2023年12月4日

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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◯ ウインターミーティング開催前日の3日(日本時間4日)、大谷が移籍候補の一つとされているジャイアンツの本拠地・サンフランシスコを訪問していたことが明らかになった。2日(日本時間3日)に大谷とネズ・バレロ代理人がジャイアンツの本拠地オラクルパークを訪れていたことが判明。大谷陣営はウインターミーティング中に最終候補に残った球団の本拠地を訪問し幹部と面談した後、最終判断を下すと見られる。ジャイアンツ関係者は取材に対し「大谷とバレロ代理人は土曜日(3日)にザイデイ編成本部長、メルビン新監督、そして(球団OBの)バスター・ポージーとオラクルパークで面談した」と明かした。また「この後も大谷サイドは最終候補の球団本拠地を訪れるのではないか」と語った。

 

◯ ニューヨークポスト紙のジョン・ヘイマン記者が3日(日本時間4日)大谷翔平は既に5億ドルをはるかに超えるオファーを複数受け取っていると信じられていると報じた。なかには、最終的に6億ドルに届くか、あるいはそれに近づくと推測している者もいるという。現時点で争奪戦にドジャース、ジャイアンツ、カブス、ブルージェイズ、エンゼルスの5チームが残っているが、6番目のミステリーチームがあると示唆している人もいる。しかしその情報は正しいかどうかは不明。ヤンキースとメッツも参戦したが、今はよく言っても、周辺に立っているという程度だ。

 

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 ■ ロサンゼルス・エンゼルス情報

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◯ エンゼルスが今季のぜいたく税をぎりぎり回避できたと、3日付の複数の米メディアが伝えた。エンゼルスはポストシーズン進出を目指してトレード期限前に次々と補強を行い、その時点では今季ぜいたく税回避の上限である総年俸2億3300万ドル(約350億円)を超えていた。だがその直後からチームは負け続け、8月末にはポストシーズン進出の可能性が絶望的に。トレードで獲得したばかりのルーカス・ジオリト投手や、マット・ムーア投手、ハンター・レンフロー外野手らを次々と放出した。この年俸削減でぜいたく税が回避できるかは不明な状況が続いていたが、米スポーツメディア「ジ・アスレチック」は「事情通によると、今季のぜいたく税回避の上限をわずかに下回る総年俸におさまった」と伝えた。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 大谷翔平サイド、秘密裏の球団選定…敏腕記者も困惑の「ミステリー」運命の日は突然訪れる?【番記者が見た】

阿部太郎氏/情報:中日スポーツ)

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 メジャーの球団幹部、選手の代理人らが一堂に会するウインターミーティング開幕を翌日に控えた3日、関係者が会場となるテネシー州ナッシュビルの高級ホテルに入った。ストーブリーグの主役は、北米史上最大の契約額が確実視される大谷翔平。当初の5億ドルラインから6億ドル(約880億)にも達するのではないかとの見方も出ている。

 

 ただ、大谷の去就を巡っては、米メディアでも臆測の域を出ない報道が目立つ。「ナショナルライター」と呼ばれるスクープ連発の敏腕記者でさえ、確定情報をなかなか出せない予測記事を出しているのが現状で、見解の違いも多々ある。「ミステリー」の言葉もよく出る。

 

 このウインターミーティング中に大谷が移籍先を決めるのではという機運が高まったが、この日になって、USAトゥデーのボブ・ナイチンゲール記者は「1週間はかかる。クリスマス休暇までには成立すると思うが」と、決定はまだ先だと報道した。

 

 FA市場が幕を開け、GMミーティングからの流れだが、大谷に関しては狙っている球団ほど口が重い。是が非でも大谷獲得を狙うドジャースなどは一般論を除いて、大谷の込み入った話は全くしていない。

 

 ESPNは先日「大谷サイドが、球団に情報をリークしないように通達している」と伝えた。大谷の代理人のバレロ氏は徹底して「箝口令」を敷いているのは確実だ。8月9日から公の取材に応じていない大谷がMVP受賞後の電話会見を取りやめたのも、代理人サイドの配慮なら合点がいく。

