2024年5月21日

 

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 ■ 試合データ

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米国時間:2024年5月20日

日本時間:2024年5月21日(火曜日)

11時10分開始

ロサンゼルス・ドジャース

対ダイヤモンド・バックス

@ドジャースタジアム

 

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【MLB.JP 戦評】

 日本時間5月21日、ナ・リーグ西地区の首位を快走しているドジャースは本拠地ドジャー・スタジアムにダイヤモンドバックスを迎えての同地区対決3連戦がスタート。その初戦に6対4で勝利し、連勝を4に伸ばして今季最多の貯金16となった。ドジャース先発の山本由伸は7回表一死までちょうど100球を投げ、被安打7、奪三振8、与四球1、失点2の好投で5勝目(1敗、防御率3.17)をマーク。4番手のダニエル・ハドソンが3セーブ目を挙げ、ダイヤモンドバックス2番手のスレイド・セコーニは3本塁打を浴びて4敗目(1勝)を喫した。

 

 山本は初回に1安打を浴びるも3つの三振を奪う上々の立ち上がり。3回表二死1・2塁からジョク・ピーダーソンに先制タイムリーを許したが、ドジャースは3回裏先頭のキケ・ヘルナンデスの3号ソロで追いつき、さらに無死満塁からフレディ・フリーマンの5号グランドスラム、ウィル・スミスの5号ソロと二者連続アーチが飛び出して5点を勝ち越した。山本は7回表一死2塁からケビン・ニューマンにタイムリーを浴び、球数がちょうど100球に達したところで降板。ドジャースは8回表に登板した3番手のエリエサー・ヘルナンデスがルルデス・グリエルJr.に6号ソロ、ジェイク・マッカーシーに2号ソロと二者連続アーチを浴びたが、2点リードの最終回は4番手のハドソンが締めくくった。

 

 ドジャースの大谷翔平は「2番・DH」でスタメン出場し、初回の第1打席で相手の意表を突くセーフティバントを決めて出塁(記録はピッチャーへの内野安打)。3回裏の第2打席は四球を選び、次打者フリーマンの満塁弾につなげた。その後の2打席はレフトフライとファーストライナーで凡退。3打数1安打1四球で2試合連続安打とし、今季の打撃成績は打率.353、出塁率.424、OPS1.077となっている。

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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【スタメン】

2番DH

 

【出場成績/打者】

3打数 1安打 1得点 1四球

通算打率・353

OPS1・077

 

◆第1打席:

(結果)ピッチャー内野安打

(状況)1回1死走者なし

(投手)ジョセフ・マンティプリー左

※相手先発はオープナーの左腕マンティプライ。初回一死無走者は初球、のシンカーをバントの構えを見せるとそのまま、セーフティーバント。マウンドを駆け下りて捕球したマンティプライの一塁への送球がそれて投前バント安打となった。

 

 

◆第2打席:

(結果)四球

(状況)3回無死1、2塁

(投手)スレード・セッコーニ右

※四球で出塁すると続くフリーマンの勝ち越しの5号満塁弾を呼んだ。

 

 

◆第3打席:

(結果)レフトフライ

(状況)5回無死走者なし

(投手)スレード・セッコーニ右

※初球、真ん中やや高めの93・2マイル(約150キロ)のフォーシームを逆方向へ。103・5マイル(約166・6キロ)で高々と打ち上げると大歓声。しかし、伸びずに左飛だった。

 

◆第4打席:

(結果)ファーストライナー

(状況)8回無死走者なし

(投手)ブライス・ジャービス右

※初球、真ん中高めの94・1マイル(約151・4キロ)のフォーシームをフルスイング。114・1マイル(約183・6キロ)の弾丸ライナーは一直だった。

 

【コメント】

なし

 

