2024年5月12日

 

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 ■ 試合データ

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米国時間:2024年5月11日

日本時間:2024年5月12日(日曜日)

9時40分開始

ロサンゼルス・ドジャース

対サンディエゴ・パドレス

ペトコパーク

 

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【MLB.JP 戦評】

 日本時間5月12日、ドジャースは敵地ペトコ・パークでのパドレスとの同地区対決3連戦の2戦目を迎え、6回表にテオスカー・ヘルナンデスの満塁アーチが飛び出すなど、5対0で快勝。ペトコ・パーク史上最多となる4万6701人の大観衆を集めた一戦を制した。ドジャース先発のジェームス・パクストンは6回95球を投げて被安打4、奪三振4、与四球0、失点0の好投を見せ、5勝目(0敗)をマーク。パドレス先発のマット・ウォルドロンは6回途中2安打2失点で5敗目(1勝)を喫した。

 

 前日の試合で投手戦の末にサヨナラ負けを喫したドジャースは、1回表二死走者なしからフレディ・フリーマンの4号ソロで先制。パクストンが無失点ピッチングを続けるなか、6回表には3つの四球で二死満塁のチャンスを作り、パドレス3番手のエンジェル・デロスサントスからヘルナンデスが11号グランドスラムを放って5対0とリードを広げた。今季は制球難が目立っていたパクストンだが、今日は無四球ピッチングを展開し、6回4安打無失点。2番手のガス・バーランド、3番手のライアン・ヤーブロー、4番手のJ・P・ファイアライゼンが各1イニングを無失点に抑え、4投手による完封リレーを完成させた。

 

 ドジャースの大谷翔平は「2番・DH」でスタメン出場。初回の第1打席はレフトフライ、3回表の第2打席もレフトフライに倒れたが、6回表の第3打席は四球を選んで出塁し、ヘルナンデスの満塁アーチを呼び込んだ。7回表の第4打席は一死1・2塁の好機でピッチャーゴロ。9回表の第5打席は代打を送られて交代した。3打数0安打1四球で2試合ぶりのノーヒットに終わり、今季の打撃成績は打率.352、出塁率.423、OPS1.090となっている。

 

 なお、あす行われる3連戦の最終戦にはダルビッシュ有(パドレス)が先発予定。ドジャース先発のウォーカー・ビューラーとのマッチアップが予定されている。

 

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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【スタメン】

2番DH

 

【出場成績/打者】

3打数 0安打 1得点 1四球

通算打率・352

OPS1・090

 

◆第1打席:

(結果)レフトフライ

(状況)1回無死走者なし

(投手)マット・ウォルドロン

※ナックルなどで追い込まれ、5球目の92・7マイル(約149キロ)の直球で左飛だった。

 

◆第2打席:

(結果)レフトフライ

(状況)3回2死2塁

(投手)マット・ウォルドロン

※外角80・8マイル(約130キロ)のナックルを打って出たが、フェンスオーバーまでもうひと伸び足りなかった。

 

◆第3打席:

(結果)四球

(状況)6回1死走者なし

(投手)マット・ウォルドロン

※1死走者なしから大谷が四球を選ぶと、パドレスは2番手モレホンを投入。モレホンが2四球にボーク、暴投で2死満塁とピンチを拡大したところで、パドレスベンチは3番手デロスサントスに継投。ここでT・ヘルナンデスがカウント1―2から甘く入ったスライダーを完璧に捉えると左翼席へ今季11号、自身4本目の満塁弾となる一発をたたき込んだ。

 

 

◆第4打席:

(結果)ピッチャーゴロ

(状況)7回1死1、2塁

(投手)ジョニー・ブリトー右

 

◆第5打席:

(結果)代打E・ヘルナンデス

(状況)9回2死走者なし

(投手)ステファン・コレック右

 

【コメント】

なし

 

【NEWS情報】

◯ 試合前には大谷とダルビッシュ有投手が5分以上談笑。12日は2人の今季3度目の直接対決の予定。

 

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◯ 大谷は試合前にロッテ、巨人などでプレーしたルイス・クルーズ内野手と談笑する場面があった。ベンチでは息子らと3ショットを撮影していた。クルーズは2014年から4年間日本でプレー。2014年にはロッテで126試合に出場して16本塁打、2015年も133試合に出場して16本塁打を放った。その後は巨人、楽天でプレー。2016年の6月5日、大谷が当時自己最速となる163キロを投じたのは巨人時代のクルーズだった。現在40歳で、昨年もメキシカンリーグの球団に所属していた。球場に訪れたクルーズは、息子とともに園田芳大通訳を交えて山本由伸投手と約10分間談笑。その後、グラウンドに姿を見せた大谷とも言葉を交わした。

