2023年12月30日

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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◯ ドジャースへの入団が決まった山本由伸投手が30日、大阪市内のホテルで記者会見を行った。山本は28日(現地時間27日)に、ドジャースタジアムで米国での会見を終えたばかり。この日もチームメートとなる大谷翔平について質問が飛んだ。「そういった選手と出来るのは特別なこと。まだまだ僕の野球人生はこれからなので、成長につながると思います」。決断に至るまで、大谷からは優しく声をかけられていた。「強く勧誘するのではなく、本当に気を使っていただいて、何でも相談してと、とにかく優しく接していただきました。メジャーリーグについて、いろんな質問をしました」。新天地でこれからも頼もしい先輩となりそうだ。

 

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 ■ ロサンゼルス・エンゼルス情報

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◯ ガーディアンズをFAとなったルーカス・ジオリト投手(29)がレッドソックスと2年総額3850万ドルで契約合意に達した。16年にナショナルズでメジャーデビューしたジオリトは、同年オフにトレードでホワイトソックスへ移籍。今季はシーズン途中の7月にプレーオフ進出を目指して積極的な補強に動いたエンゼルスにトレード移籍した。ただ、エ軍では6試合で1勝5敗、防御率6・89と振るわず、失速したチーム事情もあり9月を前にウエーバーにかけられ、ガーディアンズが獲得。エンゼルスはこの時、ジオリトら主力選手を大量にウエーバーにかけたことから「チーム解体」と報じられた。

 

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 ■ 球界情報

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◯ カブス鈴木誠也が、日刊スポーツのインタビューに応じ米大リーグ2年目を振り返った。WBCは左脇腹痛で辞退。出遅れたシーズンでも序盤は思うような結果を残せず、スタメン落ちも味わった。それでも日本人右打者で初の20本塁打。打撃3部門すべてで前年を上回り、シルバースラッガー賞の候補にも入った。浮き沈みのあった1年で見えたものとは-。胸の内を明かし、秘めた理想もにじませた。

 

ーー米大リーグ2年目を終えて

「勉強になった1年でした。苦しんだシーズン前半も何かが変われば行ける手応えもあったんですけど、気持ちにムラがあった。自分では何がダメなのか分かっていたんです」

 

ーーWBC辞退の理由となった左脇腹痛など、コンディション面か

「コンディションではないです。技術よりもメンタル。2年目ですけど、環境が変わったことによるいろんなストレス、細かなところも気になったりして、方向性を見失っていました。みんなが悩むのと同じで、人間だったら気持ちの波はある。このままじゃまずいなと思っていたときに、手に取った1冊の本をきっかけに気持ちや目標を全部ノートに書き出すようにしたら、いい方向に行くようになりました」

 

ーー広島時代も書き出すことはしていた

「16年にもやっていたんですけど、だんだん「書かなくても分かる」となあなあになっていった。当時やっていたことがその本にも書かれていて、もう1回やってみようと思ったら、なかなか書き出せなかったんです。やってきたことの大切さがあらためて分かりました」

 

ーー肉体面では昨オフ、10キロ増量。カブス球団関係者も驚く肉体改造だった

「あれも良かったです。スイングは良かったし、動きも悪くなかった。ただ、動きを確保できない状態でトレーニングをし過ぎると、可動域がでなくなる。可動域が変わっても、体は動こうとするのでケガをする。それも、ひとつの勉強。みんなはいいとこ取りをしたがるけど、僕は1度決めたらすべてやる。あそこまでやったから大きくなれたし、強くもなれた。そして、可動域をおろそかにするとケガすることも分かった。けがをしたらもちろんしんどいし、悔しいけど、勉強になっていることもたくさんある」

 

ーー技術的には

「変えたというより戻したみたいな…。戻したというより、自分の感覚にしたという感じですね。こっちは手首を返さない打ち方が主流で、コーチもそういう教え。僕もこっちのやり方や打ち方を盗もうとしたんですけど、合わなかった。人から感覚のことを言われてもハマらないので、自分の感覚を大事にしようと決めたんです。練習したいと思ったらするし、打ちたいと思ったら打つし、眠たいと思ったら眠る。もう自分にわがままに、周りにどう思われてもいいという感じでやっていたら、いい方向へ行っていた」

 

ーー元ソフトバンク内川氏の言葉もヒントになったと

「ウチさんが来たときに『メジャーに行ったからといって、メジャーの打ち方で打つ必要はないんじゃないか』って言われたんです。こっちの投手に対応するため“強いスイング”をしようとしていたんですけど、日本のときのように“速いスイング”を意識するようにしたんです。『俺のスイングはこれだよな』と。もうこれでダメだったら仕方がないやって思えた。

 

ーー日本人の右打者で初の20本塁打。米大リーグでは特に本塁打が評価される

「僕は(大谷)翔平みたいに本塁打をたくさん打てる選手ではないですし、すべてに高いレベルでやっていかないといけないと思っています。打率2割8分も、物足りない。本塁打も20本ですけど、前半もうちょっと良ければもっと打てたと思う。でも現時点で『50発』というのは、ほぼ不可能に近い。翔平みたいに打球が飛ぶわけじゃないし、サイズも違う。もちろん目指したいと思っていますけど、やっぱり段階はある。現状は違うところにフォーカスしないといけない」

