2024年5月26日

 

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 ■ 試合データ

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米国時間:2024年5月25日

日本時間:2024年5月26日(日曜日)

8時15分開始

ロサンゼルス・ドジャース

対シンシナティ・レッズ

@グレートアメリカン・ボールパーク

 

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【MLB.JP 戦評】

 日本時間5月26日、ドジャースとレッズの3連戦の2戦目が行われ、レッズが3対1で勝利を収めた。レッズは3番スペンサー・スティアーと8番ウィル・ベンソンの2本のソロ本塁打で試合を優位に進めた。さらにレッズ先発ハンター・グリーンが6回1失点とチームを勝利に導く好投。グリーンに3勝目(2敗)が付き、ドジャースの先発ウォーカー・ビューラーが2敗目(1勝)が付いた。「2番・DH」でスタメン出場した大谷翔平は、4打数1安打3三振だった。

 

 レッズは初回にスティアー、2回にベンソンがソロ本塁打を放って幸先よく先制。6回にも2番エリー・デラクルーズのタイムリーで3点目を追加して、先発のグリーンを援護した。先発のグリーンは度々得点圏にランナーを背負ったが、2回の無死満塁のピンチでもダブルプレーを奪って1失点のみで切り抜け、要所を締め続けた。平均約158キロの4シーム、スライダー、スプリッターと全球種で満遍なく空振りを奪い、空振り数23個は今季自己ベストだった。

 

 ドジャースは今日の敗戦で今季ワーストの4連敗となった。11個の残塁を重ねた昨日に引き続き、今日も得点圏で7打数0安打と決定打を欠いた。明日は山本由伸に連敗ストップを託すことになる。

 

 大谷は今季2回目の3三振を喫した試合となった。第1・2打席は大谷が比較的苦手とするインハイを中心とした高めのゾーンでカウントを稼ぎ、低めのスプリッターで仕留めるグリーンの配球が見事にハマり、連続三振。第3打席はその低めのスプリッターに合わせて三塁打とした。この三塁打で打率は.338に回復し、大谷は打率1位をキープ。OPS1.034も依然としてMLBトップの数値だ。

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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【スタメン】

2番DH

 

【出場成績/打者】

4打数 1安打 3三振

通算打率・338

OPS1・034

 

◆第1打席:

(結果)見逃し三振

(状況)1回無死1塁

(投手)ハンター・グリーン右

※ベッツが中前打で出て、無死一塁で迎えた。大谷は100マイル前後の速球を武器とする右腕グリーンに対し、98マイル(約157.7キロ)速球に空振り、ファウルで追い込まれると、最後は低めに沈むスプリットに手が出ず見逃し三振に終わった。

 

 

◆第2打席:

(結果)空振り三振

(状況)3回2死走者なし

(投手)ハンター・グリーン右

※初球から積極的にスイングを仕掛けるも、相手バッテリーはうまく高低差を利用。高めに真っすぐ、低めにスプリット、スライダーを配し、最後はスプリットにバットが空を切った。

 

◆第3打席:

(結果)ライト線3塁打

(状況)6回1死走者なし

(投手)ハンター・グリーン右

※カウント1-1から低めのスプリットを払うと、打球は痛烈に右翼線を破った。大谷はゆっくりとしたスピードで二塁ベースを蹴り、一気に三塁へ。中継に入った遊撃・デラクルーズから強烈なボールが送られたが、間一髪でセーフになった。直後、タッチが頭に当たったことからヘルメットをおさえ、衝撃の大きさをにじませ。

 

 

◆第4打席:

(結果)空振り三振

(状況)8回2死走者なし

(投手)サム・モール左

※第4打席は左腕モルとの対戦。この打席は4球連続スイーパーと徹底した攻めでカウント1―2から内角低めのスイーパーにバットが空を切った。

 

 

【コメント】

なし

 

※大谷は試合後、米記者の問いかけには応じなかったが、クラブハウスでは笑顔も見せていた。

 

【NEWS情報】

なし

 

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 ■ 試合情報(ドジャース関連NEWS)

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【コメント】

デーブ・ロバーツ監督:

「(三塁打を放った際、ベースランニングでギリギリのタイミングだったにもかかわらず全力疾走せず)少しだけハムストリング(太もも裏)のケアをしていた」

 

「(前日のレッズ戦で一塁上で左太ももの裏に牽制球が直撃。塁上で苦悶の表情を浮かべていた。その後、すぐさま二盗を決めていたが、9回に代打を送られ途中交代した)そこから始まったんだと思う。私たちは張りではなく、打撲を対処しようとしていることはいいニュースだ」

 

「私たちは彼に『スマートにいこう』とアドバイスをした。二塁打にするつもりだったけど、ボールが返ってこなかったから本人は走り続けた。どちらかというとハムストリングをかばった結果だ」

 

 

ハンター・グリーン投手:

「最後まで力強く投げ切ろうと思った。これは俺のゲームだと言い聞かせて、集中していたよ。チームにいい流れを呼べてうれしい」

 

「(大谷との対戦について)見ての通り彼は、際立った打者であり、全てに秀でた選手。彼のスイングから推察していく作業は、まるで、揺れ動くチェスマッチのようで、そこに、会話の投げ返しを感じていた。前回、私と対戦した時の彼のアプローチや、彼のスイングから意図を読み取っていくことは、非常に重要なことだ。それで、なんとか、やられないで済んだと思う」

 

「彼はものすごい才能の持ち主で、それはずっと見てきているが、我々も自分たちを信じて戦わなければいけない。彼が、練習を重ねているように、我々も練習を重ねている。彼はしっかり準備して我々に挑んでいる。我々もそうだ」

 

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 ■ 球界情報

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アーロン・ジャッジ外野手:

◯ ヤンキースの主砲ジャッジが止まらない。初回1死一塁で、パドレス先発・シースのカーブを強振。左中間スタンドの2階席に先制の17号2ランを叩き込んだ。飛距離429フィート(約131メートル)の完璧な一発。これで絶好調のジャッジは4試合連続アーチで、17号は両リーグトップに並んだ。3、4月は打率・207、6本塁打と調子が上がらなかったが、5月は一変。これで23試合で11発と量産態勢を築いている。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 大谷翔平、走塁前からあった“異変の予兆” 打率急降下…大きく変わった打撃フォーム

川村虎大氏/情報:Full-Count)

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 ドジャース・大谷翔平投手は25日(日本時間26日)、敵地・レッズ戦で今季2度目の3三振を喫した。三塁打を放った際には全力疾走をしない場面も。試合後、デーブ・ロバーツ監督は16日(同17日)に牽制球が左ハムストリングに直撃した影響と説明した。指揮官は軽傷を強調していたが、打席の立ち姿から違和感もあった。

 

 この日、初回の第1打席は見逃し三振、第2打席は空振り三振。6回1死の第3打席で低めの変化球を捉えて右翼線へ三塁打を放ったが、全力疾走せず。ギリギリでセーフになった。8回2死の第4打席は低めのスイーパーに空振り三振。スイングに力がこもっていないようにも見えた。

 

 牽制球が直撃するまで、5月は月間打率.452(42打数19安打)、5本塁打、11打点と好スタートを切っていた。一方、16日(同17日)以降で見ると、打率.219(32打数7安打)、1本塁打、5打点。サヨナラ打や「大谷翔平の日」に劇的な本塁打こそあったが、総じてみると打撃指標は急降下していた。

 

 打撃フォームも試行錯誤しているように思えた。以前から左投手を相手にする際に、スタンスをオープンにすることはあったが、直近は右投手を相手にしてもオープンスタンスで構える場面もあった。

 

 この日の試合前、ロバート・バンスコヨック打撃コーチは「気分や投手(がリリースする)角度によって、細かい修正を行う。特に新しいことではない。特別なことではないよ」と説明していた。しかし、オーバースローの右腕相手にも大きく開く場面も。今考えると、患部を庇いながら、打ちやすい打撃フォームを模索していたようにも思える。

 

 指揮官が「張りではない」と軽傷を強調したように、試合後は患部に湿布やテーピングはせず、通常通り歩いていた。一方で、10日が経っても全力疾走に支障が出るのは少し気になるところ。いずれにせよ、万全な状態に戻るまで、無理は禁物だ。

