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2023年11月10日

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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◯ 打撃のベストナインに相当するシルバースラッガー賞が9日(日本時間10日)にメジャーリーグ機構(MLB)から発表され、大谷がア・リーグ指名打者部門で2年ぶりに選出された。大谷はMVPを獲得した2021年に同賞を初受賞。昨年はユーティリティ、指名打者の2部門で最終候補入りしていたが、いずれも受賞を逃していた。

 

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◯ スポーツ専門局「ESPN」電子版が9日(日本時間10日)「フリーエージェントランキング・トップ50」を作成、どれくらいの年数、金額になるかを予測した。同サイトのカイリー・マクダニエル記者自身の意見に、取材した代理人や球団幹部の見立てを加味したもの。1位は大谷翔平で12年総額5億2000万ドル(年平均5200万ドル/約78・7億円)、2位は山本由伸で7年総額2億1200万ドル(年平均3030万ドル/約45・8億円)、3位はブレイク・スネルで6年総額1億5千万ドル(年平均2500万ドル/約37・8億円)

 

◯ USAトゥディ紙のボブ・ナイチンゲール記者が大谷翔平争奪戦に、20球団が参戦し、10球団が正式オファーをするのではと予測。通常FA市場では、いくら大物であっても、当初手を挙げていたチームが少しずつ絞られていき、正式オファーをするのは2、3チームとなる。去年のアーロン・ジャッジに正式オファーをしたのはヤンキース、ジャイアンツ、パドレスの3球団、18年オフのブライス・ハーパーの時もフィリーズ、ドジャース、ジャイアンツの3球団だった。しかし、大谷は特別。同記者は20球団前後が獲得に動いていたと後でファンに説明するだろうし、10球団が正式オファーをするかもしれないと予測している。

 

◯ アメリカの雑誌「ピープル」が日本時間9日、スポーツ界の「セクシーな男」の21人を発表。大谷が選ばれた。同雑誌では、「大谷は“ショータイム”という派手なニックネームで、投打で活躍できるスター選手だ」と紹介。同じくMLBからドジャースのムーキー・ベッツ選手など3人が選ばれた。他に日本勢からは、2021年の東京五輪のサーフィン銀メダリスト、五十嵐カノア選手が選ばれている。

 

◯ 大谷が9日、自身のSNSで日本国内の全小学校約2万校に、各3個、合計約6万個のグローブを寄贈すると発表。このプログラムをサポートするニューバランスジャパンによると、贈られるグローブは大谷選手のカスタムグローブを基にジュニア用にデザインしたもの。大谷選手のものと同様、ロゴやシューズのデザインがあしらわれているということです。また、今回寄贈するグローブは販売せず。オンラインストアの野球関連商品はシューズのみ取り扱っているニューバランスジャパンですが、将来グローブやバッティンググローブなどの販売予定については「計画中ですので、ご期待ください」と。

 

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 ■ 球界情報

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◯ オリオールズからFAになった藤浪晋太郎投手の代理人を務めるスコット・ボラス氏が8日(日本時間9日)、取材に応じ、藤浪の来季について「現時点では」と前置きして「彼は救援投手として投げる」と話した。藤浪に関しては前所属のオリオールズ・エライアスGMが「救援投手」として再契約したい意向を示している。それも踏まえて、ボラス氏は「(複数の)チームはフジにリリーフで投げてほしがっている。来季の契約について心配してるかって?全くしてない。チームがいくら出すのかを心配している」とジョークを交えて来季のメジャー契約に自信を見せた。球団選びについては「この後6、7球団とミーティングがある。今夜、本人に電話をして球団からの興味について伝える予定だ」と語った。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 大谷翔平は厳しいメディアに耐えられるか ヤ軍もド軍も番記者は〝自由〟を許してくれない

竹濱江利子氏/情報:サンスポ)

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【球界ここだけの話】

 

大リーグ、エンゼルスからフリーエージェント(FA)となった大谷翔平投手(29)との契約交渉が米東部時間6日午後5時(日本時間7日午前7時)、全30球団に解禁された。翌日にはアリゾナ州スコッツデールで球団幹部や代理人が集まるGM会議が開幕。大谷本人も代理人を務めるネズ・バレロ氏の姿もなかったが、初日から大谷が主役だった。

