2024年4月29日

 

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 ■ 試合データ

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米国時間:2024年4月28日

日本時間:2024年4月29日(月曜日)

2時37分開始

ロサンゼルス・ドジャース

対トロント・ブルージェイズ

@ロジャーズ・センター

 

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【MLB.JP 戦評】

 日本時間4月29日、6連勝中のドジャースは敵地ロジャース・センターでのブルージェイズ3連戦の最終戦を迎え、得点圏で9打数ノーヒットに終わるなど、打線が機能せず1対3で敗北。連勝を7に伸ばすことはできなかった。ブルージェイズ先発のケビン・ゴーズマンが7回5安打1失点の好投で今季初勝利(3敗)を挙げ、4番手のジョーダン・ロマノは4セーブ目を記録。ドジャース先発のマイケル・グローブは2回4安打3失点で降板し、今季初黒星(0勝)を喫した。

 

 ドジャースは先発のグローブが2回裏に無死2・3塁のピンチを招き、ドールトン・バーショとアイザイア・カイナー=ファレファの二者連続内野ゴロの間に2失点。さらにアレハンドロ・カークにも1号ソロを浴び、3点を追う展開となった。6回表にフレディ・フリーマンの2号ソロで1点を返したが、8回表無死2・3塁の同点機では大谷翔平がセカンドフライに倒れるなど、あと1本が出ず無得点。1対3で敗れ、連勝が6でストップした。

 

 ドジャースの大谷は「2番・DH」でスタメン出場。1回表一死走者なしの第1打席でセンターへの大飛球を中堅バーショに好捕されると、4回表先頭の第2打席はセカンドライナー、6回表一死走者なしの第3打席は見逃し三振に倒れ、8回表無死2・3塁の同点機ではセカンドフライに終わった。4打数ノーヒットで3試合ぶりにヒットが出ず、今季の打撃成績は打率.336、出塁率.399、OPS1.038となっている。

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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【スタメン】

2番DH

 

【出場成績/打者】

4打数 0安打 1三振

通算打率・336

OPS1・038

 

◆第1打席:

(結果)センターフライ

(状況)1回1死走者なし

(投手)ケビン・ガウスマン右

※フルカウントからスプリットをすくいあげ、センター後方へあわやという大飛球だったが、中堅バーシスのフェンスに激突しながらのスーパーキャッチに阻まれた。敵地はブーイングから一転、大歓声に包まれた。飛距離402フィート(約122・5メートル)。本拠地・ドジャースタジアムなら本塁打という特大の当たりだった。

 

 

◆第2打席:

(結果)セカンドライナー

(状況)4回無死走者なし

(投手)ケビン・ガウスマン右

※初球を詰まらされて二直。

 

◆第3打席:

(結果)見逃し三振

(状況)6回1死走者なし

(投手)ケビン・ガウスマン右

※カウント2-2からインコースのフォーシームを見切ったつもりがストライクと判定され、見逃し三振。顔をしかめた。

 

◆第4打席:

(結果)セカンドフライ

(状況)8回無死2、3塁

(投手)イミ・ガルシア右

※2点ビハインドの8回は無死二、三塁と一発出ればという場面だったが、2番手のガルシアの高めのボール球に手を出して二飛に倒れた。

 

【コメント】

なし

 

【NEWS情報】

 

なし

 

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 ■ 試合情報(ドジャース関連NEWS)

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【コメント】

デーブ・ロバーツ監督:

「(8回の大谷は得点圏でゾーンが広がっていたのでは?)おそらく少しボール球だったと思うが、彼なら打てると思った。だが、打ち損じた。それが野球だよ」

 

ケビン・ガウスマン投手:

「試合を通して野手全体が素晴らしい守備を披露してくれた。(大谷を3打数無安打に抑え込んだが)彼は信じられない選手だ。本当に素晴らしい選手だから、ボール球でも打つことができる。(降板後の)最終打席では、詰まらせることができた。でも、いつかは仕留められるだろう」

 

「(大谷が打席に立つと、大ブーイングが浴びせられていた)ここに来てから、ブーイングが多かったからそれにも対処しないといけなかっただろうけど、楽しい冷やかしも彼は受け入れていたね」

 

ドールトン・バーショ外野手:

「(大谷の1打席目)捕球のために打球のいい読みができていたと思ったが、そうではなかった。なんとか素早くアジャストができた(=捕球できた)。大谷は素晴らしいよ。強烈な打球を飛ばす。他の誰もできないことができる選手。打球速度119マイルの打球が飛んでくるかもしれないし、ギャップには95マイルの打球が飛んでくるから、外野では準備しておかなければいけない。すごい選手だ」

