2024年5月16日

 

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 ■ 試合データ

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米国時間:2024年5月15日

日本時間:2024年5月16日(木曜日)

10時45分開始

ロサンゼルス・ドジャース

対サンフランシスコ・ジャイアンツ

@ドジャースタジアム

 

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【MLB.JP 戦評】

 日本時間5月16日、ナ・リーグ西地区の首位を快走するドジャースは敵地オラクル・パークでのジャイアンツ3連戦の最終戦を迎え、打線が振るわず1対4で敗戦。同地区対決3連戦のスイープを逃した。ジャイアンツ先発のローガン・ウェブは6回3安打無失点で4勝目(4敗)をマークし、5番手のカミロ・ドバルが7セーブ目を記録。ドジャース先発のエリエサー・ヘルナンデスは2年ぶりとなるメジャーのマウンドで6回4安打3失点の力投を披露したが、打線の援護に恵まれず敗戦投手となった。

 

 ドジャースは1回表に一死満塁のチャンスを作ったものの、マックス・マンシーが空振り三振、テオスカー・ヘルナンデスがライトライナーで凡退して無得点。今季初登板初先発のE・ヘルナンデスは3回裏一死1塁からマイク・ヤストレムスキーに先制の4号2ランを浴びた。5回表に大谷翔平のヒットから二死1・3塁とチャンスを広げたものの、ウィル・スミスがショートゴロに打ち取られて得点ならず。6回裏にはエリオット・ラモスのタイムリー二塁打でリードを広げられた。8回表無死1・3塁からマンシーの犠飛でようやく1点を返したが、8回裏にルイス・マトスのタイムリーで1点を追加され、1対4で敗戦。打線が振るわずジャイアンツ3連戦をスイープすることはできなかった。

 

 ドジャースの大谷は「2番・DH」でスタメン出場し、四球、見逃し三振、センターへのヒット、見逃し三振、レフトへのヒットで4打数2安打1四球。連続試合安打を3に伸ばしたが、ボール気味のコースをストライクとコールされる場面が目立ち、判定に不服そうな表情を浮かべるシーンもあった。今季の打撃成績は打率.364、OPS1.107となり、打率とOPSの両部門でメジャートップの座をキープしている。

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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【スタメン】

2番DH

 

【出場成績/打者】

4打数 2安打 2三振 1四球

通算打率・364

OPS1・108

 

◆第1打席:

(結果)四球

(状況)1回無死1塁

(投手)ローガン・ウェブ右

※フルカウントから四球だった。一死後、スミスが死球で出塁し、一死満塁のチャンスを迎えたが、マンシー空振りは三振、ヘルナンデスが右直に倒れた。

 

◆第2打席:

(結果)見逃し三振

(状況)3回無死走者なし

(投手)ローガン・ウェブ右

※カウント1―2からの4球目、真ん中低めの83・3マイル(約134キロ)のスイーパーを自信を持って見送るも球審は「ストライク」のコール。見逃し三振に倒れ、首をひねりながらベンチに戻った。

 

◆第3打席:

(結果)センター前ヒット

(状況)5回2死走者なし

(投手)ローガン・ウェブ右

※1ストライクからの2球目、ほぼ真ん中の91・9マイル(約147・9キロ)のフォーシームを強打。103・1マイル(約165・9キロ)の弾丸ゴロは中前に抜けた。

 

 

◆第4打席:

(結果)見逃し三振

(状況)7回2死1塁

(投手)エリック・ミラー左

※カウント1―2からの4球目、外角高めの99・3マイル(約159・8キロ)のフォーシームを「ボール」と判断して見送るも、またしても判定は「ストライク」。見逃し三振に客席から大歓声が上がる中、首を振って納得いかない表情だ。

 

◆第5打席:

(結果)レフト前ヒット

(状況)9回2死1塁

(投手)カミロ・ドバル右

※1―4の9回二死一塁で5打席目。マウンドは守護神のドバル。1度もバットを振らずにカウント2―2と追い込まれた。勝負の5球目、外角低めの101マイル(約162・5キロ)の高速カットボールをバットのヘッドを送らせて逆方向へ。95・7マイル(約154キロ)の技ありの一打は左前で弾んだ。マルチ安打はこのカード3試合連続で早くも20度目。

 

 

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【コメント】

なし

 

【NEWS情報】

◯ ドジャースはドジャースは15日(日本時間16日)、16日(同17日)に行われる本拠地・レッズ戦で配布される大谷のボブルヘッドの中に“ビジターユニホームバージョン”を封入すると発表。試合での大谷のグッズ配布はドジャース入団後今回が初めて。白いホームユニホームを着用した大谷のボブルヘッドが4万人プレゼントされることは以前から発表されていたが、配布の前日となって、ビジターユニホームバージョンがそのうちの1700個で配布されると、球団公式Xで突如発表された。封入率は約4%。デザインはそのままで、ユニホームのカラーのみ変更となる。

