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2024年3月16日

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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◯ 大谷は16日、韓国・ソウルの高尺スカイドームで記者会見を行った。20日からパドレスとの開幕2連戦に臨み、ダルビッシュ有投手とはプロ初対戦となる。韓国や妻についても語った一問一答は以下の通り。

 

――初めての海外での公式戦。

「僕も韓国でプレーするのは楽しみ。野球も観光も楽しんで頑張りたいなと思います」

 

――韓国でも注目を集めている。

「僕は注目していただいて、ありがたいと思っています。新しいチームで、素晴らしい選手とプレーできるのを楽しみ。チームに認めてもらうように頑張りたい」

 

――韓国人も応援してくれている。

「日本と韓国は昔から国際大会で白熱した試合が多い。子どもの頃から見ていた。韓国でプレーできるのは楽しみだし、空港でそうやって迎えてもらってありがたいなと」

 

――ダルビッシュとプロ初対戦。

「すごい小さい頃から見ていた大好きな選手で、目標にしてきた選手。個人的に楽しみにしています」

 

――ロバーツ監督が楽しそうと話していた。

「特殊な開幕。新しいチームでスタートするのは初めてなので。違う楽しみがあるんじゃないかなと思います」

 

――注目されることについて。

「特に慣れてはいかないですけど、やることに集中して。注目されるのはありがたいこと。自分がやるべきことに集中したいなと思います」

 

――結婚について詳しく教えてほしい。

「ここで言う必要はないかなと思うんですけど、一緒に来るのは初めて。いい思い出になると思いますし、そこも含めて自分のやるべきことに集中したい」

 

――韓国には20歳の時にも来た。

「高校生だったので、今とは違いますし。でも、野球で帰ってくるのは特別なことだと思います」

 

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◯ 大谷は16日、会見後、室内で調整した後にグラウンドに登場。日米韓メディアが殺到する中、走塁練習を行った。今キャンプでは右足をオープンに開いてスタートを切り、無駄なくライン上を走ることを意識して取り組んできた。その新走法で一塁から3度スタートを切って確認した。次は二塁ベースに移り、打球反応からスタート。再び一塁に戻り、何度も土の感触を確認するなど、開幕シリーズに向けて入念な調整を行った。

 

 

◯ 大谷は15日、韓国に到着。ロビーを通過する大谷と、結婚した妻の様子が生中継されて大きな話題に。一方で、ドジャースとレイカーズのカメラマンを務めるネイサン・パーム氏は中継に映らなかった2人の仲睦まじい様子を動画で公開していた。ドジャースの到着後、先陣となって仁川空港のロビーを通過した大谷。少し後ろを妻が歩き、現地ではファンが大歓声を上げて歓迎。スマートフォンなどで夢中で撮影していた。日本や韓国のメディアが生中継するなど大きな話題となったが、パーム氏はその中継では見られなかった映像を公開している。そこには大谷と新妻が下りのエスカレーターに並んで乗り、後ろから撮影するカメラにの方に共に笑顔を見せるシーンも映っていた。顔を少し近づけ、朗らかな2ショットだった。

 

 

◯ ドジャースのチームカメラマンを務めるジョン・スーホー氏は、機内で隣の席に座る夫妻の新たな写真も公開していた。16日、スーホー氏はインスタグラムにドジャース選手、首脳陣が韓国へ向かう際の写真をスライドショー形式で公開。そこには大谷と、球団公式Xで「妻」と説明された女性の姿もあった。機内で隣の席に座り、カメラの方を向いて顔を寄せ合う2人。リラックスした様子で、爽やかな笑顔だった。

 

 

◯ 大谷の“妻”と紹介されていた女性のバスケ選手時代に所属していた富士通株式会社が、お祝いコメントを16日未明に発表した。「富士通レッドウェーブでの活躍を通じてたくさんの人に元気を与えてくれた田中真美子さんの新たな門出を心よりお祝い申し上げます。新しい人生のステージがお二人にとってより素晴らしいものでありますようお祈りいたします」米メディアは大谷の“妻”が元バスケットボール選手の田中真美子さん(27)だと球団が認めたと報じ、実名を公表。

 

◯ バスケットボール女子のWリーグは15日、公式Youtubeチャンネルで、大谷と結婚した田中真美子さんの現役時代のプレーを投稿した。動画は21年3月7日に行われたWリーグプレーオフセミクォーターファイナル、富士通レッドウェーブVSトヨタ紡織サンシャインラビッツの試合。ワンプレーが切り抜かれる形で投稿されており、素早いパス回しから最後は真美子さんが難しい体勢からシュートを決めている。「町田瑠唯→篠崎澪→田中真美子へ 富士通のトランジションバスケ炸裂」と解説も付けられた。動画はWリーグプレーオフ名場面のひとつとして公開されているが、絶好のタイミングということもあって、投稿から18時間で断トツの40万再生回数を超えている。

 

 

