2024年2月21日
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■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)
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◯ この日、ドジャースのキャンプは休日。大谷も完全休養に充てたと思われる。情報は無かった。
◯ 20日(日本時間21日)、デーブ・ロバーツ監督が取材に応じ、大谷の調整について言及。「彼にはいつも驚かされるよ。彼は打席に立っているし、健康だと彼自身が言っていて、トレーニングスタッフも(大谷は)健康だと言っている」と万全を強調。一方で「彼は現在も(万全な)プロセスを踏んでいくことを望んでいる。ショウヘイと話をして、彼は50打席は欲しいと思っている。50打席あればシーズンに向けて準備は整うだろうと、彼は感じている」と慎重を期す。
大谷とは前日19日(同20日)に話し合ったという。この50打席はオープン戦だけでなく、ライブBP、シミュレーションゲームなど実戦形式の練習も含む。「アドレナリンがより多く出るという点で、(開幕へ向けての調整のために)むしろオープン戦に出場したいと思う選手もいる。私はショウヘイについて現在も学んでいるところ」と具体的な調整法は検討中。「(調整として必要な)フィニッシュラインの形がどういったものかを理解しているし、我々がそこにどう達していくかが、彼にとって重要なこと」とした。
◯ ドジャースのロバーツ監督とゴームズGMは20日(日本時間21日)、アリゾナ州でキャンプを行う15チームの監督とGMが集まって取材に応じるアリゾナ州グレンデールで行われた「メディアデー」のイベントに参加し、約30人の日米報道陣に囲まれた。ゴームズGMは右肘のリハビリと並行しながら打者として3月の開幕戦出場を目指す大谷については「ここまでよくやってくれている。誰かが冗談を言ったらそこへ溶け込むし、このチームの文化になじんでいる。フィールドではいいスイングをするし、(リハビリ、調整の)進み具合は非常にいい。ボールはよく飛んでいるし、総合的に見てもとてもいい感じ。我々の(チームの)文化に非常にフィットしている」と高く評価した。
◯ JTBは21日、14~18日まで募集していたドジャース-パドレスのメジャーリーグ開幕カード(3月20、21日=韓国・ソウル=高尺スカイドーム)の観戦ツアーの抽選倍率が平均約200倍だったと公表した。大谷と山本のドジャースデビュー戦となることが有力で、パドレスにはダルビッシュ有と楽天から移籍した松井が所属している。両日ともに観戦できる4日間のコース(72万8000円)、どちらか1日が観戦可能な3日間のコース(49万8000円)の3種類が用意されていた。担当者は「多くの反響があったと受け止めています」と説明した。
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■ ロサンゼルス・ドジャース情報
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◯ 山本由伸が日本時間3月20日、21日に韓国・ソウルで行われるパドレスとの開幕シリーズに先発する予定であることが明らかになった。デーブ・ロバーツ監督が20日(日本時間21日)、報道陣の取材に応じ、「私が思うに、それが妥当なことだと思う」と明言。開幕戦に先発すれば、日本選手では2022、2023年の大谷翔平投手(当時エンゼルス)に続いて8人目。メジャー1年目の開幕投手となれば、日本人では初の快挙となる。今後の調整次第では「状況は変わる可能性もあるが、それが我々の望みであると言ってもいいだろう」と話した。韓国シリーズに先発登板する予定の投手は山本とレイズからトレードで加入したタイラー・グラスノー投手。「彼(山本)はまたライブBPに登板する。私の考えでは、次の数日の間になると思う」と開幕までの調整の予定も明かした。
◯ 米大リーグ選手会のクラーク専務理事は、大谷がドジャースと結んだ10年総額7億ドル(約1015億円=為替レートは入団合意時)の契約のうち約97%を期間満了後に受け取る方式について、「選手たちはできる限り多くの選択肢を有するべきだ。他の選手も翔平と同じやり方を望めば、同じ決断ができる」と支持する意見を表明した。20日、ロサンゼルスタイムズ紙(電子版)が伝えた。
