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2024年2月18日

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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◯ 大谷は午前8時59分、キャンプ地入り。ロッカーで着替えている最中にケリー選手の息子から話しかけられ、帽子にサイン。大谷は横にいたフリーマンの息子に「ヘイ、チャーリー!How are you?」と挨拶するも、チャーリーくんは恥ずかしがって目を合わせられず一度は走り去った。その後に父・フリーマンのサポートもあって大谷とのツーショットに成功。フリーマンはスマートフォンで撮ったその写真を報道陣に見せて「おれの所に戻ってきてもうれしそうだった」と話していた。

 

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◯ 屋外フリー打撃などは行わず、フィジカル強化中心のメニューで汗を流した。チームの全体練習とは別で調整し、11時15分頃から屋外でウオーミングアップを開始。重りを数メートル押し、綱引きのように引っ張るトレーニングや短距離ダッシュに加え、走塁技術を改善する盗塁スタートの練習を繰り返した。メディシンボールを上に向かって放り投げる動作を行っていた時には、近くにいたフレディ・フリーマンの息子チャーリー君やチーム関係者の子どもと交流。暖かい気候で青空が広がる中、さわやかな笑顔を見せていた。

 

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 ■ ロサンゼルス・ドジャース情報

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◯ 山本由伸が17日(日本時間18日)、全体キャンプ4日目(バッテリー組を含めると9日目)に、メジャー初となるライブBPに登板した。登板後、メディア取材に応じた。

 

――ライブBP初登板

「そうですね、しっかり集中して投げられましたし、バッターとの対戦する感覚だったり、しっかり確認できたと思います」

 

――今日は課題を持って登板したのか

「本当に対バッターっていうのがキャンプ初めてだったので、そこの感覚だったり、そのあたりを確認しました」

 

――自身で満足いった部分は

「ストレートは特にコントロールよく投げられていましたし、フォークも、スプリット、何球かいいとこに決まっていたんで、ここからもっともっと精度を上げていけたらいいかなと思います」

 

――次回の課題は

「もっともっと精度上げていきたいです」

 

――変化球は

「カットボール投げました。意外とよかったです。練習よりよかったです」

 

――抜ける球ほとんどなかった

「スプリット何球か低めに決めたいところが最後とか高めに入っちゃったりしたので、シーズン中もありますけど、徐々に精度を上げていきたいと思います」

 

――投げたのはまっすぐ、ツーシーム、カーブ、カットボール、フォークか

「たぶん、秘密です」

 

――ベッツから空振りで歓声

「そこはわからなかったです」

 

――球種は

「まっすぐですね」

 

――狙い通りか

「インコースストレートのサインだったので、インコース狙って投げました」

 

――反応で感じたことは

「スイングもしっかり振ってきますし、まだやっぱり2月なので、まだいつもとは違うところがあると思いますけど、このメジャーのトップのレベルのバッターに対して投球できたのは、すごくよかったかなと思います」

 

――緊張感、楽しみ

「そうですね、久しぶりだったので少し楽しみな気持ちもありましたし、しっかり集中して落ち着いて投げようと思ってました」

 

――主力級、聞いたときは

「その、幸せですね。ありがたい」

 

――ピッチコムは

「きょうピッチコム使いました」

 

――ばっちりか

「まあ基本的な操作しかきょうはなかったので、これからちょっとずつ練習しながら」

 

――ピッチクロックのテンポは 

「いつも通り、そんなに問題ないと思うので」

 

――登板前はキャッチャーとなにを

「かまえる位置だったり、このへんで大丈夫かとか聞いてもらったり、そんな感じでした」

 

――要望を聞いてもらった

「いや、特にその注文するところはなかったとうか、すごくいいので、すぐに」

 

ーー終わった後はどんな話を

「変化球の曲がりだったり、ストレート、ほか構える位置どうだったとか、そんな感じでした」

 

――まっすぐの最速は

「きょうは155キロくらいですかね」

 