 

会場には、各球団の番記者から全米紙の敏腕記者まで多くの報道陣が集まり、GM取材が行われる。各GM取材で「オオタニ」の名前が飛び交うのを横目に、激しい舌戦を繰り広げたのがヤンキースのキャッシュマンGMと辛口で知られるニューヨークメディアだった。

 

27度世界一の名門ヤンキースは今年7年ぶりにポストシーズン進出を逃し、地元メディアからはチーム編成に関して批判が飛ぶ場面が目立った。しかし、80年代からヤンキースに関わるベテランGMも一歩もひかず。放送禁止用語も交えながら「個人的に、我々チームはかなり良いと思っている。チームを誇りに思っているし、24年はより強くなると楽しみにしている」と感情を隠さず言い切った。

 

取材対応1時間の激しいバトルを終えると、記者の中で「これぞ本当のメディア」と盛り上がった。ヤンキースメディアは厳しいことで有名だが、名門だからこそ頂点に立たなければ批判は避けられない。移籍先の本命に挙がっているドジャースも一緒だ。

 

大谷は今季、8月9日を最後にメディアの前で話していない。ド軍番記者はこれを「ありえない」と断言し「ドジャースだったら、ロッカーに乗り込んで話してもらう。それ以外は考えられない」とキッパリ。また同じく候補に挙がっているカブスの記者は「大谷の取材をできるのはとても楽しみだけど、取材ができないと意味がない」と話した。

 

大谷は過去6年間、シーズン中に登板日以外はほとんど取材対応を行ってこなかった。エンゼルスに残留すれば、取材対応も含めて慣れた環境で自由にできる利点はある。しかし、本人が勝つチームに移籍したいのであれば、厳しいメディアに対応するのは必要不可欠だ。大谷が連日取材に対応する姿は想像し難いが、新しい一面が見られるか。色んな意味で大谷の判断が楽しみだ。(竹濱江利子通信員)

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◆ 大谷翔平がエンゼルスに残留する5つの理由 ドジャース移籍有力説の中で…MLB公式が列挙

(情報:日刊スポーツ)

 

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 MLB公式サイトは9日(日本時間10日)、「大谷がエンゼルスに残留する5つの理由」と題した記事を掲載した。いかにエ軍が大谷に適した球団であるかを列挙。ドジャース移籍が最有力とみられる中で、6年間在籍したチームの有利な点を解説した。

 

 

 (1)大谷がエンゼルスとともににベストを尽くせる 大谷はメジャーリーグで最も優れた選手であり、野球界の顔となった。だが、これは移籍当初から確定的な結果ではなかった。エ軍だからこそ二刀流を認めてもらえた側面がある。移籍して最初の春季キャンプでは打撃面で苦労し、一部のスカウトは経験を積むためにマイナー行きを主張した。大谷が最初の右肘を受けた際には、指名打者か野手に専念する方がよいとも考えられた。だが、エ軍は出場制限を取っ払い、投打二刀流でどちらも好成績を残す起用法を選択した。

 

 (2)なじみ、快適さ、確立された関係 6年間プレーし、選手とチーム間に強固な関係が築かれた可能性がある。また、ニューヨークなど大都市の球団ではメディアの存在が大きく、これまで通りの取材制限が難しくなる可能性がある。

 

 (3)エンゼルスは大型契約を恐れたことがない トラウトの12年4億2650万ドル(約640億円)の契約は、総額では現在もMLB史上最大。レンドンの7年2億4500万ドル(約368億円)、プホルスの10年2億4000万ドル(約360億円)も、いまだにトップ20にランクインしている。トラウトとレンドンの契約は大きな負担だが、他の球団ができないような大型契約を提示してきたのも事実だ。

 

 (4)ライバルチームが獲得することを避ける 同じア・リーグ西地区のマリナーズ、レンジャーズ、同じ南カリフォルニアが本拠地のドジャース、パドレスと契約するのはつらい。積極的に契約延長を持ちかける動機となる。

 

 (5)エンゼルスには大谷が必要 大谷がいても競争力があるチーム編成ができなかった。だが、大谷がエ軍を「見る価値があるチーム」にした。かつてないほど市場価値の高いスーパースターとなり、トラウト以上に、アナハイムの魅力となった。

