2023年11月21日

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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◯ メジャーOBらによるデジタル・ベースボール番組「ファウル・テリトリー」にゲスト出演したマックス・シャーザー投手は20日(日本時間21日)に大谷に対する勧誘スピーチを求められ「お金は最高だけど、勝つことはそれ以上に良い。もし勝つために(レンジャーズへ)来るんだったら、お金より良いことを約束するよ」とコメント。MLBの規則上、選手らは直接的な勧誘はできない。シャーザーの今季年俸4333万ドル(約64億3000万円)はアストロズのジャスティン・バーランダー投手と並んでメジャー最高額、今季を含め2度のワールドシリーズ制覇を経験。お金と勝利をともに手にしているだけに説得力は十分すぎる。なお、「大谷について球団関係者とは一度も話していない」と付け加えた。

 

◯ 関大は21日、宮本勝浩名誉教授(78=理論経済学)が23年の今年と来年24年の大谷の経済効果の試算を発表。23年は約504億1008万円、24年にエンゼルスに残留した場合は約500億円、24年にドジャースに移籍した場合は約643億6800万円になるとした。宮本教授は「2023年にはMLBで初めての快挙となるアメリカンリーグにおける2度目の満票MVPを獲得するなど、大谷選手が創り出す経済効果は莫大(ばくだい)な金額にのぼっている。2024年に大谷選手がドジャースに移籍した時の経済効果は、エンゼルス在籍の場合と比べると約140億円増加することになる。どの球団が大谷翔平選手のハートを射止めることができるのだろうか」と述べている。

 

◯ エンゼルスは20日(日本時間21日)、2024年シーズンの来場者プレゼントの日程を発表した。4月30日のフィリーズ戦ではオハピーボブルヘッド人形、6月7日アストロズ戦ではトラウトオールスター出場11度記念ボブルヘッド人形、同9日のアストロズ戦ではネトこと模様シティーコネクトジャージー、7月27日のアスレチックス戦ではトラウトボブルヘッド人形など、エンゼルスグッズが多くの試合で配布される。今季は大谷のグッズもたびたび配布されていたが、FAとなって来季の去就が見えてこないことから、現時点で大谷グッズの配布予定はなし。来季、大谷がエンゼルスでプレーすることになれば、大谷グッズ配布デーは追加されることになりそうだ。

 

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 ■ ロサンゼルス・エンゼルス情報

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◯ 日本時間11月21日、ブレーブスはFAの救援右腕レイナルド・ロペスと3年3000万ドルの契約を結んだことを発表した。年俸は2024年が400万ドル、2025年と2026年が1100万ドルで、2027年は年俸800万ドルの球団オプション(またはバイアウト400万ドル)となっている。2022年から本格的にリリーフに転向したロペスだが、ブレーブスは投手起用の選択肢を増やすために、スプリング・トレーニングでは先発ローテーション争いに加わらせる方針を示している。メジャー8年目の今季はホワイトソックス、エンゼルス、ガーディアンズの3チームで合計68試合(自己最多)に登板し、3勝7敗6セーブ、22ホールド、防御率3.27をマークした。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 大谷翔平に影響も!「日本の拠点」が突然閉鎖決定「オフを過ごす場所が変わるかもしれない」

(情報:NEWSポストセブン)

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 エンゼルスからFAとなった大谷翔平(29才)が11月16日(日本時間17日午前8時過ぎ)、全米野球記者協会の記者投票で決まる2023年シーズンのア・リーグ最優秀選手(MVP)を、MLB史上初めて2度目の満票で獲得した。

 受賞が発表されるテレビ番組「MLBネットワーク」の生中継には、ソファーに座って犬とともに登場。米国ロサンゼルス近郊の自宅で飼っている愛犬のようで、手慣れたかわいがり方、犬の懐きぶりを見る限り、仲の良さは明らか。日米のネット上では、「犬が気になってトークが頭に入ってこない」、「予想外のパートナーに目が点」と、珍しく大谷の私生活が垣間見えたことにも、大盛り上がりした。

 ご存知のように、夜遊びも全くせずに、1年中野球漬け。米国在住6年でも、いまだにニューヨークですら何度遠征してもホテルと球場の行き来のみで「1回も(街に)出たことが無い」という大谷。そのプライベートは、長らく謎に包まれている。

 それでも、毎年シーズンオフは、必ず11月までに帰国。年明けまでの約2~3か月は、都内の自宅に滞在して、トレーニングを積むのが恒例だ。過去2年のMVP発表の瞬間も、日本からのオンライン中継で出演していた。

