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2023年11月9日

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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◯ 大谷翔平が8日(日本時間9日)、自身のインスタグラムを更新。日本国内にある約2万校の全小学校にジュニア用グラブ約6万個を寄付することを発表。「このグローブを使っていた子どもたちと将来一緒に野球ができることを楽しみにしています!」とコメント。日本国内にある小学校の総数は1万9525校。各小学校に3つずつ寄付される。インスタグラムにはサインとともに「野球しようぜ!」と書かれた画像と、“大谷モデル”のグラブが段ボールに詰められた写真を投稿。「この度日本国内約2万校の全小学校に各3つのジュニア用グローブ約6万個を寄贈いたします。野球を通じて元気に楽しく日々を過ごしてもらえたら嬉しいです」と報告した。

 

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◯ MLBは8日(日本時間9日)、ポジション別のベスト選手を選出する「オールMLBチーム」の候補者を発表し、FAとなった大谷がDHと先発投手の2部門で候補入りした。DHの候補は他にアストロズのアルバレス、フィリーズのハーパー、ドジャースのマルティネス、ブレーブスのオズナ、アスレチックスのルーカー、マーリンズのソレア、レッドソックスのターナー。先発投手の候補はヤンキースのコールやメッツの千賀ら26人が入った。同賞は2019年にスタートし、大谷は3年連続で2部門での候補入り。選出はファン投票50%、選考委員投票50%で決められ、米東部時間19日午後8時(日本時間20日午前10時)がファン投票締め切り。1人につき24時間ごとに1度の投票が可能となる。

 

◆指名打者(8人)

ヨーダン・アルバレス(アストロズ)

ブライス・ハーパー(フィリーズ)

J・D・マルティネス(ドジャース)

大谷翔平(エンゼルス)

マーセル・オズナ(ブレーブス)

ブレント・ルーカー(アスレチックス)

ホルヘ・ソレア(マーリンズ)

ジャスティン・ターナー(レッドソックス)

 

◆先発投手(26人)

クリス・バシット(ブルージェイズ)

カイル・ブラディッシュ(オリオールズ)

コービン・バーンズ(ブリュワーズ)

ルイス・カスティーヨ(マリナーズ)

ゲリット・コール(ヤンキース)

ザック・エフリン(レイズ)

ネイサン・イオバルディ(レンジャーズ)

ザック・ギャレン(ダイヤモンドバックス)

ケビン・ゴーズマン(ブルージェイズ)

ソニー・グレイ(ツインズ)

メリル・ケリー(ダイヤモンドバックス)

クレイトン・カーショウ(ドジャース)

ジョージ・カービー(マリナーズ)

パブロ・ロペス(ツインズ)

ジョーダン・モンゴメリー(レンジャーズ)

大谷翔平(エンゼルス)

フレディ・ペラルタ(ブリュワーズ)

エデュアルド・ロドリゲス(タイガース)

千賀滉大(メッツ)

ブレイク・スネル(パドレス)

ジャスティン・スティール(カブス)

スペンサー・ストライダー(ブレーブス)

フランバー・バルデス(アストロズ)

ジャスティン・バーランダー(アストロズ)

ローガン・ウェブ(ジャイアンツ)

ザック・ウィーラー(フィリーズ)

 

◯ FAの大谷の争奪戦で、ダークホース的な存在として注目されるカブスのジェド・ホイヤー編成本部長は、「特定の選手について話しは出来ない」と前置きしながら、言葉の端々に、大谷獲得への覚悟をにじませた。

 

「DHは、今オフの大きな補強ポイントだ。シーズン総得点(819点)はリーグ3位だったが、その大きな中心となったベリンジャーが、FAになった。だから、DHの補強は最優先事項であり、DHは我々が注ぎ込むべきエリアだと言える」

 

「球界の上位10人の投手に、トミー・ジョン手術経験者の割合は年々増えている。悲しい兆候ではあるが、我々は、現実に向き合わねばならない。術法やリハビリは年々充実し、2度目の手術を行う投手も含め、今のメジャー球団は、手術経験のある投手を上手く起用出来なければいけない。それも、選手獲得の一部。リスクを理解した上で、許容範囲内のリスクだ」

 