――スプリットや変化球の曲がりは思い通り

「まあ少しずつよくはなってはいると思いますけど、徐々にもっとシーズンで投げられるボールではないと思うので、これからオープン戦登板して、徐々に徐々に使って行けたらと思います」

 

――今後の予定は

「これからたぶん相談だと思います」

 

――フリーマンが96マイルのスプリットと

「(笑)そうでした?」

 

――手応えあったか

「わかんないです(笑)」

 

――バッターに聞きたいことは

「フレディとか、フリーマンとかは確認、いろいろ教えてくれました」

 

――それはどんなことを

「こういう球投げたらこういうふうになるよとか、そんな感じです」

 

――自己評価は

「85点くらいです」

 

――上出来

「思ったよりよかったです」

 

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ ドジャース大谷翔平 二の腕から肩周りの筋骨隆々さが際立つ上半身 独特の笑いは調整順調な証拠

(斎藤庸裕氏/情報:日刊スポーツ)

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 ドジャース大谷翔平投手(29)が、マッスル&スマイルで順調に調整を終えた。

 

 キャンプ9日目の17日(日本時間18日)は屋外フリー打撃などは行わず、フィジカル強化を中心に個別メニューで約2時間、汗を流した。上半身や下半身に加え、体幹トレーニングで体作りに専念。盗塁スタートの反復練習も行い、調整ピッチが上がっていく今後へ向けて準備を整えた。

 

 この日は白のユニホーム下に青のタンクトップ姿で登場。鍛え抜かれた上半身、特に二の腕から肩周りの筋骨隆々さが際立った。重たい器具を全身の力で前方に押し、インターバルを挟んで綱引きのように引っ張る動作を3セット。その後は、メディシンボールを高々と放り投げるトレーニングを繰り返した。その合間にフリーマンの息子チャーリー君やチーム関係者の子どもたちと交流。練習前のクラブハウスでは、ジョー・ケリー投手の息子から求められたサインに応じ、チャーリー君とはツーショットの写真撮影を行った。爽やかな笑顔を見せ、充実感をにじませた。

 

 ライブBP(実戦形式の打撃練習)にはまだ参加していないが、今後は実戦へ向けてギアを上げていく。ロバーツ監督は、キャンプを通じて山本がよく笑っていることを喜んだ上で、「ショウヘイはもっとよく笑っている。私は、ショウヘイが笑うのが好きだ」とコメント。連日「アハハハハハ」と独特の高笑いが聞こえるのも、調整が順調な証拠だ。マッスル&スマイル全開。マイペースかつ着実に、状態を上げている。(グレンデール=斎藤庸裕)

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◆ ド軍・フリーマンの息子チャーリーくん ファンの大谷翔平に久しぶり対面も恥ずかしくて…

(情報:スポニチ)

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 ドジャースのフレディ・フリーマン内野手(34)の息子で大谷翔平投手(29)のファンのチャーリーくん(7)が17日(日本時間18日)、米アリゾナ州グレンデールのキャンプ地で大谷と対面した。

 

 ロッカーで着替えをしていた大谷は、話しかける機会をうかがっていたチャーリーくんに「ヘイ、チャーリー!How are you?」とあいさつ。待ちに待った瞬間、と思いきや、恥ずかしがり屋のチャーリーくんは、言葉を交わすどころか、目も合わず走り去ってしまった。

 

 フリーマンは大谷と再会後に「パパ」の元に戻ってきたチャーリーくんの幸せそうな笑顔の写真を報道陣に披露。「この顔を見て。こうすれば7歳の子供は幸せになれるんだ。僕もとても幸せだ。ありがとう」と父親の顔をのぞかせた。

 

 大谷とチャーリーくんは2022年にドジャースタジアムで開催されたオールスターゲームで対面。この時のことを大谷が覚えていて、昨年12月12日にチームと山本由伸の面談でフリーマンが同席した際、大谷は真っ先にチャーリーくんのことを話題にし、キャンプイン後は「毎日、“チャーリーはどこ?”“チャーリーはもうすぐ来るよ(Charlie’s coming right now)”と言い合っている」とフリーマンは話していた。