◯ ドジャースの地元紙ロサンゼルス・タイムズは15日(日本時間16日)に大谷の企画記事の全面広告を掲載。17日(同18日)発行紙面に掲載予定で、大谷の侍ジャパン、ドジャース、エンゼルスのユニホーム姿とともに漢字で大きく「大谷翔平の旅」、英語で「Ohtani's Journey」「COMING SUNDAY」の見出しが付けられている。内容については「二刀流スーパースターが日本からメジャーリーグのスポットライトを浴びるまで。タイムズだけが提供」と紹介。また、同日、名物コラムニストのディラン・ヘルナンデス記者の「日本での彼は雲の上の存在」と題するコラムを掲載し、「6年以上前に母国を後にして以降、訪れていない大谷のルーツに彼を戻すチャンスがある」と強調している。

 

日本ハムの創立50周年を記念してエスコンフィールド北海道に登場した大谷も描かれている壁画を紹介し、MLBが2025年に日本で開催予定の開幕カードで北海道でエキシビションゲームを行う可能性に言及。「理論的にドジャースはそれらの試合のためにエスコンフィールドでファイターズを訪問する可能性があり、それが大谷の復帰を記念することになる」と指摘した。「ファイターズは準備はできている。ドジャースもだ」と締めくくった。来季、投手復帰が期待されている大谷が日本で行われる開幕シリーズで投打二刀流で出場となれば…昨年3月のWBCを上回る熱狂に日本列島が包まれるだろう。期待だ。

 

 

◯ Wリーグは16日、各地で7試合を行い、富士通はホームでシャンソン化粧品に64―59で勝利。大谷の新妻が昨季までチームに所属した真美子さん(27)であることが公になり一夜明けた試合で、元同僚を祝福する白星。BT・テーブス監督(58)は真美子さんに言及。「みなと同じ。大谷さんはラッキーガイ。田中真美子は人間性が素晴らしい。頭がいいし、人に優しく、バスケもすごく頑張ってくれた。本当に素晴らしい人」と絶賛。昨年、引退を伝えられた際は慰留したというが、「納得させようとしたけど、すごくあの人(田中さん)のことをリスペクトしていたから。決まったからそれでね」と明かした。

 

 

同僚の町田瑠唯は「私たちも本人から聞いてなくて、噂で皆さんがワーッとなっていて、本当なのかなと」と知らなかったとし、「たまたま大谷選手と結婚という形になったと思うが、私は結婚したことにおめでとうということ。幸せになってほしいし、環境も変わり大変なこともあると思うが、たまには連絡してね、という感じです」と笑った。「すごく優しい子で、みなからの愛されキャラ。こうやって報道されて、いろいろニュースになっているが、マイナスな意見を聞かないですし、その子の性格、人柄なんだろうなと思います」と語った。

 

 

◯ 大谷を昨季まで6年間取材してきたオレンジカウンティ・レジスター紙のジェフ・フレッチャー記者が2冊目の大谷本を出版し、16日にオンライン合同取材会を行った。「SHOーTIME2.0 大谷翔平 世界一への挑戦」(徳間書店)で、エンゼルスでのこの2年間を中心に大谷のこれまでの軌跡と、舞台裏などをつづっている。同記者は「結婚することもまったく知らなかったし、相手も知らなかった。そぶりも感じなかった」と振り返った。米国でも結婚や新妻お披露目が多くのメディアで報じられているが「いったん報じられたら、今後は米国で話題になることはなくなるのでは。それより結婚発表まで完全に極秘にしていたことに、米国人は驚いている」と話した。

 

 

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 ■ ロサンゼルス・ドジャース情報

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◯ ムーキー・ベッツが会見に出席。「すごく興奮している。妻と一緒にすでに韓国の文化にも触れたんだけれど、最高にクールだと感じているよ。韓国のファンのみなさんの前でプレーするのを楽しみにしている」。キャンプからチームの注目度が高まっていることについて聞かれると「注目を浴びていることを実感している。全米が注目するスターのショウヘイはフレディのようなすごい選手とプレーすることは、そういうことだと思うし、クールなこと。ただ自分は戦うためにここにいるし、しっかりプレーしたい」と話した。

 

◯ フレディ・フリーマンが会見に出席。「僕らみんな、興奮しているよ。海外で試合をするのは自分にとって初めてだし、楽しみだ」と話した。キャンプからチームに注目が集まっていることには「ショウヘイやヤマモト、グラスノーがオフの間に加入し注目されることは想定していた。楽しみだし、がんばりたいと思う」と話した。

 

◯ 16日の会見で、デーブ・ロバーツ監督は「ショウヘイは11時間寝ていた」と明かした。球団フォトグラファー、ジョン・スーフー氏がSNSに公開した写真によると、大谷は妻の隣に座ってリラックスした様子。何よりも睡眠を重視する大谷は、長時間のフライトでもしっかり“ルーティン”をこなしたようだ。

 

