2024年5月23日

 

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 ■ 試合データ

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米国時間:2024年5月22日

日本時間:2024年5月23日(木曜日)

11時10分開始

ロサンゼルス・ドジャース

対ダイヤモンド・バックス

@ドジャースタジアム

 

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【MLB.JP 戦評】

 日本時間5月23日、ドジャースは本拠地ドジャー・スタジアムでのダイヤモンドバックス3連戦の最終戦を迎えたが、打線に元気がなく、0対6で今季3度目の完封負け。同地区対決3連戦を1勝2敗の負け越しで終えた。オープナー戦法で試合に臨んだダイヤモンドバックスは、2番手のライン・ネルソンが5回5安打無失点の好投で3勝目(3敗)をマーク。ドジャース先発のタイラー・グラスノーは5回4安打3失点でマウンドを降り、3敗目(6勝)を喫した。

 ドジャースは4回裏一死2・3塁の先制機で無得点に終わると、5回表にグラスノーが一死2・3塁のピンチを招き、コービン・キャロルのタイムリー三塁打などで3失点。6回表には2番手のエリエサー・ヘルナンデスがクリスチャン・ウォーカーに10号ソロを浴び、リードを広げられた。5回裏無死1・2塁に続いて6回裏無死1・2塁のチャンスも生かせず、8回表には3番手のライアン・ヤーブローがケテル・マルテの10号ソロなどで2失点。打線は最後までダイヤモンドバックス投手陣から得点を奪えず、日本時間4月18日のナショナルズ戦、同5月13日のパドレス戦に続いて今季3度目の完封負けとなった。

 ドジャースの大谷翔平は定位置の「2番・DH」でスタメン出場し、1回裏一死走者なしの第1打席でレフトへのヒットを記録。連続試合安打を4に伸ばした。3回裏一死2塁の第2打席はセカンドゴロ、5回裏無死1・2塁の第3打席はセンターフライ、7回裏二死走者なしの第4打席はファーストゴロで凡退。4打数1安打で今季の打撃成績は打率.354、出塁率.422、OPS1.068となった。安打(70)、打率、長打率(.646)、OPSの各部門で依然としてメジャートップに立っている。

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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【スタメン】

2番DH

 

【出場成績/打者】

4打数 1安打

通算打率・354

OPS1・068

 

◆第1打席:

(結果)レフト前ヒット

(状況)1回1死走者なし

(投手)ブランドン・ヒューズ左

※先発はオープナーの左腕ヒューズ。当初は右腕ネルソンと発表されていたが、直前で変更された。初回一死無走者は初球、外角高めの83・6マイル(約134・5キロ)のスライダーを引き付けて逆方向へ。ライナーは左翼線に落ちた。二塁を狙う構えを見せるも左翼手が素早く処理したため、一塁に止まった。

 

 

◆第2打席:

(結果)セカンドゴロ

(状況)3回1死2塁

(投手)ライン・ネルソン右

※3回一死二塁は1回途中から登板したネルソンと対戦。カウント2―2からの6球目、内角高めの96・3マイルのフォーシームを振り切った。打球速度101・1マイル(約162・7キロ)の痛烈なゴロは二塁手の正面だった。ベッツは三塁へ進んだが、フリーマンは右飛に倒れた。

 

◆第3打席:

(結果)センターフライ

(状況)5回無死1、2塁

(投手)ライン・ネルソン右

※3点を追う5回無死一、二塁は初球、内角高めの90・5マイル(約145・6キロ)のカットボールをフルスイング。打球速度102・3マイル(約164・6キロ)で中堅へ高々と上がったが、伸びを欠き中飛だった。後続が倒れ、得点を挙げることができなかった。

 

◆第4打席:

(結果)ファーストゴロ

(状況)7回2死走者なし

(投手)ジョセフ・マンティプリー左

※マウンドは4番手の左腕マンティプライ。初球、内角の89・2マイルのシンカーを積極的に打ちに行くも一ゴロに倒れた。

 

 

【コメント】

なし

 