◯ 明治安田生命保険が21日発表した「新入社員が選ぶ『理想の上司』総合ランキング」で、大谷が男性部門2位に入った。ランキング初登場。昨年までは「現役社会人が選ぶ『理想の新入社員』ランキング」で7年連続トップだったが、今回は名前がなかった。1位は男女とも8年連続で同じ顔触れとなり、男性がタレントの内村光良、女性が日本テレビの水卜麻美アナウンサーだった。大谷はスポーツ部門では、2位の元大リーガー・イチロー氏を抑えて男性の1位。日本代表が優勝した昨年のWBCでの名言など、プレーのみならず振る舞いや人柄でもチームを引っ張る姿から「実力がある」「頼もしい」といったイメージで多くの支持が集まった。
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■ 注目記事&コラム
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◆ 大谷翔平の“気遣い”に同僚が感銘「こんなに幸せそうな写真はない」…早くもドジャースに溶け込んだ“大谷流コミュニケーション”の本質
(阿部太郎氏/情報:NumberWEB)
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ドジャースに新加入した山本由伸の朝は早い。メディアにクラブハウスが開放される8時15分の前には、既に着替えてトレーニングを始めている。トレーニングルームで独自の柔軟や体幹を鍛える動きなど、グラウンドに出る前に入念な準備をする。
対照的なのは大谷翔平だ。メディアがクラブハウスから出される9時になる直前、寝癖をつけながらロッカーに飛び込む姿が何度かあった。キャンプでは基本的にゆっくりと施設に入るのが大谷流。睡眠時間の量を大切にする大谷にとって、ギリギリまで寝るというのは変わらないルーティン。それはドジャースに入っても同じだ。
ロッカーに入ると、速やかに着替えを済ませてトレーニングルームの方へ向かう。そこからはもちろん、濃密な練習を一つ一つ丁寧にこなしていく。
デーブ・ロバーツ監督は「彼には1分1秒たりとも無駄がない。全てが意図的で、目的を持ってやっている」と感心する。
早くもドジャースに溶け込んだ大谷翔平
大谷が「まずは環境に慣れるのが最優先」と言ったように、練習メニューやクラブハウスのルールなどはエンゼルスと異なる。新天地は勝手が違う。
野手陣も揃い、初めてユニホーム姿を披露した全体練習初日のこと。クラブハウスでは、数種類あるズボンのどれを穿くのか、迷った。ロッカーが隣のムーキー・ベッツに聞き、スタッフにも確認。ズボンは事なきを得たが、練習場で帽子の間違いに気づいた。一人だけ、「LA」のマークがついた帽子を着用し、照れながら、「D」のマークの帽子に変えた。
全体練習3日目となった2月16日。今度は、大谷がフリー打撃の練習を行うフィールドを間違った。違うフィールドに足を運ぼうとした時、2021年のオールスターでも交流を深めた新加入のテオスカー・ヘルナンデスらが叫んだ。
「何をしているんだ、ショウヘイ!」
背番号17が慌てて引き返す。
フリー打撃中、今度はベテランのミゲル・ロハスから声が飛んだ。26本中半数の13発の柵越えをした大谷の打球が、フェンスを越えなかったときだった。
「打ち上げるな!」
もちろん、ロハスの冗談。これに、大谷はにこやかな笑顔を見せた。
この時、大谷相手に打撃投手を務めたのがディノ・エベルコーチだった。大谷がエンゼルスの新人だった2018年、1年間、コーチと選手として親しい間柄だった人物だ。ロハスの冗談を聞き、こう思ったという。
「ショウヘイはそういうのが好きなんだよ。チームの一員になりたい。そうやってみんなと溶け込みながら、どんどん心地よい感じになっていくんだ」
ロバーツ監督も、大谷の性格をこう語る。
「卵の殻を割るような扱いにくいスターはいるものだが、ショウヘイは全く違うタイプだと思う。みんなと同じように扱われたい。そして、ただただ、彼は勝ちたい、チャンピオンになりたい。だからここに来たんだ」
旧知のコーチが証言「彼にはオーラがある。でも…」
メディアに開放されるクラブハウスには、今のところ主力選手がほとんどいない。大谷を追うメディアの大群を敬遠しているのだろう。奥に引っ込んでいる。
野球界で一番のスター選手の加入は、他の選手たちの環境を変えたが、「大谷翔平」は変わらない。いつ、どこにいても自然体だ。
