2024年3月11日

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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◯ 大谷が10日(日本時間11日)、グレンデールで行われたダイヤモンドバックス戦に「2番・DH」で出場。移籍後最多となる4打席に立ち、6回の第4打席で2試合連続安打とする右翼線適時二塁打を放った。この後、大谷は代走を送られ、3打数1安打、1打点、1四球、打率.533で途中交代した。


先頭のムーキー・ベッツ内野手が左前打で出塁し、無死一塁で迎えた初回の第1打席は昨季メジャーデビューを飾った25歳右腕、ブランドン・ファート投手との対戦。初球は内角速球に中途半端なスイングで主審から空振りを宣告されると、2球目はチェンジアップにタイミングが合わずに空振り。3球目はボール球と思ったのか、外角高めのチェンジアップを見逃して3球三振に終わった。

打線の猛攻で初回に再び回ってきた第2打席はメジャー経験のない右腕ベイカーとの対戦。2死一、三塁から相手が捕逸してさらに1点を追加すると、その後は四球を選んで歩いた。

7-0の大量リードで迎えた4回の第3打席は左腕カスティーヨとの対戦。カウント1-1から内角高めの速球に詰まらされ、一ゴロに打ち取られた。

9-1で迎えた6回無死一塁の第4打席は、移籍後最多となる打席。左腕ネルソンの初球84マイル(約135キロ)スライダーを捉えると、86マイル(約138キロ)ではじき返された打球は右翼線を転がり、一塁走者を迎え入れる適時二塁打となった。二塁に到達すると、代走を送られてベンチへ退き、イニング終了後にフリーマンとともにクラブハウスへ引き揚げた。

◯ デーブ・ロバーツ監督は、大谷の今後のオープン戦出場試合数について「彼は、残り3試合か4試合でプレーすることになっていると思う」と明言。そのうえで「今日と水曜日(13日=日本時間14日)にプレーする。明日と火曜日は分からない」と話した。また「ショウヘイとフレディが安打を打っているところ見ることができて、良かったよ。フレディは本塁打も打ったからね。全体的に本当にいい日だった」と声を弾ませた。

 

◯ 大谷が10日、ダイヤモンドバックス戦の2回表終了後、イニング間に試合を止めて行われた心温まるイベントに参加。地元アリゾナ州のシティー・オブ・ホープ病院が、アリゾナ州の病院でステージ4の前立腺がんを克服したジョー・カールソンさんを表彰。カールソンさんは本塁付近で家族やケアチームとともに表彰された後、打席に立ってエアスイングでホームランを放った。ホームランを放った後、一塁線側に並んだダイヤモンドバックスナインと笑顔でハイタッチすると、そのままダイヤモンドを一周。今度は三塁線側に並んだドジャースナインともタッチを交わし、三塁ベースを越えたところで大谷も満面の笑みでカールソンさんとタッチをかわした。

 

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 ■ ロサンゼルス・ドジャース情報

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◯ ドジャースがオープン戦から快進撃を続けている。10日(日本時間11日)のダイヤモンドバックス戦も12―1で大勝。大谷も6回に右翼線に適時二塁打を放つなど、オープン戦打率・533と打線をけん引している。チームはこれで3連勝。12勝3敗の勝率・800で、アリゾナ州でキャンプを行う「カクタス(サボテンの意)・リーグ」の15球団で堂々の首位に立っている。日本選手所属のチームは鈴木、今永のいるカブスが9勝7敗、ダルビッシュ、松井のいるパドレスが7勝9敗となっている。意外な?奮闘を見せているのが昨季まで大谷が所属したエンゼルスだ。11勝6敗はカクタス・リーグで3位につけている。フロリダ州の「グレープフルーツ・リーグ」ではオリオールズが14勝2敗、勝率・875で首位。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 大谷翔平、MVPトリオでの2番打者起用が生む好循環 勝負回避を避け、走塁でも生かせる

福島良一氏/情報:日刊スポーツ)

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 ドジャース大谷翔平投手が、オープン戦で2番打者として先発しています。3月20日に行われる、メジャー史上初の韓国開幕戦(パドレス戦)が近づく中、これには正直、驚いています。

