2024年1月9日

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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◯ 大谷翔平がドジャースと結んだ10年総額7億ドル(約1015億円=為替レートは入団合意時)の契約で、約97%を期間満了後に受け取ることについて、カリフォルニア州会計監査官のコーエン氏が8日、「無制限の後払いは税の公平な分配を妨げている。税制の不均衡を是正するため、議会に早急な行動を取ることを求める」との声明を発表した。異例の高額の後払いにより納付される州税が減ることを問題視した形だ。大谷は契約期間中に年200万ドルしか受け取らず、6億8千万ドルは2034~43年に後払いとなる。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 年俸97%後払いのドジャース大谷翔平 法改正で税金しっかり取るとカリフォルニア州当局声明

(情報:日刊スポーツ)

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 大谷さんの税金は、後払いでもがっちり頂きます。ドジャースが本拠地を置く米カリフォルニア州の会計監査官マリア・コーエン氏が8日(日本時間9日)、「現行の税制では、最高税率にあたる幸運な人々に対して無制限の延期が許されており、税制において著しい不均衡が生まれている」という声明を発表。不均衡を是正するよう議会に要請するとした。ロサンゼルスタイムズ紙が報じた。

 ドジャース大谷翔平投手(29)は、今年から10年総額7億ドル(約1015億円)契約を結んだ。そのうち97%に当たる6億8000万ドル(約986億円)は、11年目以降に後払いされる。

 カリフォルニア州は米国内でも高い税率で知られ、現行の法律では、大谷が11年目以降に他の州に移住すれば税金を安くできる。カリフォルニア経済と雇用センターによると、同州は約9800万ドル(約142億円)の税収を失う可能性があるという。これを「法律の抜け穴」としないために、会計監査官が議会に法改正を求めた。

 コーエン監査官は「最も裕福な個人の(年俸)繰り延べに合理的な上限がないことは、所得の不平等を悪化させ、税の公平な分配を妨げている。この不均衡を是正するために、議会が早急かつ断固とした行動をとるよう強く求めたい」と話した。高額所得者に対し控除や免除の制限を導入し、税収増を目指すという。

 今後10年以内に法改正が実施されると、大谷が11年目以降に他の州や国に移住しても、カリフォルニア州から課税される可能性が浮上した。

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◆ 大谷翔平が組むベッツ&フリーマンとの「歴代MVP打線」MLB史上最高トリオなのか検証

(情報:東スポ)

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 今季のドジャースの目玉の一つが、大谷翔平投手(29)、ムーキー・ベッツ外野手(31)、フレディー・フリーマン内野手(34)の3人が並ぶ歴代MVP打線だ。デーブ・ロバーツ監督の起用法にも注目が集まるが、米スポーツ専門局「ESPN」のデビッド・ショーエンフィールド記者は8日(日本時間9日)に「大谷、ベッツ、フリーマン‥MLB史上最高の打者トリオなのか?」と題して検証した。

「昨季のOPS、長打率で1位、5位、6位(大谷、フリーマン、ベッツ)。打率で3位、7位、9位(フリーマン、ベッツ、大谷)。塁打数で3位、4位、6位(フリーマン、ベッツ、大谷)。3人全員がこれらのパフォーマンスを繰り返せば、史上最高の打撃トリオの一つになるチャンスがある」

 同記者は米データサイトのベースボールリファレンスのプラス40打点と、3つの数値平均である「調和平均」を元に過去の偉大な打者トリオをリスト化した。

 メジャー統合前のトップは1927年ヤンキースのベーブ・ルース(+102)、ルー・ゲーリック(+102)、アール・コームス(+40)で、調和平均67・3だ。

 現代野球のトップは2000年ジャイアンツのバリー・ボンズ(+62)、ジェフ・ケント(+58)、エリス・バークス(+45)で調和平均54・0となっている。

 これに対し、23年の大谷(+54)、ベッツ(+55)、フリーマン(+56)。3人が昨季と全く同じ成績を残した場合、調和平均55・0で、現代のトップに立つ。

 同記者は「大谷が昨シーズンの出場試合数135を超えれば、その数字はさらに上がる可能性がある」と指摘した。

 右ヒジ手術のリハビリで打者に専念する大谷がアーチを量産し、ベッツ、フリーマンがそれに続けば20年以来のワールドシリーズ制覇が見えてくる。

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◆ ドジャース新加入のヘルナンデスの対左OPSは・887、4番に入れば対大谷&フリーマンに…

(情報:スポニチ)