 

 秘密裏で進められてい選定過程で、情報が漏れるとすれば、確実に落選した球団だろう。大谷の意中の球団は最後の最後、合意に達するまで予断を許さず、とにかく情報を漏らさないようにするはずだ。そして、「運命の日」は突然、訪れるように見える。

 

(阿部太郎)

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◆ 大谷翔平大争奪戦の行方は…WMいよいよ開幕「彼はどこに行くんだ?」エンゼルスミナシアンGM

(情報:日刊スポーツ)

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 【ナッシュビル(米テネシー州)3日(日本時間4日)=四竈衛、斎藤庸裕】大争奪戦の行方はいかに…。各球団幹部や代理人など米球界関係者らが一堂に会する「ウインターミーティング(WM)」が4日(同5日)から開幕。

 

 エンゼルスからFAとなった大谷翔平投手(29)は、候補球団との交渉で最終局面に入ったとみられており、決断が注目される。エンゼルス残留の可能性も消えていない状況で、渦中のGMは一般客と同便で開場入りした。

 

    ◇   ◇   ◇

 

 米国西部時間の早朝6時過ぎ。ロサンゼルス国際空港でエンゼルスのペリー・ミナシアンGMが1人、テネシー州ナッシュビル行きの搭乗口に現れた。同便を待っていたエ軍の番記者数名は予想外の人物の登場にザワついた。見慣れた面々から声をかけられた同GMは「ヘイ、元気にしてる?」と威勢よく応答。一般客に交じり、ファーストクラスの席へと向かった。その順番待ちで日本人メディアと遭遇すると、「彼はどこに行くんだ?」と問いかけた。“彼”を意味するのは、間違いなく大谷だった。

 

 余裕からなのか、シラを切っているのか、それとも背水の焦りを隠すためなのか…。米メディアの報道によれば、最終候補のドジャース、カブス、ブルージェイズ、ジャイアンツ4球団に加え、エンゼルス残留の可能性も消えていない。米球界関係者によれば、既に面談を終え、決断待ちの状態だという。大谷残留に尽力してきた同GMにとって、人ごとであるはずがない。いずれにしても、最終候補で渦中の球団の編成トップは、ピリピリした緊張感を漂わせることもなく、ラフな姿でWMの現地に入った。

 

 本人や代理人を含め、大谷サイドが沈黙を続ける一方で、メディアによる情報合戦は絶えない。契約金で言えば、複数球団が既に5億ドル(約750億円)から6億ドル(約900億円)に及ぶ破格の条件を提示したという。決断の時期は近いとみられるが、USAトゥデーのボブ・ナイチンゲール記者は「1週間後か、おそらくクリスマス休暇前には。だが、すぐには決まらないだろう」とも報じた。

 

 WMでは例年、大物FA選手の去就が決着する。昨年はヤンキースからFAとなっていたアーロン・ジャッジ外野手(31)が、9年3億6000万ドル(当時のレートで約504億円)の大型契約で残留となった。史上最高額の契約と予想される大谷の去就はいかに…。歴史的なFAの行方が、最大の注目となる。

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◆ 大谷翔平の新天地はいつ決まる? 敏腕記者らで割れる意見…定まらぬ“運命の日”

(情報:Full-Count)

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 メジャーリーグのウインターミーティングは4日(日本時間5日)から米テネシー州ナッシュビルで行われる。最も注目されるのはエンゼルスからフリーエージェント(FA)となっている大谷翔平投手の動向だが、契約時期について情報が錯綜しているようだ。地元メディア「NBCスポーツ・シカゴ」は大谷に関する“最新情報”として「関係者の意見割れる」と伝えた。

 

 同メディアの記事によると、米紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール氏は3日(同4日)のコラムで、「誰かが10億ドル(約1468億円)の小切手を切らない限り、オオタニがウインターミーティング中に契約するとは思えない」と書いた。同氏はさらに、契約合意まで「少し近づきつつある」として“クリスマス前”の契約を予想しつつも、新天地を「今にも決める段階にはない」とも報じた。

