2024年3月4日

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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◯ デーブ・ロバーツ監督が大谷の小さな“不安”を打ち消した。大谷は前日の練習で右手小指にはテーピングのようなものを巻き、気にするしぐさを見せていた。さらに球団関係者によると打撃練習は行わなかったことから、心配の声が上がっていた。「ショーヘイは数日前(今月1日、日本時間2日)の試合で二塁にスライディングした時(に痛めた)と聞いている。何か制限があるとは聞いていない」と断言。ロッキーズ戦の出場に向け「影響があるとは思わない」と言い切った。大谷はこの日、クラブハウスに到着した際にいは指には何も巻かず、気にする素振りもなかった。

 

 

◯ 大谷が3日(日本時間4日)、グレンデールで行われたロッキーズとのオープン戦に「2番・指名打者」で先発出場。3打数3安打2打点の活躍で、2月27日の移籍後初実戦から7打席連続出塁となった。

 

初回、相手先発の左腕、オースティン・ゴンバーと対戦。先頭のベッツが中前打で出塁すると、大谷が緩いカーブを捉えて右前打で続いた。続くフリーマンが適時打を放つなど、ドジャース打線が繋がって3得点を奪った。

 

2回1死二塁で迎えた第2打席では、中堅フェンスに直撃する適時三塁打。強烈な当たりに、大谷もゆっくりと歩き出していたが、打球がフェンスに直撃すると快足を飛ばして三塁に到達した。打球速度は117マイル(約188.3キロ)、飛距離は424.5フィート(約129.4メートル)と本塁打目前の大飛球だった。

 

3回1死一、二塁の第3打席では、3番手のノア・デービスと対戦。右前適時打を放ち、パヘスが生還してチーム6点目を奪った。ここでバルガスが代走として送られてお役御免。ここまで打率.714、OPS2.207と絶好調だ。

 

 

◯ ドジャースはこの日、1番から「ベッタニマン」ことベッツ、大谷、フリーマンのMVP受賞歴のあるトリオが並ぶなど、ほぼベストメンバーでスタメンを組んだ。初回に最強トリオの3連打などでいきなり3点を奪うと、2回も2点、3、4回も1点ずつを追加してロッキーズに7―4で快勝。

 

◯ 試合後、ロバーツ監督は「翔平は今、ロックド・イン(何が来ても打てる)の状態。いろいろな球種、コース、全ての球を打っている。良い打撃をしている。翔平にとって良い日になった」と言い、「トップ3(ベッツ、大谷、フリーマン)を見ると、明らかに容赦ないです。たった1つのスイングで、彼らは相手チームにダメージを与える可能性がある。彼らが今日私たちに活気を与えている様子は明らかでした」

 

 

◯ 先発した左腕オースティン・ゴンバー投手(30)は初回に右前打、2回に中堅フェンス直撃の適時三塁打を打たれた。公式戦では2度対戦。2021年は3打数1安打2打点で141メートルの特大弾を浴び、22年は3打数2安打1打点で三塁打を打たれている。降板後、ドジャーブルーの大谷の印象を聞いた。

 

 

――ドジャース打線はA級ラインアップだ

「元々、素晴らしいラインアップにショウヘイがミックスされたけど、これまでもドジャースと対戦する時はシャープでないとやられてしまうのはわかっていた。今季2度目の登板でそこまでシャープではなかった」

 

――大谷とはこれまでも対戦しているが、今日はどうだった

「彼は本当にアンビリーバブル。これまでの対戦でもずっと打たれていて、彼をアウトにできる方程式を知っていると言ったら全くの嘘になる。多くの投手が彼との対戦に手こずってきている。でも彼が加わったからってドジャースに対するチャレンジは変わらない。すごく良いラインアップにさらに強力な攻撃力が加わって、自分は負けないように競うのみ」

 

――大谷をアウトにするのが難しい理由は

「彼は打席を内外上下どこでもカバーできるエリート。管理能力が高い。良い打者はストライクゾーンからあまり外させてくれない。あの面々(ベッツ、大谷、フリーマン)は、間違えたら間違いなく見逃さない。特に2打席目は、自分のミスだと思う。第1打席は悪くなくて、当たりはそこまで強くなかった」

 