 しかし、今年は10月19日に右ひじ靭帯損傷の修復手術を受けて、リハビリ中。初めて、米国滞在のままでMVP発表も迎えた。

 WBC世界一イヤーで過去最大の大谷フィーバーに沸く日本には、このまま戻らないのだろうか──大谷を知るある野球関係者は、「以前に手術をしたときも一時帰国はしていました。外食にも出かけない超インドア生活とはいえ、やはり日本の空気は心身を癒してくれて、練習環境も万全なので、今回も短期間でも帰国するでしょう」と話す。

 ただ、そんな大谷が楽しみにする日本でのオフ生活に、近々大きな変化が訪れるという。同野球関係者は「実は、日本で毎日のように通っていたトレーニング施設が最近、来年3月での営業終了を突然発表したのです。一番大切な練習環境が無くなることで、今後はどうするのか。新たな拠点を見つけるでしょうが、次は都内ではない可能性もあるでしょうし、オフを過ごす場所が変わるかもしれません」と続けた。

 そこは、同じメジャーリーガーの鈴木誠也や日本国内のプロ野球選手、他競技の五輪代表選手など一流アスリートが集う、国内最先端の施設。しかも、筋トレマシンだけではなく、ティーバッティングなど野球の練習ができて、50メートル走もできるほどに広大な屋内の敷地を持つ。全面ガラス張りで、開放感も抜群の最高の環境だ。

 同施設に通うあるアスリートは「芸能人が通うパーソナルジムは、プライベートは守られるけど、どこも狭い。野球の練習もできる広さで、他人の目を気にせずに、のびのび集中できる施設は、都内でほかに知りません。毎日の地味なトレーニングは、居心地が良い場所でないと辛くなるもの。どこかの企業が、このジムを引き継いでくれるといいのですが……」とボヤいた。

 この情報は大谷の耳にも入っているはず。やや気が早いが、来シーズンの大谷のオフに影響が出てきそうだ。

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◆ 大谷はどんな契約を得るのか 2度目の右ひじ手術で増す不確実性 かなり複雑な契約になる可能性も

(情報:MLBジャパン)

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 今オフの移籍市場における最大の注目株である大谷翔平。歴史的な大型契約を結ぶことは間違いないとされているが、2018年のトミー・ジョン手術に続いて2度目の右ひじの手術を受けたことが状況を複雑にしている。以前のような投手に戻れる保証はなく、いつまで投手を続けられるか、いつまで二刀流選手としてプレーできるかわからないからだ。米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は、球団幹部数人の声も交えながら、大谷の契約について考察している。

 

 ローゼンタール記者の取材に応じた球団幹部たちは、大谷が2025年以降に二刀流でのプレーを再開することを確信している一方で、「彼は根本的には打者だと思う。いつまで投げたいのか、いつまでいい投手でいられるかはわからない」や「いつまで彼のことを二刀流選手として計算すればいいのか難しい。投手としての持続力はどれくらいあるのだろう」といったように、投手としての将来の不確実性に言及している。仮に10年契約を結ぶとして、1年目は打者専任となることがほぼ確定しているが、残り9年について二刀流選手としてのサラリーを保証したくないというのが本音だろう。

 

 ある球団幹部は「長期契約を結んだ投手が契約期間中、年俸に見合う活躍を続けられる可能性はゼロに近い」と語る。マックス・シャーザー、スティーブン・ストラスバーグ、デービッド・プライスはいずれも総額2億ドルを超える7年契約を結んだが、契約に見合う働きができたのはシャーザーだけだった。ヤンキースのゲリット・コールは9年契約の4年目を終え、ここまでは期待通りの働きを見せているが、残り5年がどうなるかはわからない。しかも、彼らのなかに2度の大規模なひじの手術を受けた投手は1人もいない。それだけに「投手・大谷」には厳しい目が注がれている。

 

 よって、大谷の契約には健康状態や投手としての成績に応じた出来高が盛り込まれる可能性が高い。ローゼンタール記者は「まず4億5000万ドルを保証。これはマイク・トラウトの歴代最高額を上回る契約だ。さらに1億5000万ドルの出来高を設定。すべての条件をクリアすれば総額6億ドルだ」という案を提示し、「投手・大谷」に1億5000万ドルの出来高を与えられるチームが獲得に成功するのではないかとの見解を示した。

 

 球団幹部の話を聞いたローゼンタール記者が大谷に5億ドル以上を保証することに慎重な姿勢を示す一方で、大谷が5億ドルを超える大型契約を手にすることを予想するメディアは少なくない。ローゼンタール記者の同僚であるジム・ボーデン記者は4億7700万ドルとやや控えめな予想だが、移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は5億2800万ドル、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は6億ドルと予想。果たして、大谷は最終的にどんな契約を得ることになるのだろうか。

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◆ 2度目の満票MVPを獲得した大谷翔平 「勝てるチーム」だけではない移籍先の決め手は?