屈託のない笑顔。そして、気遣い。スターの加入がチームのバランスを崩すこともあり得るが、大谷に限ってはそういうことはないだろう。
大谷の新人時代を知るエベルコーチは「彼にはオーラがある。クラブハウスにいれば、誰もがその存在感を感じる。マイク・トラウトやアルバート・プホルスのようにね。でも、彼は同時に礼儀正しいし、みんなをリスペクトしているんだ」と話す。
MVP一塁手フリーマンの長男チャーリー君と…
2020年MVPのスター一塁手フレディ・フリーマンは、大谷が長男のチャーリー君(7歳)を常に気にかけてくれることに、「彼の人間としての偉大さを感じる」と言った。
「2年前のオールスターで初めてうちの息子のチャーリーを紹介したんだ。その後、昨年、山本の面談で会った時に、大谷から『チャーリーはどこ? 』って。このキャンプで会った時もそう言ってくれるんだ」
17日にチャーリー君はドジャースのキャンプにきて、クラブハウスで遊び回っていた。
練習後、フリーマンは取材に応じると、嬉しそうにスマートフォンをメディアに差し出した。
「こんなに幸せそうな写真はないだろう。すごく嬉しそうだった」
大谷とチャーリー君のツーショット写真。
ユニホームの色が赤から青に変わっても、大谷は人の心をすぐに魅きつける。
(「メジャーリーグPRESS」阿部太郎 = 文)
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◆ 「なんだかショックです」 大谷仲良し左腕も実感…エ軍クラブハウスが「ガラガラだ」
(小谷真弥氏/情報:Full-Count)
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隣の話し声が聞こえてくる。エンゼルスの静かなクラブハウスが、大谷翔平投手のFA流出を実感させた。大の仲良しで知られるパトリック・サンドバル投手は「ガラガラだね。うん。なんだかショックですね。みんながいないと、ここはとても静かだ。うん」と、噛み締めるように言葉をつないだ。
大谷が10年総額7億ドル(約1050億円)の超大型契約でドジャースへ移籍。左腕はもちろん残留を望んでいたが、メジャーリーガーとして避けては通れないことと受け止めている。「メジャーリーガーのゴールは自分がプレーしたい場所でプレーすること。出来る限り多くのオファーを得て、全員の意見を聞き、最終的にベストな決断をすることなんだ」。勝てるチームを求めた二刀流の決断には理解を示しつつも、本音はショックでたまらなかったようだ。
「ショウヘイと会話するだけでも、とても楽しかった。日常的に交わしている普通の会話も。野球に関することはそれほど多くはなかったけど、これが私たちが築いた友情なんだ。ショウヘイはいいチームメートだったよ」。大谷のドジャース移籍決定後に「僕が一番恋しいのは君の通訳だよ」と水原一平通訳との別れを惜しんだが、これも照れ隠し。実感を込めて振り返った。
昨年キャンプでは常時50人以上の報道陣が詰めかけていた。だが、トラウトら野手陣が合流した19日(日本時間20日)の全体キャンプ初日は7人。2日目の20日(同21日)は記者を含めて9人だった。ペリー・ミナシアンGMから「今日は何をして来たの? ショウヘイはここにはいないよ」と話しかけてきたが、その笑顔もどこか虚しかった。だが、巻き返しを期すシーズンはもう始まっている。
大谷のいるドジャースとは公式戦4試合が組まれている。サンドバルは「ナックルボールだ。今、ナックルを練習しているんだ」と打者・大谷封じへ並々ならぬ意欲を燃やした。ユニコーンでも実現できなかった「エンゼルスで勝ちたい」を実現させる。
小谷真弥 / Masaya Kotani
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◆ ライアン・ヤーブロー 最速140キロ台の技巧派、中継ぎも先発も/世界一へ共闘する仲間たち
(斎藤庸裕氏/情報:日刊スポーツ)
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<大谷と由伸の相棒たち>
大谷翔平投手(29)と山本由伸投手(25)が今季から名門ドジャースに加わった。世界一を目指し、共闘する仲間たちを紹介する。