 

◯ 里崎智也氏が12日、TBS系「サンデーモーニング」にご意見番として出演。打撃好調の大谷について語った。

 

「エンゼルス時代は大谷選手の後ろを打つ選手の能力が低かった。相手ピッチャーがフォアボールでもいいと思って攻めてきていた。きわどいところに投げられたり、結果的にフォアボールになって、なかなか打つチャンスが少なかったというのが打率に関してはあった。今回、後ろにフリーマンがいるので、簡単に歩かせることができない。フォアボールが出せないので勝負しにいかないといけないというところで、大谷選手の能力が発揮されて、安打数が増えていくということがかなり大きいと思う。例年と比較するとフォアボールの数は減っていると思う。その分、勝負しにきてくれている機会が増えていることが、結果が一気に上っている。特に打率の部分では」

 

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 ■ 試合情報(ドジャース関連NEWS)

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【コメント】

デーブ・ロバーツ監督:

「(大谷に9回に代打を送った理由について)背中の張り。用心で代打を出した。心配はミニマム。まだ本人とは話していない。現時点で多分明日はプレーしない。張りがあって5点差だから無理をさせることはないと代えた。何かが起きたのは6回とか7回かな」

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 大谷翔平、昨季はなかった欠場示唆 エ軍時代と違い明白も…変わらぬ勝利への執念

川村虎大氏/情報:Full-Count)

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 ドジャース・大谷翔平投手は11日(日本時間12日)、敵地・パドレス戦の9回に腰の張りで代打を送られ交代した。今季3度目の途中交代。デーブ・ロバーツ監督は試合後、翌12日(同13日)は欠場を示唆。エンゼルス時代と対応は大きく違った。

 

 この日、「2番・指名打者」で出場。3打数無安打1四球で迎えた第5打席で途中交代した。ロバーツ監督は「無理させたくなかった。明日(どういう状態か)確認する」としつつ「(状況は)変わることになり得るが。おそらく可能性が高いこととしては、我々は休ませる考えだ」と欠場も示唆した。

 

 思い起こすのはエンゼルス時代の昨年9月4日(同5日)。本拠地・オリオールズ戦の試合前に右脇腹を痛め、試合を欠場した。以降、当時のフィル・ネビン監督は試合前に何度も「体調は問題なさそう」「翌日は出場するかもしれない」と軽症を強調し続けた。結果的に状況が良くなることはなく、負傷者リスト(IL)入りしたのは12日後の16日(同17日)。エンゼルスの地区優勝が完全消滅した翌日だった。

 

 エンゼルス時代は常に試合に出ることを第一に考えていた。一方、ドジャースでは1日(同2日)にムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン両内野手より先に今季初欠場。11日(同12日)を含めるとすでに3度途中交代している。決して試合に出ていないわけではないが、指揮官の対応を見ると、昨季との違いは明白だ。

 

 チーム事情もあるだろう。ドジャースは現在、27勝14敗でナ・リーグ西地区を独走。この日、大谷が無安打でもチームは5-0で勝利した。マイク・トラウト外野手、アンソニー・レンドン内野手らが負傷し、“大谷頼み”だったエンゼルスとは違う。

 

 いずれにせよ、昨季の出場示唆、今季の欠場示唆は内容こそ違えど、ともにチームの勝利を第一に考える大谷ならではのこと。そして、ドジャースは今後10年間を見据えてのことというのは間違いない。

 

川村虎大 / Kodai Kawamura

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◆ 大谷翔平、腰の張りで途中交代「ごく小さい」監督は軽症強調 ダルビッシュとの対戦は次回以降に

斎藤庸裕氏/情報:日刊スポーツ)

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【サンディエゴ(米カリフォルニア州)11日(日本時間12日)=斎藤庸裕、久保賢吾】ドジャース大谷翔平投手(29)が、腰の張りで途中交代した。「2番DH」でパドレス戦に出場し、3打数無安打。大事を取り、9回に代打を送られた。この日の観衆4万6701人は04年に開場して以来、ペトコパーク史上最多。盛り上がりを見せる同地区ライバル球団の直接対決、第3ラウンドは大谷とダルビッシュ有投手(37)が対戦する予定だったが、次回に持ち越される見込みとなった。

 

     ◇    ◇    ◇

 

 勝利を祝うナインを出迎えるはずが、大谷の姿はなかった。好調ヘルナンデスの満塁弾で快勝。試合後、いつもは自軍ベンチからマウンドに向かい、ハイタッチを交わすのがルーティンだが、この日は違った。9回に代打となった理由について、ロバーツ監督は「4打席目の前に(腰の張りを)聞いた。5-0だったし、無理をさせたくなかった。明日は休ませるかもしれない。状況は変わるかもしれないが、おそらくそうなる」と明かした。

