2024年3月23日

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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◯ 大リーグ機構(MLB)が22日(日本時間23日)、大谷と、通訳を務めていた水原一平氏(39)の捜査手続きを開始したと発表した。MLBの捜査局(DOI)が両者を捜査する。MLBは公式声明として「MLBは、報道機関から大谷翔平選手と水原一平選手に関する疑惑を知ったときから情報収集を続けてきました。本日、捜査局(DOI)が正式にこの件の調査を開始しました」と発表した。

 

◯ MLB声明発表を受け、米スポーツ局「ESPN」のオールデン・ゴンザレス記者は「MLBはショウヘイ・オオタニとイッペイ・ミズハラとの面談を要望することが予想されている。劇的な何かが起きない限り、私の理解するところでは、MLBが調査中にオオタニはドジャースのアクティブロースターに残るだろうし、試合に出場し続けるだろう。休職が適用されるのはDVポリシーのみだ」と報じた。また大谷自身がギャンブルについて告発されていないことも理由に挙げた。

 

◯ 大谷が、23日までに自身のインスタグラムで通訳を務めていた水原一平氏が写っている写真をすべて削除したことがわかった。水原氏が違法賭博に関与した疑いで球団から解雇された21日には、同氏のアカウントのフォローも外していた。削除されたのは、エンゼルス時代にマイク・トラウト外野手とWBCでの対戦を記念して撮影された3ショットや、今年1月に全米野球記者協会の夕食会でネズ・バレロ代理人らと撮られたものなど複数枚にわたる。23日の時点で残っているのは、昨年3月に行われたWBCでの食事会の集合写真のみとなっている。

 

◯ 栗山英樹氏が23日、テレビ朝日系で生放送された「タモリステーション」に出演。大谷翔平の結婚について語った。タモリから「結婚について(大谷くんは)何か言ってましたか?」と聞かれると、「ちょっと言ってました」とした上で、詳細なやりとりは語らず、「彼はずっと言ってたのは『お母さんみたいな人と結婚する』って、ずっと。アスリートで」とバドミントン選手だった母・加代子さんのような人と結婚したいと話していたことを明かし、「僕的にみると、お母さん(みたいな)タイプの方で。そこまで…すごいな、と」と人生設計の通りに歩んでいることに驚きながら話した。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 大谷翔平、ドジャースで目指す「ワールドシリーズの優勝」 たしかな手応えをつかんだ韓国での新天地デビュー2試合

安藤宏太氏/情報:スポーツ報知)

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 ドジャースナインは22日、韓国・ソウルでの開幕シリーズ2試合を終えて米国に帰国した。新天地デビューだった大谷翔平投手(29)は2試合連続で安打と打点をマーク。真美子夫人の動向が注目を集め、水原通訳が解雇になるなど騒がしい状況が続いたが順調な滑り出しを見せた。「ワールドシリーズの優勝だけ目指している」と意気込む今季。エンゼルス時代は6年連続でプレーオフに進出できなかったが、11年連続出場中という常勝軍団の強さを安藤宏太記者が見た。

 

 ぬかりない。開幕2試合でドジャースの強さが垣間見られた。特に目についたのがRソックス時代の18年にMVPに輝いた実績のあるベッツの走塁だ。

 

 開幕戦の8回には1死一、二塁でフリーマンは右直、右翼手が一塁に送球したのを見たベッツはすかさず三塁へタッチアップした。大谷が二塁ベースを踏まずに一塁に戻ったため併殺となり得点にはつながらなかったが、当然のように次の塁へ進んだ。2戦目でも8回2死二、三塁で二塁手強襲の適時内野安打を放ち、ボールが本塁へ送球された間に二塁まで進塁。31歳のスター選手が走塁でも一切手を抜くことがなかった。ダルビッシュが「ドジャースは基本的なことをしっかりやってくる」とこれまで話していたように、細かなプレーに強さの秘けつがつまっていた。

 

 21日の2戦目では、初回に山本が5失点してKOされ、3回表終了時には7点差があった。それでも攻撃の手を緩めることなくジワジワと得点を積み重ね、8回終了時には1点差。大逆転勝ちにはつながらなかったが、終わってみれば16安打11得点だった。ロバーツ監督も「攻撃陣はよかった」と目を細めたように、重量打線は開幕しても本物であることを早くも証明した。