 

 フリーマンは「2年前に会った子供のことを覚えていて、会いたいと言ってくれるということで、単にすごい選手というだけでなく、翔平がフィールド外でも素晴らしい人間であると気付かされた」とその人間性について絶賛していた。

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◆ 大谷翔平をCM起用したバイトル 運営会社社長が語るオファーの理由と「20分一本勝負」対談時の“スーパースターの素顔”

(情報:マネーポストWEB)

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 働き方が多様化し、賃金アップへの期待が高まるなど、労働市場は大きな変化のうねりの中にある。そうした中で、「年齢バイアスのない職場づくり」のビジョンを掲げて注目されているのが求人情報サイト「バイトル」などを運営するディップ株式会社の冨田英揮・代表取締役社長兼CEO(57)だ。同社は昨年末から、ドジャース・大谷翔平選手(29)をブランドアンバサダーに起用し、テレビCMを放送。東京・渋谷の街頭広告や、冨田社長と大谷選手の対談動画をネットで公開したことでも話題を集めている。冨田社長が、大谷選手にオファーした経緯と対談時のエピソードを明かしてくれた。【前後編の後編。前編から読む】

 

 * * *

 当社の社名は「dream(夢)」、「idea(アイデア)」、「passion(情熱)」の頭文字からとり、「私たちdipは夢とアイデアと情熱で社会を改善する存在となる」を企業理念に掲げています。そのように経営の根幹にある「フィロソフィー」を、まさに体現しているのが大谷選手だと思い、オファーをしました。受けていただいたのは、私たちのフィロソフィーが大谷選手に刺さったからではないかと思いますね。

 

 大谷選手との対談は、なにせ時間が限られていたので、打ち合わせなしの20分一本勝負で収録しました。移動式のモーターハウスのなかで撮影したのですが、現場に入ってきた途端、さわやかな風がふっと吹いてくるような感覚でした。

 

 私が質問すると、「うーん」と一瞬考えながら、しっかりと答えてくれる。いい意味で本当に演技ができない方だなと思いましたし、自信を持ちながら謙虚な方だということが言葉の端々から滲み出ていました。

 

 CMは多くの方から反響をいただきましたし、社員や家族のモチベーションも上がりましたね。正月に帰省した社員は、家族や友人から「あなたの会社すごいね」と言われているようです(笑)。考えてみると、大谷選手はまさに年齢バイアスなく全国民から好かれている存在ですからね。しかも世界で活躍している。

 

 私たちも、海外展開はひとつの目標ではありますが、まずは国内のシェアを優先しています。

 

 振り返れば、主力媒体の「バイトル」を始めた頃は、競合媒体が“雲の上の存在”にいましたが、いまでは「KPI(重要業績評価指標)」の指標で当社が優位に立ってきています。今後、さらに確固たるシェアを築くためには、求人広告媒体から「AIエージェント」への進化が必須。AIが提案する求人情報を使えば、対応言語も増え、言葉の壁すらも越えられる。そのノウハウは海外でも通用するはずです。

 

 日本は少子高齢化の“超先進国”であり、その未来は他の先進国にもいずれ訪れるでしょう。AIを駆使して働き方と働く場の膨大な情報を収集し、新たな働き方の仕組みを構築できれば、日本のモデルを海外でも生かすことができるようになります。

 

 私は日本の労働者の質やレベルは世界ナンバーワンだと考えていて、それを支える仕組みも世界で通用すると考えています。「いずれは大谷選手のように世界で輝ける存在になる」という夢を持ち、アイデアと情熱を注いでいきたいですね。

 

(了。前編から読む)

 

※週刊ポスト2024年2月23日号

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◆ ヤクルト・村上宗隆 けがから復活…王座奪還へ 大谷翔平のWBC伝説も明かす

(情報:テレ朝NEWS)

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キャンプ中のけがから復帰したヤクルトの村上宗隆選手(24)が、古田敦也さんに今シーズンの意気込みを語りました。

 