――打たれたボールは

「第1打席は、外角低めのカーブボールで、自分ではそこそこ良い球だと思ったが、大谷は大きいのに、素早いから低めでもすぐに対応して間に合わせてきた。第2打席はファストボールを内角に投げようとしたんだけど、そこまで攻めきれず、大谷にうまく当てられた。彼のような男には同じ球は投げられないし、組み合わせも常に変えていき、ギリギリを狙わないと打たれてしまう」

 

――ドジャーブルーで雰囲気は違った

「ユニホームが違うだけで変わらなかったよ(笑い)。でも、人々は興奮しているし、大谷は野球にとって良く、大きな影響力があるから、今年もっと彼を見られるのを楽しみにしている」

 

――大谷が2番を打っていることについて

「あのトップ3は本当に良い打者らだよね。ムーキーとフレディはここ数年でだいぶ慣れてきたし、ショウヘイができることは誰もが知るところ。最初のイニングは難しくなる。出ていって最初からいいピッチングを見せなければトラブルに陥る。自分にとっては初回が一番難しく、終わってようやく落ち着く感じで、多くのピッチャーがそうだと思うけど、ドジャースとの対戦は慣れている時間はなく、1球目から最高の球を準備していないといけない。シーズン中、できるだけそれができるようにしたいけど、彼との対戦はとても楽しみ」

 

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 ■ 球界情報

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◯ MLBオープン戦 パドレス12-4マリナーズ(日本時間4日、ピオリアスタジアム)

オープン戦2度目の登板となったパドレスのダルビッシュ有投手が日本時間4日、マリナーズ戦に登板。4回途中2失点、打者12人から6個の三振を奪う好投を見せた。相手ベンチにはマリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチローさんの姿。「試合前にごあいさつできなくて、試合中、1回の時、チラッと目に入った」と話す右腕は、熱い視線を送られる中で、いきなり3者連続三振。「準備の段階からすごく集中できているので、特にあたふたすることなく、集中して打者に向かっていけた」と圧巻の立ち上がりを振り返り返えった。

 

その後も最速96マイル(約153キロ)に、手応えを口にしたキレのあるスイーパーなどで打者を手玉に取り、打者12人から6奪三振。4回途中で無四球、2失点でオープン戦2度目の登板を終えた。ダルビッシュは、「降板するときベンチの方を見てたら、(イチローさんが)こっちの方を見てくださって、手をたたいて、“ナイスピッチング”と言っていただいて、すごくうれしかったです」と笑顔で語った。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 大谷翔平の記念すべきドジャース初本塁打の撮影ミッション 試行錯誤し、こだわったユニホーム姿

菅敏氏/情報:日刊スポーツ)

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 新天地ドジャースでますます目が離せない大谷翔平。彼の「魅せる」特別な瞬間や表情を、カンビンことニッカンスポーツ・カメラマン菅敏(すが・さとし)が選りすぐりの写真とともにその舞台裏を語る。

 

 ◇   ◇   ◇

 

 大谷翔平さんの撮影では、毎度驚かされる事ばかり起こります。何年現場にいても、一挙手一投足に注目し、神経を研ぎ澄ますので、毎回心臓バクバクです。今年は新天地のドジャースです。初めて尽くしの初出場まで私の撮影シミュレーションは続きます。今回の私のミッションは、「初安打、もしくは本塁打の時に、ドジャースのユニホーム姿がよく写るように撮影すること」です。

 

 【写真上段】19日、初のライブBP時にセンターからの位置で撮影。ここからだとバットを振り切った時にあまり胸元が見えません。

 

 【写真中段】25日、ライトスタンドややセンターよりから撮影。これなら胸元がよく見えるかも。本番はドジャースの文字が入ったユニホームです。

 

 【写真下段】そして迎えた26日、移籍後初めてホワイトソックスとのオープン戦に出場しました。私が選んだポジションはライトとセンターの間の右中間スタンド。1打席目は見逃しの三振、2打席目は二ゴロ併殺打。第3打席、ファインダーから表情を見る限りレフトフライかなぁと思う当たり。するとファンからの大歓声です。大谷さんはゆっくりとダイヤモンドを回ります。一瞬、ユニホームがはっきり見えたような気がしましたが、顔の方向はもちろん打球が飛ぶレフト方向を向いています。目の前の出来事にドキドキしながらシャッターを切ります。ベンチの選手たちに迎えられた後、カメラのモニターで確認しました。振り切った瞬間、しっかりとユニホームの文字や大谷さんの顔も見えます。ほっと一安心。