 

 大谷は2試合を終えて9打数3安打2打点で打率は3割。2戦目に松井から飛距離384フィート(約117メートル)の大飛球を放つなど、あとひと伸びでフェンスを越えるかという当たりも多かった。真美子夫人の動向にも注目が集まり、これまでコンビを組んだ水原通訳が解雇になるなど周囲が騒がしい状況が続いているが、打撃の調子は上々。開幕前の韓国でのエキシビションマッチは2試合無安打に終わりが「ちょっと体がやっぱり硬かったので、構えからちょっと違和感があった」と言いながら、すぐに修正して見せた。新天地初アーチもそう遠くはないはずだ。

 

 米国に戻ってからは古巣のエンゼルスと24~26日(日本時間25~27日)にオープン戦を行い、28日(同29日)のカージナルスとの本拠地開幕戦を迎える。「ワールドシリーズの優勝だけ目指している」と意気込んでいた大谷は、たしかな手応えをつかんだ韓国での2試合になったはずだ。(安藤 宏太)

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◆ 米紙敏腕記者が持論! 大谷翔平側の“筋書き”を指摘「経済的にオオタニが”無能”でだまされやすいと信じさせたがっている」

(情報:COCOKARA)

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 業界関係者も寝耳に水だった騒動は、そのハレーションは大きくなる一方だ。ドジャースに所属する大谷翔平の専属通訳を務めていた水原一平氏が解雇された問題である。

 

 世界を騒然とさせている。この問題は米連邦捜査局の捜査により、大谷の口座から違法ブックメーカーへ資金流出していることが判明。これを現地時間3月20日に米スポーツ専門局『ESPN』をはじめとする複数の米メディアが一斉に報道すると、これを受けたドジャースは水原氏を解雇した事実を認め、「我々は報道について把握しており、情報を収集している」と声明を発表した。

 

 もっとも、複数の米メディアでは水原氏の言動が注視されている。というのも、同氏は今月19日に実施された『ESPN』取材で「翔平は事実に喜んではいなかったが、私がこれからギャンブルをしないよう助けると言った。彼は(負債の)肩代わりしてくれることを決断した」と説明。ただ、同インタビューの掲載準備を始める段階で、大谷側が水原氏の説明を否定。本人も発言を撤回し、「翔平は賭け事にはまったく関与していない。これが違法だとは知らなかったことを知ってほしい」と語ったのだ。

 

 後に『ESPN』のクレイ・トンプソン記者は「私たちに嘘をついたのか」と問いに水原氏が「イエス」と答えたと報道。事態の収拾を図ったが、やはり状況が一変する発言の撤回には、米メディアからも“疑念”が向けられている。

 

 ニューヨークの日刊紙『New York Post』の敏腕であるジョン・ヘイマン記者は「オオタニ側は、彼が野球のレジェンドで、かつ経済的には無能だと信じさせたがっている」と銘打った記事を掲載。そのなかで今回のスキャンダルにおける大谷側の動きを辛辣に分析している。

 

「オオタニ側の描いているストーリーとしては、元通訳であり、無二の親友が、オオタニを長年かつぎ続けてきた驚異的な『俳優』だった。そして、オオタニはだまされやすくナイーブで、たぶん親友を選ぶ趣味が本当にひどい、といった感じだ。少なくとも現時点で、これはみんなに好まれるストーリーの筋書きとなっている。これはオオタニが金に執着するように見えない実直さが、『口座から何億円も動かされても何も知らなかった』というストーリーを下支えしている」

 

 あくまで球界の酸いも甘いも知るベテラン記者のオピニオンでしかない。ゆえにヘイマン記者も「多くのことがまだ明らかになっていない」と指摘する。ただ、同氏は「オオタニが史上最高の野球選手であると同時に、経済的には無頓着なのだという筋書きは、彼らにとって、そして野球界全体にとっても、いまは非常に功を奏しているようにみえる」と論じている。

 

 果たして、真実は何なのか。あらゆる捜査が進展するなかで、事態がより明確になることを願うばかりだ。

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◆ 水原一平の“発言”に致命的な疑問「あの厳重セキュリティ…どう盗んだか」大谷翔平にも厳しい米報道“まとめ”「オオタニの沈黙は憶測を呼ぶ」

水次祥子氏/情報:NumberWEB)

