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2024年4月7日

 

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 ■ 試合データ

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米国時間:2024年4月6日

日本時間:2024年4月7日(日曜日)

5時10分開始

ロサンゼルス・ドジャース

対シカゴ・カブス

@リグレー・フィールド

 

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【MLB.JP 戦評】

 日本時間4月7日、ドジャースは敵地リグレー・フィールドでカブスと対戦し、4対1で勝利。3連戦の2戦目を終えて1勝1敗となった。ドジャース先発の山本由伸は1回裏無死満塁と2回裏二死満塁のピンチでいずれもカブス打線に得点を許さず、5回80球を投げて被安打3、奪三振8、与四球2、失点0で記念すべきメジャー初勝利(1敗、防御率4.09)をマーク。カブス先発のジョーダン・ウィックスは5回途中6安打2失点でマウンドを降り、今季初黒星(0勝)を喫した。

 

 12年3億2500万ドルの超大型契約でドジャースに加入した山本が3度目の登板でメジャー初勝利を手にした。初回は先頭のイアン・ハップの二塁打から無死満塁の大ピンチとなったが、4~6番を三者連続三振に仕留めて無失点。2回裏は二死から満塁としたが、コディ・ベリンジャーから見逃し三振を奪い、カブス打線に得点を与えなかった。3回以降はテンポのいい安定したピッチングを見せ、3イニング連続で三者凡退。バッテリーを組んだオースティン・バーンズは「ヨシは素晴らしい。カージナルス戦は素晴らしかったし、今日も本当によかった。球界で最高の投手の1人になるだろう」と絶賛した。

 

 山本を援護したいドジャースは、5回表二死満塁から相手投手の暴投とマックス・マンシーのタイムリーで3点を先制。8回表にミゲル・ロハスのタイムリーで追加点を奪い、9回裏に1点を返されたものの、4対1で勝利した。ドジャースの大谷翔平は「2番・DH」でスタメン出場して4打数2安打1四球(打率.304、OPS.875)。カブスの鈴木誠也は「2番・右翼」でスタメン出場し、山本と対戦した3打席を含め、3打数0安打1四球だった(打率.313、OPS.941)。

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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【スタメン】

2番DH

 

【出場成績/打者】

4打数 2安打 1得点 1三振 1四球

通算打率・304

OPS・875

 

◆第1打席:

(結果)ライト前ヒット

(状況)1回無死1塁

(投手)ジョーダン・ウィックス左

※ブーイングの中で初回の第1打席。ウィックスの131キロのスライダーを鈴木誠也の守る右前に鋭く弾き返した。

 

 

◆第2打席:

(結果)センターフライ

(状況)3回無死走者なし

(投手)ジョーダン・ウィックス左

※フルカウントから中飛に倒れたが、ヘルメットを落とす〝ド迫力空振り〟にどよめきが起きた。

 

 

◆第3打席:

(結果)レフト前ヒット

(状況)5回1死1塁

(投手)ジョーダン・ウィックス左

※インコースに食い込む146キロのシンカーに詰まらされながらも逆方向の左前に落とし、チャンス拡大。大谷は一塁に走りながら打撃を反省するように顔をしかめた。ここでウィックスを降板に追い込むと、2番手クアスが二死満塁から暴投、さらにマンシーの中前適時打で大谷が生還し、3点を先制した。

 

 

◆第4打席:

(結果)四球

(状況)7回無死走者なし

(投手)ルーク・リトル左

※3番手は2メートル3センチの大型左腕のルーク・リトルとの対戦で、先頭打者として大谷が打席に入った。2ボールからの3球目、内角高めの97マイル(約156.1キロ)を強振したが空振り。この打席はルークの制球が定まらず、四球を選んでこの日3度目の出塁で一塁へ歩いた。山本由伸のために追加点を奪いたかったが、続くフレディ・フリーマンが併殺打に倒れるなど無得点に終わった。

 

◆第5打席:

(結果)空振り三振

(状況)9回無死1塁

(投手)マーク・ライターJr.右

※ライタージュニアのスプリットにバットが空を切った。

 

 

【コメント】

なし

 

