2024年4月1日

 

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 ■ 試合データ

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米国時間:2024年3月31日

日本時間:2024年4月1日(月曜日)

8時10分開始

ロサンゼルス・ドジャース

対セントルイス・カージナルス

@ドジャースタジアム

 

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【MLB.JP 戦評】

 開幕5試合を終えて3勝2敗のドジャースは日本時間4月1日、サンデーナイト・ベースボールの一戦でカージナルスと対戦。2点ビハインドで迎えた8回裏に2本のアーチで逆転し、5対4で勝利して4連戦を3勝1敗の勝ち越しで終えた。ドジャース3番手のナビル・クリスマットが2回1安打無失点の好リリーフで今季初勝利(0敗)を挙げ、4番手のダニエル・ハドソンは今季初セーブを記録。カージナルス4番手のジョン・キングは痛恨の逆転アーチを浴び、今季初黒星(0勝)を喫した。

 

 ドジャースはカージナルス先発のスティーブン・マッツを打ちあぐねるなか、3回表にポール・ゴールドシュミットのタイムリーで先制を許し、5回表にブレンダン・ドノバンのタイムリーで2失点目。6回表には押し出し死球と打撃妨害でさらに2点を失い、4点のビハインドとなった。6回裏にようやくマッツをとらえ、テオスカー・ヘルナンデスのタイムリー二塁打などで2点を返して2点差に。そして、8回裏にヘルナンデスの3号ソロとマックス・マンシーの1号2ランで試合をひっくり返し、5対4で鮮やかな逆転勝利を収めた。

 

 ドジャースの大谷翔平は「2番・DH」でスタメン出場。最初の2打席は外角攻めに苦戦し、いずれも三振に倒れた。しかし、6回裏の第3打席ではライトへ痛烈な二塁打を放ち、ヘルナンデスのタイムリー二塁打で生還。7回裏の第4打席はピッチャーゴロに打ち取られ、4打数1安打だった。まだ移籍後初アーチは出ていないが、開幕からの6試合中5試合でヒットを放ち、今季の打率は.269、OPSは.656となっている。

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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【スタメン】

2番DH

 

【出場成績/打者】

4打数 1安打 1得点 2三振

通算打率・269

OPS・656

 

◆第1打席:

(結果)見逃し三振

(状況)1回1死走者なし

(投手)スティーブン・マッツ左

※カウント2―2からの5球目、外角高めの96・3マイル(約155キロ)のシンカーを見送るも球審は「ストライク」とコール。見逃し三振に倒れた。

 

◆第2打席:

(結果)空振り三振

(状況)3回2死1塁

(投手)スティーブン・マッツ左

※カウント2―2から外角低めの84・4マイル(約135・8キロ)チェンジアップにバットは空を切った。

 

◆第3打席:

(結果)ライト線2塁打(エンタイトル)

(状況)6回無死走者なし

(投手)スティーブン・マッツ左

※1ボールからの2球目、内角高めの83・4マイル(約134・2キロ)のチェンジアップをフルスイング。光速ライナーはバウンドして右翼フェンスを越えるエンタイトル二塁打となった。打球速度は驚異の115・8マイル(約186・4キロ)。前夜の試合でマークした過去2年間のドジャース打者最速の113・9マイル(約183キロ)を塗り替えた。

 

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◆第4打席:

(結果)ピッチャーゴロ

(状況)7回2死走者なし

(投手)ニール・パランテ右

※カウント2―2からの6球目、ほぼ真ん中の96・1マイル(約154・6キロ)のフォーシームを打ち損じて投ゴロに倒れた。

 

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【コメント】

なし

 

【NEWS情報】

 

◯ 大谷はこの日、術後3度目のキャッチボールで12、13メートルほどの距離から2セット、計約50球。左足を一足分前にして投げるスタイルは変わらず投げた。

 

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◯ 大谷はここまで6試合に出場し、打率・269、OPS・656。しかし、この日放った時速185キロの打球に角度がついていれば、軽々と右翼スタンドまで飛んでいた。前日の試合後に自身の打撃について「(ボールの)見え方自体は悪くないですけど、タイミングと(ボールとの)距離の問題かなと思います」と分析し、スイングにズレを感じていることを明かしていた。試合後はバットを裸のまま手に持って帰宅の途に就いた。紙一重のスイング。ミリ単位の微調整が豪快な一発につながっていく。