 

ーー自分を客観視して成長につなげる姿勢は、日本時代と変わらない

「客観視しないとダメでしょう。日本でも38発しか打ったことない選手がいきなり50発なんて言えない。勘違い甚だしい。高い目標は自分の中に“絶対にやってやる”と秘めておけばいい。“もっと君にはやることがあって、それをやればいつかは…”と思っています。奇跡が起きて打てても勘違いするだけなので、ちゃんと段階を上がっていく中で打てたらうれしい」

 

ーー打者大谷をどう見る

「強い。動きが強いし、スピードもある。まず、あの体のサイズを操っている時点ですごい。みんな体が大きければいいと思っているけど、その分、器用に扱うのは難しくなる。もちろんうらやましいけど、僕が一気に190センチとか2メートルになったら大丈夫なのかと思う」

 

ーー大型契約を結んだ

「夢がありますよね。でも、二刀流でやっている評価だと思う。もう今後いないんじゃないですか? 10勝以上して、50発打てる選手なんて。ベーブ・ルースよりもすごいわけですからね」

 

ーーナ・リーグのドジャースに移籍。対戦も増える

「見ていて勉強になることはたくさんある。一緒にプレーしても楽しいですし、同学年なのですごく刺激になる。翔平が打ったら、俺も打たないとと思うし、翔平がバーンッと存在感を出してくれるので、すごくありがたいですよね」

 

ーー米大リーグ3年目。ひとつ区切りとなる

「レギュラーとして出ていたら区切りになると思いますけど、1、2年目はレギュラーを取るための時間だったと思う。僕の中では来季が1年目みたいな感じなんです。レギュラーとして頑張る1年目。もちろんダメだったら外されるので、気は抜けない。まずは来年しっかりやって、そこからの2年が大事なんじゃないかと思っています」

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 今季の最長飛距離本塁打はエンゼルス・大谷翔平の30号アーチ その飛距離は驚異の150.3メートル

(情報:MLBジャパン)

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 MLB公式サイトのデービッド・アドラー記者は、スタットキャストの各部門で今季メジャートップの数字を記録した選手を紹介する特集記事を公開している。2023年シーズンの最長飛距離本塁打は、大谷翔平(当時エンゼルス・現ドジャース)が日本時間7月1日のダイヤモンドバックス戦で放った30号アーチで、なんと493フィート(約150.3メートル)を記録。大谷自身のそれまでの最長アーチは470フィートだったが、大幅に自己記録を塗り替える豪快な一発となった。

 

 2023年シーズンの最長飛距離本塁打トップ10は以下の通り。

 

1 大谷翔平 493フィート

2 ジャンカルロ・スタントン 485フィート

3 カイル・シュワーバー 483フィート

3 ノーラン・ジョーンズ 483フィート

5 ジャレッド・ケルニック 482フィート

6 C・J・クロン 479フィート

7 ラモンテ・ウェイドJr. 474フィート

7 トラビス・ダーノー 474フィート

9 ライアン・マクマーン 473フィート

9 オースティン・ライリー 473フィート

 

 なお、スタットキャストが導入された2015年以降、490フィート以上の本塁打を放った選手は、大谷を含めて15人だけである(4人が2本)。スタットキャスト時代の最長飛距離本塁打トップ19は以下の通り。

 

1 ノマー・マザラ(2019年)505フィート

2 ジャンカルロ・スタントン(2016年)504フィート

2 C・J・クロン(2022年)504フィート

4 クリスチャン・イェリッチ(2022年)499フィート

5 ヘスス・サンチェス(2022年)496フィート

5 アーロン・ジャッジ(2017年)496フィート

5 ミゲル・サノー(2019年)496フィート

8 ロナルド・アクーニャJr.(2020年)495フィート

8 ジョーイ・ギャロ(2018年)495フィート

8 アーロン・ジャッジ(2017年)495フィート

8 ミゲル・サノー(2021年)495フィート

8 ライアン・マクマーン(2022年)495フィート

13 大谷翔平(2023年)493フィート

13 ゲーリー・サンチェス(2017年)493フィート

13 マイケル・A・テイラー(2015年)493フィート

16 ウィルソン・コントレラス(2017年)491フィート

16 ノマー・マザラ(2016年)491フィート

18 マイク・トラウト(2022年)490フィート

18 ジョーイ・ギャロ(2017年)490フィート

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◆ 大谷翔平&山本由伸が入団したド軍のドジャーブルーってどんな色?