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 ドジャース大谷翔平を巻き込んだ元通訳・水原一平氏の違法スポーツ賭博騒動が、米球界を揺るがし米メディアを席巻している。大谷がメジャーに移籍して以来、常に傍らに寄り添い、通訳という立場を超えた最高の相棒だと思われた水原氏が、まさかのギャンブル依存に陥りトラブルになっているという衝撃のニュースは、日米の野球ファンを驚かせた。

 

 今はまだ不明な点が多く日々刻々と新たなニュースが出てきているが、ここまでの経過をまずざっと振り返ってみたい。

 

騒動まとめ…今わかっていること

 

 米ニュース専門テレビ局CNNが3月21日(日本時間22日)に「ドジャースのスター選手ショウヘイ・オオタニの通訳が巨額窃盗で告発された騒動で今、我々がわかっていること」と題した記事(電子版)を配信した。そこに書かれている内容はこうだ。

 

 水原氏は20日の試合後にドジャースから解雇され、21日に球団がそれを公表。大谷の弁護団は水原氏が巨額のお金を窃盗したと告発している。水原氏のスキャンダルを最初に報じたのはロサンゼルス・タイムズ電子版と米スポーツ専門テレビ局ESPNの電子版で、米捜査当局が捜査を進めている違法スポーツ賭博の元締めの下で賭けをしていることが発覚。大谷の弁護団が大規模窃盗と主張しているが、どのように盗まれたかは明らかにしていない。

 

米メディア指摘「注目すべき3つの点」

 

 上述したCNNの記事では、この騒動で注目すべき点を3つ挙げた。

 

 1つ目は大谷の口座から送金された450万ドル(日本円で約7億)という金額。ESPNのティシャ・トンプソン記者によると、水原氏は2021年から違法スポーツ賭博を始めており、賭博で負った借金の返済は大谷の口座から電子送金で振り込まれている。

 

 2つ目は水原氏はなぜ発言を変えたのか。水原氏は当初「昨年、大谷にギャンブルで借金があることを明かし、大谷は返済を肩代わりすることに同意した」と説明していたが翌日に「大谷はギャンブルのことは何も知らなかった。私が嘘をついた」と発言を変えている。発言が180度変わったため、ESPNはこれを「ビッグ180」と呼んでいる。

 

 3つ目は大谷と水原氏の関係。ドジャースとパドレスによる韓国開幕シリーズ初戦が3月20日に行われたが、その試合中に大谷と水原氏は会話を交わし笑顔も見せていた。ESPNによると、水原氏が試合後のクラブハウスで選手の前で賭博トラブルがあると告白し謝罪。ある球団職員は「オオタニはそのとき明らかに様子が変わり、事態を初めて把握したように見えた」と話していると伝えている。2人の関係がどこでどのように変わり、大谷の弁護団が巨額窃盗の被害を訴えるに至ったのか。

 

 米メディアはこの騒動で持ちきり状態となっているが、その中には大谷自身の問題点を指摘する記事も目につく。

 

「オオタニ側の主張」にも厳しい声

 

 ロサンゼルス・タイムズ紙のディラン・ヘルナンデス記者は3月21日付の記事で「ショウヘイ・オオタニは、イッペイ・ミズハラの騒動をきっかけに大人になる必要がある」のタイトルで記事を書いた。大谷は日本時代から野球以外のあらゆることを人に任せてきたとし「ミズハラはオオタニの運転手であり、買い物係であり、ベストフレンドだった。オオタニの弁護団は、ミズハラが賭博の負けによる借金を返済するためオオタニのお金を盗んだと主張したが、それが事実ならミズハラはオオタニの銀行口座にアクセスできたということだ。オオタニは資産管理に無頓着で、公認会計士を雇うこともしていなかったということだ」と論じた。さらに大谷が騒動発覚後に取材に応じていないことを指摘し「彼の沈黙は、憶測を呼ぶ。彼は自分の周りの人間を使ってメディアと距離を取っている」とし「オオタニは説明をし、このようなことが二度と起こらないようにもう一度身の回りを確認し、周囲を固める人々に関してもっと慎重にならなければならない」と論じた。

 