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◆ 大谷翔平のエ軍残留は「5%」 地元紙は再契約に懐疑的…ド軍と分かれる“立ち位置”

(情報:Full-Count)

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 エンゼルスからFAとなっている大谷翔平投手の去就が連日話題となっている。6年間在籍したエンゼルスはシーズン中から熱烈な交渉を続けているが、地元紙は残留に懐疑的だ。「ロサンゼルス・タイムズ」のマイク・ディジョバンナ記者は、再契約について「5%より大幅に超えることはないだろう」と見通しを語った。 

 

 今オフのFAの目玉であることは確実で、史上初の5億ドル(約750億円)を超える契約も予想される。移籍最有力と言われているドジャースは今オフ、指名打者のJD・マルティネス外野手にクオリファイング・オファー(QO)を提示しなかった。大谷獲得へ指名打者の枠を空ける形となった。

 

 ディジョバンナ記者も大谷の移籍最有力はドジャースであると力説。「ドジャースは核となる若手が揃っている。彼はそういうところを見るだろう。ベストオファーを提示しなくてもドジャースは彼を獲得できるだろう」と発言。「ドジャースは彼が欲しいもの全てを提供できる。獲得に向けて、現状では素晴らしいポジションに位置している」とベストな選択肢だと説いた。

 

 では、エンゼルスとの再契約の可能性についてはどうか。同記者は「0%とは言いたくないけど……」とした上で「5%より大幅に超えることはないだろう。最大でも10%」と低めの予想。大谷が在籍した6年間で1度もプレーオフには進出できておらず、監督は3度交代し、GMも変わった。さらには「今後誰がオーナーを務めるのかも不透明だ。若手はネトとシャヌエルくらいで、トラウトとレンドンは3年連続で怪我をした」と話す。

 

 西海岸の気候を気に入っているなら「4、5万人の観衆が来るロサンゼルス(ドジャース)でやればいい」。残留についても「見えない」とはっきりと否定した。ドジャースが本命と予想されているが、大谷はどのような選択をするのだろうか。

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◆ 最終日中止でも…高まる“早期決着”の声 GM会議を席巻した「ショウヘイ・オオタニ」

(情報:Full-Count)

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 エンゼルスからFAとなった大谷翔平投手の去就は、ストーブリーグで最も注目を集めている。7日(日本時間8日)から米アリゾナ州スコッツデールで行われていたGM会議は体調不良が続出し最終日の予定は中止となったが、連日「ショウヘイ・オオタニ」の名前が飛び交った。MLB公式サイトでも「他のどの選手よりも発せられていた」とその話題性を取り上げていた。

 

 自身初のFAとなった大谷はメジャー6年目の今季、44本塁打でア・リーグ本塁打王のタイトルを獲得。打率も.304で自身初の3割を達成した。投げては右肘の靱帯損傷の影響で9月以降は登板なしに終わったが、10勝(5敗)をマーク。投打で躍動した。

 

 右肘手術を行い来季は打者に専念するが、契約は過去最高額となる5億ドル(約750億円)規模とも言われている。今回のGM会議でも話題をかっさらい、各球団の幹部には大谷の質問が飛び交っていた。MLB公式サイトでも「今週のGM会議で起きた5つの重要なこと」と題し大谷を特集。「ア・リーグMVPの獲得が予想される彼は、FA選手の中で疑いもなく最上位に位置する」とした。

 

 移籍先については「大半の球団幹部(関係者)は最終的にドジャースと契約することを予想している」と言及。一方「ジャイアンツ、メッツ、レッドソックス、カブスもオオタニの獲得を試みることが見込まれている」と話した。

 

 12月には米テネシー州ナッシュビルでウインターミーティングが行われる。「このような(大谷の移籍)話は感謝祭(日本時間11月24日)を過ぎた頃から加熱するだろう。多くの業界関係者は、ウインターミーティングまでに彼が決断する可能性があることを予想している」と同メディア。移籍か残留か……。去就が決まるまでは騒がしい日々が続きそうだ。

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◆ 大谷翔平 インタビュードキュメント映画ナレーションは松井秀喜氏&ペドロ・マルティネス氏「名誉なこと」

(情報:スポニチ)