 

 一方で「MLBネットワーク」のジョン・モロシ氏は、大谷がこの1週間内に次のチームを決める可能性が「非常に高い」ことを示唆。記事ではFA市場のトップクラスの選手と関わっている人物の情報として、モロシ氏が自身のSNSで発信したことを紹介している。

 

 記事は更に、多くのメディアがドジャースを最有力としているが、ナイチンゲール氏によるとエンゼルス、ブルージェイズ、ジャイアンツ、カブスが最終候補となっているとも。敏腕記者も見方が異なる大谷の契約締結時期。今後の展開から目が離せない。

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◆ ドジャースのベッツとフリーマンの契約総額は2人合わせて5億2700万ドル。大谷は1人でそれを凌ぐ!?

宇根夏樹氏/情報:スポナビ)

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 マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)は、2019年の開幕前に、エンジェルスと12年4億2650万ドル(2019~30年)の延長契約を交わした。今のところ、総額4億ドル以上の契約を手にしたメジャーリーガーは、他にはいない。

 

 今シーズンが終わるまでトラウトとチームメイトだった大谷翔平は、もうすぐ、その2人目となるはずだ。ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマンによると、すでに、いくつかの球団から5億ドルを超える契約を申し出られているという。

 

 大谷の契約総額は、その球団のトップ2を合わせた金額を凌ぐかもしれない。

 

 例えば、現時点でロサンゼルス・ドジャースに在籍している選手のなかで、契約総額のトップ2は、12年3億6500万ドル(2021~32年)のムーキー・ベッツと6年1億6200万ドル(2022~27年)のフレディ・フリーマンだ。彼らの契約総額を合計すると、5億2700万ドルとなる。

 

 球団トップ2の合計金額が5億ドル以上は、ドジャースを含め、7球団を数える。

 

 

 この7球団とも、トップ2は野手と野手だ。彼らのうち、ジャンカルロ・スタントン(ニューヨーク・ヤンキース)は、2014年のオフにマイアミ・マーリンズと13年3億2500万ドル(2015~27年)の延長契約を交わし、2017年のオフにトレードでヤンキースへ移籍した。

 

 各球団における、野手の契約総額トップと投手の契約総額トップの合計金額は、ヤンキースの6億8400万ドルが最も高い。アーロン・ジャッジの9年3億6000万ドル(2023~31年)とゲリット・コールの9年3億2400万ドル(2020~28年)を合計した金額だ。

 

 野手1人と投手1人で合計5億ドル以上は、他に2球団。テキサス・レンジャーズが5億1000万ドル、フィラデルフィア・フィリーズは5億200ドルとなる。レンジャーズは、コリー・シーガーの10年3億2500万ドル(2022~31年)とジェイコブ・デグロームの5年1億8500万ドル(2023~27年)。フィリーズは、ブライス・ハーパーの13年3億3000万ドル(2019~31年)とアーロン・ノラの7年1億7200万ドル(2024~30年)だ。

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◆ 大谷争奪戦、ブルージェイズに番狂わせのチャンスはあるのか 担当記者が見解述べる

杉浦大介氏/情報:スポニチ)

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 メジャーリーグのFA市場が活性化するウインターミーティングの開幕を4日(日本時間5日)に控え、3日(同4日)、会場となるテネシー州ナッシュビルのリゾートホテルに球界関係者が集まり始めた。

 

 最大の注目はやはりエンゼルスからFAになった大谷翔平選手の移籍先。最終候補としてはドジャース、ブルージェイズ、カブス、ジャイアンツ、古巣のエンゼルスが挙げられている。

 

 「今週末、FA獲得を狙う『小さなグループ』と大谷側がロサンゼルスで直接面談する」と最初に報じたのはスポーツネットのベン・ニコルソン・スミス記者だった。普段、ブルージェイズを取材するスミス記者にとっても、ブルージェイズがそこに含まれたのは少々意外だったようだ。

 