福島良一氏/情報:日刊スポーツ)

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 エンゼルスからFAとなっている大谷翔平投手(29)が、メジャー史上初となる2度目の満票MVPを獲得しました。大型契約にも追い風となりそうです。気になる移籍先ですが、大きな決め手として「勝てるチーム」だけでなく、「スーパースターの存在」も必要かと思います。

 

 というのも、17年12月に大谷がエンゼルスと契約した時は、球界を代表するスーパースターで現役最高選手とうたわれたマイク・トラウト、さらにナ・リーグMVPに3度も輝き、将来殿堂入りが有力視される、偉大なアルバート・プホルスもいたからです。

 

 当時と同じように、最有力候補とされるドジャースには大谷が「憧れの選手」と言ってはばからないムーキー・ベッツがいます。18年のレッドソックス時代に世界一に輝き、ア・リーグMVPと首位打者を獲得。20年のドジャース移籍1年目も世界一となり、走攻守と3拍子そろったスーパースターです。7月に両チームが対戦した時にベッツが大谷に握手を求め、談笑するシーンもありました。

 

 ドジャースには球団新記録の59二塁打を放ったフレディ・フリーマンもいて、ナ・リーグMVP投票2位、3位による最強の1、2番コンビを形成しています。もし大谷がドジャースと契約すれば打順は3番が予想され、「最強の1~3番トリオ」が誕生しそうです。

 

 今年ワールドシリーズで初優勝し、大谷獲得に本気と報道されるレンジャーズの1、2番も引けを取りません。今季ア・リーグで大谷に次ぐ長打率とOPSを誇り、20年のドジャース時代に次いで2度目のワールドシリーズMVPに輝いたコーリー・シーガー、リーグで最多得点と最多安打を記録したマーカス・セミエンがいます。

 

 ア・リーグMVP投票では、大谷に次いで2位がシーガー、3位がセミエンでした。もし大谷が加われば1番セミエン、2番シーガー、3番大谷という打順が予想され、上位打線に「ア・リーグMVP最終候補3人」がそろい踏み。また、セミエン、シーガーの合計5億ドル(約750億円)コンビに、仮に大谷が総額5億ドルで契約すれば、3人合わせて「10億ドル(約1500億円)トリオ」の誕生となりそうです。

 

 レンジャーズはさらに、先発投手陣にも偉大なエース2人が在籍しています。メッツ時代2度のサイ・ヤング賞に輝いたジェイコブ・デグロム、今年7月にメッツからトレード移籍し、3度もサイ・ヤング賞に輝いたマックス・シャーザーという、大谷にとっていずれも憧れの大投手です。デグロムは6月に2度目のトミー・ジョン手術を受けており、同じ境遇から学ぶことも多そうです。

 

 一時期、大谷が興味を示していると報道されたブレーブスは最強打線を誇り、今年はメジャータイ記録の307本塁打をマーク。中でも、史上初の「40本塁打&70盗塁」を達成し、ナ・リーグMVPに輝いたロナルド・アクーニャが注目の的です。もし大谷が加入すれば、両リーグMVPによる「夢の1、2番コンビ」が誕生しそうです。

 

 かつて、毎年のようにFA市場をにぎわせたヤンキースは可能性が低いとされますが、昨年ア・リーグ新記録の62本塁打を放ち、MVPに輝いたアーロン・ジャッジがいます。第16代キャプテンも務めるジャッジは大谷について「彼の才能があればホームランを80本、100本打てる」と大絶賛。それは多少オーバーでも「夢の60発コンビ」が誕生するかも知れません。また、今年初のサイ・ヤング賞に輝いたエースのゲリット・コールもいます。大谷が1年目で対戦したときに「素晴らしい投手」と絶賛。それに対し、コールも大谷の「大ファン」と公言するほどで、お互いに尊敬しあう良きライバル関係です。

 

 それに引き換え、現在のエンゼルスはトラウトが3年連続でケガに泣き、看板の「トラウタニ」コンビが十分に機能せず。特にシーズン後半戦は大谷以外、ルーキーなど若手ばかりでした。やはり、今や世界最高のプレーヤー大谷には高いレベルで競い合い、お互いに刺激しあえるスーパースターの存在も傍らに必要かと思います。

 

 【大リーグ研究家・福島良一】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「福島良一の大リーグIt's showtime!」)

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 ■ NOTE