 

 打った打球の方向は私のポジションとは正反対のレフト…。もし、私の予想が当たっていれば顔もこちらを向いていたはずでした。こちらの思惑とは裏腹でしたが、大谷さんの度肝を抜くパフォーマンスを撮れて感激です。【カメラマン・菅敏】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「カンビンのWEEKLY SHO!Time!!」

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◆ ミゲル・ロハスはホームシックならぬ〝シューズシック〟 ドジャース移籍で180足から厳選26足をロスに

青池奈津子氏/情報:東スポ)

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【元局アナ青池奈津子のメジャー通信】「どうしてバケットハットをかぶっているの?」「ああ、僕はどうやら間違ったスポーツをずっとしてきたのかもしれない」

 

 忘れもしない。ミゲル・ロハス(以下、ミギー)と昨年初めて交わした会話だ。青地に白でドジャースのロゴ「LA」が入ったバケットハットに蛍光グリーンのシューズを履き、グラウンドの片隅にいてもやたらと目立ちながらリズム良くゴロ捕球の練習をしていたミギー。そもそも各球団公式のバケットハットがあることをこの時初めて知ったのだが、何事にもしっかり理由を持つミギーは柔らかい物腰でも、こちらの目をじっと見据えて意味ありげに続けた。

 

「野球帽は硬いから嫌いなんだよ」

 

 その時の真顔を思い出すと、今でも笑えてしまう。本人もすぐに笑ったが、実際に幼いころから野球帽が苦手で「試合中の9イニングで十分!」と打撃練習でも違う帽子をかぶるか、かぶらないことも多い。かぶっても帽子のつばを後ろ向きにしたりするのだという。結構本気で髪形が崩れることが嫌らしい。

 

「良い格好をしていると、良いプレーができる。僕はそれを信じているんだ」

 

 だからこの日の練習中のサングラスとグラブにも、靴とおそろいの蛍光色を入れていた。

 

「スタイルの基本は靴。僕は(ナイキの)ジョーダン(シリーズ)に目がないんだ。スパイクはジョーダンをカスタマイズしたものを履いている。少し重いから本来は野球に向かないのかもしれないけど、僕にとってはしっくりくる。打撃練習中もジョーダン」

 

 冒頭の「間違ったスポーツ」と言ったゆえんはここにあった。野球大国ベネズエラ出身ながら、バスケットボール選手になることを夢見て育ったミギー。大リーガーになって、金銭的に少し余裕が出てきたら自分へのご褒美はナイキのジョーダンシリーズ、レトロバージョンのコレクションを増やしてきた。

 

「何でもかんでも買うわけじゃないよ。あくまでも自分が履きたいと思うフィーリングが大切。ちゃんと履いてあげることもね」

 

 最近では「友人らは僕のそういうスタイルを受け入れてくれているから」と革靴を買うのもやめ、結婚式もジョーダンで出席するそう。昨春の時点で「180足ほど」と言っていたので意外にも多くはないと思ったが、それでも引っ越しとなると話は別だ。

 

 ミギーは専用のクリアケースに入れた壁一面のシューズコレクションの写真を見せてくれながら「少し前に新しい家に引っ越したんだけど、心配だったから靴はUホール(レンタルトラック)を借りて全部自分で運んだんだ。大変だった!」と熱弁を振るった。

 

 さらに大変だったのはドジャースにトレードされた時で「ロスに靴を全部持ってくるわけにいかなかったから、すごくすごく厳選して26足。さすがにケースごとは持って来られなかった」。ホームシックならぬ“シューズシック”になることもあるのだそうだ。

 

 今では「スタジアム・カスタム・キックス」というカスタムシューズメーカーとタッグを組み「ミギーズ・ロッカー」で自分のデザインシューズも展開しているミギー。パッと目を引く明るいシューズが多いので、そんな彼の野球ファッションもぜひ楽しんでほしい。 

 

 ☆ミゲル・ロハス 1989年2月24日生まれ、ベネズエラ出身。2012年11月にドジャースと契約し、14年6月のロッキーズ戦でメジャーデビュー。同年オフにマーリンズにトレード移籍し、23年に再びトレードでドジャースに加入した。遊撃を中心に堅実な守備を誇り、140試合に出場した22年はリーグ最高の守備率9割8分7厘をマークした。183センチ、85キロ。

 

青池 奈津子

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 ■ NOTE