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 ■ ロサンゼルス・エンゼルス情報

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◯ エンゼルスは8日(日本時間9日)、新監督に元レンジャーズ監督のロン・ワシントン氏が就任することを発表した。ワシントン氏は今季までブレーブスの三塁コーチを務めていた。2025年シーズンまでの2年契約となる。71歳のワシントン氏は現役時代はツインズなどでプレー。2007年からレンジャーズの監督に就任すると、2010年と2011年には2年連続でチームをワールドシリーズ進出に導いた。2012年にメジャー移籍したダルビッシュ有投手(現パドレス)を2014年シーズン途中まで指揮。2017年からはブレーブスの三塁コーチに就任し、2021年には26年ぶり4度目のワールドシリーズ制覇に貢献した。

 

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◯ 米大リーグの球団幹部や代理人らが集結するゼネラルマネジャー(GM)会議2日目。エンゼルスのペリー・ミナシアンGM(43)が、地元メディア限定の取材に応じた。一部では、新監督決定が近いとの報道もあるが、それを否定。フリーエージェント(FA)になった大谷翔平関連についても「話せない」と、ノーコメントだった。

 

――監督について、いつぐらいまでとか、時間は見えてきた

「いや、まだだ」

 

――仮説の質問だけど、大谷と契約できなかったら、どんな可能性がある

「仮説の質問には答えられない」

 

――大谷の去就、監督、コーチなど、多くのことが決まっていない

「われわれは、しっかり準備をしてきた。フリーエージェント、トレード。準備はできている。シーズンが終わってから十分な時間もあったから。30球団すべてが、準備をしているだろう」

 

――来年の年俸総額はどうなる

「毎日のように話している。どんな選択肢があって、どうやったらいいチームになるのか。ケース・バイ・ケースだが、オーナーは投資に理解を示してくれている。それはありがたいことだ」

 

――大谷に対して、他の球団と張り合えるだけの額を提示できるか

「次の質問」

 

――ネズ・バレロ(大谷の代理人)といい交渉はできた

「それについては話せない」

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ エンゼルス どうなる大谷との再契約「二刀流サポート」が最大の誠意だが…

柳原直之氏/情報:スポニチ)

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 【MLB担当・柳原直之記者の解説】エンゼルスは大谷との再契約を今オフの最優先事項に掲げる。ミナシアンGMは「我々にはプランがある」と語ったが、考えられるプランは多くはない。

 

 今夏のトレードで複数の若手有望株を放出。その後チームが失速すると獲得した右腕ジオリトら主力も総年俸抑制を目的に放出したため、2、3年先のプレーオフ(PO)争いも厳しいのが現状。直近のPO争いを目標とした補強プランなどを大谷側に提示できるとは思えない。契約金額は大谷側の最優先事項ではなく、これまで通り「二刀流サポート」が最大の誠意となる。

 

 エ軍は複数の有望株を交換で獲得できたであろう大谷のトレード話を昨年、今年も拒否。FA移籍はエ軍にとって「見返り」がほぼなく、再契約の勝算がなければここまでの判断は理にかなわない。

 

 関係者によれば大谷は早めに来季契約先を決めて野球に集中したい意向をネズ・バレロ代理人に伝えているという。早ければ今月中、遅くても移籍市場が本格化する12月4日(日本時間5日)開幕のウインターミーティングまでに決着する可能性が高いとみている。

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◆ MLB担当記者の目 大谷翔平がエンゼルス残留を選ぶ2つの理由「資金面&起用方法」 GM会議開幕

山田結軌氏/情報:サンスポ)

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【スコッツデール(米アリゾナ州)7日(日本時間8日)=山田結軌、丹羽政善通信員、竹濱江利子通信員】米大リーグの球団幹部や代理人らが集結するゼネラルマネジャー(GM)会議が開幕。ア・リーグ球団のGMが会見し、エンゼルスからフリーエージェント(FA)となった大谷翔平投手(29)に大きな関心が寄せられる中で、エンゼルスのペリー・ミナシアンGM(43)は再契約に向けてメリットをアピール。サンケイスポーツのMLB担当、山田結軌記者(40)が残留の可能性を占った。

 