 ニューヨーク・ポスト紙のジョン・ヘイマン記者も同日付の記事で大谷サイドの対応についての疑問点を論じている。「オオタニ側の主張だと、長年の通訳であり友人だった人がオオタニを長きに渡ってだまし続けてきた見事な役者だったということになる」とし「オオタニが、一日20時間くらい一緒にいるように見える男の行動を知らなかったというのは信じがたい」と言及。ただし「オオタニを実際に知っている周囲の人々は、彼は野球しか頭にない天才選手でお金も含め野球以外のことには無関心だと話している。今のところ、そういうことにしておくことが好ましいのかもしれない。もちろんそれが真実だという可能性もある」と皮肉を含んだ書き方をしていた。

 

 同日付のAP通信は「オオタニの通訳でありよき友人だったイッペイ・ミズハラが違法賭博の借金を返済するためオオタニのお金を盗んで解雇されたというニュースは、完璧人間という彼のイメージを損ねることになった」と指摘した。

 

子版も「ショウヘイ・オオタニはピート・ローズではない。少なくとも現時点では」と含みを持たせて書いていた。

 

 ローズ氏の野球賭博と永久追放は米野球界で語り継がれる歴史的大事件の1つだ。水原氏は「野球には賭けていない」としているし、大谷自身が賭博をした可能性を取り沙汰されているわけではない状況でローズ氏と比較されるのは、それだけ大谷が球界の大スターということ。「大スター大谷」と「スポーツ賭博」が結び付き、ローズ氏と合わせて語られる事態になっている。

 

 筆者が個人的に気になる点が1つある。米国に住んでいたとき現地の銀行口座を持っていたが、筆者の使っていた銀行のネットバンキングのセキュリティ認証は三重以上になっていた。そのうちの1つは秘密の質問で、あらかじめ登録していた質問と回答が10種類近くあり、ログインしようとするたびに別の質問が出てくる。米国ではカードの情報抜き取り被害などが非常に多く、日本と比べてセキュリティレベルがかなり高い。もし「巨額の窃盗被害を受けた」とするなら、高度なセキュリティをかいくぐってどうやって盗んだのか。それがどう説明されるのか。

 

 日本の国税庁に当たる米国のIRS(内国歳入庁)がすでにこの件に関して不法行為の捜査を開始しており、MLBも大谷と水原氏の調査を正式に開始すると発表している。まだ謎の多い状況だが、今後は捜査の過程で真実が明らかになっていくことになるだろう。

 

(「メジャーリーグPRESS」水次祥子 = 文)

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◆ 19日の大谷翔平のコメントとして「何度か大金の送信をしました。送れる最大限度額でした」水原氏の借金を肩代わりしたと米ESPNが報道

(情報:中日スポーツ)

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 ドジャースの大谷翔平選手の水原一平通訳が、違法賭博に関与していたとしてチームを解雇された。日本時間21日、複数の米メディアが報じた。米連邦捜査局(FBI)の捜査により、大谷の口座から違法ブックメーカーへ資金が流出していることが判明。大谷の弁護士の説明によると、水原通訳が大谷の口座から資金を盗み、賭博の借金返済に充てたという。

 

 米スポーツ専門局ESPNは23日、取材内容を元に今回の事件を時系列にして報じた。

 

 ▼日本時間19日午前9時30分 大谷翔平サイドから雇われたばかりの危機管理担当広報は「大谷翔平は水原一平の借金を肩代わりした。大谷のバレロ代理人が問い詰めたところ、ようやく水原氏が口を割り、それが真実だと語った。大谷はバレロ代理人に水原の借金増加分の50万ドルを肩代わりしたと語った」と明かした。さらに、同広報によれば「大谷は『ええ、何度か大金の送信をしました。送れる最大限度額でした』と言った」

 

 ▼同日午前10時5分 同広報は、水原氏の借金について、ESPNが情報収集した通り450万ドルだったと認める。

 

 ▼同日午前11時30分 大谷の同広報の手配により、ESPNが水原氏の90分に及ぶ電話インタビューを行う。

 

 このインタビューで、水原氏は「昨年に大谷に事情を話し、賭博の借金を返済してもらった」「もちろん、彼(大谷)はハッピーじゃなかった。『手助けするけど、もう二度としないように』と言われた」「2人で大谷のパソコンから大谷の口座にログインし、ブックメーカーに送金した。1回50万ドルを8~9回、数カ月にわたって送信した。最後の送信は10月だったと思う」と語った。