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 ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社が10日、ディズニー公式動画配信サービス「Disney+ (ディズニープラス)」で11月17日(金)から独占配信するインタビュードキュメント映画「Shohei Ohtani - Beyond the Dream」のナレーションを本作に出演するペドロ・マルティネス氏と松井秀喜氏が務めることを発表した。

 

 監督を務めた時川徹氏は、今回の起用理由について、「大谷選手について話すには、MLBの歴史の中で非常に尊敬されている人物、そして彼と個人的な繋がりのある人物が必要でした」と説明。マルティネス氏については、「MLB史上最高の投手の一人であり、彼は大谷選手にとって子供の頃からずっとヒーローでした。2021年のオールスターの放送で、大谷選手がペドロと楽しそうに話をしているのを見て二人の繋がりを感じました」と彼こそがその適任者だったと話し、「彼がナレーションで話す言葉のひとつひとつに、真心がこもっていました。彼のナレーションはこの映画を確実に次のレベルに引き上げてくれました」と、マルチネズの発する一言一句が、本作にふさわしいものだったとコメントした。

 

 松井氏についても、「彼は日米両国の伝説的なホームランバッターです。大谷選手の長年のヒーローであり、大谷はその打撃から多くのインスピレーションを得てきました」と、同じく今の大谷の活躍に寄与している人物なのだと説明。さらには、「2009年のワールドシリーズでは、ペドロ・マルティネズと野球史上に残る対決をしました。松井(打者)とペドロ(投手)が大谷翔平の中で奇跡的に融合すると考えたのです。これは、語り手のホームラン級の組み合わせになると思いました」とコメントし、偉大な打者である松井氏と、偉大な投手であるマルティネス氏、この奇跡のタッグを実現させること自体に意味があったのだと話す。

 

 ちなみに時川監督は、松井氏のナレーションについて、「松井氏の声は気品があり、深みがあります。ナレーションを担当するのは初めてとのことでしたが、彼の声が物語に深みを与えてくれると確信していました。また、彼のMLBの歴史に関する知識は見事でしたし、日本語のナレーション原稿の校正もしてくれました。2つの誤字も修正してくれました」ともコメント。

 

 ナレーション初挑戦ながらも、原稿の校正も行ったという松井氏の貢献を称えた。少年時代の大谷が聞くと驚くであろう、憧れの2選手の奇跡の共演が実現している本作。マルチティネス氏と松井氏。大谷が憧れてやまない2人が大谷の人生を見て何を想い、それをナレーションに込めたのか――。

 

 マルティネス氏は「翔平は、現在の野球界で最も大きなスターの一人であり、後世の野球界を形づくる上でインスピレーションを与えることに貢献しています。このドキュメンタリーへの出演とナレーションを依頼されたことは、私にとって名誉なことであり、ファンの皆さんにこの素晴らしい人物と選手についてもっと知ってもらえることを楽しみにしています」とコメント。野球界の偉大な人物たちが集う豪華一作に注目だ。

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◆ 大谷翔平、全小学校にグラブ寄贈 なぜ“3個”ずつ? その理由にネット衝撃「その考えはなかった」「神」

(情報:スポニチ)

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 「野球しようぜ!」エンゼルスからFAとなった大谷翔平投手(29)は9日、自身のインスタグラムを更新し、日本国内の全小学校約2万校に3つずつ、約6万個の子供用のグラブを寄贈すると発表した。なぜ「3つ」なのか――。ニューバランスが公表したその理由に、ネット上では「感動した」と称賛の声が集まっている。

 

 大谷は9日午後1時過ぎ、SNSに直筆サインとともに「野球しようぜ!」と記したメッセージを公開。契約するニューバランス社製のロゴ入りグラブが詰められた段ボールの写真もアップし、日本国内約2万校の全小学校にジュニア用グラブ3個ずつ、計約6万個を寄贈することを報告した。野球選手による北海道から沖縄までの全国規模の寄贈は極めて異例。対象の小学校は国公私立だけでなく、特別支援学校も含まれている。

 

 規格外のプログラムには、称賛の声とともに「キャッチボールは2人でできるのに、なぜ3つずつなんだろう?」という疑問が上がっていた。

 