【NEWS情報】

◯ 大谷は試合前に昨年9月の右肘手術後24度目のキャッチボールを行い、61球を投げ込んだ。基本的には2日に一度のペースだが、この日は中2日での投球練習。これまでのものとは明らかに出力が上がり、ボールがミットをたたく音も大きかった。本格的な投球前には右足を前にして体をクルッと回転させて投げるエクササイズも見せた。昨季まではプライオボールを使った壁当てでよくしていた動きだが、まだ負担が大きいのか、普通の球で行っていた。キャッチボールの合間にはトレーナーとの会話の中で笑顔がこぼれ、ファンからの声援にグラブをはめた左手を上げて応える場面もみられた。

 

 

◯ 大谷が、妻真美子さんと同じ女子バスケットボール選手に助言を与えた。同じロサンゼルスを本拠地とするWNBAスパークスの大物新人キャメロン・ブリンクとリケア・ジャクソンがダイヤモンドバックス戦の始球式に参加。193センチのブリンクは同じ身長の大谷から投げ方を教わり、見事にノーバウンド投球した。「特別でした」と振り返り、ド軍のSNSには大谷との2ショット写真が掲載された。

 

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◯ MLB公式は20日(日本時間21日)、今シーズン2度目の模擬MVP投票の結果を発表。大谷はナ・リーグ2位だった。ナ・リーグでは大谷の同僚、ムーキー・ベッツ内野手が1位となっている。ベッツは1位を23票集め、大谷は18票だった。4月22日発表の投票ではベッツが41票で、大谷は1位票はなかった。大谷はここまでリーグ6冠。“猛追”していることが伺える。3位はウィリアム・コントレラス(ブルワーズ)、4位はエリー・デラクルーズ内野手(レッズ)でそれぞれ1位が1票。マルセル・オズナ外野手(ブレーブス)が5位だった。

 

 

◯ 大谷の今年の経済効果は約865億1999万円と試算されると21日、関西大の宮本勝浩名誉教授が発表した。昨年の阪神優勝は約872億2114万円と試算されており、大谷1人で匹敵する額をもたらすとされた。米国内の直接効果は観客動員の増加や消費増加額、年俸、放映権収入、広告料などで、日本国内の直接効果は観戦ツアー、グッズ売り上げなど。直接効果と1次波及効果、2次波及効果を合算した。エンゼルスに在籍した昨年は約504億1008万円で、移籍によって約361億円991万円増えた。

 

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 ■ 試合情報(ドジャース関連NEWS)

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【コメント】

デーブ・ロバーツ監督:

「(大谷のセフティーバント)彼はベースボールをプレーしているということ。翔平は強い打球を打てるから三塁手のスアレスは後ろで守っていた。だから彼はバントした。あまり良いバントではなかったが、それでもセーフになったのは彼がいかにスピードがあるかだ」

 

「彼のバントは予想していなかったが、こういうゲームの戦い方を私は好きだ。良い選択だった。驚いたけど、うれしい驚き。彼は考えながら野球をしている。良い働きをしている」

 

山本由伸投手:

――あれだけリードがある時に投げると、ない時と比べて感覚はどう違う?

「点差はあまり気にせず今日はしっかり投げられましたし、しっかり1イニングに集中して登板しています」

 

――今日は何が一番うまくいった?

「先制点は許してしまったんですけど、そこからしっかり切り替えて投げられましたし、後半になるにつれて良いボールが増えていったので、最後は失点してしまいましたけど、テンポ良くピッチングできたと思います」

 

――試合が進むにつれて何か変えた、アジャストした部分はあったか。

「いや、特に大きく変えたわけではないですけど、少しずつ感覚が良くなっていって、自分の投球ができてきたんじゃないかなと思います」

 

――アリゾナ(ダイヤモンドバックス)と2度目の対戦で何かプランは変えたか?