 

 ▼20日午前0時32分 大谷の同広報は、一転してESPNにインタビューを報道しないよう忠告し、「一平はうそをついていた。翔平は知らなかった。大谷と代理人のコミュニケーションは全て水原を通していたせいだ」と強調。

 

 ▼同日午前3時 大谷の弁護士が「大谷翔平は巨額な窃盗の被害者であることが判明した」と発表。

 

 ▼同日午前4時55分 ESPNは水原氏への2度目の電話インタビューを行う。水原氏は前日の発言を撤回し、「前回のインタビューで自分はうそをついた。大谷は自分のギャンブルや借金、その返済について何も知らなかった」とコメント。さらに「盗難や横領の科で告発されているのか?」との質問には「その件についてはコメントしないように言われた。誰から言われたかについてもコメントできない」とした。この後、ドジャースが水原通訳の解雇を発表する。 

 

 

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◆ 「翔平と会うのが辛かった」米ESPN記者が水原一平氏との“90分間取材”で聞き出した生々しい証言を詳しく紹介!「妻はまったく知らない」「彼は違法かどうかを訊かなかった」

(情報:THE DIGEST)

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 ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平の元通訳である水原一平氏を巡る違法賭博スキャンダル。『Los Angels Times』紙とともに衝撃の第一報を伝えたのが、米大手スポーツネットワークの『ESPN』だ。同メディアは韓国にいた水原氏を電話取材で直撃し、そこでの発言が大きな波紋を呼ぶ結果となった。

 

 現地3月22日、一大スクープに携わった『ESPN』のティシャ・トンプソン記者が新たな記事を掲載。違法賭博騒動をあらためて時系列でまとめ、水原氏との間で行なわれた90分間に及ぶ電話インタビューの詳細も記事内で紹介された。

 

 水原氏は違法ブックメーカーを運営するマシュー・ボウヤー氏と2021年にサンディエゴのポーカーゲームで知り合ったという。そこから親交を深め、彼を経由してベッティングを繰り返したが、野球には一度も賭けたことがないと断言。クレジットで支払いながらも、ボウヤー氏のスポーツベッティングが違法だとは知らなかったという。当時、ロサンゼルス・エンゼルスでの給料は約8万5000ドル(約1300万円)だったが、あっという間に100万ドル(約1億5000万円)以上の借金を背負い、水原氏は友人や家族から金を借りて返済に充てたと告白する。

 

 水原氏は「生活はギリギリでやりくりが大変だった」と説明し、「彼(大谷)のライフスタイルに合わせなければいけない部分もあった」と述懐した。

 

 当初は「翔平にこのことは言いたくなかった」そうだが、2023年の早い段階で借金が400万ドル(約6億円)に膨れ上がり、ついに大谷に助けを求めたと『ESPN』は説明する。トンプソン記者は「水原は大谷の信頼を失なうことを恐れ、また、誰かが家に来るかもしれないという身の危険を感じていたようだ」と伝える。

 

 そして、水原氏は「彼(大谷)は明らかに不満そうでしたが、助けてくれると言ってくれた」とコメント。『ESPN』が「大谷は金を借りた相手が違法ブックメーカーだと知っていたのか?」と問うと、水原氏は「大谷は何も知らなかった。私はただ、借金を返済するために電信で送る必要があると言っただけです。彼はそれが違法かどうかは訊いてこなかった」と続ける。

 

 その後ふたりは大谷のパソコンから1回50万ドル(約7500万円)の送金を8~9回行ない、取り引きの説明欄には「ローン」と記載。昨年10月に最終的な支払いが完了したという。「借金の返済を求めることで、大谷や自身に危険が及ぶとは考えなかったのか?」と尋ねられた水原氏は「その時はふたりともそんなことはまったく考えていなかったと思います」と答えた。

 

 さらに水原氏は借金の全額を明かすことを拒み、「少なくとも450万ドル(約6億8000万円」と話すにとどめた。「とても情けないことで、妻は今でさえこのことを知りません」と明かし、大谷に借金の肩代わりを求めたあと、数週間は罪悪感を感じ、「彼に会うのは辛かった」と激白。「彼は素晴らしい男で、ほとんど何事もなかったかのように自分の人生を歩んでいった」と振り返る。

 