 

◯ 大谷が、JALグループの入社式にビデオメッセージを寄せ、新入社員へエールを送りました。JALグループの入社式が1日、東京・大田区の羽田空港で行われた。式では集まった約2600人の新入社員へ、ビデオメッセージが寄せられた。

 

「JALグループの皆様、大谷翔平です。いつも応援してくださってありがとうございます。今年から僕はロサンゼルス・ドジャースのチームの一員となりました。30歳の節目の年に新たな舞台で新たな挑戦を続けます。これからも今まで以上に皆様に夢と感動を与えられ、そんな選手であり続けたいなとそう思います。節目といえば、JALも今年、国際線70周年ですね。お互いこれからも新しい世界に向かって飛び続けて、どんな時も前向きに明るく元気な未来を目指して頑張りましょう。大谷翔平でした」

 

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 ■ 試合情報(ドジャース関連NEWS)

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【コメント】

デーブ・ロバーツ監督:

(試合前)

「(大谷について)2日前までは期待通りの数字だった。それが2日間、ヒットが出ないか、複数のヒットが出ないと、疑問が呈されてしまう。昨日は打ち損じたが、打撃は難しいということ。最も重要なのは、彼が健康であることと、ボールがしっかりと見れていることだ」

 

「(試合前には右肘手術後、3度目のキャッチボールに)彼が投げているのを見た。少し休み、また投げる。いい状態に見えた。それほど力を入れてなかったが、いい感じだった」

 

(試合後)

「(決勝2ランのマンシーについて)マックスはこれ以上ない仕事をしてくれた。呼ばれた時の準備ができている。ミートすることと長打を打つことの両方ができる。我々の選手全員の功績だ。意欲とパフォーマンスを発揮できる選手がいるのは素晴らしいこと」

 

「(4番に入り2安打したヘルナンデスに)彼はプロ。実績がそれを物語っている。パニックを起こすこともなく、毎日新鮮な気持ちで球場に来ている。毎晩私たちの勝利を助ける準備ができている。左翼手でプレーする時も、右翼手でプレーする時も、6番を打つ時も、4番を打つ時も、文句を言うことはなく、求められた時に準備ができているだけです。テオスカーは我々の大きな部分を占めている」

 

「(昨季との違いについて)長打力が昨季よりある。JD(マルティネス)を失ったが、翔平が加入し、ペラルタを失ったが、テオスカーが加入した。長打力が上がる可能性がもっとあると思う。ただ、長打を打とうとしているわけでもない。テオスカーがホームランを打とうとしていたとは思わない。マックスもそれをしようとしていたわけではない。いい投球にはいいスイングができる。 それが本塁打になるだけだ」

 

「(先発で6回途中3失点のストーンについて)ギャビンにとって本当に良い登板になった。昨季は下半身に問題を抱え、それが球速不足につながったと思いますが、今では彼は健康で強く、チェンジアップも本当に良い」

 

マックス・マンシー内野手:

「楽しいよ。2日連続、チームは決して諦めなかった。昨夜は負けたかもしれないけれど、投手を何人か起用させ、重要な場面に出てくる左腕を2日連続で投げさせた。そうすることで仕事はより容易になる。気づかない人も多いかもしれないが、そういったことに私たちは誇りを持っている。毎晩戦うことがシリーズの中で助けになる」

 

「(途中出場に)このチームはずっとそういう(選手層の厚い)チームだ。翔平、フレディ、ムーキー以外の選手は、オフ(ベンチ登場)だとしてもオフだとは限らず、準備していなければいけない。先発投手が代わったら、そこから楽しくなる。ブルペンから投手が出てくると、ベンチメンバーが動き出し、どんな状況が訪れてもいいように準備する。言われなくてもみんな準備ができているというのは楽しいものだ(今日は)僕の名前が呼ばれ、幸いにも準備はできていた」

 

「(100勝した昨季はナ・リーグ2位の249本塁打を記録。今季は6試合で10本塁打とシーズン162試合に換算すると、270発ペースとなっている。昨季以上の数字をマークするか)私たちはそのことを気にしていない。考えているのはいい打撃をすること。過程をしっかりさせ、いい結果が出ることを望む。チームの勝利が最優先だ」

 

 

 

テオスカー・ヘルナンデス外野手:

「いつも、チームのために必要なことをやろうと思っている。僕らは先頭から下位までいいメンバーで、ベンチスタートの選手も準備が出来ている。このチームの一員でいられて楽しい」

 

 

クリス・テイラー外野手:

「最後まであきらめず戦い抜いた。全員野球の勝利だと思います。(盗塁について)自分はいつも盗塁を狙っている。マンシーがホームランを打ってくれて良かった」

 

【NEWS情報】

真田広之氏:

◯ 俳優の真田広之(63)が、試合前の始球式を行った。捕手役は前日に好投した山本。投球がノーバウンドで山本のグラブに届くと、スタジアムの観客から拍手が上がった。投球後は山本と握手し、記念撮影を行った。盛り上がる観客に向けて手を振り、始球式を終えた。

 

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 ■ 球界情報

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ロサンゼルス・エンゼルス:

◯ 開幕2連敗スタートとなったエンゼルスは日本時間4月1日、オリオールズとの開幕3戦目に4対1で勝利。2回表までに4点を先行すると、投手陣は3人のリレーでオリオールズ打線をわずか3安打に封じ、今季初勝利を挙げて3連戦の被スイープを回避した。エンゼルス先発のリード・デトマーズは5回2安打1失点の好投で今季初勝利(0敗)をマークし、3番手のカルロス・エステベスは今季初セーブを記録。オリオールズ先発のタイラー・ウェルズは6回5安打4失点(自責点3)で今季初黒星(0勝)を喫した。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ ドジャース独走ムードに待った? ライバルも戦力アップで大接戦、ナ・リーグ西地区の争いが熱い

福島良一氏/情報:日刊スポーツ)

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 今年のナ・リーグ西地区は、簡単にドジャースの連覇、とはいかないでしょう。メジャーは3月20日に韓国で開幕し、同28日(日本時間29日)に米国で本格的にスタート。人々の期待とともに新しいシーズンが始まりました。

 

 今シーズン最大の見どころはナ・リーグ西地区でドジャース連覇なるか? また、ドジャース移籍1年目の大谷翔平投手にとって悲願の初優勝なるかです。昨年チームは公式戦100勝と首位独走し、さらにオフは空前の大型補強に成功。キャンプ前には、優勝の大本命と見られていました。

 

 しかし、ここに来て様相が変わって来ました。打倒ドジャースに燃えるライバル球団が相次いで強力な先発投手獲得に成功。それによって大きく戦力アップし、実力差が縮まって来たからです。

 

 まず、昨年地区3位のパドレスは、3月13日にホワイトソックスのエース右腕ディラン・シースを獲得。韓国に開幕シリーズのため出発する直前のトレード成功によって、開幕投手を務めたダルビッシュ有、第2戦に先発したジョー・マスグローブとともにエース級3人がそろい、先発3本柱として期待されます。

 

 続いて、昨年地区4位に沈んだジャイアンツですが、3月19日にFAの先発左腕ブレーク・スネルと2年総額6200万ドル(約93億円)で契約しました。18年ア・リーグのレイズで最多勝と最優秀防御率の2冠を達成し、初のサイ・ヤング賞。昨年はパドレスで同賞に輝き、史上7人目の両リーグ受賞となりました。これで同じチームにサイ・ヤング賞投票1、2位のスネル、ローガン・ウェブという強力な先発2枚看板が誕生しました。

 

 また、ジャイアンツは韓国キウムからポスティングシステムを利用した李政厚外野手、さらにキャンプインしてから2月18日に元ア・リーグ本塁打王でマーリンズFAのホルヘ・ソレア外野手、3月3日にブルージェイズFAのマット・チャプマン三塁手と、積極的に補強を敢行。最大の課題であるパワー不足も補いました。

 

 ダイヤモンドバックスは、昨年ドジャースに公式戦で16ゲーム差も付けられながら地区シリーズで3連勝し、その勢いに乗って22年ぶりリーグ優勝しました。3月29日にレンジャーズからFAの先発左腕ジョーダン・モンゴメリーと1年2500万ドル(約37億5000万円)で契約しました。これでエースのザック・ゲーレンを筆頭にメリル・ケリー、レッドソックスからFAで獲得した左腕エデュアルド・ロドリゲス、昨年レンジャーズで球団史上初の世界一に貢献したモンゴメリーら、ドジャースに引けを取らない先発投手陣となりました。

 

