2023年11月28日

 

-------------------------------------------------------------

 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

-------------------------------------------------------------

 

◯ 大谷のFA契約について、先日「短期契約を受け入れるかもしれない」としていたESPNのアルデン・ゴンザレス記者が、新たに「球場が理由でブルージェイズが有力になるかも」と報じている。今回、球団がどの街にあるかは大きな要素ではなく、大谷の考えを知る関係者は「球場が重要になるかも」とゴンザレス記者に明かしている。プレーをする上で、快適に感じられる球場である。ゆえに打者が不利とされるオラクルパークのサンフランシスコ・ジャイアンツは選ばない。

◯ 移籍情報でスクープが多いESPNのジェフ・パッサン記者も同日、大谷について「ドジャース、レンジャーズ、ブルージェイズが獲得に動いている」と記していた。25日(日本時間26日)大リーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシ記者がブルージェイズについて「獲得に真剣」と報じたが、11月末になり、大谷の花巻東高校の先輩菊池雄星のブルージェイズが、浮上してきている。

 

正力松太郎賞の表彰では、特別賞を受賞した大谷のメッセージが紹介された。司会者から「今シーズンの成績とWBCの優勝を評価いただき、2年ぶり2度目の正力松太郎賞の特別賞を受賞できて光栄です。本日の授賞式で栗山監督、WBCのチームメートにお会いできないのは残念ですが、またお会いできる時を楽しみにしております。来シーズンも引き続き応援をよろしくお願いします」とのメッセージが読み上げられた。

 

◯ 東京写真記者協会(新聞、通信、放送の35社加盟)は27日、優れた報道写真に贈る2023年度の協会賞と各部門賞を発表。3月に開催されたWBCの決勝で、優勝の瞬間を撮影したスポーツ報知・泉貫太記者の「世界一の雄たけび 大谷が最後を締めた」が、海外スポーツ部門の奨励賞を受賞した。「グラブが宙を舞い、帽子は投げられ、画角から消えていった。のぞいたファインダーの先に、今まで見たことがない大谷がいた」と振り返る泉記者。受賞作を含む約300点を集めた「2023年報道写真展」は、12月13日~21日に東京・日本橋三越本店で(入場無料)。来年1月6日~4月14日に横浜市の日本新聞博物館(月曜日休館、入館料が必要)で開催される。

 

-------------------------------------------------------------

 ■ 注目記事&コラム

-------------------------------------------------------------

 

◆ 大谷翔平が「本拠地球場との相性」を重要視する可能性 ジャイアンツは不利? 米記者が伝える

(情報:MLBジャパン)

###

 大谷翔平は移籍先を決めるうえで何を最も重視するのか。これについては様々なことが語られてきた。チームの成功、契約金額の大きさ、地理的条件など。結局のところ、大谷が何を重視しているのかは明らかになっていないが、ここにきて新たな要素が浮上してきた。「本拠地球場との相性」である。米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のアルデン・ゴンザレス記者が「大谷の考えに詳しい人物」の話として伝えたところによると、大谷はその球場で快適にプレーできるかどうかを重要視している可能性があるという。

 十分な資金を準備して大谷獲得に強い意欲を見せるジャイアンツが「大谷争奪戦で不利な立場にある」と言われている理由が打者不利の本拠地オラクル・パークである。ジャイアンツはバリー・ボンズを最後にシーズン30本塁打以上を記録した選手が現れておらず、オラクル・パークは特に左打ちのパワーヒッターにとって不利な球場として知られている。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者も「ジャイアンツにとって本拠地球場が大谷獲得への大きなハードルになる可能性がある」と伝えており、投打両面での活躍を望む大谷がどちらか一方に極端に有利な球場を本拠地とするチームを選ぶ可能性は低いとみられる。

 逆に、投手有利でも打者有利でもない中立的な球場を本拠地とするチームは有利な立場にあると言える。先日、「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者は大谷にフィットするチームとしてブルージェイズを挙げていたが、ゴンザレス記者もブルージェイズの本拠地ロジャース・センターが中立的な球場であることを理由に、移籍先の有力候補として挙げている。ちなみに、大谷はロジャース・センターで通算OPS1.139(13試合)、防御率0.00(7イニング)の好成績を残している。

 MLB公式サイトは「大谷のユニークさや偉大さ、契約が記録的なものになるであろうことを考えると、交渉の過程では様々な要素が重要になる」と指摘。「本拠地球場との相性は最重要の要素ではないかもしれないが、周囲の人々が考えている以上に重要である可能性はありそうだ」としている。

