2024年1月27日

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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◯ 大谷翔平投手は27日(日本時間28日)に開催されるニューヨーク全米野球記者協会主催の「夕食会」に出席する。2019年1月以来の出席で二刀流は何を語るのか。当時は黒スーツで参加し、英語でスピーチを披露した。大谷が同会に出席するのはエンゼルスで新人王に輝いた翌年以来、5年ぶり。2021年に初のリーグMVPに輝いたときは、新型コロナウイルス感染拡大や労使交渉の決裂で開催されなかった。2019年の時には黒スーツに黒ネクタイ姿で登場。水原一平通訳もタキシードで決めていた。前回、スピーチの最後には「次回ここに立つ時はこのカンニングペーパーが必要ないといいのですが」とそれまで見ていた白い紙を左手で軽く掲げ、会場を笑わせるジョークも。あれから5年の月日が経ち、近年はチームメートと通訳なしで会話する場面も多かった。“カンペなし”のスピーチが見られるかもしれない。

 

◯ フレディ・フリーマン内野手の妻、チェルシーさんが自身のインスタグラムのストーリーズで、大谷に関する“秘話”を明かした。大谷がドジャースと契約した後、フリーマンが大谷と最初に交わした会話の内容はフリーマン夫妻の長男に関することで「チャーリーはどこ?」だったという。チェルシーさんはストーリーズで「チャーリーくんはショウヘイに会いましたか?」との質問に回答。「会ったわ! でも、彼がドジャースと契約してからまだ会ってないの」と語り、次に夫と大谷の会話の内容の一部を明かした。「フレディによると、ショウヘイが契約した後、ドジャースタジアムで最初にした会話は『チャーリーはどこ!?』だったそうよ」と述べた。

 

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 ■ ロサンゼルス・ドジャース情報

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◯ ドジャースは26日(日本時間27日)、春季キャンプの招待選手20人を発表した。傘下マイナーの選手が多数、名を連ねた中、昨年エンゼルスで大谷翔平投手とチームメートだったケビン・パドロ内野手の名もあった。パドロは同日、ドジャースとマイナー契約を結び、メジャーキャンプに招待選手で傘下する。14年ドラフト5巡目でロッキーズに指名され、21年にブルージェイズでメジャーデビュー。レイズ、マリナーズ、ジャイアンツ、パイレーツを渡り歩き、昨季はエンゼルスで3試合に出場。通算8打数1安打だった。27歳ながらドジャースでメジャー7球団目になる。

 

◯ 現地1月26日、地元ラジオ局『AM 570 L.A. Sports』の番組『Dodger Talk』に出演したムーキー・ベッツは、大型補強に対する批判の声を踏まえ、「そうしてほしくなかったのかもしれないが、俺たちにどうしてほしいのかよく分からない」と反論。「ある能力に恵まれていて、それを使わない手なんかないだろう」と持論を展開している。さらに、「勝たないでほしいのか?」と続ければ、競争力を高めるために可能な限りのことを行なっていると強調したベッツ。「それしかない。ビジネスとかそういうことは抜きにして、単純明快なことだ。もし俺たちが『頑張ってごめんね。もう二度とやらないよ』なんて言ったら、わけが分からない」と話していた。

 

◯ MLB公式サイトは26日(日本時間27日)、2024年度プレシーズンのプロスペクトトップ100を発表した。1位には2022年ドラフト全体1位で指名されたオリオールズのジャクソン・ホリデイ内野手が選出された。大谷が加入したドジャースからは2選手が入り、アストロズだけが唯一のゼロとなっている。ドジャースからはドールトン・ラッシング捕手が75位、ニック・フラッソ投手が80位にランクインした。昨年はラッシング、フラッソの他にディエゴ・カルタヤ捕手、ガビン・ストーン投手の4人が入っていただけに、やや寂しい結果となった。

 

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 ■ 球界情報

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◯ ロッテ・佐々木朗希投手(22)が27日、ZOZOマリンスタジアムで契約更改会見を行った。昨季の推定年俸8000万円から現状維持でサイン。冒頭では「公の場でコメントを出す機会がなかったのでファンの皆さんに報道等で誤解とご心配をおかけしてしまった。まずはファンの皆さんに最初に伝えたい」と謝罪した。主な一問一答は以下の通り。

 

――サインはした?