◯ ドジャースとパドレスが戦う開幕戦の会場となる高尺スカイドームは、球場フェンスの広告もMLB仕様に変更された。メインスポンサーの韓国サイト「クーパンプレイ」がいたるところに掲出され、日本企業のコーセー、興和、JTBも外野フェンスに名を連ねた。人工芝もツートーンカラーとなり、照明もLEDで照度を増した。

 

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 ■ 球界情報

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◯ メッツの藤浪晋太郎が15日(日本時間16日)、ポートセントルーシーで行われたナショナルズとのオープン戦に登板。制球に苦しみ3暴投で失点を許すなど、1死も奪えずマウンドを降りた。0/3回を無安打3失点4四死球で、防御率は13.50となった。2-4の8回から4番手で登板。先頭への2球目に死球を当てるなど、制球が定まらない。無死二、三塁から3度目の暴投で5点目を許した。さらに連続四球を与えて無死満塁としたところで、投手交代が告げられた。後を受けたサントスが2死から右前へ2点適時打を浴びた。前回登板した13日(同14日)のアストロズとのオープン戦では1回を投げて3者凡退。12球中8球がストライクとアピールしていたが、この日は一転ストライクが入らず、険しい表情を浮かべるしかなかった。

 

 

◯ 2019年までエンゼルスでプレーし、大谷の“兄貴分”として知られたコール・カルフーン外野手が15日(日本時間16日)、自身のインスタグラムで現役引退を発表した。

 

「メジャーリーグからの引退を発表する日がやってきた。そう言えることがどれだけ幸運なことか、私はわかっている。野球はいつも私の夢だった。それが現実になり、感謝の気持ちでいっぱいにしてくれる。この日は全ての選手にいずれ訪れる。そして、私は試合に対して全力を尽くした。後悔なしに去っていく」

 

また2019年まで所属した古巣エンゼルスへ「ありがとう! 私の人生の中で一番の年は、その球団に所属しているときだった:夫となり、父親となり、ヘイローズのユニホームを誇りを持って身に着けた10年間で私は成長して大人になった。私が人生を築き始めたのがアナハイムという場所だった」と感謝した。36歳のカルフーンは2012年にメジャーデビューし、2019年には33本塁打をマーク。昨季はガーディアンズに所属してオフにFAとなっていた。通算1239試合に出場して打率.242、179本塁打、582打点だった。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 田中真美子さんユニバ銀メダルも 恩師「目立つのは好きじゃない」

(情報:共同通信)

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 米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手と結婚したことが分かった元バスケットボール選手の田中真美子さんは、身長180センチ。ポジションは長身選手が務めるパワーフォワードで、昨季までWリーグの富士通に4シーズン所属していた。関係者によると、泥くさいプレーが持ち味。学生スポーツの祭典、ユニバーシアードの日本代表にも選出され、2017年大会では主力として全試合に先発出場。銀メダル獲得に貢献した。

 

 東京都出身。東京成徳大高から早稲田大に進んだ。大学で指導した倉石平さんは、中距離シュートがうまかったとし「目立つのは好きじゃない。でも、内に秘めるものがあり、絶対負けないという運動選手らしいものがあった」と回想。後輩からの人望も厚かったという。

 

 バスケ界からも祝福の声が上がった。日本代表で主力の馬瓜エブリン選手はXに、ドジャースの公式Xに投稿された2人の画像を引用し「最高 おめでとう!!」と記した。富士通も「たくさんの人に元気を与えてくれた田中真美子さんの新たな門出を心よりお祝い申し上げます」とのコメントを発表。

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◆ 大谷翔平 執刀医が明かす「右ヒジ靱帯損傷の予感的中」103マイルは危険信号

青池奈津子氏/情報:東スポ)

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 昨年9月にドジャース・大谷翔平投手(29)の2度目の右ヒジ手術を執刀したニール・エラトロッシュ医師が米AP通信に大谷の右ヒジ靱帯損傷を予感していたことを明らかにした。

 

 同通信は14日(日本時間15日)に「大谷の執刀医にとっては、時速103マイルの速球は危険信号だったが、彼の7億ドルの契約はトミー・ジョン手術への信頼を示している」と題する記事で、エラトロッシュ医師のインタビューを紹介している。

 

 それによると、昨年エンゼルスのキャンプ中に、大谷が球速103・5マイル(約166・6キロ)を記録し、興奮したスタッフらがエラトロッシュ氏に伝えたが、憂慮したという。

 

「誰もが大喜びだった。恐らく心配していたのは私だけだろう。特にトミー・ジョン手術後の速度の急上昇、しかも2~3年でこれほど大きな飛躍は靱帯への負担とストレスが指数関数的に増える」

 

 結果的に予感が的中し、大谷は9月に2度目の右ヒジ手術を行った。エラトロッシュ氏はこの手術は腱の移植と人工靱帯を用いて一緒に補強する「ハイブリッド方式」だったと説明した。その上で2度目の手術にもかかわらず、大谷が史上最高額の7億ドル(約1015億円=合意当時)の契約を結んだことは「現時点で野球界がこの手術に驚くほど信頼しているからだ」と語った。