【NEWS情報】

◯ 大谷と鈴木誠也が試合前、グラウンド上で再会を果たした。米国国歌の斉唱後。大谷と鈴木は共に中堅方向へ向かって走っていた。がっちり握手を交わし、その後は熱い抱擁。試合開始直前だったが、数分間の談笑が始まった。サングラスを外した鈴木が笑顔を見せると、大谷の表情も緩んでいた。貴重な再会の時となった。

 

◯ 米大リーグ機構のコミッショナー、ロブ・マンフレッド氏が5日、FOXスポーツの番組に出演し、大谷の元通訳、水原一平氏が関与した違法賭博問題について言及。「進捗状況を正確に把握するのは難しいが、これが長く続くとは思わない。比較的、短い期間で終わると思う」とした。

 

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 ■ 試合情報(ドジャース関連NEWS)

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【コメント】

デーブ・ロバーツ監督:

「本当にいい投球だった。初回、球数が増えて少しストレスが溜まってしまった。しかし、あの回三者三振に抑えたことが大きかった。5イニングを投げ切って勝てたのは大きかった。それに最初の1-2イニングは不安定な投球が続いたので、彼の投球数が85球に達することを想定していた。彼は素晴らしかったと思うし、試合が進むにつれて速球をいろいろな場所にうまく使っていた。それとカーブも大きな武器となっていた」

 

山本由伸投手:

――ビールかけはどうだった?

「あっという間でした。一瞬で」

 

――ビールかけがあるのは知っていたか?

「なんとなく噂は聞いていたっすけど」

 

――今日の登板を振り返って。

「立ち上がりは少し狙いすぎてボールが先行したり、思ったところに投げられなかったですけど、徐々に感覚がよくなっていって、4回、5回とかは割といいピッチングだったかなと思います」

 

――初回無死満塁はどういうことを考えていた?

「とにかく落ち着いて、押し出しは一番嫌だと思っていたのでストライクゾーンに投げようと思いました」

 

――韓国の登板の後、いろんな疑念の声もあったが、今回の登板はどれくらい重要だったか?

「シーズンは長いので、1試合1試合集中して毎週過ごしていくことだけを心がけているのでいつも通りです」

 

――ピッチングアーティストと呼ぶ人がいるがどう思う?

「ありがとうございます」

 

――メジャーで投げる中で何を学んでいる?

「技術的なことだったり、どこを狙って投げるかとか、そういうところは徐々に学んでますけど、基本は今までやってきた通りに集中してやることを心がけています」

 

――カーブは自分の投球の中で重要度は?

「どの球種も重要になる。今日は序盤スプリットが決まっていなかったので、カーブでカバーしながら立て直せたかなと思います」

 

――5回を投げ終わった後に代えると聞いて驚いたか?

「監督との話もありましたし、そこはあまり詳しくは言えないですけど、特に驚きはないです」

 

――初勝利しての率直な気持ちは?

「今日も前回に続きいいピッチングができて、無事初勝利ができたので凄くうれしく思います。まだシーズン始まったばかりなので、勝ち星を1つずつ積み重ねてチームに貢献していけるようにしたいと思います」

 

――序盤のピンチを切り抜けてどう切り替えた?

「立ち上がりは全くコントロールがうまくできていなくてすごくピンチになってしまったんですけど落ち着いてしっかりストライクゾーンに投げられました。そこから少しずつ感覚がよくなって、2回はピンチになりましたけど、感覚はよかったです。そこから3、4、5回はピンチをつくることなく投げられたのでいいところは多かったです」

 

――ビールかけの時は?

「何が起こっているか。目を閉じろと言われて、あっという間に。今も何かが喉にあります。何の味かわからないですけど、ビールだけじゃなかったです」

 

――クラブハウスに入ったらいきなり?

「ウエアを洗濯するかごに乗せられてシャワールームに行って、あとは覚えていないです。あるなら(取材が)全部終わった後かなと思ってたんですけど」

 

――記念球はどうする?

「大切にします。(自分で持つ?)わからないです」

 

――鈴木誠也から試合前に話しかけられていたが、何を話していた?

「いや、特に」

 

――鈴木誠也との対戦は?