 大谷に対して「借金を返済していく」と約束したと言い、「彼はチームメイトがよくギャンブルをしていても『なぜこんなことをするんだ? ギャンブルは良くない』といった態度で、遠征先でカジノに誘われても絶対に行かなかった」と回顧した。

 

 翌日、ドジャースはサンディエゴ・パドレスとのMLB開幕戦で5―2の勝利。その試合後のクラブハウスで水原氏がチームメイトたちにギャンブル依存症であることを伝え、球団オーナーらが事件の詳細を報告した。

 

 すると水原氏は2度目の電話インタビューで、大谷に借金を肩代わりしてもらったなどとする発言内容を全面撤回。トンプソン記者が「私たちに嘘をついたのか?」と問うと「そうです」と答えたという。大谷の弁護団は水原氏による大規模な窃盗を告発。大谷自身はそのクラブハウスで初めて、口座から大金が消えている事実を知ったと報じられている。

 

 トンプソン記者は「最後に我々の記者が水原にテキストメッセージで『翔平の口座から本人の知らないうちにお金を引き出したのか?』と訊くと、彼は何も答えなかった」と記している。

 

 現地22日、MLBは「大谷翔平と水原一平に関する疑惑を報道で知って以降、情報収集に努めている。すでに正式な調査手続きを開始した」と公式声明を発表。真相究明へ、事態がいよいよ本格的に動き出した。

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◆ 大谷翔平「真美子さんお披露目」の絶妙な方法、好感度“爆上げ”は計算済みだった?

鎌田和歌氏/情報:ダイヤモンドオンライン)

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 メジャーリーガーは家族を公の場に伴うのが常であることから、どのようなタイミングで公表されるのかに注目が集まっていた大谷翔平選手のパートナー。そのタイミングは絶妙であり、結果的に妻・真美子さんは抜群の好感度を持って受け止められている。口さがのないネット民たちからも批判の声はほとんど聞こえてこない。ともすればバッシングを浴びかねなかった「有名人の妻」。ドジャースがお披露目に成功したポイントを探ってみたい。(フリーライター 鎌田和歌)

 

 本稿は「なぜ大谷選手の妻・真美子さんは想像以上の好感を持って受け止められたのか」を主題として書かれるはずだった。しかし執筆している間に、ドジャースが水原一平通訳を解雇したとの報が聞こえてきた。解雇理由についての報道も出始めているが、これまで大谷選手からの信頼の高さが折に触れて伝えられてきただけに、大谷選手の心痛を思うと残念でならない。

 

 この解雇に至る経緯が、大谷選手やドジャースにとっても急だったであろうことは、韓国に水原通訳を同行させていることからも伺える。

 

 だがひとまずは、本来のテーマの通り「なぜ大谷選手の妻・真美子さんは想像以上の好感を持って受け止められたのか」について原稿を進めたい。

 

● 意地悪なネットユーザーにも 非の打ちどころがない「お相手」

 

 朝のワイドショーに出演した関西のあるタレントが、真美子さんについて「こんな、誰も文句言えへんの初めてちゃうかなあ」と評したそうだ。

 

 有名人の結婚が報道された際に、そのお相手についてとやかく言いたくなる人は多い。口さがのないネットユーザーの辛辣な評価に晒されることもしばしばだ。だからこそ、こんなに祝福一辺倒なのは初めてだという意味合いだろう。筆者もこの感想に同意する。

 

 広いインターネットをくまなく探せば多少は批判的な意見があるかもしれないが、それは一部のだいぶひねくれた人に限られ、ほとんどが大谷翔平選手の結婚と、そのお相手を好ましく思っていることがわかる。

 

 理由は当然、真美子さんの稀有なスペックにある。散々言い尽くされているのでここでわざわざもう一度挙げるのは控えたいが、特に友人や元同僚たちからの「誰からも好かれるタイプ」「大谷選手こそラッキーガイ」といったコメントは、彼女の人柄の良さをうかがわせるもので、国民的スターのパートナーとして「非の打ちどころがない」と感じる人が多いだろう。

 

● 絶妙だった「妻・公表」の タイミングと方法

 

 ここで言いたいのは、お披露目のタイミングとその方法が絶妙だった点だ。2月末の衝撃的な発表の際に相手は誰だか公表されなかったが、週刊誌の中にはほぼ本人を特定できるような情報(元スポーツ選手で昨年引退しているなど)を書くところもあった。