 

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 ■ 球界情報

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上沢直之投手:

◯ レッドソックスは28日(日本時間29日)、ロースター40人枠の上沢を、傘下3Aウースターからメジャー昇格させた。開幕から29試合目に悲願のメジャー昇格を果たした上沢は、同日、本拠地で行われるカブス戦の前にチームに合流し、メディアに対応した。背番号は「39」。試合はブルペンで待機する。上沢の主な質疑応答は以下の通り。

 

ーー念願のメジャー昇格を果たした。

「短い期間で移籍もあり、初めての米国で色々経験させてもらっています。人生の中でも、短時間に色々覚えなきゃいけないことがあった。チームごとに指導法も違う中でアジャストに色々戸惑いもあったけど、ようやく来れました」

 

ーーマイナーで取り組んだことは。

「スプリットの割合を増やすこと。日本でも投げていたけど、こっちに来てからは、ストライクゾーンに投げることと、落ち幅を大きくするように改良しました。あと、スイーパーの練習とか、打者を抑えるための修正をしてました。スプリットを意識させることで、まっすぐやカーブで空振りが取れるようになってきた」

 

ーーフェンウェイパークを実際に見て。

「歴史のある球場だと知っているし、足を踏み入れて特別な感情が湧きました」

 

ーー昨日から今日に至る昇格へのプロセスは。

「昨日(3Aで)登板予定だったんですけど、朝、投げないと連絡が入った。球場(オハイオ州トレド)で練習して、試合前の段階で、アクティブ(登録)になるかどうか分からないけど、とりあえずボストンに行けと。ホテルに戻って荷物をまとめて。正式には今日起きて代理人からのラインで知りました」

 

ーー率直なその時の気持ちは。

「やっとスタートラインに立てた。ここから勝負しないと。うれしいというよりか、気は引き締まった感じがします。ここから結果を出さないとどうにもならないので」

 

ーー開幕から29試合目でのメジャー昇格。ここまで長かったか、それとも意外に早かったか。

「あんまりかかった気はしないです。むしろ、3Aで学べることも多かったし、あそこで過ごした時間も僕にとっては無駄ではない。僕にとってすごくいい時間だった」

 

ーー起用法は。

「ブルペンに入って試合にスタンバイします」

 

ーー背番号「39」は。

「特に背番号にこだわりはないけど、この番号をもらったので、皆に覚えてもらえるようにしたいです」

 

 

アーロン・ジャッジ外野手:

◯ ヤンキースのジャッジが28日(日本時間29日)、ブルワーズ戦で2戦連発となる6号ソロ本塁打を放った。左中間への一打は打球速度186・5キロ(115・9マイル)、飛距離134・4メートル(441フィート)で、あっという間に左中間席へ着弾した。23日(日本時間24日)にナショナルズ戦で大谷が放った191・02キロ(118・7マイル)6号に次ぐ、今季MLB2位の打球速度の弾丸アーチだった。MLB公式サイトのサラ・ラングス氏のXによると、ジャッジの打球速度115マイル以上の本塁打は26本目(2015年のスタットキャスト導入後)。ヤンキース同僚のスタントンの48本に次ぐMLB2位という。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ Bジェイズ指揮官 8回ピンチの場面で「難しい」悩んだ末に大谷と勝負の選択ズバリ

(情報:スポニチ)

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 ブルージェイズが28日(日本時間29日)、本拠地でドジャースと対戦し、鉄壁の外野陣がファインプレー連発で3-1の勝利に導いて連敗を5で止めた。

 

 初回1死、2番・大谷が放ったセンター後方の打球を中堅手・バーショが背走し、最後はフェンスに激突しながら好捕。4回1死には3番・フリーマンが放ったライトフェンス際の打球を、右翼手・スプリンガーがジャンプ一番でキャッチ。

 

 さらに2人の好守備は止まらない。1-3で迎えた8回2死満塁の場面では再び中堅手・バーショが魅せた。5番・マンシーが放った右中間最深部の打球をフェンスに体を預けてキャッチして逆転を防いだ。そして最終回には先頭の6番・パヘスが右中間に放った鋭い打球を右翼手・スプリンガーがダイビングキャッチした。

 

 この再三の好プレーに試合後、ジョン・シュナイダー監督は「(スプリンガーのプレーは)信じられないくらいだ。私たちの外野守備は球界一だ。(今日も)ゲームを変えた。早い回にバーショが大谷の打球を獲ってくれた。ジョージ(スプリンガーのキャッチ)は最高級だった」と称賛した。