■村上「優勝しなかったら僕のせいに…」

古田さん

「どうですか今年、ヤクルト」

 

村上選手

「優勝したいっすね。阪神に負けてられないっすね」

 

古田さん

「僕ら解説者ってさ、優勝の予想しなきゃいけなくて困るのよね」

 

村上選手

「そうっすよね。もう思った通りにやっていただければ」

 

古田さん

「優勝でもいいですか。大丈夫ですか」

 

村上選手

「それはもう間違いなく」

 

古田さん

「あかんかった時にお前のせいにするから(笑)」

 

村上選手

「僕のせいにしてください(笑)」

 

■村上が明かす大谷のWBC伝説

来月行われる侍ジャパンの強化試合で、村上選手は4番として期待されています。

 

古田さん

「井端監督が『日本の4番は村上』だと。どうですか?」

 

村上選手

「うれしいですし、それだけ期待されているなって、ひしひし感じますし」

 

そんな村上選手がWBCで衝撃を受けたのは、共に戦った大谷翔平選手(29)だといいます。

 

準決勝メキシコ戦、試合前のバッティングでの裏話を教えてくれました。

 

村上選手

「ちらーっと僕が横通っている時に『ちょっと威嚇射撃してくるわ』って言いながらバッティング練習行ってたんですよ」

 

古田さん

「みんなストレッチしながら見てるんだよね」

 

村上選手

「『ちょっと威嚇射撃してくるわ』とか言って、ガチで威嚇射撃しよったっす」

 

古田さん

「打ち抜いてたよな」

 

村上選手

「打ち抜いてましたね」

 

古田さん

「誰も飛ばせないようなところ、ガシャン当ててたもんな」

 

■まだまだあった大谷伝説!村上が見たWBCの裏側

さらに大谷選手が、阪神との強化試合で見せた衝撃の“膝つきホームラン”

ベンチに戻った大谷選手が発した言葉とは?

 

村上宗隆選手と古田敦也さんのSP対談の後編は近日公開です。

 

(2月18日放送「サンデーLIVE!!」より)

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◆ 「大谷選手の肌を守りたい」 コーセー代表取締役社長 小林一俊氏に聞く

(情報:Iwanichi Online)

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「化粧品の広告で大谷選手の新しい一面を見せられることにワクワクした」と話す小林氏=2024年1月、コーセー日本橋本社

 岩手から世界に羽ばたき、投打の二刀流で活躍する大谷翔平選手。2023年はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本優勝の立役者となり、米大リーグで日本人初の本塁打王を獲得、2年ぶりに最優秀選手(MVP)にも輝いた。今季は「赤」のエンゼルスから「青」のドジャースに舞台を移す。グローバル広告契約を結ぶコーセーの小林一俊代表取締役社長に「大谷に始まり、大谷に終わった一年」を振り返ってもらった。

 

 ―化粧品の広告に大谷選手を起用し、大きな話題となりました。

 

 去年は1月1日の新聞に始まり、2月、3月に『雪肌精(せっきせい)』の日焼け止めの新製品「UVエッセンスジェル」と『コスメデコルテ』の美容液「リポソーム アドバンスト リペアセラム」のプロモーションを大谷選手の広告で行いました。WBC開幕のおよそ1カ月前の2月16日、雪肌精の日焼け止めを発売した日になりますが、大谷選手がインスタグラムにロッカーの写真を投稿して、当社のコスメデコルテの商品がその棚にあったのです。目立つ場所に写っていたわけではないのですが、SNSで見る見るうちに拡散され、お客さまやメディアの皆さんから多くの問い合わせがありました。

 

 3月8日からは雪肌精の日焼け止めのCMを放送したこともあり、インスタグラムとCMの話題がテレビのワイドショーやニュースで連日取り上げられました。SNSを見た友人から掲載をお願いしたのかとよく言われましたが、決してこちらからお願いしたものではなくて、われわれもびっくりしたんです。

 