 

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 ■ 試合情報(ドジャース関連NEWS)

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【コメント】

デーブ・ロバーツ監督:

ーー際どい判定で2度の見逃し三振を喫した大谷について

「その球はどちらに転んでもおかしくなかった」

 

「我々にとって不利になるボーダーラインの球も出てくるだろう。(判定に苦しみながらも)今夜2安打打ったし、四球も確かあった。ショウヘイの打席のクオリティはファンタスティックだ。素晴らしいシリーズを送った」

 

ーー2度の見逃し三振では珍しく感情をあらわにすることもあった

「あの状況で彼はすごく立ち向かっていたし、好都合に進むと思っていたボーダーラインの球が、そうならなかった。そうなれば感情を表に出すものだし、それに対して私はまったく気にしない」

 

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 ■ 球界情報

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アーロン・ジャッジ外野手:

◯ ヤンキースのジャッジが15日(日本時間16日)、敵地のツインズ戦で11号ソロを含め4打数4安打2打点で勝利に貢献した。1回に左翼二階席に飛距離467フィート(約142メートル)の特大11号を放つと、3、5、7回にいずれも中堅方向に3本の二塁打。その飛距離は順に119メートル、110メートル、113メートル。つまり4打席で484メートルも飛ばしたことになる。ジャッジは5月4日以降の10試合に5本塁打、7二塁打含め36打数16安打の打率4割4分4厘。暖かくなってきて当たりが出始めてきた。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 大谷翔平3戦連続マルチで打率.364も際どい判定で三振2つ 09年WBCで城島を退場させた球審

(四竈衛氏/情報:日刊スポーツ)

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【サンフランシスコ(米カリフォルニア州)15日(日本時間16日)=四竈衛】ドジャースが、収穫十分の黒星を喫した。大谷翔平投手(29)は4打数2安打1四球と、メジャー最多の今季20回目、3戦連続マルチ安打を記録したものの、ド軍は完敗した。それでも、マイナーから昇格したばかりの2投手の継投で1試合を乗り切り、他の救援陣は完全休養。16日からの本拠地7連戦を万全の状態で迎える。

 

     ◇    ◇    ◇

 

 試合後、監督室の椅子に腰を掛けたロバーツ監督の表情も、言葉も、敗軍の将のものではなかった。この日、マイナーから昇格したばかりのEl・ヘルナンデスとサラサールの若手2投手が奮投。他の救援6投手をつぎ込むことなく、試合を終えた。「全員がリセットできるのは、すごく大きい。ホームへ戻るうえで、我々はいい位置にいると思う」。黒星を感じさせないほど、前向きな言葉が並んだ。

 

 遠征6試合を含む13連戦の折り返し地点。ド軍の先発は、前日の試合後の時点では決まっていなかった。ジ軍のエース右腕ウェブに対し、当初、同監督は救援陣総動員の「ブルペンゲーム」を明言し、苦戦覚悟で臨んだ。ところが、2人の働きで、最後まで勝つチャンスが残り、引き締まった試合となった。同監督は「これ以上の仕事ができるとは思わなかった」と、笑みさえ浮かべた。

 

 得点にこそ結び付かなかったものの、大谷は第3打席に中前打、第5打席には快速クローザー、ドバルの時速101マイル(約163キロ)の外角カットボールを左前打と、ジ軍3連戦ですべてマルチ安打をマーク。打率を3割6分4厘まで引き上げ、首位打者の座をキープした。

 

 その一方、第2、第4打席には際どいコースを「ストライク」と判定されて見逃し三振。首を振りながら納得のいかない表情を浮かべ、ベンチへ向かった。敵地だったこともあり、大谷に対してブーイングも起きたが、ロバーツ監督が意に介することはなかった。「(判定は)どちらにも取れる球だった。ただ、ショウヘイの打席の質はファンタスティックだった。ちょっとフラストレーションが見えたとしても、私は気にならないよ」。逆に、3戦7安打と好調を維持する主砲の集中力をたたえた。

 

 相手エースに対し、1回1死満塁の好機を逃すなど反省点はある。だが、多くのプラス材料を残した黒星の意味は少なくない。敗れても、球団記録の4失点以下の連続試合記録を22試合に更新し、2位に7・5ゲーム差を付けて首位を快走するド軍。162試合の戦い方を知り尽くした、強者の負け方だった。

 

 ○…大谷が2つの見逃し三振を喫した。3回は真ん中低め、7回は外角高めで、いずれもMLBコムではボールゾーンに結果球が記された。いずれも右手を上げてから首を横に振り、ベンチへ引き揚げた。球審は4月22日、ベンチ上の観客が飛ばしたヤジに反応して、無言だったヤンキースのブーン監督を退場にしていたハンター・ウェンデルステット氏。09年WBCの1次ラウンド日本-韓国戦で、見逃し三振してバットを本塁近くに置いた日本代表の城島を退場させている。

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 ■ NOTE