 

 さらに大谷のリハビリが計画通り進めば、9月最終週には実戦形式に登板可能との見通しを示した。

 

「米国で初のトミー・ジョン手術が行われたのが1974年9月25日。その50年後の同じ時に大谷が術後初のシミュレーションゲームで投げることになる、それはなかなかワイルドなことだと思う」

 

 エラトロッシュ氏はドジャースのチームドクターを兼任し、大谷が2018年10月に受けた最初の手術も担当している。

 

青池 奈津子

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◆ 栗山英樹の予言「(大谷翔平は)楽しそうな時は成績が残る」大谷の表情に恩師が感じた“プラスの変化” ドジャース大谷は何が変わった?

四竈衛氏/情報:NumberWEB)

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 ユニホームの色が赤から青に変わっても、グラウンド上で笑みが絶えない大谷翔平に、昨季から変化したという意識は、おそらくない。昨年9月の右肘手術を経て、リハビリを継続してきたこと以外、シーズン開幕へ向けて野球と向き合い、計画的にトレーニングを続ける日常は、例年と何ら変わらない。

 

勝つことというのが、僕にとって今一番大事

 

 その一方で、FAとなった昨年12月、過去6年間所属したエンゼルスとたもとを分かち、伝統球団のドジャースへ移籍した。10年総額7億ドル(1015億円)の巨額契約に注目が集まっただけでなく、大谷にとって、野球人生の大きな転機とも言える重大な決断であったことは言うまでもない。

 

 昨年12月14日、ドジャースへの入団会見の際には、新たな職場を選択した理由を、明確な言葉で表現した。

 

「野球選手として、あとどれぐらいできるかっていうのは正直、誰も分からない。勝つことというのが、僕にとって今一番大事なことかなと思います」

 

移籍、入籍で迎えた今季

 

「永遠の野球少年」とのイメージが浸透した大谷も、今年で30歳。昨年中に婚約し、シーズンを前にひそかに入籍を済ませ、人生の伴侶を得た。ドジャースとは10年契約を結んだとはいえ、投打の「二刀流」で、いつまでメジャー最高レベルを維持できるかは、大谷自身も計れない。交渉過程では、経営陣、首脳陣が訴える球団理念に、熱心に耳を傾けた。その際、過去10年あまりで常勝軍団の立場を固めたにもかかわらず、ドシャース関係者の誰もが「我々は成功したとは思っていない」と納得していない謙虚な姿勢と、勝利を欲する真剣な言葉に、大谷の心は揺さぶられた。メジャー挑戦から過去6年間、ポストシーズンに手が届かなかった大谷が、ただひたすら求めてきたチームの確かな方向性と、負けることを許さない環境を、ドジャースは兼ね備えていた。

 

大谷は再会した古巣チームに…

 

 公式戦前のキャンプの段階で、ドジャースの組織力、底力を、大谷自身が実感するのは時期尚早に違いない。3月5日のオープン戦で古巣エンゼルスと対戦した際には、努めて冷静に、客観的に思いを語った。

 

「どっちがいいとかではなく、チームの色があると思うので、まだ1カ月ですし、もっともっと、僕も由伸(山本)もそうですけど、一緒に時間を過ごすうちにもっともっと馴染めるんじゃないかなと思います」

 

 春季キャンプの本拠地アリゾナ州グレンデールでエンゼルスと対戦し、盟友マイク・トラウトら同僚と久しぶりに再会した感慨も、本音を包むかのようにサラリと口にした。

 

「変な感じはないですかね。向こう側にいるので。向こうのホーム(キャンプ地テンピ)だったらまた違うんじゃないかとかと思いますけど、こちら側のホームでしたし、そういう点ではあまり違和感はなかったかなと思います」

 

 表面上の言葉だけで、大谷の本心は探れない。ただ、赤いユニホームが「他球団」として目に映ったとすれば、大谷のマインドは、おそらくドジャースの一員として、完全に「リセット」されていたに違いない。

 

栗山英樹の視点

 

 新たな環境に身を投じた大谷の現在地での感覚を、これまでもっとも近くで見守ってきた恩師は、正確に理解していた。日本ハム時代だけでなく、昨年3月のWBCでも一緒に戦った栗山英樹氏(日本ハムCBO=チーフ・ベースボール・オフィサー)は3月13日、ドジャースのキャンプ地、グレンデールで約1年ぶりに大谷と再会した。その際、底抜けに明るい大谷の表情に、栗山氏は、プラスの変化を感じ取っていた。

 

「非常に落ち着いているというか、手術明けのシーズンである中でも非常に順調に来ているんだろうなという表情に見えました。いつも楽しそうな時は成績が残るんですけど、まさにそういう感じがします。ロバーツ監督とも話をする中で、すごくいい環境をみんなが作ってあげようとしている感じもあると思うんですね。表情を見る限り、数字は残るだろうなという雰囲気でしたね。野球に関して、すごくいい環境でやれているんだろうなと思いました」

