2024年1月26日

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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◯ 大谷が米野球殿堂入りを果たすには、あと何が必要か。CBSスポーツ電子版が25日(日本時間26日)、徹底検証する特集記事を掲載。まず米野球殿堂はメジャーで10年以上プレーした選手に候補資格があり「ドジャースと10年契約を結んだオオタニは、ほぼ確実に資格が得られる」と指摘。選出に有利なタイトルとしてMVPが挙げられるため、同賞を2度受賞した大谷は「メジャー史上で複数のMVPを獲得したわずか30人のうちの1人。複数MVPが殿堂入りしないケースは非常に希」とした。

 

 さらに選手の能力を示す指標「WAR」については、大谷はこの3年間でシーズン平均8・5以上を記録しており「メジャー史上でもそれだけの数字を3度記録した選手は少なく、3年連続はさらに希少」と指摘。これらのデータから分析すると「オオタニが今後数年間、今までに近い打撃成績を残し、2025年に投手として復帰すれば、殿堂入りに必要なのはメジャーで10年プレーすればいいだけ」と指摘。「オオタニは殿堂入りする。自信を持って断言できる」とした。

 

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 ■ 球界情報

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◯ レンジャーズが25日(日本時間26日)、昨季までエンゼルスでプレーしたジャレド・ウォルシュ内野手(30)とマイナー契約を結んだと発表した。メジャーのキャンプに招待選手として参加させるという。2019年にエンゼルスでデビューしたウォルシュは、3年目の21年には打率2割7分7厘、29本塁打、98打点をマークし、オールスターに唯一選出。同年代の大谷翔平投手(29=ドジャース)らとともに打線の要となるべく成長が期待されたが、その後は苦戦が続いた。昨季はメジャーで39試合に出場し、打率1割2分5厘、4本塁打、11打点。シーズン後の10月16日にメジャー40人枠から外されたが、マイナー降格を拒否しFAとなっていた。

 

◯ 米大リーグ機構は25日、日本の旅行大手JTBと国際パートナーシップ契約を結んだと発表した。同社によると、日本のファンを対象に3月20、21日にソウルで開催される大谷翔平や山本由伸が加入したドジャースとパドレスの開幕シリーズの観戦ツアーを発売する。ソウルでの開幕シリーズのチケットは26日から韓国内で販売開始。同国のインターネット通販大手サービス利用者に限られ日本からの購入はできないとされていたが、ツアーが組まれることで日本のファンにも現地で観戦できる道が開かれた。JTBによると、観戦ツアーの発売は2月の予定。

 

◯ プロ野球・ロッテは26日、12球団で唯一、契約が未更改となっていた佐々木朗希投手(22)との契約合意に達したと発表した。近日中に記者会見を開く予定。佐々木投手の契約をめぐっては、一部報道によると米大リーグへの早期挑戦を球団側に要望していたとされ、契約更改が越年していた。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 「1億円超の大減収」でも野茂英雄は笑っていた…あのドジャース入団から29年、大谷翔平が受け継いだ「日本選手の未来を背負う」という覚悟

笹田幸嗣氏/情報:NumberWEB)

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 1995年2月13日、ロサンゼルスは雨に見舞われていた。雨が降らない街と聞いていたが、12月から2月は雨季にあたるのだという。肌寒い2月の昼下がり、ダウンタウンにある「ホテル・ニューオータニ」(現ダブルツリーホテル)で野茂英雄のドジャース入団会見は行われた。

 

1億円超の“大減収”でも、野茂英雄は笑っていた

 

 ピーター・オマリー会長を筆頭にフレッド・クレアGMら球団首脳が集結し、司会は殿堂入りの名アナウンサー、ビン・スカーリー氏が務めた。当時メジャーリーグはストライキの真っ只中。新たなメジャー契約は結べない。マイナー契約での発表となった。

 

 だが、その一方でストライキが解除されれば、メジャーキャンプに参加できる権利も与えられていた。実質的にはメジャーとのスプリット契約。契約金は200万ドル(当時のレートでは約2億3000万円)、ただメジャーに昇格しても年俸は最低の12万ドル(約1380万円)。94年に日本球界で推定1億4000万円の年俸を得ていた野茂には大減収だった。彼には奥さんも子供もいた。老婆心ながら「お金は大丈夫なのか」と心配になったが、彼は笑っていた。

 

「いつかストライキは終わりますから。それにアメリカでは頑張ればお金はついてきますから」

 

 守りに入る意識などない。己を信じることができる強い精神力を表す言葉だった。

 

野茂が語っていた「次の世代への思い」

 

 日本球界統一契約書で選手にたったひとつ許された権利、それが「任意引退」。それを手にした野茂は己を信じ、夢を追いかけた。

 

 だが、考えていたことはそれだけではなかった。まだメジャーで1球もボールを投げていない身でありながら、彼はすでに後へと続く後輩たちへ道を切り開く、強い覚悟を持ち臨んでいた。入団発表で彼はこう言った。

 