 

「はい」

 

――金額は?

 

「同じぐらいです」

 

――交渉が長引いたのは、ポスティングも含めてこの時期まで話した?

 

「交渉自体は代理人の弁護士先生を通して、やらせてもらって、いろいろなことを球団とじっくり、時間をかけて話をさせていただいて、お互いにしっかり納得する形で契約できたと思っています」

 

――2024年のオフにもメジャー挑戦したい思いはある?

 

「将来的にメジャーリーグでプレーしたい思いはありますけど、まずは2024年のシーズンをしっかり、目の前のシーズンをプレーすることが大事かなと思っています」

 

――将来的なポスティング依頼

 

「入団当初から僕の目標や気持ちは球団とは入団当初からお話ししていたので、もちろん毎年毎年そういうコミュニケーションはとってやってますし、その中で球団の方にも理解をしていただいてるとは思っているので、そういう認識です」

 

――WBCを経験してメジャーへの気持ちは強くなった?

 

「メジャーリーグ以前にプロ野球選手として、レベルの高いところで野球して、そういうところでプレーしたいとは思っていましたし、自分自身もっともっと成長したいと思いました」

 

――メジャー挑戦するにあたって大リーグ球団が25歳未満の外国人選手を獲得する際の契約金などを低く設定した「25歳ルール」もあるがそれでも早く行きたいか、じっくり行きたいか

 

「もちろん球団との兼ね合いもあるので、そこは将来的には行きたい気持ちもありますし、そこはここまでコミュニケーションをとって球団とやってきたので。まずはそこに少しでも近づけるように今シーズンプレーするしかないかなと思います」

 

――今季はどんなシーズンにしたい

 

「去年はケガもあり、なかなか思うようなシーズンではなかった。個人もそうですし、チームも勝ちに導けるように自分ができることを精いっぱいやって、よりよいシーズンにしたい」

 

――今季は開幕投手にも期待されている

 

「開幕投手に関しては監督が決めることだと思う。僕がどうこう言えることではないかなと思います。シーズンにしっかり開幕メンバーに入れるようにやっています」

 

――オフのテーマは

 

「去年とはまた違った調整になったので、体づくりをメインに去年は仕上げるのを早くしないといけなかったのでWBCがあって。今年はしっかりとシーズンに向けてじっくりと体づくりをトレーニングをしていました」

 

――ファンの皆さんに伝えたいこと

 

「今シーズン、パ・リーグでたくさんいい試合だったり、いい投球見せられるようにしたい。ファンの皆さんには去年なかなか試合で投げられなかったので、たくさん投げることだったり、勝ち試合だったり、そう言ったところを見てもらえるように頑張っていきたい」

 

佐々木朗希の会見後、松本尚樹球団本部長(52)が報道陣に対応。入団当初から毎年、代理人との交渉内で将来的なメジャー挑戦への希望を受けてきたことを明かし「彼の夢は、入る前からメジャーリーガーという夢はあります。確かに頑張ってますんで、毎年。その夢は大きくなっていくんでしょうね」と思いを尊重した。

 

 入団1年目から代理人を通しての契約更改を行い、本人とも一度は面談している。昨年12月中旬頃に話したとし「彼がすごいのは施設とか、育成選手のこと、待遇とかチームのことを思った話も多かったです。1年1年、成長していってますね」と振り返った。

 

 メジャー移籍の手段の1つにポスティングシステムの利用がある。ただ、MLBと大リーグ選手会が結んでいる労使協定で、25歳未満の海外選手を獲得する時はマイナー契約からになり、契約金や年俸も制限される。佐々木は昨年11月に22歳になったばかりだ。

 