(情報:サンスポ)

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ドジャースのチームカラー、ドジャーブルーは正式には「パントン(Pantone)294」と呼ばれ、青より少し濃い。1989年にドジャーブルーとしてカラーデータベース(世界共通の色彩定義・色見本)に加えられた。カブスやブルージェイズが使用する青とは異なる。1977年から96年までドジャースの監督だったトミー・ラソーダさん(故人)が「私の体を切れば、ドジャーブルーの血が流れる」と常日頃、コメントしていたため、野球ファンに広く認識された。

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◆ 野球解説者・五十嵐亮太「ホームランは50本超え」大谷翔平「ドジャースでのとんでもない可能性」

(情報:THE CHANGE)

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 野球の知識が乏しい一般視聴者にも分かりやすい言葉で話してくれるためか、ワイドショーで姿を見かけることが多い五十嵐亮太さん(44)。その分かりやすさは、長いプロ生活で培われたものであることは間違いないだろう。NPBからMLBへ、そしてNPBと、23年にわたるキャリアの中で経験した「CHANGE」を聞いてみた。【第1回/全5回】

 

大谷翔平は描いているものが違う

「今日はよろしくお願いします!」取材場所にあらわれた五十嵐さんは、テレビで見る姿と同じく、若々しく快活な雰囲気に満ちていた。その一方で、野球については理路整然と、分かりやすい言葉で語ってくれる。やはりNPB、MLBと渡り歩いた、長い経験があるからこそ、なのだろう。そんな五十嵐さんに、現在の野球界で最大のトピックである、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(29)は、どう映っているのだろう。

 

「彼はもともと、描いているものが普通の人とは違うのかなと思いますね。たとえば二刀流も、本人が“そんなことができるのか?”と疑問を持って始めたものではなかった。しっかりとしたイメージを持って取り組んだからこそ、結果的に成功した。もちろん、北海道日本ハムファイターズの協力もあってのことですけれど。二刀流という、普通の人ができない目標設定ができる時点で、すでに違うんでしょうね」

 

 さらに描いた姿に近づく姿勢も違うという。

 

「野球選手はみんな、こうなりたいとか、こうできたらいいなとかイメージはするんですよ。でも、実際にはなかなかうまくいかない。どうしても、途中で妥協してしまう。もちろん大谷選手も妥協をするときはあると思いますが、そこであきらめずにやりきる。当たり前に思えるけど、実はなかなかできないことを、しっかりやり抜ける。ひと言で言えば、彼は特別なんですね」

 

大谷翔平の二刀流だからこその強み

 

 大谷選手が23年、武器にしていた球種がスイーパーだ。早い球速のまま横に大きく変化するスイーパーは魔球とも呼ばれ、バッターから多くの三振を奪った。この魔球もまた、大谷選手だからこそ体得できたようだ。

 

「彼の場合はバッターの立場から考えられるので、こういうボールは嫌だなとか、これは投げている人がまだ少ないとか、別角度から見られる有利さはあったでしょう。やっぱり、向かうべき次のステージを描くのが、うまいんだと思いますよ」

 

 毎年のように進化を続けている大谷選手。だからこそ熱心な野球ファンだけでなく、野球中継を見たこともなかったような一般の人たちを巻き込む人気を得られたのだろう。

 

「大谷選手がなにか新しいことを達成すると、結果的に見ているほうも勇気をもらえますよね。こんなことができるんだって、すごいポジティブな気持ちになるじゃないですか。もちろん、結果を残すためにやっていることだと思いますけど、本人も見てくれている人たちの笑顔というのは、進化を続けるモチベーションになっていると思いますよ」

 

 その大谷選手は23年12月9日に、北米の4大プロスポーツリーグ史上最高額となる10年総額7億ドル(大部分は後払い)の契約金で、ロサンゼルス・ドジャースに移籍した。名実ともに史上最高のプレーヤーとなった大谷選手の、24年はどうなるのだろうか?

 

大谷翔平+山本由伸でドジャース優勝は確実?

 

「ホームランは50本は超えてくるでしょうね。ロサンゼルス・エンゼルスにいた頃と比べると、ドジャースは打撃陣が強力なので、敬遠で歩かされることが減るでしょうし。ピッチャーと勝負できる場面が増えるとなると、ホームランも増えてくると思いますよ。

 

 ドジャースというチームにいることも有利に働くはずです。シーズンを通しての戦い方が上手ですから、ある程度、力を温存しながら、うまくサポートしてくれると思います。安定した成績を残せるでしょうね」

 

 シーズンオフの話題をかっさらった大谷選手。それだけに気になることもあるという。

 

「けっこうなプレッシャーがあると思いますよ。あれだけ注目されると、優勝して当然みたいになっていますからね」

 

 ドジャースは日本球界ナンバーワンピッチャーといわれる、オリックスの山本由伸投手(25)と契約合意に至ったと発表された。地元ではすでに優勝が決まったかのような雰囲気になっているという。

 

「これでチームがポストシーズンにいけないってなると、キツイですよね。大谷選手は自分よりチームの結果を優先するから、自分の成績がいいのにチームが勝てないって状況になると、本人も苦しいんじゃないでしょうか。すでにチームの勝ちを左右する選手として、見られていますから。そんな中で、大谷選手だけでなく、ドジャースがどんなチームになっていくのか、それも楽しみではありますね」

 

 山本投手も加わり、優勝の筆頭に躍り出たロサンゼルス・ドジャース。その中で、大谷選手がどのような進化を遂げるのか、注目だ。

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 ■ NOTE