「球場に足を運んでもらって、魅力を感じてもらえるような選手になりたいです。次の世代にも勇気と希望が持てるように頑張りたいと思います」

 

イチローと野茂「日本選手の未来を背負う」覚悟の挑戦

 

 自らの夢を求め、弛まない努力を続け、メジャーでの立場を確立した日本人選手は数多くいる。だが、後へと続く日本選手の未来を背負い、挑んだ選手となれば、野茂とイチローだけになる。彼らは自分の立場を当初から自覚していた。

 

 2001年1月。日本人初の野手としてメジャーへ挑んだイチローは、キャンプインの約1カ月前にアメリカに渡った。理由は明確だった。米国で生活し、米国の野球環境で練習を行い、米国野球を肌で感じる。そして、対応するために何をする必要があるのか。それには時間が必要だ。当時を振り返り、彼はこんな言葉を残した。

 

「やってみてダメでした(成績を残せない)という訳には僕の場合、いきませんでしたからね」

 

 野茂同様、後へと続く者への責任をイチローもまた自覚していた。

 

“前例なき挑戦”の難しさ

 

 今では日米の野球環境の違いはファンでさえ知っている。投手ならば、滑るメジャー公式球、固く傾斜のきついマウンドへの対応。最大で時差が3時間ある広大なアメリカでは各地区で気候、湿度もまるで違う。そのための対応も多い。

 

 打者ならば、メジャー投手の短い間合いから投げられる160キロ近い豪速球に対応しなければならない。そのためには、打撃フォームでは間合いを省く作業、フォームの時短が求められる。その上で自分のタイミング、強い打球を放つパワーを維持することは簡単なアジャストではない。

 

 今ではこういったことは海を渡る前から選手は理解している。そのための準備もできる。だが、前例なき当時は野茂やイチローが肌で感じ、対応策を模索してきた。そして、彼らは経験を通じアジャストの道を探り出し、適応法を見つけ、後進へ光を灯した。ふたりの功績、そして背負った『覚悟』にはあらためて敬意を払いたい。

 

2人の決意を受け継いだ大谷翔平

 

 今、大谷翔平は先駆者に感謝しつつ、メジャーで2度のMVPに輝いた。そして彼は今、後に続く者へと新たな道を残そうとしている。異次元であった二刀流という世界を身近なものへ。彼が切り開こうとする道は日本選手だけのものではない。野球を志す全世界の若者へと通じている。

 

 未知数だった日本人選手の実力をメジャーで証明した野茂英雄とイチロー。ふたりの覚悟なくして日本人選手の今はない。そして、ふたりの志を引き継ぎ、更には全世界へと、選手が持つ果てしない可能性を伝えようとしている大谷翔平。これほどに誇らしいことはない。

 

(「メジャーリーグPRESS」笹田幸嗣 = 文)

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◆ LAタイムズ紙、115人大量解雇で大谷翔平ら加入のドジャース遠征試合で番記者不在に?

(情報:スポーツ報知)

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 オンラインスポーツニュース「フロントオフィススポーツ」は25日(日本時間26日)、従業員を大量解雇した米LAタイムズ紙が、ドジャースのビジター戦に番記者を派遣しない方向であると報じた。

 

 米カリフォルニア州のロサンゼルスを中心に発行されている「LAタイムズ」は23日(日本時間24日)、報道部門の20%以上にあたる115人を解雇したことを同紙の電子版で発表した。経費削減のために、142年の歴史の中で史上最大規模の人員削減を実施。22年から2年間、エンゼルス担当記者として大谷などを追いかけてきた女性記者のサラ・バレンズエラ記者、ドジャース担当だったジャック・ハリス記者もその中に含まれていた。

 

 「誰が遠征の大谷翔平を取材するのか?誰の目にもあきらか」との見出しで報じた同サイトによると、今季の取材計画は不明であるという。米国ではスポーツ・イラストレーテッド誌、NYタイムズ、ESPNなどでも同様の人員削減が行われているという。セントボナベンチャー大でスポーツジャーナリズムを研究するB・モリッツ教授の談話を掲載。「随行記者の支出カットは真っ先に目が付くもので、貸借対照表上では理解できるもの。だがこれは滑り台の始まりである。ファンにとって真の損失につながる」と指摘していた。

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◆ 【大谷翔平ドジャース開幕戦】韓国の舞台はどんなところ?なぜこの球場?MLB初開催に向けて現地ソウル取材

(情報:FNNプライムオンライン)

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2024年のメジャーリーグ・レギュラーシーズン開幕戦が3月20日(水)に韓国で開催されるとあって、話題になっている。ドジャースの大谷翔平として迎える初の公式戦だけに、見逃せないと思うのがファンの心理だろう。

 

しかもその舞台は、韓国で初開催となるメジャーリーグ公式戦。 ドジャースには大谷翔平や山本由伸が加入し、対戦相手のパドレスにはダルビッシュ有。そしてこちらも新加入の松井裕樹が在籍。

 

さらには今回の韓国での開催のきっかけとなったと言われる守備の名手 キム・ハソン(WBC2023韓国代表・2023ゴールドグラブ賞)もプレーしている。

 

そんなスター選手が集い、注目度の高い韓国でのメジャーリーグ開幕シリーズ。フジテレビ『S-PARK』は、現地ソウルでの取材を敢行。大谷翔平がドジャースの選手として迎える開幕戦のスタジアムは、どんなところなのか?現地の反応とともに探ってみた。

 

スーパースター上陸に膨らむ市民の期待

まずは試合が行われるソウルの街の人たちの反応を探ってみる。 スタジアム周辺の飲食店の店員に話を聞いた。

 

――開幕戦に期待していますか?

