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2024年4月6日

 

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 ■ 試合データ

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米国時間:2024年4月5日

日本時間:2024年4月6日(土曜日)

3時10分開始

ロサンゼルス・ドジャース

対シカゴ・カブス

@リグレー・フィールド

 

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【MLB.JP 戦評】

 日本時間4月6日、ドジャースは敵地リグレー・フィールドでのカブス3連戦がスタート。その初戦は先発のボビー・ミラーが2回途中4安打5失点でノックアウトされるなど、投手陣が踏ん張れず、7対9で敗れた。勝利したカブスは5連勝となり、2番手のドリュー・スマイリーが今季初勝利(1敗)、4番手のアドバート・アルゾライが今季初セーブをマーク。初回に先制してもらいながらも2回途中ノックアウトとなったミラーには今季初黒星(1勝)が記録された。

 

 初回にテオスカー・ヘルナンデスの2点タイムリーで先制したドジャースだったが、2回裏にダンズビー・スワンソンの2号ソロ、鈴木誠也の2点タイムリー二塁打などで一挙5失点。3回裏にはマイケル・ブッシュに1号ソロを浴び、4点ビハインドとなった。5回表に大谷翔平の2号2ランなどで1点差に詰め寄ったが、6回裏にイアン・ハップの2点タイムリー三塁打と鈴木の犠飛で突き放され、7回表にヘルナンデスのタイムリーで2点を返すも7対9で敗戦。カブスを上回る12安打を放ったものの、得点圏で16打数3安打とチャンスを潰し続けた。

 

 大谷は「2番・DH」でスタメン出場し、2戦連発となる2号2ランを含む5打数2安打2打点。チームの勝利にはつながらなかったが、打率を.286、OPSを.850まで上昇させた。一方、鈴木は「2番・右翼」でスタメン出場し、2点タイムリー二塁打と犠飛で3打点を叩き出して勝利に貢献。2打数1安打3打点1四球で今季の打率を.345、OPSを1.015としている。なお、明日の第2戦ではドジャースの山本由伸が先発予定。鈴木との直接対決が注目される。

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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【スタメン】

2番DH

 

【出場成績/打者】

5打数 2安打 2打点 2得点 1本塁打(2号)

通算打率・286

OPS・850

 

◆第1打席:

(結果)左中間2塁打

(状況)1回1死走者なし

(投手)カイル・ヘンドリックス右

※「ショウヘイ・オオタニ」とコールされると大ブーイング。少し歓声も上がったものの、一瞬でかき消された。しかし、大谷には何の影響もなかった。ヘンドリックスが投じた初球、外角高めのフォーシームを冷静に見送った。2球目、外角高めのフォーシームにバットが空を切ると大歓声に包まれた。そして3球目、外角低めの88・2マイル(約141・9キロ)のシンカーにバットを強打して逆方向へ。106・1マイル(約170キロ)の痛烈なライナーは左中間を破る二塁打となった。さらに四球と安打で一死満塁。二死後、テオスカー・ヘルナンデスの中前適時打で先制のホームを踏んだ。

 

 

◆第2打席:

(結果)ファーストゴロ

(状況)3回無死走者なし

(投手)カイル・ヘンドリックス右

※カウント1―2からの4球目の外角低めのチェンジアップを引っかけて一ゴロだった。

 

◆第3打席:

(結果)ホームラン

(状況)5回無死1塁

(投手)カイル・ヘンドリックス右

※初球、真ん中低めの79・4マイル(約127・5キロ)のチェンジアップを右手一本で振り抜いた。角度32度、打球速度105・2マイル(約169キロ)の飛球は右翼ポール際へ。切れずにスタンドに飛び込んだ。滞空時間の長い一発は飛距離379フィート(約115・5メートル)だった。初見参のリグリー・フィールドで初アーチ。これでアーチを放った球場は23球場目。

 

 

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◆第4打席:

(結果)センターライナー

(状況)7回無死走者なし

(投手)ドルー・スマイリー左

※カウント1-1からスマイリーが投じた3球目にフルスイング。打球はセンター方向へと一直線へと伸びていったが、当たりが良すぎたか、そのままセンターのベリンジャーが前進してきてキャッチ。あわやヒットとなる当たりだったが、記録は惜しくもセンターライナーとなった。

 

◆第5打席:

(結果)センターフライ

(状況)8回2死1塁

(投手)フリアン・メリーウェザー右

 

【コメント】

なし

 

【NEWS情報】

 

◯ 大谷が5日(日本時間6日)、カブスとの試合前に昨年9月の右肘手術後5度目となるキャッチボールを行った。外野で山本由伸投手と並んでキャッチボールを行った大谷。前回は約10メートルの距離から50球まで球数を増やし、中2日となったこの日は12、13メートルほどの距離で約12分間行った。試合前にカブスの今永昇太投手と鈴木誠也外野手と会話する機会はなく、日本人スタッフの正本尚人氏と談笑していた。