 

「強者」のメンタリティー

 エンゼルス時代には、スーパースターのトラウト、アンソニー・レンドンだけでなく、近い将来の殿堂入りが確実視されるアルバート・プホルスとも同僚としてプレーした。だが、いかに個々の能力が傑出していても、チームとしての結果が伴わなければ、野球選手として本当の満足感は得られない。

 

 ドジャースの場合、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン、クレイトン・カーショーとMVP経験者が居並ぶだけでなく、13年以降、11シーズンで地区優勝10回、20年には世界一と、メジャー屈指の実績に基づく、揺らぐことのない自信と同時に、「refuse to lose(敗れることを拒む)」を掲げる「強者」のメンタリティーがチーム全体に浸透した。

 

 両軍の顕著な違いが出るとすれば、おそらく今季終了後――。

 

 「勝つことが一番大事」と言い切る大谷にとって、混戦の中でプレーオフ進出を目指してもがくチームと、世界一奪還を至上命題とするチームの相違点は、おそらくユニホームの色の違いだけでは計れない。

 

(「メジャーリーグPRESS」四竈衛 = 文)

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◆ 走る大谷にとって朗報 MLBは野手の走塁妨害を厳しく取り締まる方針

奥田秀樹氏/情報:週刊ベースボールonline)

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 ドジャースの大谷翔平が3月6日のホワイトソックス戦で積極的な走塁を見せた。初回は一塁ベース上から、次打者の左犠飛で二塁を陥れた。2回も二死一、三塁で、初球にすかさず二盗、その間に三塁走者が生還し、足で得点を呼び込んだ。

 

 デーブ・ロバーツ監督は「翔平には走る能力がある。私は彼にアグレッシブにプレーするように伝えている」とご機嫌だった。野手専念の今季、大谷は足で魅せることに意欲的だ。その大谷にとって朗報なのは、今季は走塁妨害を審判が本来の野球規則どおりに厳しく取り締まるよう、MLB機構が指導していることだ。

 

 規則では、野手はボールを持っていないとき、あるいはボールを処理する行為をしていないときに、走者の走路を妨げてはならないことになっている。そもそもそういった行為に出れば、かつては走者に体当たりを食らわされたり、スパイクで足などを削られたりした。しかしながら2015年のポストシーズンでドジャースのチェイス・アトリーがメッツのルーベン・テハダ遊撃手をスライディングで骨折させたプレーを契機に、MLBでの危険なスライディングは激減した。

 

 それを良いことに、近年は野手が膝や足を使って巧妙にベースをブロックするようになっている。ブレーブスのオジー・アルビーズ、フィリーズのブライソン・スコットなどがそういうプレーをする。昨季パイレーツのベテラン外野手アンドルー・マカチェンは現地記者に「今のままだと、走者は野手をスパイクするしかない。ルールがあるのだから、ケガ人が出る前にきちんと取り締まるべき」と訴えていた。

 

 オフになり、MLB機構は24年からは厳しく取り締まると決定。先月、30球団の監督に通達した。ベースを巧みにブロックするのも野手の職人技と考えられてきたが、そういう考え方を一掃し、大目に見たりもしない。ベースを跨ぐのはいいし、前か後ろに立つのもいいが、走路を塞いではならない。

 

 微妙な点は、送球が妨害になりそうなところに来たり、あるいはショートバウンドで、膝をついて捕球したいときだ。妨害だと見なされないよう注意して動かないといけない。判定は審判に一任され、ビデオレビューの対象とはならない。

 

 タイガースのAJ.ヒンチ監督は「ゲームが変わったということ。現場のわれわれは変化に対応しないといけない」と話している。走塁妨害が宣告されれば走者はもちろんセーフ。一塁手が帰塁しようとした走者に妨害を働いた場合は走者は二塁に進む。走者が三塁ベースを回ったあと、三塁に戻ろうとして妨害されたときは、本塁生還が認められる。

 

 なぜMLBは今になって、走塁妨害を厳しく取り締まろうとするのか。23年、MLBはベースを大きくし、牽制球の機会を制限し、アグレッシブなベースランニングを奨励、スピードでプロ野球の娯楽性を高めたいと考えた。結果、昨季は盗塁を試みる回数が32.5%も増えたが、もっともっと増やしていきたいのである。

 

 大谷に限らず、走れる選手にとっては大歓迎。走塁でケガをするリスクも激減する。ヒンチ監督は「ピッチクロックと同じ、慣れてしまえば問題はない」と話している。

 

文=奥田秀樹

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◆ レイズ・上沢 米国の野球、文化に適応し翔平とシーズンで会いたい 生き残りへ「考えながら」奮闘中

柳原直之氏/情報:スポニチ)