 3月9日に初戦を迎え、日本代表が予選プールを勝ち上がるとますます盛り上がり、ニュースも大谷選手と日本代表の活躍一色でした。そんな中で迎えた準々決勝の3月16日から放送したリポソームのCMと広告が、さらにその上をいく反響となりました。ユニホーム姿ではなく、パープルのハイネックを着た大谷選手が美容液のCMに登場したことで世間を驚かせたようです。私は日本代表は勝ち進むと信じていましたから、CMもこのスケジュールで組むことにしていました。

 

WBC効果で男性客が増加

 

 ―男性客が化粧品売り場に足を運んだそうですね。

 

 リポソームはCMと同時に、全国6つの百貨店で巨大懸垂幕、大型屋外広告を8カ所で行い、イベントもおよそ100カ所で実施しました。岩手県でも百貨店や駅ビルで大型屋外広告を掲出し、イベントを実施することで、老若男女、多くの方々にお試しいただきました。ちょうど新型コロナウイルスのマスク着用や行動制限が大幅に緩和されたタイミングということもあって足を止めてくださる方が多く、「これが大谷選手のCMでやっている美容液か」「初めて試した」などの声を頂きました。コロナ禍で「男性が化粧に目覚めた」といわれています。オンラインが普及したことで自分の顔をまじまじと見る機会が増え、気付くわけです。「しみ、しわが多くなった」だとか。さらに、韓国の人気男性グループが普段から化粧をしていることもあって、男性が化粧をすることへの抵抗感が少なくなりました。そこに大谷選手が登場したという流れです。

 

 CMやイベントの反響は店頭にもありました。3月から5月の男性の購入者数が何と13倍に増えたんです。百貨店ではこれまで化粧品のコーナーに来なかったような、上下スウェットの男性が来られ、購入いただいた後に「ところでどう使うの」と尋ねられるという具合で。われわれの商品は本来ジェンダーレスで、女性でも男性でもお使いいただけるのですが、今や大谷選手の効果で男性専用商品だと思っている人もいるそうです。

 

 23年春夏は、こうしたニュースで常にリポソームが話題となり、乾燥が特に気になる秋冬まで売れ続けました。1万円超えの高級美容液が年間100万本売れることはあり得ないことで、私も経験がありません。昨年を総括する記事や番組で「大谷売れ」という現象が取り上げられると、真っ先に当社の名前が挙がります。その意外性が注目されたことは狙い通りでした。

 

 ―そもそもどういった経緯で契約に至ったのですか。

 

 もともと大谷選手には注目していたんです。日ハム時代からメジャーに行きたいと、自分の将来について計画的に考えている選手でしたから。ただ、化粧品会社で野球選手や大リーグの選手を使ったケースは前例がないと思います。3年以上前に検討していましたが、当初、代理人に「エンゼルスのユニホームは赤だから、(コーセーのコーポレートカラーと同じ)ドジャースにでも移籍したら考えますよ」と冗談を言ったこともありました。ですが、よくよく考えれば、当社は化粧品会社だからユニホーム姿である必要はなく、むしろ大谷選手の新しい一面を見せられるとワクワクしたことを覚えています。そんなこともあったので、今回のドジャース移籍が決まった時には本当に?と耳を疑いました。

 

 契約の裏話を一つすると、大谷選手と同時期に韓国の人気グループの話もあったんです。社内ではグローバルな展開につながると、特に女性社員からは韓国グループを推す声が圧倒的に多かった。大谷選手がいいと思っているのは私1人ぐらいなもので。そのうちに大谷選手がホームランを量産し出して、MVP候補に名前が挙がると、社内でもだんだん賛同者が増え、22年暮れに契約に至り、発表したのです。

 

気持ちを前向きにする美容 性別も年齢も関係ない

 

 ―どう口説いたんですか。

 

