2024年5月7日

 

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 ■ 試合データ

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米国時間:2024年5月6日

日本時間:2024年5月7日(火曜日)

11時10分開始

ロサンゼルス・ドジャース

対フロリダ・マーリンズ

@ドジャースタジアム

 

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【MLB.JP 戦評】

 日本時間5月7日、ドジャースは本拠地ドジャー・スタジアムでマーリンズとの3連戦がスタート。その初戦は2年ぶりの復帰登板となったウォーカー・ビューラーがピリッとしなかったものの、一発攻勢で援護して6対3で勝利し、連勝を5に伸ばした。ドジャース2番手のライアン・ヤーブローが3回1安打無失点の好リリーフで3勝目(1敗)を挙げ、4番手のアレックス・ベシアは今季初セーブを記録。マーリンズ先発のロデリー・ムニョスは4本塁打を浴び、メジャー初黒星(1勝)を喫した。

 

 ドジャースは先発のビューラーが立ち上がりに捕まり、ブライアン・デラクルーズとヘスス・サンチェスのタイムリーで2点を先制されたが、1回裏にすぐさま反撃。大谷翔平の11号2ラン、フレディ・フリーマンの3号ソロと二者連続アーチが飛び出し、逆転に成功した。2回表にニック・ゴードンの5号ソロで追いつかれたが、2回裏にジェームス・アウトマンの3号2ランで勝ち越し。3回裏にテオスカー・ヘルナンデスの9号ソロで追加点を奪い、ビューラーが4回77球6安打3失点で降板したあとは、救援陣がマーリンズ打線に得点を与えなかった。

 

 ドジャースの大谷は「2番・DH」でスタメン出場し、初回の第1打席で11号同点2ラン。3試合連続の一発でメジャー単独トップに立った。2回裏の第2打席は見逃し三振に倒れたが、4回裏の第3打席はライトへのヒット、6回裏の第4打席は四球で出塁。3打数2安打2打点1四球2盗塁の活躍で今季の打撃成績は打率.370、出塁率.434、OPS1.139となっている。

 

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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【スタメン】

2番DH

 

【出場成績/打者】

3打数 2安打 2打点 1得点 1三振 1四球 2盗塁 1本塁打(11号)

通算打率・370

OPS1・139

 

◆第1打席:

(結果)ホームラン

(状況)1回無死1塁

(投手)ロデリー・ムニョス右

※2点を追う初回無死一塁。相手先発は新人右腕のムニョス。カウント2―2からの5球目、外角高めの96・1マイル(約154・6キロ)を豪快に振り抜いた。角度27度、打球速度107・6マイル(約173・2キロ)の弾丸ライナーは中堅へ。そのままバックスクリーンに飛び込んだ。同点の11号2ランは飛距離441フィート(約134・4メートル)の特大弾だ。前日の8回から2打席連続、今季初の3試合連発でメジャー単独トップに立った。

 

 

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◆第2打席:

(結果)見逃し三振

(状況)2回1死走者なし

(投手)ロデリー・ムニョス右

※内側から真ん中に曲がるシンカーで、見逃し三振。2球で追い込まれた。4球目、相手が投じたフロントドアに手が出ず見逃しとなった。やや高めのボールだったが、スタンドのドジャースファンは球審に向かって大ブーイング。異様な雰囲気へと変わった。

 

◆第3打席:

(結果)ライト前ヒット

(状況)4回1死1塁

(投手)ロデリー・ムニョス右

※1死でベッツがヒットで出塁すると、先発ムニョスを相手に3球目のチェンジアップを鋭い打球でライトへ運んだ。続くフリーマンは三飛に倒れ、4番スミスの打席で盗塁を成功させた(8個目)。

 

◆第4打席:

(結果)四球

(状況)6回1死1塁

(投手)イーライ・ビラロボス右

※2番手右腕ビラロボスから四球を選んで出塁。その後2死一、三塁から無警戒の中、この日2つ目の二盗を決めた(9個目)。1試合2盗塁は今季2度目。ベッツを抜いてチームトップの9盗塁となった。しかも成功率は100%を継続している。

 

【コメント】

なし

 

【NEWS情報】

◯ 大谷が、ナ・リーグの週間MVPを獲得した。ナ・リーグでは初の受賞で、エンゼルスに所属した昨年の7月30日以来、通算では8度目となる。大谷は今週、5試合に出場し、21打数11安打、打率5割2分4厘、3本塁打、7打点、2盗塁をマークした。さらに、長打率は9割5分2厘、出塁率5割8分3厘で、OPS1・535。打率、出塁率、OPSで両リーグトップの好成績を残した。週間MVPをエンゼルス、ドジャースの両チームで受賞したのは、野球殿堂入りしたドン・サットン以来、2人目。

 

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◯ 大谷翔平は試合前に、ムーキー・ベッツとともに米スポーツ局「MLBネットワーク」の番組「MLBトゥナイト」のインタビューに応じた。

 

ーー最強の選手は誰か、ベッツやフリーマンと切磋琢磨し合っていますか?