【NEWS情報】

◯ 米メディアのロサンゼルス・タイムズは22日、大谷がドジャースタジアムから約20分ほどの距離にあるパサディナ近郊の高級住宅地の豪邸を785万ドル(約12億3000万円)で購入したと報じた。ラジオなどで活躍するコメディアンのアダム・カローラ氏が売却したという。築11年、3階建ての豪邸は680平米で、ベッドルームが5つ、シャワーがついたバスルームが6つ備えられ、サウナや映画館、プール、ジム、バスケットボールコートなどが完備されているという。

 

 

◯ 大谷は4打数1安打だった。今季はこれが50試合目の出場で、128塁打をマーク。カナダのスポーツ専門テレビ局TSNの公式記録X「スタッツセンター」によると、ドジャースで最初の50試合をプレーした塁打記録としては、球団歴代2位になるという。1位は2004年のマニー・ラミレスの137。

 

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◯ 大谷は最初の50試合で打率3割5分4厘、13本塁打、13盗塁をマーク。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によると、1900年以降の近代野球でシーズンから最初の50試合で打率3割5分、2ケタ本塁打と2ケタ盗塁を達成した選手は大谷が5人目だという。1958年のウィリー・メイズ(ジャイアンツ)、97年のラリー・ウォーカー(ロッキーズ)、05年のブライアン・ロバーツ(オリオールズ)、18年のムーキー・ベッツ(当時レッドソックス、現ドジャース)に続いて達成した。

 

◯ ミゲル・ロハス内野手が前日のドッキリについて後日談を明かした。話題のシーンは3-7の八回1死、大谷が打席の準備に向かう場面でロハスが代打のフリをした。「僕が代わりに打つよ、といったらとても驚いて監督を見たんだ。僕が代打だって監督がいうと思ってね。翔平にイタズラしたんだ。試合は負けてしまったけど、できるだけみんなをリラックスさせたかった」4点を追う劣勢だったが、ベンチは明るいムードに。「まだシーズンはあるし、リラックスして行こうと。勝つために準備もしているが同時に楽しむことも必要」。35歳のベテランによる機転を利かせたジョークだった。「(イタズラを)喜んでくれたと思うよ。みんな熱くなって緊張もする場面だったから。きのうはそれができるいい場面だった」

 

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 ■ 試合情報(ドジャース関連NEWS)

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【コメント】

デーブ・ロバーツ監督:

「フラストレーションのたまるカードだった。明日は休みでリフレッシュして次の試合に臨む。チャンスはあったが、そのたびに(2番手右腕)ネルソンの速球に抑えられた。グラスノーは4回までは良かったが、5回にメカニックがおかしくなってコントロールが乱れた。ダイヤモンドバックスは先発投手にけが人が出ているが、ブルペンが良いし、打者も必要な時に大きなヒットが出ていた」

 

トーリ・ロブロ監督:

「私たちは、できる限り彼らをコントロールすることができた。彼らを完全にシャットダウンするのは不可能だ。無理だ。彼らは素晴らし過ぎる」

 

「オープナーのマッチアップをすることで少しだけポジティブな方向にいってくれた。得点圏に走者がいる場面で彼らと対戦するときは、被害を最小限にすること。彼らが打席に立ったときは、最小限の走者しかいなかったし、私たちも上手くできた」

 

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 ■ 球界情報

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ニューヨーク・ヤンキース:

◯ ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が22日(日本時間23日)、本拠のマリナーズ戦の1回に3試合ぶりの14号2ラン。3回にはファン・ソト外野手が12号2ラン、6回には13号ソロとヤンキースが誇る大砲2人が爆発した。先週の週間MVPを受賞したジャッジは1回1死二塁、右腕ミラーのスライダーをとらえた打球は右翼スタンドに大きな放物線を描いて飛び込んだ。飛距離は114メートル。今月8本目で、17本でトップを走るタッカー(アストロズ)に3本差。14本中7本が右方向の一発だ。一方のソトは3回に左中間へ2ランを叩き込むと、6回に左翼席へと、こちらも逆方向へ2打席連続アーチをかけた。試合は、ヤンキースが4本塁打の一発攻勢を見せて7対3で勝利。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 大谷翔平4試合連続安打も日本知る敵将ロブロ監督の“大谷包囲網”で連敗「うまく対処できた」