「2度目の対戦だったので、バッターのことも前回より、より意識して投げられたので、そこが違ったかなと思います」

 

――大差がついた中で投げるのは。

「本当に点差はあまり意識せずに投球するんですけど、競っている時よりは少しは思い切って大胆にいけるところもあったのかなと思います」

 

――序盤から珍しくスライダーとか横曲がりの変化球を使っている印象を受けた。2度目の対戦というのもあったか。

「いや、全くそんなことはないですね」

 

――どのへんを考えてスライダーを。

「いや、いつもどおりです」

 

――カーブの割合も少なかった。初回も投げなかった。

「バッターによって多少は差はあるかと思いますけど、基本は特別変えたことはないです」

 

――審判の判定が低めに厳しかった中、高低はうまく使えたと思うが。

「そうですね。そこまで(判定は)気にならなかったので、しっかり1球1球集中して、ストライクゾーン目がけた投げていけたと思います」

 

――降板時はスタンディングオベーション。

「そうですね、凄くうれしかったです」

 

――日本人投手に聞くと、高めに投げる時は単純に狙うよりは、ふけるように投げた時の方が威力があるという話がある。高めに狙う時はどういう意識で?

「今日とかはちょっと中途半端な高さにいってヒットになったりとかあったので、もっと上げる高さを明確にというか、しっかりつかんでいけたらと思っています」

 

――どういう時に一番振らせやすい、伸びてる感じに?

「いや、分かんないです。高め打たれたんで(笑)」

 

――100球ぴったりで降板。球数で明確に切られてしまうところがある。

「シーズンは長いですし、登板は次々に来るんで、そこは助かるかなと思います」

 

――試合前に球数のことは?

「いや、もう全然いつもどおりの、ちょうど区切りがよかった んじゃないですか」

 

――昨日、ダルビッシュさんが日米通算200勝。映像は?

「少しだけ見ました」

 

 ――今は敵だが感じるものは。

「いやもうホントに心から尊敬しているので、野球の面はもちろんですけど、人としての面もホントに凄く尊敬しているので、僕も1年1年積み重ねて、ダルビッシュさんのようになれるように頑張っていきたいと思います」

 

――大谷さんのセーフティーバントは驚いたか

「あー。まあまあまあ、はい(笑い)」

 

――ダルビッシュさんのどんなところを尊敬している?

「とにかく思いやりがありますし、優しいんですけど表面的な優しさじゃなく、本当に優しいんだなって会うたびに実感するというか、はい。そんな感じです」

 

――200勝達成して連絡は。

「そうですね、はい。多少(笑い)。秘密です」

 

――ダルビッシュさんはメジャーで107勝で200勝。今日で5勝目。

「まあ、少しずつ近づいていけたらいいかなと思います」

 

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 ■ 球界情報

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アーロン・ジャッジ外野手:

◯ MLBは20日に両リーグの週間MVP(13~19日=同14~20日)を発表し、ア・リーグは6試合で打率5割、3本塁打、5打点、出塁率6割3分をマークしたヤンキースのジャッジ外野手が選出された。ジャッジは10度目。ジャッジは4月23日まで打率1割8分、3本塁打、10打点と低迷し、ヤンキー・スタジアムでファンから厳しいブーイングを浴びせられていた。しかし、同24日(同25日)の本拠地アスレチックス戦で4号を含む5打数2安打2打点をマークしてから急上昇。

 

直近16試合で22安打を放ち、打率4割1分5厘、15四球で出塁率5割5分1厘、今季は出場した48試合中40試合で出塁し、そのうちの28試合で複数回出塁している。ジャッジは今月打率3割8分6厘、7本塁打、14打点で、出塁率5割2分1厘、長打率9割1分2厘をマーク。スタットキャストによると、打球速度と打球角度の完璧な組み合わせを示すバレルは33本でドジャースの大谷の32本を上回り、メジャートップ。ア・リーグ新記録の62本塁打をマークした2022年の106本に迫る勢いを見せている。

 

ニューヨーク・ヤンキース:

◯ 日本時間5月21日、7連勝中と勢いに乗るヤンキースは本拠地ヤンキー・スタジアムでマリナーズとの4連戦がスタート。その初戦は4対1と3点をリードして最終回を迎えたが、今季防御率0.00だった守護神クレイ・ホームズが炎上し、4対5でまさかの逆転負けを喫した。マリナーズ3番手のエデュアルド・バザードが今季初勝利(0敗)を挙げ、4番手のアンドレス・ムニョスは9セーブ目をマーク。二死しか取れず4安打4失点と炎上したホームズには今季初黒星(1勝)が記録された。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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なし

 

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 ■ NOTE