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 今季からレイズとマイナー契約を結び、招待選手としてメジャーキャンプに参加する上沢直之投手(30)が米1年目の戦いを語る新連載コラム「Uwasawa’s Journey」がスタート。グラウンド内の出来事から初めての異国での生活まで、新鮮に感じたものをプライベート写真とともに、シーズン中毎月お届けします。(取材・構成、柳原 直之)

 

 オープン戦初登板は2月29日のブレーブス戦に3番手で投げ2回7失点、3月5日のレッドソックス戦は先発で2回1失点でした。3度目は10日にドミニカ共和国で再びレッドソックスに投げて1回2/3で5失点。悔しい結果でしたが、勉強にもなりました。僕が力んだところでこっちの投手のような球速は出ません。改めて力を入れないで、質の高いボールを投げた方がいいと感じています。7日のフィリーズ戦では視察に訪れた日本ハムの栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサーがレイズのユニホームを着用してベンチ入りしました。久しぶりにお会いできてうれしかったですし、野球の話もできていい時間でした。

 

 選手たちとは僕の英語がまだまだなので深い話はできませんが、満遍なく話せています。投手陣はピーター(フェアバンクス)と結構話しますし、バズからは東京五輪の米国代表で来日した時の話も聞きました。タジ(ブラッドリー)も凄くいいやつって感じですね。

 

 練習後もやることはたくさんあって、最近は銀行口座やクレジットカードを作って、今後は運転免許も取得しないといけません。ソーシャルセキュリティーナンバー(社会保障番号)を受け取りに行った時は、施設の火災報知機が鳴って、帰らされたことがありましたね。誤作動だったんですけど、キャンプ地の池にはワニがいますし、米国っていろいろあるなと思いました。

 

 ただ、基本的には家にいる時間が長いです。料理はテラ(寺嶋大賜通訳)がサラダを担当して、僕がステーキやパスタを作ったりという感じです。外食より自炊の方が家でゆっくりできるので好きです。他にはNetflixを見たり、家族とビデオ通話をして過ごして、リラックスしています。

 

 キャンプ中に翔平(大谷)が結婚を発表しましたね。びっくりしました。すぐに「おめでとう」とLINEを送って、「ありがとうございます」と返事が返ってきました。昨年12月には一平さん(水原通訳)とも会いましたが、1ミリも変わってなかったです。ちょっとシュッとしたかなくらい(笑い)。2人にはシーズンで会えればうれしいです。

 

 開幕までにしっかり米国の野球に適応できるように、結果も含めてどういうピッチングをしていったら、こっちで成績を残せるのかを考えながらやっています。チームの人から、コーチからアドバイスをもらっているので、しっかりできるよう、頑張ります。(レイズ投手)

 

 ≪オリオールズ戦先発で逆襲へ≫上沢が15日(日本時間16日午前3時5分)のオリオールズ戦に先発することが決まった。オープン戦3試合に登板して、0勝1敗、防御率20.65。前回10日のレッドソックス戦では4三振を奪いながらも、1回2/3を1安打4四球で5失点だった。登板後には「次に向け、もう一回やるしかない」と語っていただけに、何としても結果を出したい。

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◆ 大谷翔平の熱狂の陰でダルビッシュ有が韓国人ファンのカフェにサプライズ登場!1時間滞在で何を話した?

金明昱氏/情報:スポナビ)

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 日本のみならず、いま韓国でも大谷翔平の来韓ニュースが騒がしい。大谷の仁川空港到着後の様子がネットニュースの上位を独占するなか、その陰である日本人メジャーリーガーの行動が韓国で話題になっている。

 

 サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有だ。15日に自身のXを更新し、「ソウルに来たのでずっと応援してくださっているKwangjyaさんのカフェに行ってきました!アイスカフェラテが本当に美味しかったです!いつもありがとうございます」と投稿した。

 

 “Kwangjyaさんのカフェ”とは、店主のイ・グァンヒ氏が経営するソウル市内にあるお店。そこに15日に韓国に早朝に到着したダルビッシュが、お昼ごろにサプライズで店を訪れたというのだ。

 

ダルビッシュからグローブをプレゼントされた過去

 

「スポーツ韓国」によるとイ氏は10年前からダルビッシュ有の大ファンで、過去に2度、応援のためメジャーリーグを観戦。さらに「過去にはダルビッシュからグローブをプレゼントされたこともある。これは当時、ダルビッシュがグローブのサイズが合わず、使わないでおこうとしたところ、SNSを通してイ氏が直接、ダルビッシュにこのグローブをくださいと伝えた。すると本人から『あなたにプレゼントしますよ』とメッセージが届き、ユニフォームとグローブが送られてきたという。さらにはこの日、お店にも訪れ、彼に忘れられない思い出をプレゼントした」と伝えている。

 

 ダルビッシュの突然の訪問に驚いたイ氏は自身のXに日本語で「私の夢が叶いました!ダルビッシュ選手がカフェにいらっしゃってくださいました。まだ夢みたいです。どうもありがとうございます!!!」と書き込み、笑顔の2ショット写真も掲載した。