久保賢吾氏/情報:日刊スポーツ)

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 【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)22日(日本時間23日)=久保賢吾、斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が、ダイヤモンドバックスのトレイ・ロブロ監督(58)から「大谷包囲網」を敷かれ、チームも連敗した。1回に痛烈な左前打を放ち、4試合連続安打をマークしたが、継投の前に2打席目以降は凡退。打線全体も沈黙し、今季3度目の0封負けで同地区のダ軍とのカードに負け越した。

 

     ◇    ◇    ◇

 

 大谷が相手指揮官から完全マークに遭った。1回、先発のマウンドに上がったのはリリーフ左腕のヒューズ。ベッツ、大谷、フリーマンの「MVPトリオ」を封じるための秘策としてオープナーを選択した。大谷には安打を許したが、フリーマンが凡退し、2死一塁から先発要員で右腕のネルソンが送られた。

 

 1イニングで交代する継投は近年定着してきたが、規定に定められている最低3人の打者と対戦しての交代は珍しい。「フレディ(フリーマン)の打席で走者を最小限に抑え、うまく対処できたと思う」。ロブロ監督のオープナーをさらに特化させた“ザ・オープナー”の策略にはまった。

 

 4打席ともに「大谷対策」を徹底された。3、5回はネルソンの前に凡退。4打席目の7回には、3試合連続対戦となる変則左腕のマンティプライを起用され、一ゴロで凡退した。

 

 ロブロ監督は00年にヤクルトでプレーし、日本の緻密な野球に触れた。ダ軍就任1年目の17年にはナ・リーグの最優秀監督に輝き、昨季もワールドシリーズに進出。ヤクルトで同僚だった古田敦也氏を2年連続で春季キャンプの臨時コーチに招くなど、探究心旺盛だ。「できるだけ彼らを封じることはできたと思う。オープナーをぶつけたことで、いい流れになったと思う」。継投策の狙いの1つはMVPトリオの分断で、3人での連打はなく、試合を支配された。

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◆ 敵軍に“対大谷左腕”が出現? 救援、救援、先発…3日連続で対戦も「いい気分だ」

川村虎大氏/情報:Full-Count)

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 ダイヤモンドバックスのジョー・マンティプリー投手は22日(日本時間23日)、敵地・ドジャース戦の7回2死で4番手で登板し、大谷翔平投手を一ゴロに抑えた。左腕は大谷と同一カードで3試合連続の対戦。「間違いなくいい気分だよ」と話した。

 

 マンティプリーは同カード初戦の20日(同21日)に先発。初球のシンカーをバント安打にされた。翌21日(同22日)には8回1死から対戦。内角の厳しいカーブで右飛に仕留めた。続くフレディ・フリーマンもカーブで一ゴロに抑えた。

 

 そしてこの日、7回2死で登板。大谷とは3日連続の対戦となった。再び内角に今度は89.2マイル(約143.6キロ)のシンカーを投げ込み、結果は一ゴロ。3登板とも全て初球で決着がついた。

 

 セーフティバントこそあったが、長打を許さず。「通常、彼は積極的だから、打ちやすい球を投げないようにした」とプランを明かした。「誰と対戦しても、このリーグで投げることは難しい。もちろん彼は素晴らしい選手だ。素晴らしい選手とは毎日のように対戦するけど、私の持ち球が上手くマッチした」と安堵した。

 

 3日連続で長打のあるリーグ首位打者と対戦。嫌ではないのか――。そう思ったが左腕は笑顔だった。「彼からアウトを奪えていい気分だ。彼はこのリーグで最高の選手の1人であり、おそらく(歴代)史上最高の選手の1人にもなるだろう。だから、間違いなくいい気分だよ」。楽しんでいたようだった。

 

川村虎大 / Kodai Kawamura

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 ■ NOTE