###

 

◆ 「大谷翔平はすでに殿堂入り選手だ」 MLB公式サイト記者が主張 「21世紀の野球は大谷抜きで語れない」

(情報:MLBジャパン)

###

 直近3シーズンの大活躍により、二刀流のスーパースターとしての地位を不動のものとした大谷翔平。メジャーリーグ史上、誰も成し遂げられなかったことをやってのけた。今オフは歴史的な大型契約を結ぶことが確実視されているが、大谷が今後も直近3シーズンと同様の活躍を続けられる保証はどこにもない。もしかしたら故障や不振によって「不良債権」と呼ばれることになってしまうかもしれない。それでもMLB公式サイトのアンソニー・カストロビンス記者は「大谷はすでにアメリカ野球殿堂入りに値するキャリアを過ごしている」と主張している。

 まず大前提として、殿堂入り投票の候補者となるためには、メジャーリーグで10シーズン以上プレーしていることが必要である。大谷は2018年にメジャーデビューし、今季が6シーズン目。現在29歳、残り4シーズンということを考えると、この最低限のハードルは間違いなくクリアするだろう。

 次に、大谷の成績を見ていこう。カストロビンス記者は「3シーズンしか素晴らしい成績を残していない選手は普通、殿堂入り候補にはならないが、2021~23年の大谷の活躍は殿堂入りに十分値する」と主張する。打者としては「OPS+」で161を記録(これはメジャー平均より61%優秀だったことを意味する)。一方、投手としては「ERA+」で151を記録(これはメジャー平均より51%優秀だったことを意味する)。ほかの選手の2倍近い労働量をこなしていたにもかかわらず、投打両面でメジャー平均を大幅に上回る働きを見せていたのだ。

 その結果、データサイト「ベースボール・リファレンス」が算出する総合指標WARでは、2021年に9.0、2022年に9.6、そして今季は10.0を記録。3年連続で9以上のWARをマークした選手は、過去にベーブ・ルース、ボブ・ギブソン、レフティ・グローブ、ミッキー・マントル、ロジャー・ホーンスビー、ウィリー・メイズ、バリー・ボンズしかおらず、ステロイド問題を抱えるボンズ以外の全員が殿堂入り選手である。これだけでも十分に説得力のあるデータだと言えるだろう。

 もちろん、短期間だけ素晴らしい活躍を見せた選手は過去にもいた。カストロビンス記者は、デニー・マクレーン、デール・マーフィー、ドン・マティングリー、ダリル・ストロベリーといった殿堂入りしていない名選手たちの名前を挙げ、彼らに敬意を表している。しかし、大谷には「フィールド内での成績に加えて、野球のあり方を変えたという特別な業績がある」とカストロビンス記者は主張する。

 たとえば、キャンディ・カミングスは1870年代に6シーズンだけプレーしたに過ぎないが、「カーブボールを発明した」という理由で殿堂入りしている。ディーコン・ホワイトはまずまずのスタッツを残しているが、「キャッチャーマスクとワインドアップの普及に貢献した」という部分も評価されている。キング・ケリーもスタッツ的には微妙なところだが、積極的な走塁などでファンに愛され、メジャー創世記の最大のスターの1人であったことから殿堂入りを果たしている。「野球殿堂は各世代を形作った人々の物語を通して、野球の物語を語ることを目的としている。21世紀の野球は大谷抜きには語れない」とカストロビンス記者は言う。

 ロリー・フィンガースの殿堂入りのプラークには「現代のリリーフエースの出現」を象徴する存在であったことが記されている。大谷の登場はルールブックの変更につながり、「大谷ルール」が誕生した。今年のドラフトで8人の二刀流選手が指名されたように、過去の殿堂入り選手たちと同様に、大谷は「野球を変えた選手」の1人なのだ。

 これらを踏まえ、カストロビンス記者は「彼は我々が目撃した最高の野球選手の1人であるだけでなく、野球の歴史において最も重要な選手の1人でもある。大谷抜きでは21世紀の野球の物語は不完全なものになってしまう。だからこそ、彼はすでに殿堂入り選手なのだ」と強く主張した。

###

 

◆ 【大谷翔平とスポンサー企業】アシックスからニューバランスに“電撃移籍”した背景 重視するのはビジネスよりも「自らにとって良いか悪いか」

(情報:マネーポスト)