 なぜなら、昨年ドジャースはムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンともにMVP級の活躍を見せて、球史に残る最強の1、2番コンビを形成。たとえ、昨年ア・リーグMVPに輝いた大谷が加入しても、1番ベッツ、2番フリーマンの打順を崩さないと思っていたからです。

 実際、2月3日のファン感謝デーでデーブ・ロバーツ監督も「3番大谷」の構想を明らかにしていました。ところが、オープン戦を前にフリーマンが「ドク(ロバーツ監督)と時間をかけて話し合った」とコメント。「ドクの考えをいろいろ聞いて、僕もそれに同感だ」と話しました。その時に「もしかしたら」と思いました。

 いざ、ふたを開けて見ると、2月27日のオープン戦で大谷が2番DHで出場。それ以来、ずっと1番ベッツ、2番大谷、3番フリーマンの打順が続いています。ロバーツ監督は「ショウヘイをフレディの前に打たせることで(相手バッテリーが大谷との勝負を避けることから)守ってくれる」と説明。確かにエンゼルス時代の大谷は勝負を避けられることが非常に多く、ここ3年間メジャー最多の合計55個も敬遠四球で歩かされました。

 また、大谷が出塁しても「フレディの前で足の速さを生かすことができる。一塁から盗塁する可能性があるだけでも得点しやすい状況を生み出せると思う」と戦略を明かしました。

 2番起用について、ロバーツ監督の説明も含めて、いくつか理由があります。まずは相手投手が大谷を歩かせないためにストライクゾーンで勝負することです。そうなると相手投手は変化球より、むしろ速球主体のピッチングになります。昨年エンゼルスで大谷は速球に対し、驚異の打率3割7分4厘を残しました。

 それとフリーマンはホームランより二塁打が多い打者で、昨年メジャー最多と同時に球団新記録の59二塁打をマーク。大谷が一塁にいてフリーマンが二塁打を打てば、俊足を飛ばし一気にホームインできます。また、3月6日のオープン戦で大谷が初盗塁を決めた時、フリーマンは「彼にはいつ盗塁してもいいと言った。彼が盗塁してくれれば、私は得点圏で打席に入れる。彼が100盗塁することを願う」と冗談交じりに言いました。昨年のフリーマンは、得点圏打率3割7分を残したクラッチヒッターでもあるからです。

 さらに特筆すべきは、大谷のメジャー6年間の成績を見ると、3番の通算OPS・856に比べて、2番の通算OPS1・013の方が、圧倒的に高い数字を残しています。ロバーツ監督は「これで決めたわけではない。ただし、動かすにしてもすぐにはやらない。1、2週間やってうまくいかなくても変えない」と明言。だから、通常オープン戦は主力選手を交互に休ませながら行われますが、大谷が出場する試合はすべてベッツとフリーマンも先発出場。ロバーツ監督が毎試合MVPトリオの打順を確かめているのは明白であり、今のところ十分に機能していると言えます。

 今シーズン大谷が2番に定着すれば打席数も増え、それだけ多くのホームランや盗塁なども見込めます。史上最強MVPトリオの中で「最強の2番打者」に期待したいと思います。

 【大リーグ研究家・福島良一】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「福島良一の大リーグIt's showtime!」)

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◆ 「30本塁打に終わったら…ファンは騒ぐ?」ドジャース番記者が語った大谷翔平に求める“今季成績”「これだけの大金が支払われたのだから」

杉浦大介氏/情報:NumberWEB)

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 プロスポーツ史上最高額の超大型契約でドジャース入りした大谷翔平。今季は故障明けで“二刀流”は封印し、打者に専念する。それでも昨季本塁打王への期待は高まるばかりだ。大きな重圧の中で果たしてその価値を証明できるのか。
(初出:発売中のNumber1092号[キャンプレポート]大谷翔平「7億ドルプレーヤーの宿命とは」より)

大谷翔平が今季、目標にすべき成績は?
「翔平が打撃に集中することが成績にどう関係するかはわからないが、いい影響をもたらすことは間違いないと思う。体調面では快適に感じているに違いない。ビッグシーズンが待ち受けていると信じられるよ」