 松本本部長はいわゆる「25歳ルール」について「その都度都度話をするんで。どのタイミング(のメジャー挑戦)になるかは別として、将来的には本人は絶対行きたいという話なので。どのタイミングになるかは将来的、という話ですね」と話し、25歳以前の移籍の可能性については「こればかりは分からないです」と話すにとどめた。

 

 今オフの交渉で、ポスティング移籍認可への具体的な条件提示などについては「具体的にはないです」とした。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 担当記者が見た上沢と大谷の関係性 「凄いのは凄いけど後輩は後輩」8・24~26に初対決なるか

柳原直之氏/情報:スポニチ)

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 レイズとマイナー契約を結んだ上沢と、ドジャースに加入した大谷のメジャー初対決が待ち遠しい。

 

 上沢と大谷の仲の良さは日本ハム時代から有名だった。シーズン中の札幌ドームやオフの2軍施設の鎌ケ谷では、いつも2人の笑い声が飛び交っていた。2014年。当時高卒2年目の大谷が、前半戦で6勝を挙げてブレークした1学年上の上沢を「よっ、エース!」とよくイジっていたことを覚えている。

 

 シーズン中やオフのトークショーで2人で出演することも度々あり、2015年オフのイベントでは、大谷が自身への質問を上沢に振って困らせ、上沢が「だからお前はクソガキって言われるんだよ」と突っ込んで、笑いを誘っていた。

 

 私は2014~2017年まで日本ハム担当で、18年からMLB担当を務めている。昨年12月中旬。ドジャース・大谷の入団会見の取材でロサンゼルスに出張した際に、まだ移籍先が決まっていなかった上沢に会うことができた。昨季2度目の満票MVPを獲得した大谷の話題を振ると「凄いっすね、あいつは。凄いのは凄いですけど後輩は後輩なんで」と笑い飛ばした一方で、「こっち(米国)にきたらメジャー年数が1日でも長い人が偉いので、あいつのほうが偉い」と真剣に語る姿が印象的だった。

 

 レイズは低予算ながら若手の発掘や育成に定評があり、特に投手は近年の活躍がめざましい。昨季チーム防御率3・86はリーグ3位で、チーム被打率・231は同トップ。一方で昨季10勝のグラスノーはドジャースへ移籍し、3年連続2桁勝利のマクラナハン、22年11勝のラスムセン、同9勝のスプリングスら主力先発投手は肘の手術で離脱中で、今季は投げられない公算が大きい。計算が立つのは昨季リーグ最多16勝のエフリンぐらいで、昨季はオリックス・山本を上回りリーグ最多170回を投げた上沢が割って入る可能性は十分ある。

 

 前述した昨年12月中旬。上沢に「大谷との対戦が実現した際は直球勝負?」と水を向けると「どの打者に対してもそれは思ったことがない」ときっぱり。昨年のメジャー全体の直球の平均球速94・2マイル(約152キロ)に対し、上沢の昨年平均は90・8マイル(約146キロ)。直球とフォークのコンビネーションとタフさが武器で「全ての球種、緩急、高低、奥行き、全部使って抑えたい」と言い切った。

 

 今季のドジャースとレイズの対戦はドジャースタジアムで開催される8月23~25日(日本時間24~26日)の3試合。上沢は同時期に日本ハムで通訳を務めた水原一平通訳とも親しく、メジャー昇格していれば、3人がグラウンドで旧交を温める姿もきっと見られるだろう。その時を楽しみに待ちたい。(記者コラム・柳原 直之)

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◆ 大谷翔平「一対一はやらない」エンゼルス元番記者が明かした衝撃の取材ルール

(情報:東スポ)

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 ロサンゼルス・タイムズ紙で約1年半、エンゼルス番を務めたサラ・バレンズエラ氏が26日(日本時間27日)のベースボールデジタル番組「ファウル・テリトリー」にゲスト出演し、エンゼルス取材の経験談を語り、ドジャースに移籍した大谷翔平投手(29)についても「もっと話したかった」と心境を明かしている。

 