当然です。アルバイトを最低4人は雇わないと。

 

そして近隣のホテルの支配人は。

 

「国内外から宿泊の問い合わせが多く、当ホテルも大きく期待しています」

 

まずは経済効果アップに期待の声が挙がる。その一方で、今回のドジャース対パドレス戦は、アメリカ本国での開幕(3月28日)を前に、ひと足早く開催される開幕戦だ。それだけに注目度や稀少度は高い。

 

現地のプロ野球ファンはこう語る。

 

「コチョクスカイドームは収容人数が少ないので、チケットを取るのが難しそうですが頑張ってみます」

 

会場は韓国初のドーム球場

試合が行われるのは、韓国で唯一のドーム球場・コチョクスカイドーム。野球開催時の収容人数は1万6700人。東京ドームの4万3500人に対して4割弱のキャパシティだ。

 

アジアのスター選手が顔をそろえる話題の一戦ゆえに、チケット入手におけるし烈な争奪戦も、すでに話題となった。

 

現地メディア・聯合ニュースTVのイ・スングク記者に話を聞くと、こんな証言も飛び出していた。

 

「コチョクスカイドームはKBOリーグ(韓国プロ野球)の他の球場よりも規模が小さく、約16,000人の収容です。チケットは1月26日(金)から購入できると発表されました。動画配信サービスアプリの『クーパンプレイ』の有料サービスに加入した会員だけが購入できます。日本を含む海外では、このアプリをダウンロードして本人認証することが難しいはずです」

 

韓国在住ではないと、チケットの購入が困難であるという情報が、日本のファンを驚かせた。

 

補修工事が進行中 席数に変化は?

韓国初のドーム球場として誕生したコチョクスカイドームは、2015年にオープン。金浦(キンポ)国際空港からはタクシー利用で約30分、ソウル西部エリアに位置している。

 

銀色の丸みを帯びた屋根に包まれ、1階から4階席までが観覧席になっており、人気K-POPアーティストがコンサートを行なうなど、野球の試合だけでなく各種公演やイベント会場としても活用されている。K-POPファンにはお馴染みの施設だという。

 

また、聯合ニュースTVのイ記者は、スタジアムの最新情報についてこう証言する。

 

「開幕戦へ向け、今は補修工事の最中です。 内野と外野の芝生を張り換え、マウンドとクラブハウス施設も工事を行っています」

 

「昨年8月、メジャーリーグの事務局が職員を派遣してメジャーリーグの試合が可能かを確認し、施設の改修を求めました。コチョクドームを管理するソウル施設公団が、現在工事を進めています。先ほど確認したところ、恐らく3月初旬ごろに工事が完了する、という回答をもらいました」

 

MLBは昨年7月、2024年のレギュラーシーズン開幕戦をソウルで開催すると発表していた。現地視察も行われ、メジャー開幕戦の開催に相応しい環境を整えるための、工事が行われているのだという。

 

そしてもう一つ気になるのが試合開始時間だが、開幕2試合はともに午後7時5分(日本との時差はなし)のナイトゲームであることが発表されている。今回の補修工事で、観客席が増えることはないのだろうか?

 

――改修工事で収容人数が増える可能性は?

いいえ、そういうことではありません。競技場の環境とクラブハウスとマウンドが改修・補修されるものです。

 

――なぜ収容人数の少ない会場で試合を?

コチョクスカイドームは、まだ新しい球場ですし、韓国の唯一のドーム球場なんです。雨の可能性もありますし、3月のソウルはまだ寒いです。

 

韓国にも広がる大谷への大きな関心

日本のファンからすれば、何ともうらやましい開幕戦。現地韓国では歴史的な一戦を迎えるべく、着々と準備が進められている。そして大谷翔平という唯一無二のプレイヤーへの、リスペクトは言葉や国境を越えて韓国でも広がっているという。 イ記者は語る。

 

「大谷選手はメジャーリーグ全体のスーパースターです。ごみを片付けたり、マナーの良さがあります。また球場内でのマナーだけではなく、素朴な姿も記事を通じて知られていて、とても良いイメージです」

 

「日本ほどではないですが、実力だけでなく人格にまつわる逸話もよく知られているので、韓国にはたくさんのファンがいて、大谷選手関連の記事にも大きな関心が集まっています」

 

一体 開幕戦では、どんな「SHO-TIME」が待っているのか?

 

そして日本のファンはどんな形でその雄姿を見ることができるのか?3月20日が待ち遠しい。

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 ■ NOTE