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◆ ドジャース・ベッツ 来季の“投手・大谷”が「すごく楽しみ」 投球日は「間違いなく祝日に」

(情報:スポニチ)

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 ドジャースのムーキー・ベッツ外野手(31)が25日(日本時間26日)、自身がホストを務めるネット番組「On Base」に出演。大谷翔平投手(29)について言及した。

 

 ゲストにタイラー・グラスノー投手を迎え、ベッツとトークを繰り広げた。グラスノーは、昨年、レイズからドジャースにトレード移籍。きっかけの一つには“大谷からのビデオメッセージ”があることを明かしていた。

 

 ベッツは「ショウ(大谷翔平)から動画送ったらしいけどなんて言ってた?」と質問。グラスノーは「だいぶ前の話だから記憶が曖昧だけど」と前置きしつつ「大まかには“ドジャースに来てほしい。チームと君のためにホームランをたくさん打つよ”みたいな内容だったと思う。実際に彼は今、有言実行しているしね。すごいよ」と脱帽した。

 

 続けて「自分にとっての最重要事項がチームの勝利だった。だからチームを強くするためにビデオを作って選手を獲得したり、契約金の支払いを延期させたりしている彼がいたこと。勝つなら迷うことなくこのチームだと思った」と移籍には大谷の存在が大きかったことを明かした。

 

 また、ベッツは「来季、彼が投げることもすごく楽しみにしているんだ」とし「彼が最初に投げた日は間違いなく祝日になるね」とジョーク。これにグラスノーは「それじゃあ2日存在することになるね。もうロスには『大谷翔平の日』があるから」とツッコむと、「おかしいよね。もう1日彼の日ができるなんて」と笑った。

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◆ ブーイング機に「神モード」 月間11発…止まらぬジャッジ、大谷置き去りの衝撃「28」

(情報:Full-Count)

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 ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が衝撃の打棒を見せている。25日(日本時間26日)の敵地・パドレス戦で4試合連続の17号本塁打。ガナー・ヘンダーソン内野手(オリオールズ)、カイル・タッカー外野手(アストロズ)に並んでメジャートップに立った。月間11本の量産ぶりにファンも驚嘆。「彼は90本打つ」「怪物」「神モード」と声をあげている。

 

 ジャッジはこの日、初回に左中間へ429フィート(約131メートル)の特大先制2ラン。4回には左翼線二塁打を放った。二塁打は18本目でリーグトップ、大谷の17本を抜いてメジャー単独2位となった。OPSも1.050とし、大谷の1.034を抜いて両リーグトップに立った。

 

 上昇ぶりがすさまじい。MLB公式サイトによると、ジャッジは4月20日(同21日)の本拠地レイズ戦で4打席4三振を喫して、地元ファンからブーイングを浴びた。この時点で打率.179、3本塁打、OPS.682に沈んでおり、「同じ状況なら、自分もそう(ブーイング)する」とコメントしていた。

 

 ところが、ここから今月24日(同25日)時点で打率.346、出塁率.482、長打率.794、12本塁打と打ちまくっている。「過去最高の月の1つとも言っていい活躍を見せている」と記事は伝えている。

 

 MLB公式のサラ・ラングス記者によると、ジャッジの今月のバレル数は24日(同25日)時点で28。2015年からスタットキャストが算出しているバレル数で、昨年4月のマット・チャップマン(当時ブルージェイズ、現ジャイアンツ)の24を超えて歴代トップだという。長打になる可能性が高い理想的な打球を量産し、数字を伸ばしている。大谷の月間最多バレルは昨年6月と今年4月の21だ。

 

 圧倒的な打棒を披露するジャッジにファンも歓喜。「MVP」「野球界で最高の打者」「この惑星で最高の打者」「信じられない男」「どうやって攻略すればいいんだ!?」「不振だった4月のことを覚えている?」とSNSにはコメントが並ぶ。今月は打率.390、11本塁打を記録する32歳。一体どこまで数字を伸ばすだろうか。

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 ■ NOTE