 「ブルージェイズが大谷に興味を持ったことは驚かないが、その興味が相互のものだったことには少し驚かされた。ブルージェイズがゲレーロ、ビシェットといった若い好選手を抱えていることは大谷に魅力的に映るかもしれない。施設がしっかりしていることも助けになる可能性がある。そして彼らは2024、2025年に勝ちにいっている。ブルージェイズは真剣で、獲得するために必要な資産を持っている」。今週末、面談が行われているとすれば、大谷が結論を出す日は遠くはなさそうだ。

 

 スミス記者は「みんながドジャースに行くと予想していて、私もドジャースだと思う。ただ、カブス、ブルージェイズもチャンスがあるなら挑まなければいけない」と述べた上で、「予想の契約は13年5億6000万ドルだ。13年契約を提示し、1年ごとの年俸を分散させようとするチームが出てくるんじゃないかと思う」と付け加えた。大谷争奪戦のダークホース、ブルージェイズに番狂わせのチャンスはあるのか。カナダのベースボールファンも固唾を飲んで見守っているはずだ。(テネシー州ナッシュビル・杉浦大介通信員)

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◆ 移籍先に注目が集まる大谷翔平、契約金額の多寡を気にしない「日本人らしい」選択をすると予想

斎藤庸裕氏/情報:日刊スポーツ)

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 メジャーリーガーになっても、日本人らしさは残るものだなと感じた。ここで言う「日本人らしさ」とは、浪花節的な義理人情を大切にしたり、真面目に、勤勉に、周囲の期待に応えようと努力することだ。

 

 ツインズからFAとなった前田健太投手(35)が、タイガースに2年契約で移籍した。移籍先を選んだ理由を「最初にオファーをくれたチームがタイガースでした。その気持ちが嬉しく選ばせていただきました」とSNSに記した。

 

 契約総額は2年で総額2400万ドル(約36億円)。早期決着となったが、もっと粘れば好条件を引き出せたかもしれないが、タ軍の誠意に応えた。24年は球団の「タイガース基金」に7万ドル(約1050万円)、25年は5万ドル(約750万円)を寄付する。最初から寄付が入っている契約も珍しい。

 

 広島からポスティングで移籍した8年前、ドジャースと異例の契約を結んだ。右肘の不安を指摘され、契約金100万ドル、年俸は300万ドルで8年契約。合計しても2500万ドル(約37億5000万円)だった。その代わりに出来高が毎年1015万ドル(約15億2000万円)ついた。これには「球団に有利過ぎる」という批判も起きていた。今回は初めてのFA。どんな契約でも選べる中で、寄付付きの契約を選んだ。

 

 パドレスのダルビッシュ有投手(37)は8月31日、検査で右肘に骨棘(こっきょく)があることが判明した際、シーズン中の復帰を目指すと語った。「パドレスからお金をいただいてますし、帰ってくる可能性があるのなら。もちろん、ダメだったら投げちゃダメだけど、いろんな人へのリスペクトもありますし」。この時点でチームは借金10で、プレーオフ進出圏内まで7・5ゲーム差となっていた。6月には28年まで6年間の契約延長にも合意済みだった。今年に集中して、絶対に結果を出さなければいけないという立場ではない。一般的なMLB選手なら、翌年に向けて割り切ってもおかしくない状況だった。

 

 リハビリを続けたが結局、9月12日にはシーズン中の復帰を断念した。「フラストレーションはある。自分の仕事をしないでお金をいただいていることは日々苦しいし、嫌だが、けがで投げられないことは仕方のない。今、自分ができるのは治癒するのにベストな選択、治療、運動をしていくこと」。職業倫理と今季絶望の葛藤が、言葉に表れていた。

 

 今オフは、大谷翔平(29=エンゼルスFA)の移籍先に注目が集まっている。史上最高額での契約が予想されているが、大谷自身は契約金額の多寡を気にしないのではと思う。あまりに相場から離れた条件の球団と契約すると、MLB選手会から注文がつく可能性はある。それでも、気持ちに素直に従った「日本人らしい」選択をするのではと、予想している。【斎藤直樹】

 

 (ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「斎藤直樹のメジャーよもやま話」)

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 ■ NOTE