 

 

社交辞令のあいさつと思いきや…

 

 MBCの取材にイ氏はダルビッシュとのこんなエピソードを明かしていた。

 

「カフェをオープンしたまだ日が浅いので、お店の仕事に集中しなければならず、試合を見にいくためにはお店を休む必要があるので、『今回、ダルビッシュ有選手がソウルに来るので、もし大丈夫であれば一度、お店に招待したいです』と映像をネット上にアップしたんです。そしたら返事がその2日後に来たんです。『ソウルでお会いできればいいですね!』と。もちろん、ただの社交辞令的なあいさつかもしれないとも思ったのですが、普段から彼の言葉を聞いている私からすれば、そんな性格ではないような気もしていました。なので本当に来るかもしれないとも思っていました」

 

 すると本当にダルビッシュが来たことに、驚いたイ氏は「信じられない瞬間でした。笑顔でお店に入ってきて、わ、わ、わとなって心臓がドキドキして、言葉が出てこなかったです」と興奮気味に語っていた。

 

ダルビッシュにスライダーの投げ方を聞く

 注文したカフェラテを飲みながら、ダルビッシュが「1時間も滞在した」という事実にも驚かされるが、どんな会話をしたのだろうか。

 

「なぜ、ダルビッシュ選手のことをそんなに好きになったのかと通訳の方が聞いてきたんです。それで、投げるスライダーが本当にかっこよくて好きになったこと、彼の話す言葉や行動がかっこよくて好きになったと伝えました」(イ氏)

 

 社会人野球もしているというイ氏は「スライダーはどう投げたらいいのか教えてくださいと話したら、ボールのどこをどうつかむのかとか、感覚の話などについて聞きました(笑)。本当に夢のような時間でした」と笑っていた。

 

 こうした行動でまた多くの韓国の野球ファンを虜にしたダルビッシュ。大谷への注目度が高いのはもちろんだが、韓国にも熱狂的な“ダルビッシュファン”がいることも知っておいていいだろう。

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◆ 大谷翔平選手式の結婚発表は、アスリートのプライバシー報道の境界線を変えるか

徳力基彦氏/情報:ヤフーエキスパート)

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15日深夜に、大谷翔平選手が、インスタグラムに妻と一緒に写る写真を投稿したことが、15日の早朝からあっという間に日本中で大きなニュースになりました。

 

その後、二人は韓国の仁川空港に到着し、メディアやファンの前に始めて姿を見せて、さらに大きな話題を巻き起こすことになります。

 

大谷翔平選手はドジャーズに移籍したばかりということもあり、昨年にも増して注目が集まる年になるのは間違いないのですが、今回の一連の結婚報道をめぐる大谷翔平選手の選択は、アスリートのプライバシー報道の境界線も大きく変える可能性があると感じます。

 

常に情報開示の主導権を握る大谷翔平選手

 

大谷翔平選手が結婚を発表したのは2月29日のことでしたが、インスタグラムで相手が日本人女性であることだけを発表し、翌日の報道陣の取材に対してもあまり具体的なことを明らかにしなかったことが記憶に新しい方も多いでしょう。

 

その結果、一部メディアの間でスクープ合戦が展開されている状況で、「大谷の妻をテレビに出せたら金一封を出す」という手法に出たテレビ局まであるという報道が、ネット上でテレビ局に対する批判を集める展開になっていました。

 

そうした中、大谷翔平選手が、自ら二人の写真を公開するという行動に出たことは、多くのメディアにとっても驚きの出来事だったようです。

 

ただ、実際には米国のスポーツ界では、選手が妻や子どもと公の場に出る機会が多いことが一般的なため、大谷翔平選手もずっと隠しておくつもりはなかったと考えられます。

 

今回の大谷翔平選手の写真公開後には、ドジャース側も写真をSNSに投稿していますし、米国メディアの取材に対しドジャース球団側が大谷翔平選手の妻が田中真美子さんであることを認めており、数々の米国メディアが報道を行っています。

 

当然、ドジャース球団側が大谷翔平選手の同意なく開示するわけはありませんから、このタイミングでの公開が、大谷翔平選手の予定通りの公開ということになるのでしょう。

 

そうなると、結婚発表のタイミングでの情報開示の少なさと、今回の大谷翔平選手自身による写真公開は、「情報は適切なタイミングでこちらから出すから、不必要な家族への取材はしないように」というメディアに対する明確なメッセージと受け止めることができます。

 

1月にはメディアの報道に警告を投稿

 

実はこのメッセージには、既に1月から伏線があります。

 

1月31日に大谷翔平選手が、Instagramアカウントで週刊誌報道のキャプチャを掲載して「事実とは異なる報道が多数ありますので皆さまご注意ください」と警告する出来事があったのです。

 