 

 また、メジャーリーガーの家族は公に登場することが多いため、遅かれ早かれ公表されるだろうと見なされていた。ただ日本では、有名人の妻の露出が多いと「出しゃばり」だの「気が強そう」だのと叩かれやすい。

 

 だから、なるべく自然に見える形で公開のタイミングが計算されたと考えるのは、穿ち過ぎだろうか。移籍金過去最高額のメジャーリーガーを抱える天下のドジャースとあれば、選手とその家族を守るために、そのぐらいの計算をしていてもおかしくない。

 

 今回、初めてMLBの開幕戦が韓国で行われ、大谷選手が韓国に向かうその直前に撮影された写真から、実質的にお披露目がなされることになった。

 

 まずタイミングとして、写真が公開されれば大きく報じられることは間違いないが、その後は韓国での試合に報道の中心が移る。世間での受け止めも、極端な騒ぎを嫌う日本人の国民性から「これ以上騒ぎ過ぎず、試合に集中させてあげて」となるであろうし、実際そのような声が多く見られた。

 

 また、海外遠征に家族が同行するのは当然であるから、2人が一緒にいることに違和感がないし、空港でパパラッチされるよりは、事前に正面からの写真を公開しておいたほうが堂々とした印象を与えることができる。

 

● 集合写真の構図に見える ドジャースの綿密な計算とは

 

 公開された写真の構図も絶妙だった。

 

 真ん中に大谷夫妻が並び、横には水原通訳夫妻、山本由伸投手とその通訳の園田芳大さんが写っている。

 

 3組が並ぶことで人の意識が若干ではあれ分散されるし、チームメンバー、スタッフの中に妻たちがいることで「ああ、家族もチームの一員なのだ」と納得感がある。着用していたスポーツウェアも統一されており、これもまた好感度が高かった。

 

 一説には、真美子さんのスニーカーは大谷選手からプレゼントされたニューバランスで、この写真が公開された後、レディースサイズは売り切れが相次いだのだという。

 

 これがもし私服であったら、一体どこのブランドなのか上から下まで隈なく詮索されたであろうし、そのファッションセンスについて、玄人からも素人からも様々な所見が述べられただろう。さらに言えば、言葉に出さずとも何らかの感想を抱いてしまうのが人間である。

 

 その後、空港に到着した山本投手のブランドバッグが話題になったり、韓国で真美子さんが持っていたバッグがいくらだと書き立てたりする週刊誌もあった。このように一挙手一投足、全ての持ち物が観察されるからこそ、最初の発表がスポーツウェアで良かったと思うのである。

 

 遠征に出かける際にチームウェア姿であるのは何もおかしくないし、これから長時間のフライトだと思えばリラックスできる格好であるのは当然だ。また、元バスケットボールの日本代表である真美子さんはジャージ姿が一際似合っていたし、大谷選手との長身同士の「お似合い感」が際立っていた。

 

 これらがすべてドジャース側の綿密な計算かはわからないが、結果的にはすべて功を奏した。個人的には、真美子さんの控えめなアクセサリー(細いネックレスと小粒のピアス)も素敵に映った。

 

 韓国の空港に到着してから、時折後ろの妻を振り返る大谷選手と笑顔で応じる真美子さんの様子も爽やかだったが、これも飛行機前での全体写真という「ステップ」があってこそだったろう。

 

● 全体写真にも写った水原通訳の解雇 ドジャースも寝耳に水の不祥事?

 

 ところで冒頭の水原通訳の解雇に話を戻すが、これだけお膳立ての整った写真をドジャースが用意しているのだから、少なくとも写真撮影の時点では水原氏についてドジャース側は問題を把握していなかったはずだ。急な問題発覚によって即日解雇の通告が出るところがいかにも米国らしい。大事な開幕戦で、これまでメディアでもよく知られている通訳の不祥事は痛いであろうし、この余波を最小限に食い止めたいだろう。

 

 新婚のおめでたいムード、そして開幕戦に水を差す形になってしまった帯同通訳の不祥事だが、大谷選手の人気が不動であることはまず間違いない。今後もパートナーの真美子さんとの仲睦まじい姿を、折に触れて見ることができればうれしい。

 

鎌田和歌

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 ■ NOTE