 

 

◯ 大谷の本塁打球は、グラウンドに投げ返えされた。熱狂的カブスファンのジム・リッチさんは「この球場では相手チームの本塁打はグラウンドに投げ返すのが伝統だ」ときっぱり。大谷にとってリグリー・フィールドでプレーするのは初めてで初本塁打で、もし持ち続けていれば価値が高まった可能性があるが「投げ返したことに後悔はあるかって?いや、ないよ。私はここにいるカブスファン全員の1人だから」と話した。

 

一方、自身が球場で購入したナチョスが本塁打球を捕った勢いで吹っ飛んだらしく「大谷の本塁打球の価値なんて分からないよ。僕のナチョスがいくらか知ってる?それだけは交換してほしいね」と笑い飛ばし、「翔平は素晴らしい。彼はリーグにとって素晴らしい選手。偉大です。野球界にとって素晴らしい選手」と大谷の才能を称えた。

 

 

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 ■ 試合情報(ドジャース関連NEWS)

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【コメント】

デーブ・ロバーツ監督:

(試合前)

――4人の日本人選手たちがこのシリーズに登場する。

「仰る通り、エキサイティングなシリーズだ。4人のすごい日本人選手がいて、彼らの側に2人、私たちの側に2人いる。数日後には今永対翔平が実現して、楽しいものになる。最高の選手たちがメジャーリーグでプレーしているということだ。世界中に才能ある選手がいて、その選手たちはアメリカでのプレーをエキサイティングだと感じ、望んでいる。そういった選手たちが活躍しているのは楽しいし、(ベースボールの)多様性を示している。最高の選手たちがここにいる」

 

――大谷のプレー機会をどうしていくのか。

「今年は(継続的に)DHを務められないとは思わない。投球プログラムを継続していて、9月に守備をする日になったら、誰かを(DHに入れて)休ませる。ただ、まだその段階ではない」

 

――休みも与えるのか。

「わからない。韓国で2試合したために、アメリカに戻ってからオフが増えた。休日が必要なように見えるか、そう聞くか、翔平から聞いた場合、そこで話をする。オフがある今はそれほど必要ない」

 

――投球プログラムが本格化したら考慮が必要か。

「投球プログラムが進行していったら、大事なのは2025年に投球できると自信を持てることだ。今後、何をやろうと、それに影響すべきではない。9月に何か変化があればそこで話し合う」

 

――第1号本塁打が出て安堵したと思うか。

「もちろんそうだ。ひまわりの種がテオスカーの手から投げられた瞬間、彼の目には安堵が見えた」

 

――当たったら痛いのか。

「わからない。私は本塁打を打ってないから、まだ投げられていない(笑)」

 

(試合後)

「ホットストリーク(絶好調)がやってこようとしているんじゃないかな。(ホームランに)ゾーンの下に来たボールをあんなふうに打てたことにとても感心したよ。彼らのような特別なアスリートでなければ、オフスピードのボールをあそこまで飛ばすことはできない」

 

「ホームランになる軌道と打球速度を持っていたが、向かい風に押されてしまった。私が見ていたアングルからは(ホームランの)チャンスがあるように見えた。しかし、36度の絶妙なところで引っかかった感じがした」

 

鈴木誠也外野手:

「1打席目に三振していたので、どんどん振っていこうという気持ちでいった」

 

「(日本人対決には)やっている本人は、そんなに気にはしていないんですけど。彼に風は関係ないんでしょうああいう翔平のホームランとかを見ると、すごいなと思いますし。自分はまだまだだなと思うので、もっと頑張らないといけない」

 

【NEWS情報】

今永昇太投手:

◯ 今永が7日、本拠地リグレー・フィールドでのドジャース戦にメジャー2度目の登板を果たす。大谷との直接対決に注目が集まる中、メディア対応。

 

「打線の中で、大谷はチャンスメークもできるし、ポイントゲッターの役割もできる選手。非常に厄介な選手には変わりない。ただ、彼に打たれた瞬間に試合の勝ち負けが決まるわけではない。もちろん、抑えたいが、仮に打たれても動揺しないようにやっていけばいい」

 

「(ドジャース打線は)ちょこちょこ分析をしている。9人とも、ものすごくいい打者が揃っている。大谷選手にすごくフォーカスしすぎると、他の選手もたくさんすごい選手がいるわけなので、満遍なく警戒して、全打者に全神経を注ぐ形で投げられれば」

 

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 ■ 球界情報

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アンソニー・レンドン内野手:

◯ エンゼルス-レッドソックス(2024年4月5日 アナハイム)レンドンが5日、本拠地開幕戦となったレッドソックス戦に「1番・三塁」で先発出場。第4打席で待望の今季初安打を放った。開幕から20打席連続無安打で迎えたこの試合、第1打席は空振り三振、第2打席は一邪飛、第3打席は四球とノーヒットが続いた。

 

それでも、6回にオハピーが同点の満塁本塁打を放つと、本拠ファンは大興奮。興奮冷めやらぬ中、2死から打席にレンドンが入ると、放ったゴロは高く弾み、一塁までダッシュ。セーフをもぎ取り三塁への内野安打をマークした。待望の今季初安打に興奮に包まれたエンゼルスファンはさらに盛り上がりを見せた。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 大谷翔平ドジャース1号ボール“狂騒曲”収束へ 球団がゲットした女性と和解と米報道 誕生日に観戦招待

(情報:スポニチ)

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 ドジャースの大谷翔平投手(29)が3日(日本時間4日)の本拠ジャイアンツ戦で放った移籍後初本塁打のボールをゲットした女性が、球団側と和解した。5日(同6日)、米スポーツサイト「ジ・アスレチック」が報じた。

 

 大谷のドジャース1号をゲットしたのはアンバー・ローマンさんで、夫のアレクシス・バレンズエラさんと観戦中に運良く手に入れた。

 

 ただ、スタッフが到着すると夫とは引き離され、記念球とグッズの交換を要求された。さらに拒めば価値を得るための記念球への公式な認証は拒否すると示唆され、仕方なく応じざるを得なかったといい、球団側の対応に不満を漏らしていた。

 

 大谷のド軍1号アーチの本塁打ボールは競売関係者の話から「10万ドル(約1510万円)以上の価値がある」と試算。ローマンさんに記念球と交換で渡った、いずれも大谷のサイン入りのバット、帽子2個、ボールでは不釣り合いではないかと、ジ・アスレチックは疑問を呈していた。

 

 今回の件をめぐり、ジ・アスレチックは「ドジャース、大谷翔平のボールをキャッチしたファンと和解、プロセスを見直す」と見出しを付けた記事を投稿。

 

 ドジャース関係者によれば、ローマンさんとバレンズエラさん夫妻は、ドジャースタジアムでのフィールド体験に招待。ローマンさんの誕生日である4月12日に、フィールドクラブレベルの席での観戦チケットを贈ったという。

 

 ローマンさんは「球団が私に手を差し伸べてくれたことに本当に感謝しています。大谷だけでなく選手全員にお会いできることに感謝します」とコメントしたという。

 

 また、球団が記念ボールをゲットしたファンらと、ボールを交換する際の交渉プロセスを見直すことも明らかにしたと報じた。

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◆ ドジャース・大谷の2号球でも例外なし!投げ返したカブスファンの誇り

柳原直之氏/情報:スポニチ)

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 【ヤナギタイムズ】日本ハム時代の13年12月からドジャースの大谷翔平投手(29)を本格取材し、TBS系情報番組「ひるおび」、「ゴゴスマ」などに随時出演する本紙MLB担当・柳原直之記者(38)の連載コラム「ヤナギタイムズ」。今回は大谷の2号をキャッチしたカブスファンに迫った。 

 

 大谷の2号をキャッチしたのは、カブスファン歴が「私の人生全て」と言い切るジム・リッチさん(48)だ。即座にグラウンドに投げ返し「後悔はない。翔平は偉大な選手だが、リグリー・フィールドでは相手の本塁打は投げ返すのが伝統」と胸を張った。

 

 打球は手にしていた球場名物トスティートスナチョス(7.99ドル=約1200円)に直撃。「翔平の本塁打球の価値なんて分からないよ。僕のナチョスがいくらか知ってる?これだけは交換してほしいね」と笑った。移籍後1号は大谷の手元に戻ったため、価値は高かったはずだが…。

 

 「10万ドル(約1510万円)」の価値があるとされたのが、3日に本拠地で放った移籍1号。キャッチしたのはアンバー・ローマンさん(28)だった。回収したド軍関係者が高圧的に大谷のサイン入りグッズと交換した、などと対応に不満を訴えたと米メディアが大々的に報道もこの日、和解。ド軍がローマンさんの誕生日となる12日(日本時間13日)パドレス戦の、選手と触れ合うことができる「フィールドクラブレベル席」チケットを贈呈した。ローマンさんは「(大谷だけでなく)みんなに会える。欲しいものには何でもサインが必ずもらえる」と語ったという。

 

 今後は投げ返すのもよし、保管するのもよし。大谷の一発のたびに、記者が外野席へダッシュするのは変わらない。それぞれのエピソードを聞くのを楽しみにしている。

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 ■ NOTE

 

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