###

 今オフのFA市場の目玉である大谷翔平(29)。契約は10年総額で6億ドル(900億円)に上ると見られ、実現すれば北米4大スポーツ史上最高額となるが、それに呼応するように「広告塔」としての価値も今や天井知らずと言っていい。米経済誌『フォーブス』は、2023年シーズンの大谷のスポンサー収入等は3500万ドル(約52億円)と報じている。

「過去の日本人メジャーリーガーと比較すると、2012年のイチロー選手(当時マリナーズ)のスポンサー収入が700万ドルとされます。ドルベースで単純計算すると、大谷選手はその5倍。いかに大谷選手の広告価値が高いかわかります」(全国紙経済部記者)

 好感度抜群の大谷をCMに起用すれば、当然ながら商品の知名度や企業イメージの向上が期待され、その効果は広告宣伝費を補って余りある──そう考える企業が多いからこそのスポンサー収入の大きさである。

 毎日のテレビニュースで大谷の姿が流れれば、使用する用具メーカーのロゴを目にする機会も増える。そうしたなかで業界関係者を驚かせたのが、今年1月、米スポーツ用品大手のニューバランスが大谷との契約を電撃発表したことだ。

「大谷選手は日ハム時代から昨シーズンまで、用具はアシックス、ウエアはデサントと契約していました。しかし、今季からはグラブとシューズ、ウエアをニューバランス、バットはチャンドラーに切り替えたのです。そしてアシックスのサイトからは、ひっそりと大谷選手の名前が消えました」(スポーツ紙記者)

通常なら契約は本人でなく代理店が対応するが
 ニューバランスのチーフマーケティングオフィサーは、今年3月の『フォーブス』の取材にこう答えている。

〈ショーヘイが年間で日本市場に与える商業的インパクトは数千万ドルに達する。このレベルの野球選手は今の世代では彼が最初で最後だろう〉

 大谷が先日、日本全国のすべての小学校に寄贈した6万個のグラブもニューバランスのものだ。スポーツ紙やテレビ局がこぞって報じ、同社は改めて大谷の広告効果の大きさを実感したことだろう。スポーツジャーナリストの広尾晃氏は、突然の「電撃移籍」の背景についてこう分析する。

「大谷選手レベルの超大物になれば、契約は本人でなく代理店が対応し、ビジネスの観点から決定することが一般的です。しかし、彼の場合は自分自身で、自らにとって良いか悪いかで決めているように見受けられます。

 アシックスは日本企業で、大谷選手が長年愛用したメーカーですが、そうした義理立てをせず、野球にプラスに働くかをシビアに見ているのではないか。用具やウエアだけでなく、良質な眠りをサポートする西川や、体をケアするバンテリンブランドを持つ興和なども、そうした意識で選んでいると思います」

 

FTXの経営破綻で結果的に“ノーギャラ”での出演に
 一方で、企業の広告に出て“シンボル”となることにはリスクも伴う。大谷は昨年、暗号資産(仮想通貨)取引所の「FTX」のCMに出演。しかし、同社は昨年11月に経営破綻し、損害を受けた投資家らが広告に携わった大谷ら著名人を一斉に提訴するという“事件”が起きたのだ。

 損害賠償請求額は不明なものの、被害を受けた投資家らは訴状で「110億ドル(約1兆5000億円)の損害を受けた」と主張していたという。スポーツライターの友成那智氏が指摘する。

「大谷選手はギャラの大半をFTXの未上場株でもらっていたとされます。当時、同社は2~3年後に上場すると言われていましたが、経営破綻で未上場株が紙切れになり、ほぼ“ノーギャラ”の出演となってしまった。ただ、スポンサー企業の不祥事によるイメージダウンが直後のWBCでかき消されたのは不幸中の幸いでしょう」

※週刊ポスト2023年12月8日号

###

 

◆ 「羽生の離婚で結婚が遠のいた?」大谷翔平「破れば取材NG」家族を守るため敷いた“暗黙のルール”

梅田香子氏/情報:週刊女性)

###

 オリンピック2大会連続金メダリストの羽生結弦が、結婚発表からわずか105日で離婚を決断した。

「当初、お相手については公表していませんでしたが、9月に結婚相手が判明すると、しだいに実名や顔写真も報道されるようになりました。羽生さんが発表したコメントによると、誹謗中傷やストーカー行為からお相手を守ることが難しくなり、《制限のない幸せでいてほしい》という思いで離婚を決めたようです」(スポーツ紙記者)

“暗黙のルール”