 特にドジャースは大谷、フレディ・フリーマン、マックス・マンシーら、左の強打者が多いだけに、実績ある先発左腕2人の加入は大きく、彼らにとって脅威な存在になると思います。また投手陣だけでなく、マリナーズから通算246本塁打の大砲ユニジオ・スアレス内野手、ジャイアンツFAで通算186本塁打のジョク・ピーダーソン外野手獲得と打線も強化。ドジャースにとって最大のライバルとなり得る存在です。

 

 こうして見ると、今シーズンもドジャース独走かと思いきや、ライバル球団の戦力アップで、必ずしもそうなるとは限りません。多くの強豪チームやスター選手がひしめき合う中、最も活気にあふれるナ・リーグ西地区のペナントレースに注目です。

 

 【大リーグ研究家・福島良一】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「福島良一の大リーグIt’s showtime!」)

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◆ 「大谷翔平はシーズン序盤のプチスランプ」とESPN 解説者「内角球を狙いすぎ」と分析

(情報:中日スポーツ)

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 ドジャースの大谷翔平選手(30)は本拠地でのカージナルス戦に「2番・DH」でスタメン出場。第3打席で右越え二塁打を放つなど4打数1安打、1得点、2三振。試合はドジャースが逆転勝ちした。

 

 この日の中継局は、全米に電波を飛ばすスポーツ専門局のESPN。ラベック実況は試合前、「大谷翔平はシーズン序盤のプチスランプを脱出しようともがいています」と紹介した。

 

 同局はドジャース打線の1~3番に座るスーパースタートリオ、通称『MV3』の試合前スタッツを紹介。ベッツは打率6割1分1厘(18打数11安打)、4本塁打、10打点。大谷は2割7分3厘(22打数6安打)、0本塁打、2打点。フリーマン3割3分3厘(18打数6安打)、1本塁打、4打点となっている。同局は「MV3計16打点で、他のメンバーは全員合わせても17打点」と紹介した。

 

 エドゥアルド・ペレス解説者は「大谷は常に真ん中くらいの高さの内角球を狙いすぎているように見える。今シリーズのカージナルス投手陣は、大谷に対しては徹底して左腕は外角低めを、右腕は内角高めを攻めることで成功している。きょうの(第3打席の)二塁打も内角高めだった」と分析した。

 

 実際、この日の第1、2打席は外角球で三振に倒れ、最終第4打席は真ん中高めの直球でどん詰まりの投ゴロだった。

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◆ 佐々木朗希の〝来季ドジャース移籍〟報道に批判噴出「これはタンパリング」

(情報:東スポ)

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 ロッテ・佐々木朗希投手(22)のあずかり知らぬところで〝論戦〟が繰り広げられている。

 

 発端は31日(日本時間1日)に米全国紙「USA TODAY」のボブ・ナイチンゲール記者が「22歳のササキに対し、複数のGMはシーズン終了後にドジャースと契約すると予想している」と伝え、球団幹部の1人は「全てのチームが彼を獲得したい。しかし、ドジャース以外に選択肢がないことは誰もが分かっていることだ」と話したとした。

 

 これに対し、野球など多くのプロスポーツ情報を扱うインド系メディア「スポーツキーダ」では「『これはタンパリング』ドジャース 佐々木朗希と来季契約報道でMLBファン激怒」との見出しで記事を掲載。ファンたちからX(旧ツイッター)に投稿された内容を引用する形で「これはタンパリング」「ササキ自身から一切のコメントはない」などと否定的な声を紹介している。

 

 佐々木は将来的なMLB挑戦を見据えていることを1月下旬の契約更改で公言。今季初登板した前日31日の日本ハム戦(ZOZOマリン)にはドジャースをはじめ、ヤンキースなどメジャー8球団のスカウトが視察に訪れた。本人は「まずは目の前のシーズンをプレーすることが大事だと思っている」と語っていたが、WBCでも活躍した日本が誇るスーパープレーヤーだけに海外メディアも放ってはおけないようだ。

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◆ 誕生!異色のマルチスポーツ選手。※2015/11/13

谷口輝世子氏/情報:スポナビ)

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米国の学校運動部はシーズン制であることから、複数のスポーツ種目を掛け持ちする選手が多い。

 