技巧派の左腕ライアン・ヤーブロー投手(32)は、大谷翔平とともに戦えることに胸を躍らせている。昨年のトレード期限直前にロイヤルズからドジャースに移籍。一足先に、ドジャースの一員となった。今季から大谷と同僚となり、「自分にとってもチームにとっても、彼のプレーを毎日のように見られるのは、とても楽しみなことだね」と語った。
ヤーブローと大谷には、歴史的な記録の縁がある。19年6月13日、メジャー2年目の大谷は日本人初のサイクル安打を達成。当時、レイズの先発マウンドに上がっていたのが、ヤーブローだった。1打席目から左中間へ豪快な3ラン、2打席目は再び左中間へ二塁打、3打席目は右翼線へ三塁打を打たれ、サイクル安打達成への可能性を一気に高めた。「僕自身は打たれて腹立たしかったから、あの時の試合を振り返ることはしていないけど、印象にあるのは、彼はいろんな球種を強く打てることかな」。
速球系の球速は140キロ前後で、変化球を織り交ぜて制球力で勝負する技巧派だが、ことごとく対応された。1打席目は真ん中からやや内角へ食い込むシンカーを打ち砕かれ、2打席目はカットボール、3打席目はカーブを拾われた。「彼には素晴らしいミート力と力強さがある。これからも、それが変わることはないと思う」と、実際に体感したからこそ、打者大谷の非凡さを理解する。ただ、完敗した対戦の1年前、初対戦の時は3打席で2三振。ともに、ストライクからボールゾーンに鋭く変化するカーブで打ち取った。
カギはいかに意図通りに制球できるか。ヤーブロー自身、重視することは「強い球を投げられるわけではないから、いろんな球種をミックスして投げて、打者のバランスを崩すこと。テンポよく、(打たせて)アウトをとることも心がけている」と話す。
現状では中継ぎで起用されそうだが、先発もこなせる器用さも強みだ。先発ローテーションに入る見込みの左腕パクストンは近年、故障がち。仮に戦線離脱した場合、投手陣に左腕が少ないだけに先発起用される可能性もある。パワー&スピード勝負の派手な戦いとは一線を引くヤーブロー。投球術や打者との駆け引きが、生命線となる。【斎藤庸裕】
◆ライアン・ヤーブロー 1991年12月31日、米国テキサス州生まれ。14年にドラフト4巡目でマリナーズに指名され、17年にトレードでレイズに移籍。18年にメジャーデビューを果たすと、38試合(中継ぎ32試合)の登板で16勝6敗の好成績を収めた。昨年はロイヤルズでプレーし、トレード期限前にドジャースに移籍した。196センチ、97キロ。左投げ右打ち。今季年俸390万ドル(約5億8500万円)。
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◆ ドジャース・大谷 スマホやYouTubeで同僚と交流 ムネリンの爆笑インタビューを一緒に視聴
(柳原直之氏/情報:スポニチ)
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【ヤナギタイムズ】日本ハム時代の13年12月からドジャースの大谷翔平投手(29)を本格取材し、TBS系情報番組「ひるおび」、「ゴゴスマ」などに随時出演する本紙MLB担当・柳原直之記者(38)の連載コラム「ヤナギタイムズ」。大谷がチーム内でどんな会話をしているのかに迫った。
大谷がチーム内でどんな会話をしているのか。昨季メジャーデビューした25歳右腕ストーンは「川崎宗則さんのバナナに関するインタビュー動画を一緒に見た。かなり面白かった」と明かした。
ブルージェイズ時代の川崎氏が「今日はバナナを3本食べた。なぜなら、猿は決してけいれんしない!」などと語って大笑いさせ、今でも歴代No.1インタビューと評される動画。「翔平は昨季何度かけいれんで交代した。バナナを食べれば脱水症状対策にもなるという話にもなった」と最終的には野球につながる会話だったという。大谷は元々、コミュニケーション能力が高いが、日本ハム、エンゼルス時代からスマートフォンゲームやYouTubeなどを駆使して選手と交流。ド軍移籍後もデジタルツールを使って交流の幅を広げているようだ。
ちなみに、ストーンに大谷がいつも持っている「YETI」製の水色の水筒の中身について尋ねてみた。「水だと思う。保冷効果抜群だから」。こちらは答えが分からず。バナナよりも効果がある、電解質や糖質を含んだ特製ドリンクだとにらんでいるが果たして…。取材を続けたい。
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