 こうした有名アスリートの結婚について、長年フィギュアスケートや野球などを取材しているスポーツライターの梅田香子さんは、こう話す。

「今回の羽生さんは本当にかわいそうだと思います。お相手の名前を出さない形での報道でも十分だったと思いますが、顔写真やミュージシャンとの過去の熱愛疑惑まで報道していたのは、やりすぎかなと。

 結婚相手について知っていた、羽生さんと近い記者もいたそうですが、本人が公表していないので、報道はしなかったようです。元プロ野球選手の松井秀喜さんも結婚発表の際に、同様にお相手を公表せず、記者は知っていても、実名などは出しませんでした」

 羽生と同じく、スポーツ界で世界的に注目を集める存在なのが、エンゼルスからFAとなった大谷翔平。

「羽生さんの離婚を聞いて、大谷選手のことが思い浮かびました。大谷選手が今回の羽生さんの一件を聞いたら怖気を震って、結婚できなくなるかもしれません。ただ、そもそも大谷選手は現役の間は野球に集中して、結婚はしないタイプだと思いますが」(梅田さん)

 大谷の家族に関する報道については“暗黙のルール”があった。

「WBCでは、大谷選手の両親への取材はNGで、中継の映り込みも禁止というルールがありました。大谷選手にとっては初めてのWBCでしたから、家族への取材もしたかったと思いますが、“接触NG”のルールを破った場合、そのメディアは今後、大谷選手の取材ができなくなっていたでしょうね」(前出・スポーツ紙記者、以下同)

 

「息子の邪魔をしない」


 大谷が花巻東高校や日本ハムに所属していたときは両親も取材を受けることがあったが、エンゼルス移籍後は登場する機会が激減した。

「息子の邪魔をしないという意味もあるそうですが、大谷選手の両親はもともと、あまりメディアには出たがらない人でした。これまでのインタビューなども、何度も説得して受けてくれたようです。最近では、お父さんの徹さんは、中学生の硬式野球チーム『金ケ崎リトルシニア』の監督をしているので、その関連で取材を受けることはあっても、息子である大谷選手の近況については語っていません」

 2021年に『週刊女性』記者が徹さんに取材した際は、

「翔平は、どこまで自分の力が通用するのか、早くアメリカに行きたいと言って、行った。いま思えば正解だった。野球選手として、1年でも長く活躍したいだろうし、定年は決まっていませんから」

「帰国すると、私の妻が料理を作って、それを冷凍して東京まで持って行っていますよ。妻は翔平の身体が心配なんです」

 と、丁寧に対応してくれた。

 地元で応援するファンと“大谷家”とはどのように接しているのか。出身地の岩手県奥州市には、同市や各種団体などで構成される『大谷翔平選手ふるさと応援団』がある。

 大谷の家族はグッズの提供や後援会への参加を拒んでいるなど、応援団に非協力的という報道もあったが、奥州市の担当者に話を聞くと……。

「大谷選手側には、市をはじめとした組織で『ふるさと応援団』を作りますと説明して、許可をいただいております。公認の後援会ではなく、有志の勝手連としたのは、過去のプロ野球選手の後援会の事例などを参考にし、うまくいっていないケースも多かったことから、このような形になりました。

 大谷選手ご本人に迷惑をかけないように応援していこうと活動しています。ご両親にグッズの提供をお願いしておりませんし、こちらのさまざまな活動に対してご理解いただいて、快諾いただいております」

 以前から大谷を知る地元の人にとって、現在の大谷家はどういう存在なのか。『ふるさと応援団』の顧問を務めている立花公夫さんに話を聞いた。

「大谷家とは家が近くなので、彼の小さいころから知っています。ですが、その当時は大勢の子どもたち中の1人で、こうした活躍をする人になるとは思いませんでした」

 大谷がメジャーに移籍した1年目の2018年には、アメリカまで応援に行ったという立花さん。

「コロナ禍もあったので、2018年以降はアメリカに行っていません。ただ、翔平くんのお父さんやお母さんとは、たまに話しますね。お母さんはお孫さん、翔平くんからするとお姉さんの子どもとよく一緒にいます。“翔平くん、すごいね”という話をして、サトイモとか野菜とかを分けてあげるといった、ご近所の付き合いですよ」(立花さん)

 マスコミから地元まで適用される“暗黙の掟”で、大谷の家族は守られている。

梅田香子(うめだ・ようこ)スポーツライターとして、野球以外にもフィギュアスケートやバスケットボールなど多くのスポーツに精通。現在はアメリカに在住し、大リーグを中心に取材活動を行う

###

 

-------------------------------------------------------------

 ■ NOTE