米メディアが報じるほど大谷の移籍先が〝ドジャース一強〟だとは思えない。そしてエンゼルスに留まる可能性は世間が言うほど低くない、と考えている。理由は大きく2つある。

 

■モレノ・オーナーの〝後押し〟

 

GM会議が始まり、エンゼルス・ミナシアンGMは来季のチーム総年俸が2億3700万ドル(約356億円)を超過した際に支払い義務の生じるぜいたく税について言及。「オーナー側は、チームにとって正しい機会であれば(支払う用意がある)。勝つことが最も重要。全力を尽くしてチームを最高の状態にしないといけない」と語った。

 

大谷に総額5億ドル(約750億円)規模の条件を提示し、右肘の手術を受けて来季は登板できない大谷に代わる先発投手、さらにリリーフ投手を補強できる資金調達にゴーサインが出れば、不利な下馬評からの逆転は可能。大谷が望むポストシーズン進出の可能性が高まることは、重要なアピール材料だ。

 

■起用方法

 

打者としての大谷はDH専門。エンゼルスなら、先発登板日以外はDHに入る直近3年間の起用を踏襲できる。

 

一方、他球団でDH専任を受け入れられるところは少ない。昨今の大リーグは、負担軽減のために主力野手が順番にDHに入るのが一般的だ。

 

近年、DH専任は通算541本塁打のオルティス(元レッドソックス、2016年引退)が代表例。大谷の移籍先候補に挙げられているドジャースでは、今季33本塁打を放ったマルティネスが珍しく〝レギュラーDH〟だった。そのマルティネスがFAとなり、ドジャースは「大谷のためにDHを空けた」と捉えることもできるが、大谷を獲得しなかった場合にはフリーマン、ベッツらの負担軽減のためにDHを使うことができる。

 

大谷の〝フルタイムDH〟という希望に沿う起用法がプレゼンできるのはエンゼルスの強み。大谷をつなぎ止める巨額契約に加え、投手を補強する資金を供出するモレノ・オーナーの決断があれば、大谷はアナハイムに留まる気持ちに傾くかもしれない。(MLB担当・山田結軌)

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◆ 意思決定権を持つ球団幹部14人中10人が大谷のドジャース移籍を予想 MLB公式サイトがアンケート実施

(情報:MLBジャパン)

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 アリゾナ州スコッツデールで行われているGM会議の場で最も話題となっているのがエンゼルスからFAとなった大谷翔平の動向だ。多くのチームが争奪戦に加わることが予想されており、ドジャース、ジャイアンツ、メッツ、レッドソックス、エンゼルス、マリナーズ、レンジャーズ、カブスなどが移籍先候補として挙げられている。そんななか、MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者は球団幹部を対象にアンケートを実施。球団幹部のなかでもドジャース移籍を予想する声が圧倒的に多かった。

 

 フェインサンド記者は全30球団の球団幹部を対象にアンケートを実施。意思決定権を持つ14人の球団幹部から回答を得たが、14人中10人がドジャース移籍を予想したという。あるナ・リーグの球団幹部は「彼はロサンゼルスに残ることを選ぶと思う。違うチームでね」とコメント。「ドジャースがある選手に夢中になったとき、彼らは必ずその選手を獲得する。大谷が別のチームと契約するようなことがあったら驚きだよ」とドジャースが大谷を絶対に逃さないことを予想した。

 

 ドジャースを選ばなかった4人は、他のチームを選んだわけではなく、右ひじの手術で来季投げられなくなったことなどを踏まえ、「わからない」と回答を避けただけだった。別のナ・リーグの球団幹部は「本当にわからない。彼が怪我をする前から自分なりの意見は持っていたが、怪我をしたことでわからなくなった」とコメント。あるア・リーグの球団幹部は「ユニークな才能の持ち主だから、どんなことが起きても驚かないよ」と語った。

 

 ドジャースの対抗馬としては、カブスやメッツを推す声が上がった。あるナ・リーグの球団幹部は「彼はお金で動いているようには見えない。そのチームが彼にとってどうフィットするかが重要になるだろう」と語り、ドジャースの対抗馬としてカブスを挙げた。一方、別のナ・リーグの球団幹部は「スティーブ・コーエンがある朝に目覚めて、大谷を獲りに行くと決めたら、大谷はニューヨークへ行くことになるだろう」とコーエン・オーナーの圧倒的な資金力がドジャースにとっての脅威になることを予想した。