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 ドジャースがベテラン外野手のテオスカー・ヘルナンデス(31)と1年総額2350万ドル(約33億9000万円)で契約した。ドジャースには大谷翔平、フレディ・フリーマン、マックス・マンシーと左の強打者の方が多いが、右打者のヘルナンデスが加入することでバランスが取れる。

 ヘルナンデスの対左のキャリアOPS(出塁率+長打率)は・887と高数字だ。過去3年は打率・317、出塁率・349、長打率・628である。ドジャースは現時点では2番と3番を大谷とフリーマンに打たせる構想だが、4番にヘルナンデスのような右の強打者が入れば、相手チームは大谷、フリーマンに対して左のリリーフ投手は起用しにくくなる。

 現時点の4番候補の右打者ウィル・スミスは好打者だが、実は対左投手のOPSは・799と必ずしも得意にはしていない。気になるのはヘルナンデスの23年のマリナーズでの成績でOPSは・741とキャリアで最も低く、211三振も喫した。だがこれは投手有利とされるシアトルのTモバイルパークに合わなかったとみるべきだろう。同球場でのキャリアOPSは95試合にプレーして・712だった。これでドジャースの外野手は左打者にジェイソン・ヘイワード、ジェームス・アウトマン、右打者にヘルナンデス、マヌエル・マーゴー。クリス・テイラーは本来のユーティリティ選手として起用できる。

 一方で若手のミゲル・バーガス(24)、マイケル・ブッシュ(26)は開幕をマイナーで迎えることになりそうだ。スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」はヘルナンデスが活躍できた時のボーナスについて報じている。MVP投票で1位から5位に入れば300万ドル、6位から10位なら200万ドル、11位から15位なら50万ドルである。さらにシルバースラッガー賞を獲得すれば100万ドルを手にできる。ヘルナンデスはブルージェイズ時代の20年と21年にシルバースラッガー賞を獲得、MVP投票でもそれぞれ11位と19位で、21年はオールスターにも選出された。

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◆ ドジャースのラインナップに加わるテオスカー・ヘルナンデスは、長所とともに短所もくっきり

宇根夏樹氏/情報:スポナビ)

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 ロサンゼルス・ドジャースのラインナップには、大谷翔平とともに、テオスカー・ヘルナンデスが加わるようだ。ESPNのジェフ・パッサンらが、1年2350万ドルの契約で合意、そのうちの850万ドルは2030~39年に繰り延べ払い、と報じている。

 2019年以降、テオスカーは、シーズン25本塁打以上を4度記録している。2019年が26本、2021~23年は、32本、25本、26本だ。短縮シーズンの2020年は、50試合で16本のホームランを打った。この5シーズンの計125本塁打は、23番目に多い。直近3シーズンの計83本塁打も、同じく23位だ。

 一方、ここ3シーズンのトータル出塁率.322は、ホームランとは対照的に、1500打席以上の94人中、下から22番目に位置する。通算8シーズンのうち、2020年と2021年の出塁率は.340と.346ながら、他の6シーズンはいずれも.320未満だ。

 ここ3シーズンのトータル三振率28.3%は5番目に高く、トータル四球率6.0%は10番目に低い。2021年以降の三振率は24.9%→28.4%→31.1%、四球率は6.1%→6.4%→5.6%と推移している。2023年に500打席以上の136人のなかに、三振率30%以上&四球率6%未満は、テオスカーしかいなかった。

 例えば、チームメイトになるジェームズ・アウトマンの三振率は、テオスカーより少し高い31.9%だが、四球率12.0%を記録している。2023年にシアトル・マリナーズでチームメイトだった、エウヘニオ・スアレス(現アリゾナ・ダイヤモンドバックス)も同様。こちらは、三振率30.8%と四球率10.1%だ。

 テオスカーは、大谷ほどではないとはいえ、パワーがある。ただ、選球眼を欠き、空振りも多い。

 それでも、長所を発揮すれば、ドジャースは、短所には目を瞑ることができる。ドジャースにおけるテオスカーの打順は、これまでの4番や5番ではなく、6番か7番の可能性が高い。

 また、外野の守備は、平均もしくは平均未満のレベルだが、送球は正確だ。2022年も2023年も、ライトからの補殺は二桁を数えた。ここ2シーズンに計22度の外野補殺は、レイン・トーマス(ワシントン・ナショナルズ)の計26度に次ぎ、2番目に多い。

 ドジャースでは、レフトを守ることが多くなりそうだ。基本的には、左から右に、テオスカー、アウトマン、ジェイソン・ヘイワードが外野トリオを形成し、相手の先発投手が左腕の場合は、マニュエル・マーゴかクリス・テイラーがレフトを守り、テオスカーはライトの守備につくと思われる。

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 ■ NOTE