 

 また、8回無死二、三塁でのピンチで迎えた場面では大谷、フリーマンのどちらかと勝負という選択は「難しい」と頭を悩ませた。結局この試合で本塁打を打っているフリーマンではなく3打数無安打だった大谷との勝負を選択し「忘れられがちだが、二、三塁で大谷を迎えた場面でジミー(ガルシア)がよく一死を取ってくれた」と労った。

 

 ドジャース打線の中核を担うベッツ、大谷、フリーマンについて「3人はとてもいい選手。それぞれ今季、いいスタートを切っている」とし、8回の場面で「満塁にして将来の殿堂入り選手であるフレディ・フリーマンを迎えるというのはあり得なかった」と大谷と勝負してフリーマンは申告敬遠する采配がハマって無得点で切り抜けた。

 

 無得点で切り抜けられたことに「ジミーが翔平をアウトに取ったのは忘れてはならない。どちらかを選ぶかなんてできないよ」と振り返った。

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◆ 大谷翔平とダイヤモンドバックス先発投手陣の相性は? 特大本塁打に大飛球めぐる因縁も

奥田秀樹氏/情報:webSportiva)

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ロサンゼルス・ドジャースのアウェー3連戦3カード目は、4月29日(日本時間30日)から始まる同じナ・リーグ西地区のアリゾナ・ダイヤモンドバックスだ。ダイヤモンドバックスは、オフには大型補強で戦力充実も、ここまで主力にケガ人が続出しており本来の実力を見せていない。シーズンを通してチームが目指すべき姿、そして今回の対戦で先発が予定されている3投手のvs.大谷翔平との実績を振り返る。

 

フォトギャラリー:大谷翔平の全試合を現地観戦する「ミニタニ」

 

【大型補強で戦力充実もケガ人続出......】

 

 ロサンゼルス・ドジャースの大型補強で目立たないが、ダイヤモンドバックスもオフに1億3650万ドル(約211億7500万円、1ドル=155円換算)の補強を敢行、本気で勝ちにいっている。

 

 昨季は84勝78敗の成績で、第6シードで辛うじてポストシーズンに進出。公式戦で16ゲーム差をつけられていたドジャースに対して地区シリーズでスイープ(3連勝)の大番狂わせを演じてみせると、その勢いに乗ってワールドシリーズまで勝ち上がった。

 

 スモールマーケット球団(小規模都市が本拠地のチーム)ゆえに、財布のひもが固かったケン・ケンドリックスオーナーが2024年は勝負すべしと判断。ポストシーズンで17試合を戦った増収分(約3000万ドル)があるし、前年の快進撃でシーズンチケットの売上も30%増加した。"地元ファンのこの盛り上がりなら大丈夫"と、チケットの値上げにも踏み切った。

 

 値上げしたからにはファンが見たいと思う魅力的なチームにしないといけない。FA市場で先発左腕エデュアルド・ロドリゲス(31歳)、左腕ジョーダン・モンゴメリー(31歳)、野手でもルルデス・グリエル(30歳)、ジョク・ピーダーソン(32歳)、ランデル・グリチェク(32歳)と契約。さらにトレードでユジニオ・スアレス(32歳)を加え、補強費用は前述の1億3650万ドルにのぼった。今季のサラリー総額は、これまでの球団記録を3600万ドル(55億8000万円)以上も上回っている。

 

 しかしながら、ここまでは思い描いたようにはいっていない。ケガ人の続出だ。

 

 キャンプ終盤、ロドリゲスが腱板筋の損傷、クローザーのポール・シーウォルド(33歳)も腹斜筋のケガで負傷者リスト入り。開幕後も遊撃手のヘラルド・ペルドモ(24歳)が右膝の半月板損傷、中堅手のアレク・トーマス(23歳)が左太もも裏の負傷で離脱した。

 

 昨季12勝を挙げた右腕メリル・ケリー(35歳)は開幕から2勝、防御率2.19と好調だったが、右肩の痛みを訴え離脱。さらに左腕ライン・ネルソン(27歳)も打球を右ヒジに受け負傷者リスト入りした。

 

 それだけではない。昨季の新人王で、チームの看板選手になっていた外野手のコービン・キャロル(23歳)が絶不調。4月24日のセントルイス・カージナルス戦で打順を定位置の2番から7番に下げられた。今季は打率.202、出塁率.313、長打率.253。左打者であるにもかかわらず、右投手が打てず、対右投手は打率.145だ。2023年のキャロルは25本塁打、54盗塁の大暴れで、チームのワールドシリーズ進出を支えたが、いわゆる2年目のジンクスなのかもしれない。