「狙ったところではなかったですけど、たまたまいいところに。最後もストレートもちょうどいい高さに抜けたので本当に運が良かったですね」

 

――今後に向けての修正は?

「とにかく1試合1試合集中してチームに貢献していけるように頑張りたい」

 

――継続するのは難しいけど、大事にしていることは?

「毎週登板があるので、毎週の1試合1試合を大切にすることだと思います。その1試合を成功させるために1週間の1日も無駄にすることなくやっていくのがいいピッチングにつながると思います。ケガなく長いシーズンを投げられることにもつながると思うので、とにかく毎日頑張りたいです」

 

――言い換えると先を見ないということ?

「先も見ますけど。長くプレーするのでそこも考えますし、目の前の登板についても全力で考えるしという感じです」

 

――メジャーの1勝の感触は?

「どうでしょうね。日本の1勝目はもう7年前とかなので、あまり覚えていないかもしれないです」

 

――うれしさの度合いは?

「どちらもうれしいですね」

 

――大谷からはなんと?
「『ナイスピッチング!』と声を掛けてもらいました」

 

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オースティン・バーンズ捕手:

「ヨシは素晴らしかったと思うよ。彼は大丈夫だと思う。カージナルス戦でも良いピッチングをしていたし、今日はすごく良かった。慣れてくれば、メジャーで最高の投手の1人だと思うよ」

 

マックス・マンシー内野手:

「彼は本当に良かった。僕らが期待していたことだよ。見ていて本当に楽しかった」

 

クレイグ・カウンセル監督:

「変化球が素晴らしいし、投手として完成されている。効果的な球種が4つもあるから、我々にとって困難。最初の2イニングは彼を追い詰めることができたが、あと1本が出なかった。その後はリズムに乗った感じだった」

 

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 ■ 球界情報

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ロサンゼルス・エンゼルス:

◯ 日本時間4月7日、前日の試合で4連勝がストップしたエンゼルスは本拠地エンゼル・スタジアムでレッドソックスと対戦。先発のリード・デトマーズが12個の三振を奪う力投を見せると、打線は1点ビハインドの6回裏に2点を奪って逆転し、2対1で接戦を制した。6回3安打1失点のデトマーズは今季2勝目(0敗)をマークし、エンゼルス4番手のカルロス・エステベスは3セーブ目を記録。レッドソックスは連勝が5でストップし、2番手のグレッグ・ワイサートが今季初黒星(0勝)を喫した。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ ドジャース・大谷 由伸初勝利をマルチ安打でアシスト 乗ってきた打率3割台、試合前に誠也と談笑

柳原直之氏/情報:スポニチ)

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 大谷特有の体に巻き付くようなスイングから快音が続いた。初回無死一塁。左腕ウィックスのスライダーを捉え、打球速度106・1マイル(約171キロ)の痛烈な右前打を放った。5回1死一塁では内角のシンカーに詰まりながらも左前に落とし、先制の決勝点を演出。2安打で打率は.304となり、3月28日のカージナルス戦以来となる3割に乗せた。

 3日のジャイアンツ戦で自己ワーストを止める41打席目、開幕9試合目で移籍後初アーチ。「徐々に良くなっている」と語っていた通り、初めて敵地リグリー・フィールドでプレーした5日のカブス戦では2戦連発を放った。23年7月15~17日以来の3戦連発こそ逃したが、3試合連続マルチ安打で山本のメジャー初白星を援護。試合終了直後には自ら歩み寄り、ハイタッチで祝福した。

 試合前には同じ94年生まれで親交の深い鈴木とグラウンドで約2分間、旧交を温めた。大谷が5日の本塁打を再現したような“エアスイング”を見せ、最後はがっちり握手し、笑みを浮かべて言葉を交わした。

 4―1で勝ったチームは開幕から11試合目にして初めて5得点を下回った。ロバーツ監督は「あと少しだったね」と笑ったが、8勝3敗と大きく勝ち越し、ナ・リーグ西地区の首位を快走する。毎打席起こるブーイングは、大谷の力が認められている証明。好調を維持するチームの中で、大谷も着実に状態を上げてきた。(柳原 直之)

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 ■ NOTE