これは、大谷翔平選手の通訳の水原夫妻についての報道に対して発された警告でしたが、この1ヶ月後に自身の結婚発表をされることを考えると、こうした日本の一部メディアの報道姿勢に対して、大谷翔平選手が強く危機意識を感じていたことは容易に想像できます。

 

そこで、あえて結婚発表のタイミングでは一切詳細な情報は開示せず、妻を連れ添っての韓国遠征のタイミングで、写真を公開するという選択をされたと考えられるのです。

 

大谷翔平選手としては、「妻のことを隠すつもりはないが、自分の本業である野球に関係しないプライベートな情報を自ら喋るつもりはない。」ということを明確に態度で示されたことになります。

 

当然、この姿勢の裏側には、「プライバシーに配慮しない報道や、虚偽の報道を行うメディアがいれば、そういうメディアとして対応しますよ。」というメッセージも暗に含まれていることになります。

 

大谷翔平選手の意思に従う日本メディア

こうした大谷翔平選手の家族のプライバシーを守る姿勢は、現時点で日本のメディアに対してはビックリするほど大きな効果を発揮しているのが現状です。

 

象徴的なのは、15日の大手メディアの報道は、ほとんどが大谷翔平選手の「妻」という表現に統一され、実名での報道がほとんど無かった点です。

 

実際には、田中真美子さんは日本代表候補にも選出されたことのある女子バスケの選手ですので、見る人が見れば当然誰か分かります。

 

実際、15日朝の段階でも早速女子バスケ代表の馬瓜エブリンさんがお祝いのコメントを投稿してメディアでも話題になっていました。

 

しかし、ほとんどのメディアは、15日の段階では大谷翔平選手の結婚発表の際の意思を受ける形で実名報道をしない選択をしたようです。

 

午後になり、CNNなど米国メディアが田中真美子さんの実名報道をするようになって、日本のメディアにも実名報道が増えていきますが、そのほとんどはCNNなどの米国メディアを引用する形になっているのも印象的です。

 

もちろん、正式報道前から田中真美子さんの実名報道に踏み切っているメディアは存在しましたが、そうしたメディアは大体スポーツ報道を行っていない週刊誌やネットメディアが中心です。

 

大手メディアからすると、万一大谷翔平選手の意に反する報道を行ってしまって、肝心のスポーツ報道に支障が出ては元も子もないですから、揃ってリスク回避をしているという面は間違いなくあるでしょう。

 

他の選手にも大谷翔平選手と同様の対応が求められる

 

こうなると、当然今後同様に家族に関しての報道を控えてほしいアスリートが同様のリクエストをした場合、日本のメディアは大谷翔平選手の際と同様の扱いをすることが求められることになります。

 

プライバシーの境界を超えた報道に悩んでいた日本のアスリートにとっては、非常に朗報と言えます。

 

特にアスリートのプライバシーをめぐる報道においては、昨年、羽生結弦選手が「誹謗中傷やストーカー行為、許可のない取材や報道がなされています」という告白とともに離婚報告をされるという非常に残念な出来事があったばかりです。

 

参考:羽生結弦さんの離婚報告で考えるべき、過剰報道と誹謗中傷の「負のスパイラル」

 

こうした残念な出来事が起こらないためにも、メディアには節度ある報道や取材の姿勢が求められるのは間違いありません。

 

そもそも、明確な公人である国会議員や、プライベートも切り売りしている芸能人と違い、アスリートはアスリートとしての活動が報道対象なのであって、アスリートのプライベートは本人の意思に反して勝手に報道して良いものではないのではないかと言う議論も高まっています。

 

参考:恩師・友人の取材は?メディアによる「アスリートのプライバシー」報道を3人の専門家が議論

 

誰もがスマホでアスリートのプライベートを隠し撮りできてしまい、SNSで広く拡散できてしまう時代だからこそ、逆に報道の最前線にいるメディアこそ、アスリートのプライバシーを守った報道が求められている時代ということが言えるかもしれません。

 

アスリートのプライバシー報道の境界線が変わるか

今回の大谷翔平選手への結婚発表の姿勢は、そんな今の時代のメディアに対する明確な問題提起であり、大谷翔平選手ならではのアスリートのプライバシー報道の境界線の引き直しと考えるべきだと思います。

 

おそらく、このプライバシー報道の境界線はメディアにとって更に厳しくなることはあっても、ゆるくなることはないはずです。

 

当然、今後はアスリートの意思を無視して、プライバシーの境界を踏み越えた報道をするメディアに対しては、ファンの批判が殺到する可能性も高くなっていると言えます。

 

なんと言っても、大谷翔平選手がこのタイミングで結婚発表をし、写真を自ら公開したのは、ドジャースでの1年目のシーズンに全力で集中するためでもあります。

 

特に大手メディアの皆さまには、大谷翔平選手の結婚報道のスクープ合戦で大騒ぎするのはこれで終わりにしていただき、是非今シーズンの大谷翔平選手の野球での活躍の報道に注力していただきたいと思います。

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 ■ NOTE

 

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