 ロサンゼルス・ドジャースのキャンプ地でデーブ・ロバーツ監督が残したそんな言葉を聴き、2024年シーズンが余計に楽しみになったファンは多いのではないか。

 今オフ、ドジャースと「10年7億ドル」という途方もない契約を結んだ大谷翔平は昨年9月、右肘の手術を受けたため、少なくとも今季中は投手としての出場は叶わない。DH専任で打撃に集中できるうえに、ドジャースではムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンといったMVP経験者をはじめとする多くの“プロテクション”に恵まれる。エンゼルス時代と比べて勝負を避けられるケースも激減し、自分の打撃ができるようになるだろう。そういった背景から、今季はこれまで以上の出場試合数、打撃成績が期待できるという見方が一般的な認識になっている印象がある。

 そこで気になるのは、今季の大谷はどの程度の成績を目標とすべきなのかという点だ。本人に目標を問えば「世界一」という答えが返ってくるはずだが、史上初の7億ドルプレーヤーには一定の個人的な貢献が求められる。昨季、打率.304、44本塁打、95打点、OPS1.066といった見事な打撃成績を残した29歳が今季、指標とすべき数字はどの程度なのか。逆に言えば、今オフの補強策の目玉となった背番号17がドジャースのファン、関係者から求められているのはどういった成績なのか。

「これだけの大金が支払われたわけだから、少なくとも40本塁打を打たないと周囲は納得しないかもしれない。まずは40本塁打、100打点、20~30盗塁といったあたりが基準になるとは思う。打率.280、30本塁打に終わったら、『いったいどうしたんだ? 』とファンは騒ぐんじゃないかな。メジャーのほとんどの選手たちはその成績で満足するだろうけれど、7億ドルを受け取るメジャーのベストプレーヤーというのはそういうものだ。翔平自身も、周囲の人間たちもそれは理解していると思う」

 

ロサンゼルスの記者が真っ先にあげた数字は…


「MLB.com」のドジャース番記者、フアン・トリビオ記者に“大谷が目標にすべき成績”を問うと、そういった明確な答えが返ってきた。

 新しいリーグに移り、しかも故障明けの選手にいきなり40本塁打、100打点を求めるのは酷なようにも思えるが、期待感の大きさは史上最高給プレーヤーなら当然。他のロサンゼルスメディアに意見を求めても、やはり“40本塁打”を真っ先に挙げる記者が多かった。

「もしも健康なら、ほとんどのゲームでプレーするのではないか。だとすれば、40本塁打が期待されるだろう。打率は昨季よりも少し落ちたとしても、.280~.285、40本塁打前後といった成績をドジャースは想定していると思う」(ロサンゼルス・タイムズ紙のジャック・ハリス記者)

「大谷が常に40本塁打以上を打つ打者として7億ドルもの総年俸が払われていることは誰もが理解している。'24年も150試合近くをプレーし、40本塁打が打てれば素晴らしいだろうと思う」(FOXスポーツのローワン・カブナー記者)

「ドジャースのプロテクションは強力だから、大谷は打率3割近く、本塁打は40本以上、打点は90以上はいくと思われているのではないか。それらに到達すればチームの上層部も大喜びに違いない」(オレンジ・カウンティ・レジスター紙のビル・プランケット記者)

昨季の本塁打王としてのノルマ


 スーパースター軍団のドジャースに加入すれば、求められる基準は高くなる。昨季、ベッツは打率.307、39本塁打、107打点、フリーマンは同.331、29本塁打、102打点。大谷の“前任”のDHだったJ・D・マルチネスにしても113試合の出場で打率.271、33本塁打、103打点と優れた成績を残した。

 ベッツ(契約は12年3億6500万ドル)、フリーマン(同6年1億6200万ドル)の2人を合わせても到底及ばないほどの総年俸を支払われる大谷にも、同等のインパクトが求められるのは自然の流れ。大谷には“二刀流”の価値が加味されてこれだけの値段がついたのであり、投手として登板できない今季はそこまで厳しくは見られないだろうが、それでも昨季の本塁打王に40本がノルマとして課されるのは理解できる。