 

 ほとんどの球団幹部の意見が一致したのは、大谷が総額5億ドルを超える契約を得る、という点だ。スポンサー収入やチケット収入、その他の収益を生み出すことのできる大谷は、超大型契約で獲得するだけの価値があるという。あるア・リーグの球団幹部は「彼は世界的に有名な野球選手だ。フィールド内でのインパクト以上の価値を創造できる」と指摘。別のア・リーグの球団幹部は「怪我をする前は7億ドルの契約すら有り得ると思っていた。怪我をしてしまったが、争奪戦に大きな影響があるとは思わない。多くのチームが獲得に乗り出すだろう」と語った。

 

 最後に、あるア・リーグの球団幹部は次のように語った。「大谷の行方は全くわからない。ワイルドカードのようなものだと思う。1つだけ私が知っているのは、どこかのチームが彼と契約する、ということだけだ」

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◆ 大谷翔平 FOXスポーツ・MLBアナリストが選ぶ移籍先予想トップ3

(情報:東スポ)

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 FOXスポーツのMLBアナリストおよび人気ポッドキャスト「フリッピン・バッツ」の司会を務めるベン・バーランダー氏が8日(日本時間9日)にエンゼルスからFAになった大谷翔平投手(29)の移籍先予想トップ3を公表した。

 

 大谷が右ヒジ靱帯を損傷するまでは6億ドル(約905億円)の契約を確信していたというバーランダー氏は「自分はなおも5億ドル(約754億円)近いオファーを出す球団がいくつかあると思っている。彼には年俸に見合うだけの価値がある、特に2025年にマウンドに復帰できたら」と史上最高額で契約すると見ている。

 

 1位は当然のようにドジャースを選んだ。

 

「最も合点がいくチーム。ここなら大谷が非常に心地よく感じている南カリフォルニアに残れ、毎年レギュラーシーズンで100勝し、プレーオフ争いをしているチームの中でやれる」

 

 興味深いのは有力候補と考えられているジャイアンツの評価。「これまで大谷獲得に真剣だろうと言われ、僕自身もそう思ったことのあるジャイアンツは、ないと思う」と断言。その理由にジャイアンツがワールドシリーズ進出するには大谷を獲得しただけでは足りないことを挙げた。

 

 2位はカブスだ。「こちらははるかに驚きのケース。カブスにはお金があり、9月のアトランタ戦で鈴木誠也がフライボールを落とさなければ、プレーオフに進出できたかもしれなかった」と戦力的に十分と位置づけた。

 

 またブルワーズからクレッグ・コンセル監督を引き抜き、監督としてはMLB史上最高額の契約を結んだことを挙げるとこう強調した。「こんな動きを見せたカブスがただ椅子に腰掛け静観すると思うか? 特にこれまでの球団のやり方と彼らがいるマーケットを考えたら? そんなことあり得ない。彼らは今オフ大きな動きを見せる」。大谷が満員のリグリー・フィールドでプレーすることになったら「とてもクール」と期待を寄せた。

 

 3位はマリナーズ。今オフ絶対的に投手が必要なドジャースやカブスに比べ、打撃力を必要としているため大谷が25年まで投球できなくても問題ないことを理由の一つに挙げた。

 

 なお、カブスについてはUSAトゥデー紙のボブ・ナイチンゲール記者が7日(同8日)にアリゾナ州スコッツデールで始まったGM会議で「数人のGMがカブスが大谷獲得競争で最もアグレッシブかもしれないと語っている」と伝えたことで、ダークホースに浮上している。 

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◆ ヤンキースに「大谷の居場所はない」地元紙記者語る 大谷翔平獲得レースはドジャースを中心に4球団が積極的に動く

(情報:TBS NEWS)

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エンゼルスからFAとなった大谷翔平(29)の獲得に熱心と思われていたメッツとヤンキースが争奪戦に参戦しない可能性が濃厚となった。現在、アリゾナ州スコッツデールでGMミーティングが行われており、現地記者はドジャース、ジャイアンツ、マリナーズが積極的に獲得に動くと予想。エンゼルス残留の可能性も含め、争奪レースの“フロントランナー”として4チームが挙げられた。