(しかし、ここ10年ほどは、より競技化志向が強まっていることから学校運動部と学校外の民間クラブチームを掛け持ちして、通年で同じスポーツ種目をする子どもが増えている。米国のスポーツ医学の専門家らは、同じ動きを繰り返すことによるオーバーユースを避け、アスリートとしてのよりよい身体の発達を促すために、少年少女期には複数のスポーツに親しむように勧めている)

 

アメリカには、プロ選手として複数種目で活躍していた選手たちが少なくない。

 

有名なところでは、メジャーリーガーでありながら、プロのアメリカンフットボール選手だったボー・ジャクソン。アメリカンフットボール選手としてスーパーボウルに、野球選手としてワールドシリーズに出場したディオン・サンダース。デーブ・ウィンフィールドは、メジャーリーグ、NBA、NFLという3大プロスポーツからドラフト指名を受けた。

 

11月11日(日本時間12日)、若きメジャーリーガーが、12月に米国ネバダ州で開催される米プロボウラーズ協会のワールドシリーズ・オブ・ボウリングに出場することが発表された。米プロボウラーズ協会が招待したことで出場が決定した。Rolltech PBA World Championship ESPN Tickets Now On Sale! #BestTicketInBowling Red Sox’s Star Mookie Betts Gearing Up for Debut in GEICO PBA World Series of Bowling VII

 

レッドソックスのムーキー・ベッツ外野手だ。右投げ右打ちの23歳。メジャー昇格2年目だった今シーズンは、期待通りの成長ぶりを見せた。

 

筆者は今年3月にレッドソックスのスプリングトレーニング時に、選手たちが子ども時代にどのように野球をはじめ、他のスポーツにも親しんでいたかを聞いたことがあった。そのときにベッツは「高校では野球部とボウリング部に入っていた」と話していたのだが、国内外から優秀選手の集まるワールドシリーズ・オブ・ボウリングに出場することになった。メジャーリーグのスターに直撃取材。こども時代の話を聞かせてください(レッドソックス編)

 

野球とアメリカンフットボール、バスケットボール、サッカーを掛け持ちしていた話はよく聞く。時々、ラクロスなども聞くことがある。カナダ出身の選手ならば野球とアイスホッケーと答える人が多い。しかし、筆者が取材したなかでは野球部とボウリング部に所属した選手は今のところ、ベッツだけだ。

 

もともとベッツの母がボウリング好きだったことから、母親に連れられてボウリング場へ通うようになったのがきっかけだという。

 

レッドソックスは今シーズン、優勝争いから早々に脱落しており、ベッツはレギュラーシーズン終了と同時に故郷のテネシー州へと戻った。そして、その翌日からボウリング練習を開始。今はフットワークを特訓中だそうだ。

 

ベッツは「僕は長い間ボウリングをやってきて、これまでずっと日曜日にテレビで見てきた選手たちと対戦できるチャンスを得た。本当にすばらしい経験になるはず」と出場を心待ちにしている様子。

 

ベッツは最高レベルのプロボウラーと対戦するなかで、メジャーリーガーとして役に立つ何かをつかめるのではないかとも考えているという。

 

メジャーリーグには、マイナーリーガーが秋に試合をするアリゾナ教育リーグはあるが、各球団ごとにメジャーリーガーが一斉に練習をする秋季キャンプはない。

 

シーズンが終わると、中米出身の選手は故郷に戻って、秋冬の間も野球を続けることが多い。米国人やそれ以外の選手でも希望してこういった中米のリーグに参加するケースもある。給料の安いマイナーリーガーのなかにはアルバイトに精を出す選手もいる。

 

日本のプロ野球ならば、23歳になったばかりのベッツのような選手が秋季キャンプに参加しないで、別のスポーツの大会に出場することなど考えられないことだ。しかし、年齢や実績にかかわらずプロ選手なのだから、オフシーズンは選手自身がどのような方法でトレーニングをし、次のシーズンに備えるかを選択して、実行すればよいと思う。もちろん、コーチや先輩選手、チームメートからやり方についてアドバイスをもらうのも有効だろう。

 

スポーツ医学は少年少女選手に幼いうちは通年で同じ種目を続けるのではなく、異種目を経験する方がよいとし、メリットを説いている。それが、そのままプロ選手に当てはまるとは思わない。けれども、本格的な準備をしてボウリングの大会に出場したことは、メジャーリーガーとしての彼にどのような影響を与えているのか(与えなかったのか)を、来シーズンのベッツにぜひ聞いてみたい。