「まだ1か月くらいなので、僕個人としてはかなり印象的な活躍を僕自身の励みにしています。ほぼ間違いなくムーキーが出塁している状況が続いているので、比較的自分にポジティブな感じで打席に立てているのが大きいかなと思います」

 

ーー投球が恋しいか

「恋しさもありながらも、ピッチングの日って緊張するので、緊張感が恋しいのともう少し打者に集中してみたいという気持ちもあります」

 

 

◯ MLB公式サイトのサラ・ラングス氏はXで大谷の序盤戦の活躍を歴史的であるとし、データを紹介した。大谷はこの日が36試合目の出場で、長打数を26とした。同氏によると36試合目での26長打は20世紀以後のドジャースで史上最多。MLB全体ではナップ・ラジョイ(2大リーグになって最初の3冠王で最高打率保持者)が28で最多。2位にJ・ディマジオの27で、それに次ぐ3位タイにつけているという。またこの日1本塁打1単打で塁打を5加算し、103とした。こちらもトップはラジョイで108。大谷は6位につけている。

 

◯ 同僚クレイトン・カーショーは試合を中継する「スポーツネットLA」にベンチから生出演。大谷について問われると「アナハイム(エンゼルス)時代でもここまでの活躍は見たことがない。ハイライトを見ても破壊力が凄いね。信じられない。彼の打球はとても強いし、驚いている」大谷の打球音について問われると「けたたましい!彼の打球速度は115マイル、118マイル、120マイル。他にそのような打球を打てる選手はメジャー全体でも少ない」と話した。

 

◯ 大谷の11号のホームランボールは中堅バックスクリーン裏のネットの上に落ちた。この場合、チーム側にホームランボールを選手が欲しがっているかを確認。選手から要求がない場合は近くのファンにプレゼントすることが通例だという。しかし、この日は3人の子供と大人4人の計7人のファンが球団職員が落とそうとするホームランボールが落ちてくるのを待ったが、カメラマン席に飛び込み、まさかの展開にファンはため息をついた。期せずしてホームランボールをゲットした、カメラマン席にいた球団職員は「試合が終わったらチームに手渡すよ」と話した。11号のホームランボールは大谷の手に渡る可能性もある。

 

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 ■ 試合情報(ドジャース関連NEWS)

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【コメント】

デーブ・ロバーツ監督:

(試合前)

ーーこれまでと比べてどこが良くなったのか

「先週1週間はストライクゾーンをコントロールできていた。彼に有利な球がかなり来た。彼とは(自分に有利な)球を投げてもらうようにすることについて話した。平行カウントあたりでのゾーン低めやボール球、または内角球をかなり見送っていて、まずまずのカウントに持ち込み、打ちやすい球を得ている。打ちやすい球をもらうという点でいい仕事をしている」

 

ーー4月30日のダイヤモンドバックス戦では1試合3三振を喫したが

「あれは(大谷にしてみたら)例外だったのだと思う。あの日は9連戦の最後に近かった。あれは忘れていいようなものだ」

 

(試合後)

「最終打席でカウント3-1から低めのスプリットを見逃したように、彼のゾーンにボールが来なかったら、出塁してバトンを渡すことができる。ヒットや打点がでているし、今になって長打もでてきた。ストライクゾーンをコントロールした結果だ」

 

スキップ・シューメーカー監督:

(試合前)

ーー大谷について

「彼は野球史上屈指の才能を持つ選手。だからテレビで彼を見るのはとても楽しいが、ここで今彼を見るのはそんなに楽しくない」

 

ーーエンゼルス時代の昨季、マーリンズは大谷を3試合で打率.083(12打数1安打)、5三振に抑え込んだが

「目付を変える。違う球種を投げる、いかなるパターンにも陥らないこと」

 

「(カリフォルニア州オレンジカウンティに住んでいる)息子はショウへイ・オオタニを見るのが大好きなんだ。だがとにかくここからの3試合、彼がすばらしいシリーズを送らないことを願うよ」

 

「野球ファンとして、ショウへイ・オオタニを見ていて興奮しないわけがない。彼に会うことに興奮しているし、この連戦が彼にとって厳しいものになることを願う」

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 珍しい日本人記者への問いかけ、取材で広報制し自らOKサイン…担当記者が感じた大谷翔平の変化