 

ヤンキースを15年担当するニューズデイ紙のエリック・ボーランド記者は「今のロースター構成では大谷がロースターに入る場所がない。彼らにはスタントンというDHがいて彼はトレード拒否条項を持っている。ヤンキースのロースターには大谷の居場所はない」と説明。

 

ニューヨークで野球記者歴28年を誇るコラムニスト、ニューズデイ紙のデービッド・レノン記者はメッツの現状について「メッツは切実に先発投手を必要としている。そして残念なことに大谷は右肘の故障のために2024年には投げられない。だから大谷がメッツに移籍することは難しい。大谷は彼らの最優先事項には含まれていない」と語った。

 

さらに「(どこが獲得すると思うか?)そう言っているのは私だけではないと思うが、ドジャースが大谷を獲得する最有力候補だろう。彼らはこの1年でたくさんのお金を貯めた。大谷の資金を蓄えているのだと思う。彼らは投手も必要としているが、大谷の左打ちも獲得を望んでいる」と資金力なども踏まえドジャースが有力と話した。

 

そのドジャースのブランドン・ゴームズGMはGM会議で「(大谷)は良い野球選手だ。彼はフリーエージェントだから我々が話せることは多くない」と話すに留めた。獲得への自信を聞かれ「(FA)選手に興味を持つチームはたくさんある。我々は他の球団と一緒でそこにいるだけ」と静かに闘志を燃やした。

 

スポーツ専門メディア『The Athletic』でジャイアンツ担当のアンドリュー・バッギャーリー記者は、「ジャイアンツは打線にさらなるパワーを必要としている。ジャイアンツでは04年のバリー・ボンズ以来、シーズン30本塁打を打った打者はいない。また、観客動員数は30球団中17球団に落ち込んでおり、かつては毎晩球場が完売していた。大谷は今、野球界でメジャーリーグ最大の集客カードなのだ」と集客面で苦しむ球団を救うと力説。

 

シアトル・タイムズでマリナーズ担当のライアン・ディビッシュ記者は、「メジャーリーグの歴史上、おそらく世代で最も偉大な野球選手について話しているんだ。たとえ怪我をしていたとしても、世の中の90%の野球選手より優れている。マリナーズには打者が必要であり、ラインナップの中心で存在感を示せる選手、将来的には投手として、彼を獲得したいと望んでいる」

 

さらに、多くの球団が右肘の故障を抱えた大谷の獲得をためらっている中、山本由伸(25)獲得へは各球団前向き。ディビッシュ記者(マリナーズ担当)も「ヤンキース、ジャイアンツ、ドジャース、どのチームもみんな彼を欲しがっている。彼は若いからね」と争奪戦になることを予想。『The Athletic』のバッギャーリー記者は「ジャイアンツは大谷と山本と契約して、来年は山本が投げるし、再来年は2人とも投げるようにするべきだと思う。大谷と山本と契約するのはクレイジーに思えるが、ジャイアンツには資金的な柔軟性がある」と大谷と山本のW獲得の可能性も示した。

 

MLB今オフの最大の目玉である大谷のFA。GMミーティングは日本時間10日まで行われる。

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◆ 「最近見たことがないほど…」MLB敏腕代理人が語る 大谷翔平がFA市場に与える影響とは?

(情報:スポーツ報知)

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 米大手エージェント会社「ボラス・コーポレーション」の敏腕代理人として知られるスコット・ボラス代理人が8日(日本時間9日)、アリゾナ州スコッツデールで開催中のGM会議で取材に応じ、今オフのFAの目玉となっているエンゼルス・大谷翔平投手(29)の去就が、市場に及ぼす影響について語った。

 

 9月に右肘手術を受けた大谷は、来季は打者に専念する予定。再来年の25年から二刀流復活というユニークな立場にある。大谷が来季投げないことで、先発投手の需要が急上昇。ボラス代理人も「最近見たことがないほど」という先発投手の売り手市場現象が起きている。

 