 同氏が番記者になったのは2022年6月。エンゼルスが14連敗し、ジョー・マドン元監督が解雇された直後だ。クラブハウスはやや騒然とした雰囲気だったという。

 

「エンゼルスのクラブハウスで最初に聞いたルールの一つは、『大谷は一対一のインタビューをやらないんだよ。彼に話しかけに行かないように』だった。ハーイなど簡単なあいさつはするけど、それだけ」

 

 ここ数年のエンゼルスは大谷だけではなく、スター選手であるトラウト、レンドンもインタビューに応じないことで有名で、番記者らは様々な工夫を強いられた。

 

「彼(大谷)と一対一、あるいは何かしらの話ができたらいいなと思ったことはたくさんある。特に昨年8月以降、彼がケガをしてから長い期間話さなかったから。彼に直接話を聞かずに、他の人から彼の話を聞いて回るのはなかなか難しかった」と振り返るとこう続けた。

 

「実際、その時に限らず、22年も23年も彼の話す出番が来るまで彼を避けながら他の人にあたるという感じだった。彼に対するアクセスは確かに慣れるまで少し困惑した」。もどかしさがあったことを明かした。

 

 バレンズエラ氏は経費削減のためにロサンゼルス・タイムズ紙が行った人員削除の対象となり、23日(同24日)に解雇され、新所属先を探している。大谷を再び取材する機会は訪れるか。 

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◆ 大谷翔平が小学生に伝えたい「算数」活用術 教科書に掲載 打撃の構え方を三角形に単純化、練習を数値化…「割合も使います」

田代学氏/情報:夕刊フジ)

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【ダッグアウトの裏側】

 

新年度から小学5年生が使用する算数の教科書を見る機会があった。巻頭には「私と算数―1つひとつ、深く考えることを大切に」と題した、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(29)からのメッセージが掲載されていた。

 

顔写真の帽子はエンゼルスのままだが、内容は秀逸。「算数は好きなほう」「野球選手になった今でも、算数をよく使っています」という大谷が、大人でも興味をそそられる具体例を投打で挙げているのだ。

 

まず打撃の構え方。「単じゅんな三角形におきかえて、体重のかけ方や足の開き具合などを考えています」(原文ママ、以下同)と解説。自分の感覚と、打球の角度や速度などのデータをすり合わせながら練習しているという。ちなみに、日本選手初の本塁打王に輝いた昨季の平均打球角度は13・2度(44本塁打の平均は28度)で、同速度は94・4マイル(約152キロ)だった。

 

発行元である東京書籍の算数数学ポータルサイト「math connect」には未掲載の談話が紹介されていた。構えたときの三角形は「底辺にあたる部分の長さをシューズ何足分にして、斜辺と底辺の角度は…というようにして考える」と説明。練習内容を数値化することで「今の状態の理由を考えたり次にすべきことを判断したりしやすくなるんですよ」と語っている。

 

構え方を三角形に単純化したり、練習を数値化したりと算数を活用。「そのほかに、割合も使います」「アメリカの野球は、細かくデータを分せきして試合に生かしているんですよ」と、大リーグで浸透している統計データを頭に入れてマウンドに上がっていると明かしている。

 

投手として例に挙げたのが、各打者の右方向への打球の割合。右打者で右翼方向への打球が少なければ、一般的に引っ張るのが得意で外角球は苦手な可能性が高く、決め球の1つであるスイーパーを有効に駆使できる。先の東京書籍のサイトによれば、「対戦相手の初球を見逃す割合なども頭に入れて」投球を組み立てているそうだ。

 

好打者でも打率3割であることに触れ、「ただ『失敗した』と思って終わるのではなく、1つひとつ理由を考えることを大切にしています」。野球ノートを作り、練習内容やデータに加えて、考えたことや気づいたことを記入。それを振り返ることで、上達方法や失敗の理由を深く考えられると説いている。

 

たった1ページだが、算数活用が二刀流成功の一因であることが小学生にも十分伝わる。大谷の思考の一端を垣間見ることができた。 (元全米野球記者協会理事・田代学)

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 ■ NOTE