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◆ ドジャース大谷 自ら連れてきた通訳の賭博醜聞なのに「謝罪ひとつナシ」の深謀遠慮

(情報:日刊ゲンダイDigital)

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 本拠地開幕から2連勝と好スタートを切ったのが大谷翔平(29)のドジャースだ。

 

 日本時間31日の対カージナルス戦は先発の山本由伸(25)が5回を2安打無失点、5奪三振。リリーフ陣が崩れてルーキーのメジャー初勝利はお預けとなったものの、ベッツに4戦連続本塁打が飛び出すなど、随所に昨季まで11年連続でプレーオフに進出したチームの底力は見てとれた。

 

 そんなドジャースでいまだに引っ掛かるのが例の賭博スキャンダル。それも26日に行われた大谷の会見に、違和感を抱いた向きは多かったのではないか。

 

「来ていただいてありがとうございます」「僕も話したかったので、うれしく思います」「ご理解をしていただいたのはありがたい」

 

 大谷は冒頭から、謝罪ではなく「ありがとう」「うれしい」と感謝の言葉を連発したのだ。

 

「日本で会見があったとすれば、『お騒がせして申し訳ありません』というひと言からスタートしたかもしれません。開幕という大事な時期にチームとナインを騒動に巻き込んでしまったのは事実ですから」とは米紙コラムニストのビリー・デービス氏。

 

■100%被害者のスタンス

 

 いや、開幕時にチームやナインを「騒動に巻き込んでしまった」のはもちろん、水原氏は大谷の元専属通訳で大谷自身が連れてきた人物。大谷の説明が事実だとして、そもそも自分の口座から約7億円もの大金がなくなったことに気付かなかったから騒ぎは大きくなったわけで、日米どころか世界中を騒がせたのは紛れもない事実だ。感謝やお礼よりも先に、謝罪の言葉があってしかるべきではなかったか。

 

「大谷は罪を犯したわけではないので、周りから謝ってはいけないと言われていたと思いますね。会見を通して自分は100%、被害者というスタンスでした。大谷の言っていることが事実かどうかはともかく、事件の流れを時系列に従って説明しただけ。あえて感情的なことを差し込むのを避けていたように感じましたね」

 

 こう言うデービス氏は「公の謝罪はともかく、チームやナインに対しては謝罪したと思う」と言うのだが、特派員のひとりによれば、「自分が取材する限りでは、大谷が全員の前で謝罪をした形跡はありません。数人の選手と個別に話はしたみたいですけど、何を話したのかは分からない。というか、会見後もナインとじゃれ合うなど、大谷の様子はいつもと変わらないように見えた」そうだ。

 

 大谷には自分に落ち度があったという自覚がないのだろうか。それとも自分も悪いという認識があっても、あえて公にしなかったのか。

 

■米国で「謝罪すること」の重み

 

 野球文化学会会長で名城大准教授の鈴村裕輔氏はこう言う。

 

「米国で一度謝ってしまったら、なんだ悪いのはおまえじゃないか、おまえの責任だと、それ以降は何を言っても言い訳と受け取られてしまいます。それどころか自分の非を認めるということは何か隠蔽しているんじゃないかと、痛くもない腹を探られることになりかねません。米国における謝罪は、日本とはケタ違いの重さがあります。なので自分はあくまでも巨額窃盗の被害者、犠牲者なのだと強調する必要がある。会見で大谷が言ったことが事実かどうかはともかくとして、あの場は自分の置かれた立場や態度を鮮明にする、自分の態度表明をするところだったわけです。質疑応答を受け付けなかったのも、そのためですよ。チームやナインに迷惑をかけて申し訳ないというのは、日本的な心情。水原元通訳がベッツやフリーマンの口座からカネを盗んだのであれば、迷惑をかけて申し訳ないと謝罪の必要も生じるかもしれませんが、今回の事件は結果として大谷自身のことでもありますしね」

 

 アジア人初の本塁打王を獲得したパワーはもちろん、大谷は頭の中身も日本人離れしているということか。

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 ■ NOTE

 

普段ならスルーな記事。日刊ゲンダイ「ドジャース大谷 自ら連れてきた通訳の賭博醜聞なのに「謝罪ひとつナシ」の深謀遠慮」

 

「謝罪しない」の米文化は確かにだ!

 

けど、そんな皮肉ったタイトル付けなくてもなあ・・・!

 

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