう、ゲームプランをもって、自分をしっかり倒しに来るっていう感じはしていた」

 

(昨年まで同僚のソト選手はお互い手の内を知っている。対戦していて嫌な感じはあったのか?)

 

「でも、1打席目に関しては見えてないと思いましたし。でも、あれだけのバッターなので、2打席目にやっぱり、同じ球で同じ失敗しないんだなって」

 

(スタントンに打たれた初球のカーブ。あれは狙われた?)

 

「(苦笑)いや、狙われたっていうか、初球のカーブをホームラン打たれることはないので。やっぱり、ソト、ジャッジときて、一番確実にホームラン打たれない球っていうのは、やっぱスローカーブだと思ったので選択したんですけど、完璧に打たれたのでわけがわからなかった」

 

ダルビッシュに「わけがわからない!?」と言わしめるほど、今のヤンキース打線は好調を維持している。

 

対するドジャースは、昨日の試合、敵地シンシナティの対レッズ戦に、6対9と逆転負けを喫し3連敗となった。

 

大谷翔平も、5打数0安打。三ゴロ、遊ゴロ、遊ゴロ、遊飛、遊飛と、外野へ一本も飛ばせず、いいところが無かった。

 

 

打撃は互角!?

 

昨日終了時点の両チームの成績をチェック。

 

 

両チームともに、53試合を戦い、地区内では首位を堅守している。

 

但し勝利数は、ヤンキースが3つ多く、負けも3つ少ない。今月、ずっと均衡状態で走ってきた両チームだが、ここにきて、ヤンキースが少しリード。

 

チームの打撃力と投手力の実績も、MLB公式のスタッツから拾った。

 

 

メジャー30球団中、OPSは、ヤンキースが1位の・777。続くドジャースが2位の・769。現在、メジャートップの2チームだ。

 

ホームラン数は、ヤンキースが1位の79本。2位オリオールズに続き、ドジャースが3位の68本。ヤンキースが11本多いが、いい勝負だ。

 

 

防御率は、ヤンキースが1位の2・81。ドジャースは、7位の3・40。3連敗中の失点19が響き、ドジャースは大きく差をつけられている。

 

最後に個人成績も拾った。

 

 

日本時間5月18日に13号を放ってから6試合ホームランが出ていないが、大谷はOPS 1・035と、依然メジャー全選手の中でトップの成績だ。

 

2位は、5月に入り猛烈にリカバリ中のジャッジが、頻差の1・030。5位に・994のソトが入り、続く6位に・992のムーキー・ベッツがランキング入り。

 

打撃力に関しては、両チーム互角といっていい成績を残しているが、投手力に関しては、ヤンキースが抜けている。

 

ドジャース打線が、いかにヤンキースの投手陣を打ち崩すかが、大きな勝敗の分かれ目になりそうだ。