 これもさすがなのですが、大谷選手は自分で使用して納得できないものの広告には出演しないそうです。ならばまず使ってもらおうと、当社の商品を送りました。品質の高さを肌で感じていただきたいと。その上で化粧品会社として大谷選手の肌を守りたい、そして炎天下で野球に励む子どもたちの肌を守りたい、その活動に一役買ってほしいと伝えたところ、大いに賛同してくれました。決して一時的な人気にあやかってではなく、日差しの強いロサンゼルスにいる大谷選手が最大のパフォーマンスを発揮できるように、またスポーツはもちろん、屋外で過ごす方たちが快適な時間を過ごせるようにという願いを込めています。

 

“美白男子”が 甲子園で活躍

 

 ―昨年夏の高校野球でも「美白」が注目されました。

 

 23年の年初、全然日焼けしていない高校球児が甲子園を勝ち進んでいく時代がいつか来る、そんな高校同士が決勝で戦うような文化をつくりたいと広報のメンバーに話していたんです。それが去年まさに慶應義塾高校の活躍で現実になりました。慶應義塾高校は私の母校ですが、日に焼けていない選手も多く、多様性の時代だということを感じました。

 

 紫外線はビタミンDを生成するなど良い効果もある一方で、過剰に浴びると百害あって一利なしです。長い年月をかけ浴び続けた紫外線の影響は、年数がたってから現れます。だからこそ、小さいうちからの紫外線対策が大事です。昨年は女子野球連盟と連携して紫外線対策の講習会を開催したり、社員が高校に出向いて出前講座を行ったりと、若いうちから肌を守る大切さを伝えました。

 

一流選手から逆指名も

 

 ―23年、24年と年始の新聞に見開き全面広告が出ました。さながら男性アスリートの華麗な共演といった趣です。

 

 去年は大谷選手とフィギュアスケーターの羽生結弦選手の2人で、今年はそこにバレーボールの髙橋藍選手が加わって3人になりました。髙橋選手は欧州で活躍しているだけでなく、東南アジアで人気です。羽生選手は特に中国、大谷選手は米国。当社は新たな「お客さまづくり」のキーワードに、グローバル(Global)・ジェンダー(Gender)・ジェネレーション(Generation)の頭文字を取った「3G」を掲げ、性別や年齢にとらわれずに、多くのお客さまに寄り添いながら化粧品を提供していきたいと思っています。そういう意味で、この3人に地域に合わせてグローバルキャラクターを担ってもらっています。そして、今やグローバルに活躍しようと思っている一流選手が当社を逆指名してくることもあるんです。これも大谷選手の影響でしょうね。ありがたい限りです。

 

 ―大谷選手は今季からドジャースでプレーします。

 

 昨年末にまさか本当にドジャースになるとは驚きました。ドジャースは彼が高校生の時からアプローチしていたことを知っていたので、そうなってくれたらいいなという希望で口にしていたのですが。ドジャースは伝統球団でファンも多いので、開幕したらさらに人気が出て、メディアの注目もすごいんじゃないですか。3月には韓国でパドレスとの開幕戦があり、今から楽しみです。当社はまだ契約がありますので、来年はぜひ日本でやってほしいですね。

 

 ―これから大谷選手と一緒にどんな未来をつくっていきますか。

 

 日本は今、いろいろな意味で閉塞(へいそく)感があります。その中で大谷選手は明るいニュースを出してくれている。コロナ禍を経て肌の手入れをする男性が増えていますが、化粧によって気持ちが前向きになれることに男性、女性は関係ありません。これからはアスリートだって日焼け止めだけじゃなく、メイクでスイッチを入れたり、自分らしくいる手段の一つとして、化粧品は欠かせないものになるはずです。最初に大谷選手に送ったメッセージである、新しい化粧文化をつくるということを一緒に続けていきたいと思っています。

 

こばやし・かずとし 1962年東京都生まれ。慶應義塾大法学部卒。86年小林コーセー入社。89年より企画本部長室でCIプロジェクトを推進。91年に取締役マーケティング本部長兼宣伝部長となり、俳優の唐沢寿明さんを起用したルシェリのCMを手掛けた。そのCM内で流れた「チューして!」というセリフが話題となり、流行語大賞銀賞を受賞。95年常務取締役、2004年に代表取締役副社長となり、07年から現職。

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 ■ NOTE