斎藤庸裕氏/情報:日刊スポーツ)

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 【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)6日(日本時間7日)=斎藤庸裕】3冠王も視野に入った。ドジャース大谷翔平投手(29)が、今季初の3戦連発となる同点の11号2ランを放ち、本塁打争いで両リーグ単独トップに立った。3試合連続のマルチ安打でリーグトップの打率は3割7分に上昇。27打点で打点争いでも3位に浮上した。この日はナ・リーグの週間MVPを獲得。同リーグでは初で、通算では8度目の受賞だった。

 

      ◇     ◇     ◇

 

 大谷の本塁打が、この日も勝利に直結した。メジャー通算176号をマークし、日本人最多を更新した4月21日から7本塁打。全て勝ちにつながっている。打撃の状態が上がり、チームも急上昇。本塁打を打っても負け、「なおエ」とやゆされていた昨年までとは違う。日々、野球で味わえる充実感がある。それと同時に、大谷は内面から醸し出す雰囲気も変わった。

 

 最近の2週間ほどで7度、メディアの取材に応じた。投打の二刀流で活躍していた直近の2年は登板後に限られ、基本的には1週間に1度。頻度が増えただけでなく、並べる言葉や受け答えで見せる屈託のない笑顔、囲みの場を盛り上げる絶妙な切り返しにも“らしさ”がより感じ取れる。ここ数年は本音が読み取れないことも多々あったが、自らの言葉で現状を語ることで、その時々の気持ちが比較的、分かりやすいようにくみ取れるようになった。

 

 4月24日の試合前、囲み取材は15分にも及んだ。昨年のFAで最終候補まで残っていたブルージェイズへの思いや当時の真実、真美子夫人との生活など多岐にわたった。14分を過ぎた頃、回答が終わったと勘違いして終了の合図を送ろうとした球団広報に大谷は「ヘイ!」とニヤリ。取材が長引けば終了させ、選手を守るのが広報の仕事の1つでもある。それでも、大谷がOKサインを自ら主張した形となった。過去6年間では見たことがなかった。

 

 同28日のブルージェイズ戦前、日本人の担当記者に歩み寄り、ささいな事で自ら問いかける場面もあった。極めて珍しい姿ではあるが、大谷自身はごく自然体だった。現地の米メディアの間でも変化を指摘する声はある。結婚して家族を得て、その影響もあるのかもしれない。いずれにしても、進化はパフォーマンスだけではない。日常の表情や所作、周囲とのコミュニケーションの仕方など、新たな一面が所々でかいま見える。

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◆ メッツ傘下3A藤浪晋太郎は「メジャーレベルの球威。制球力が戻ればやれる」 ボラス代理人が復活を保証

(情報:スポニチ)

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 メッツ傘下シラキュースに所属する藤浪晋太郎投手(30)の代理人を務めるスコット・ボラス氏が6日(日本時間7日)、ドジャースタジアムを訪れ、取材に応じた。

 

 同氏は9試合、7回2/3を投げ、9三振、19四死球、防御率14・09と苦しみ藤浪について「今、彼は今までなかったような環境で投げている。本当に寒い。四球も多い」」と同情したうえで「そのうち制球力を取り戻すと思う。リズムが戻ってくれば去年の良い時のようなピッチングができる。彼はメジャーレベルの球威を持っている。制球力が戻ればやれる」と見通しを口にした。

 

 同氏はブルージェイズで活躍する菊池雄星の代理人も務める。菊池もメジャーで最初の数年間は制球に苦しみ、結果を出せなかったが、同氏は成功できると断言していた。

 

 「雄星はMLBについて学ぼうという意識が旺盛だった。打者を知り、状況に応じて、どういった配球をすべきか学んだ。日本では打者を圧倒していたから、セットで投げるのは少なかったが、こっちではセットで投げることが多い。それについてもアジャストした。直球の動きに磨きをかけ、リリースポイントが安定し、制球力も付いた。我々は彼にたくさんの情報を手渡したが、それもしっかり学んだ」

 

 野球についての知識欲が深く、勉強熱心であること。加えて語学力は「通訳が必要ないレベル」とも言う。活躍の下地にあるのは両面だと強調した。

 

 藤浪についても「とても頭の良い選手だ。アスレチックスの入団会見の英語を覚えているだろう。素晴らしかった。チームメートとも良い関係を築ける。私たちが与える情報も理解できる。身体の状態も良い。制球力が戻ってくればあの肩ならやれる」と今後の巻き返しを保証した。

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 ■ NOTE

 

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