 一方で、野手の市場はまだまだ初期段階。争奪戦必至と言われるFAのブルージェイズ・チャップマン、カブス・ベリンジャー、ドジャース・マルチネスらを顧客に持つボラス代理人は、「あと、翔平とホスキンス(フィリーズ)くらい。本塁打を30本打てるような野手は数が限られている」と見解を示した。

 

 大谷の去就が最も影響するとしたのは、DH市場。同代理人は「大谷を獲得して他にもDHを獲得するとは思えない」と語り、大谷の移籍有力候補となっているドジャースを例に挙げ、「JD(マルティネス)から大谷に入れ替えるのか、マンシーをDHで使うつもりなのか、私は分からない。JDが大谷より先に契約することもあれば、大谷が先に契約することもあるだろう」と述べた。

 

 10年総額5億ドル(約755億円)とも言われるメジャー史上最高の大型契約が予想される大谷がリードする今オフ。敏腕代理人は「トップレベルの選手(大谷)に巨額の投資をする用意がある球団が、獲得できなかった場合、(その資金で)一線級の投手や野手の獲得を目指すというのは、理にかなっているし、そういう状況は起きるだろう。また、逆に(2度の右肘手術を受けた)大谷を獲得するリスクを背負うよりは、最初からトップクラスの投手や野手を狙って行くケースもある」と、大谷余波は、球団の狙いによって二極化すると見ている。

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◆ 【大谷翔平を語る】1カ月間同僚だったジオリト 二刀流へ尊敬のまなざし「アンビリーバブルだ」

斎藤庸裕氏/情報:日刊スポーツ)

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<大谷翔平を語る 4>

 

 ガーディアンズからFAとなっているルーカス・ジオリト投手(29)は、大谷翔平投手(29)にことごとく、やられた。ここまで通算の対戦成績では26打数8安打(打率3割8厘)、3本塁打、4打点、二塁打1本、三塁打2本と打ち込まれている。

 

 7月末、ホワイトソックスからエンゼルスにトレード移籍。約1カ月間、大谷と同僚になった。「遠くから見ていて、長い間、尊敬していた」とリスペクトを示した上で、なぜ打たれていたのか、打ち取るのが難しいのか、原因を分析し、その一端を明かした。

 

 「彼は、失投を芯で捉え、ほとんどミスショットしない。ストライクゾーンの隅に投げ、いろんな球種を交えていかないといけない。アナハイムで投げた時(6月28日)、彼は低めのチェンジアップをすくって、三塁打にした。かなり、いいチェンジアップだった。その後、僕は三振を2度、奪うことができた。普段、使わないような配球でね。彼が学習するのは分かっていた。相手投手がどのように攻めてくるか、どう打ち取ってくるか、彼は準備している。だから、左打者にはほとんど投げないスライダーを使ったり、直球をいろんなところに散らしたりしたんだ」

 

 今年6月28日の対戦をたどってみると、1打席目、フォーシームで追い込まれた後、大谷は5球目の外角チェンジアップに反応し、体勢を崩されながらも右翼線へ運んだ。5球のうち、スライダーは1球もなかった。2打席目は空振り三振。6球のうち、スライダーを2球使った。3打席目は見逃し三振。7球のうち、2球スライダーを見せ、最後は外角高めフォーシームで裏をかいた。

 

 対左打者のジオリトの配球傾向は、スライダーの割合が低く、今季はフォーシーム、チェンジアップ、カーブを含めた全4球種で約17%。例年10~15%程度だ。対左打者には約80%がフォーシームとチェンジアップのコンビネーションで、当然、データは大谷の頭にもインプットされていたはずだ。投手でもある大谷は、相手の攻めをイメージしやすいとの見方もあり、パターン化された打ち取り方は通用しない。ジオリトの経験に基づくと、基本的には使わない、通常とは異なる配球が打席ごとに必要だという。

 

 ジオリトが、大谷とともにシーズンを戦った期間はわずか1カ月。それでも二刀流への尊敬のまなざしは、ひときわ目立っていた。「ピッチングとバッティングの両方で、ものすごいエリートレベル。彼が出来ることというのは、アンビリーバブルだ」。対戦相手として、元同僚として、身をもって実感しているに違いない。【斎藤庸裕】

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 ■ NOTE