(「NumberPREMIER Ex」杉浦大介 = 文)

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◆ 大谷翔平がメジャーの先輩から学ぶべき“妻の隠し方” 松井秀喜は番記者と良好な関係を構築、野茂英雄は「妻を取材したら選手を辞める」

(情報:NEWSポストセブン)

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「絶対に、公の場には出さないから」。かつて、大谷翔平(29才)と同じくメジャーリーグの舞台で活躍した松井秀喜(49才)は、2008年に結婚した際、8才年下の妻にそう誓ったという。

「奥さんがスポーツ用品メーカーに勤めていたのが縁で松井さんと知り合い、米挑戦6年目にゴールインしました。ニューヨークでの結婚式は身内のみを呼んだ極秘の式で、記者会見では“25才の元会社員の一般女性”と説明。松井さんと松井さんの兄が描いた似顔絵だけを公開し、顔写真はもちろん名前すら明らかにしませんでした。

 松井さんは引退後、ニューヨーク・ヤンキースのアドバイザーを務めながら、野球中継の解説などにも時折登場していますが、引退後に誕生した2人の子供たちを含め、家族を公の場に出すことはなく、奥さんとの約束を貫いています」(メジャー関係者)

 大谷は、結婚を発表した際のSNSでお相手について、《日本人女性》と綴った。翌日の囲み会見でも、「いたって普通の人」と話すばかりで、妻の素性は伏せようとする姿勢がにじみ出ていた。そうした意味では、松井の“結婚の約束”は、大谷にとってお手本になるかもしれない。

「松井さんは、決して奥さんに“隠遁生活”を強いていたわけではありませんでした。大規模なパーティーには奥さんを連れ立っていくことはありませんでしたが、仲のいいチームメートとはお互いに家族ぐるみでディナーに招き合っていましたし、番記者を自宅に招待したこともありました。

 当然、記者には奥さんの顔も名前も知られることになるわけですが、松井さんの意向が尊重されたのは、松井さん自身が取材には積極的に応じていたから。担当記者たちは、本人が何か話してくれればネタに困ることはありませんから、ウィンウィンの関係だったんです」(前出・メジャー関係者)

 松井に比べると、大谷は記者対応にあまり積極的ではない。エンゼルス時代には、囲み取材は投手として先発した試合後のみ。だが、メジャー屈指の人気球団であるドジャースに移籍してからは、プライバシーを重視し野球に集中するスタイルから、「球団の顔」として積極的にメディア対応するスタイルへの変革を余儀なくされる。大谷にとって、担当記者に妻を紹介する“松井流”は、選択肢のひとつかもしれない。

 

 一方、かつてドジャースに所属しながら、極度のメディア嫌いとして知られた平成大リーガーもいた。日本人の米球界挑戦のパイオニアで、独特な「トルネード投法」を武器に活躍した野茂英雄(55才)だ。

「野茂さんは1995年にドジャースに入団していますが、結婚はその4年前のことでした。その年にメジャーリーグの新人王を獲得した際には、表彰式に奥さんを連れて出席するなど、松井さんほど極端な秘密主義を取っていたわけではありませんでした」(スポーツ紙記者)

 それでも、大リーグ入りを巡ってメディアから猛バッシングを受けた経験があった野茂は、意図せぬ取材などへの警戒心は常に持っていたという。

「メジャーでオールスターゲームに出場した際、野茂さんの奥さんが子供を連れて観戦していたんですが、野茂さんは記者たちに“もし妻を取材しようとしたら、試合に出ずに帰る。野球選手もやめる”と宣言したんです。まさかの選手生命を懸けた“取材NG”宣告に、記者たちは恐れおののきました。もちろん、どの社も奥さんに声はかけられませんでしたよ」(前出・スポーツ紙記者)

 大谷が「先輩メジャーリーガー」から学べるのは、グラウンドの中に限ったことではないようだ。

※女性セブン2024年3月21日号

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 ■ NOTE