 

 試合中に違和感が生じた。ロバーツ監督は「中盤、6~7回くらいかと思う」とコメント。6回1死の第3打席、ナックルボーラーの右腕ウォルドロンと対戦。4球目のカットボール、5球目のナックルをファウルとした。粘りながらボール球を見極め、四球で出塁。その後、2死満塁からグランドスラムを放ったヘルナンデスを大谷は満面の笑みで迎えていたが、第4打席の前に症状を訴えたとすれば、この時点で既に異変があった可能性もある。

 

 この日の観衆4万6701人は、04年にペトコパークが開場して以来、史上最多のにぎわいとなった。まだ5月だが、早くもプレーオフ争いの雰囲気も漂うライバル球団同士の戦い。第3戦は大谷とダルビッシュの今季3度目の対戦が期待されたが、万全の状態を考慮し、欠場となりそうだ。一方で心配される具合について同監督は「ごく小さい。トレーナーと話して、大事をとって」と明かした。

 

 チームは投手陣の力投が続き、今季3度目の完封勝ち。ロバーツ監督は「投手陣も守備もとてもいい仕事をしてくれた」と評した。貯金13とし、2位パドレスと6・5ゲーム差をつけて首位を快走中。シーズン終盤の戦いやプレーオフを見据えれば、万全ではない大谷を出場させるのはリスクがある。逆に言えば、十分に休養を与えられる時期。小休止のタイミングなのかもしれない。

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◆ ガラガラのロッカー、消えた日本人「珍しいね」 大谷翔平が抜けたエ軍…明かす本音

川村虎大氏/情報:Full-Count)

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 正面入口の看板に大谷翔平投手の姿はもうない。9日(日本時間10日)、エンゼルスタジアムを訪れると、MLB公式サイトのエンゼルス番レット・ボリンジャー記者が話しかけてきた。「珍しいね。日本の記者はあまり来なくなったよ」。この日、来ていた番記者は7人。窮屈さは全くなかった。

 

 クラブハウスの顔ぶれも大きく変わった。入って右側、中央にある柱の手前だった大谷のロッカーは、新加入のミゲル・サノ内野手が引き継いでいた。大谷に兜を被せていたバットボーイのスティーブン・パルドくんはこの日、ビジター側を担当していた。

 

 大谷が抜け、ロン・ワシントン監督体制となったエンゼルスは9日(同10日)のロイヤルズ戦に6-10で負け、借金は10となった。アンソニー・レンドン内野手やマイク・トラウト外野手ら主力野手の故障が相次ぎ、今季も厳しい戦いが強いられている。大谷はドジャースへ移籍後も何度もエンゼルスへの愛を見せる場面があったが、二刀流が去った今、エンゼルスの選手、そして球団スタッフたちは何を思うのだろうか。

 

 昨季から加入し守護神を務めたカルロス・エステべス投手は大谷とアニメの話で意気投合していた。「正直、メディアがとても多くても、減っても、特に気にならない」と前置きした後、言葉を選びながら話した。

 

エステべス「若手は誰の邪魔にもならないように気を付けていた」

「ここの若手はとても礼儀正しいし慎重。誰の邪魔にもならないように気を付けていたときはあった。彼らは今になって理解していると思う。あんなにメディアがいたのはショウへイがいたからなんだ、ってね。彼には常にたくさんのメディアがついて回っていたから。若手にとっては良かったと思うよ」

 

 ロイヤルズのハンター・レンフロー外野手も久々に訪れたエンゼルスタジアムを懐かしみながら、昨季の喧騒を振り返った。「みんなの受け取り方は違うと思うけどね。僕がエンゼルスにいたとき、メディアはみんな終始丁寧で、僕らが取材の時間を割くことに敬意を表してくれた。(メディアが多かったことは)大したことではないよ」。気遣うように話してくれた。

 

 球団広報から「ウィル(・アイアトン新通訳)はうまくやっている?」と聞かれ、「YES」と答えると少し安心した表情を見せた。別の広報は「大谷選手はいい球団に行ったと思います」。嫌味では全くなく、心の底から応援しているようだった。

 

 チームショップには昨季のMVPグッズのみが未だ残っている。スタンドに日本人ファンの姿はほとんど見なかったが、「OHTANI 17」のユニホームを着用したファンは何人もいた。大谷頼りだった昨季からの脱却。苦しいチーム事情は変わらないが、再建へエンゼルスは選手もスタッフも皆、前を向いていた。

 

川村虎大 / Kodai Kawamura

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 ■ NOTE

 

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