 

 ブルペンもシーウォルド不在ですでに今季ここまで6つのセーブ機会を失敗しており、リリーフ投手の防御率は4.34で30球団中20位。おかげで12勝15敗の借金生活でナ・リーグ西地区でも4位である。

 

 とはいえ、筆者はダイヤモンドバックスが本命ドジャースの対抗馬として、サンディエゴ・パドレス、サンフランシスコ・ジャイアンツよりもその力を備えていると思っている。ケガ人が戻れば強いはずだ。地区優勝は難しいだろうが、ポストシーズンに勝ち進めば、ドジャースにとって不気味な存在になる。昨季、テキサス・レンジャーズ世界一の立役者だったモンゴメリーを筆頭に大舞台に強い選手がそろっている。

 

【ダイヤモンドバックス投手陣と大谷翔平の対戦成績は?】

 

 4月29日(日本時間30日)から、ドジャースは敵地アリゾナに乗り込んでの3連戦。第1戦のダイヤモンドバックスの先発はおそらく左腕トミー・ヘンリー(26歳)となる。昨年の大谷翔平との初対戦では、四球、一ゴロのあと、84マイル(134km)の真ん中スライダーを完ぺきにとらえられた。大谷にとって自己最長飛距離の150.2mだった。ヘンリーは「すさまじい音だった。でも打球の行方は見なかった。音だけは覚えている」と悔しそうに振り返っている。

 

 2019年のドラフト2巡の生え抜きで、2022年にメジャーデビュー。3年間で30試合に先発、9勝9敗、防御率.4.72。これからも先発を続けられるかどうかは不明で、彼にとって勝負のシーズンだ。

 

 第2戦の先発はモンゴメリー。大谷との初対決は2022年5月31日、モンゴメリーは当時ニューヨーク・ヤンキースのメンバーだった。大谷の第1打席、高めの直球をとらえた打球は、センターに高々と舞い上がる。MLBのほとんどの球場だと本塁打だが、ヤンキースタジアムはセンターが深い。しかも中堅手は201cmの長身アーロン・ジャッジ。フェンス際でジャンプ一番、手をいっぱいに伸ばして本塁打をもぎ取った。ジャッジは試合後「オオタニが月まで打ったのかと思った」とジョーク。幸運にもグラブの中に残ってくれた」と説明している。

 

 2打席目は2-2から低めへのシンカー。リプレーを見るとボール1個外れていたが、球審の判定はストライクで見逃し三振。3打席目は2-1から外角チェンジアップをライト右に二塁打とした。

 

 2度目の対決は2023年8月15日で、モンゴメリーはレンジャーズに在籍。第1打席は一塁へのゴロ。198cm・103kgのモンゴメリーがベースカバーで一塁に走るが、ちょっとスタートが遅れた分、193cm・95kgと同じく巨漢だが、スピードに勝る大谷が一瞬早くベースに到達し、内野安打を稼いだ。

 

 2打席目も一塁へのゴロ。今度はモンゴメリーが大谷より早くベースに着いた。ふたりの大男が2度も一塁に向けて全力疾走する姿は迫力満点。大谷の3打席目は外角低めのカーブに2球連続空振り、最後は低めへの真っすぐで見逃し三振だった。

 

 第3戦はエースのザック・ゲーレン(28歳)の見込み。大谷との初対決は昨年7月2日で大谷は完璧にしてやられた。第1打席は高めの直球で追い込まれ、最後はワンバウンドする内角のナックルカーブに手が出て空振り三振。2打席目は内角のカッターのあと、高めの直球で空振り、最後は外角いっぱいの直球で見逃し三振。3打席目はボール2と大谷がカウントで有利に立ったが、3球目真ん中の直球に左飛だった。

 

 ゲーレンは昨季、ポストシーズンを含め243.2イニングも投げた。そこで今季序盤は中5日での登板を増やし、球数も100球を超えたのは1度だけと力をセーブ。目標はあくまで世界一であり、9月、10月の戦いを見据えている。

 

 ダイヤモンドバックス投手陣は、大谷に対してどのように攻めるのか。第1戦は4月29日、日本時間30日の午前10時40分に試合開始予定だ。

 

奥田秀樹●取材・文 text by Okuda Hdeki

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 ■ NOTE