 この疑問に対し、ニューバランスは「大谷翔平選手は、幼少期から野球を楽しんでいた経験から、日本全国の各小学校へ3つのジュニア用野球グローブ(右利き用2個、左利き用1個、小学校低学年用サイズ)を寄贈することで、子どもたちが楽しくキャッチボールをする場面を想像しています」と説明している。

 

 左利きにも配慮した細やかな大谷の気遣いに、ネット上では「大谷翔平なんでグローブ3個なんだろ?と思ったら左利き用もあるのか。カッコ良すぎる…」「なんという心遣い」「大谷くんのグローブのニュース見てすごいな!と思うと同時になんで3個?2個あればキャッチボールできるくね?と思ってたら1つ左利き用らしくて、そこまでの考えに及ばなかった自分が恥ずかしいし大谷くんやっぱすごいな!」「大谷翔平さんが各小学校に3個ずつ送るグローブに1個左利き用のが含まれてると知り、サウスポー甥っ子さん歓喜」「大谷翔平さんが全国の小学校にグローブを3個ずつ寄贈するという話で、3個中1個は左利き用だそう。私が中学生の頃は少なくとも私の中学には左利き用はなくて、左でボールをキャッチした後、グローブを外して左手で投げてた記憶があるので、ありがたいお話」「左利きの子にも配慮してるのが大谷翔平らしい」「右利き用2個と左利き用1個の計3個ってのが細やかな心遣いを感じる」「大谷翔平が小学校に寄贈したグローブ、なぜ3個なんだろう、2個あればキャッチボール出来るのに…と思ってたが、あとの1個は左きき用グローブなんだってね!全体の一割に満たないサウスポーの子どもたちにもちゃんと配慮してるのが大谷らしくてとても素晴らしい!」と驚きや感動の声が続々と寄せられた。

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◆ 「金を重視する選手もいるが…大谷翔平は違う」メッツからFA・ベテラン右腕の見立て「問題なのは環境にフィットできるか」

(情報:中日スポーツ)

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 メッツはエンゼルスからFAとなった大谷翔平選手(29)の獲得を本気で目指している球団の一つと伝えられる中、地元放送局SNYは番組「ベースボール・ナイト」で大谷を特集。メッツが大谷を獲得するには何が必要なのかを討論したが、ジョン・ヤストレムスキー解説者の回答は、単純明快だった。

 

 「札束だ! 『Show me the money(金を見せろ)』ってね。超シンプルだよ。それこそ、メッツが大谷をニューヨークに呼べる方法だ」。さらに、同解説者は大谷を西海岸のロサンゼルスから東海岸のニューヨークに引き寄せるのは至難の業であるからこそ、大金が必要だと説いた。

 

 「大谷が西海岸から出たがらないのは分かっている。最初にメジャー球団を選択するときも、獲得を切望した(メッツと同じニューヨークに本拠を置く)ヤンキースを袖にした。しかも、今回は西海岸のドジャースとジャイアンツも本気ときている。だからこそ、メッツが大谷を射止めたいならば、シンプルに大金を積むことが必要だ。しかも、他球団よりはるかに高い金額をね」

 

 現時点で、ほぼ全ての米メディアは大谷の契約が総額5億ドル(755億円)以上になると見込んでいる。

 

 一方、メッツからFAとなった同局のゲストで、通算180ホールド、45セーブを誇るベテラン右腕アダム・オッタビノは、全く反対の見方を示した。

 

 「確かに金を重視する選手もいるが、大谷のケースは違う。彼にとって金は全く問題じゃない。グラウンド以外で年間(スポンサー契約などで)5000万ドル(75億5000万円)稼いでいるから、金は常に持っている。彼にとって唯一問題なのは環境にフィットできるかだ。彼にとっては、単純にそれだけが問題だと思う。とにかくプレーしたい場所、生活を送りたい場所を選ぶと思う」

 

 大リーグは通称「25歳ルール」により、25歳未満の海外FAは契約金が低く抑えられる。だが、大谷はなるべく早くメジャー挑戦したいとの意向から23歳で海を渡り、初年度の2018年は年俸54万5000ドル(8200万円)。当時は「25歳まで待てば手に入った数百億円をどぶに捨てた」と、米メディアで大きな話題になった。

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◆ 【大谷翔平を語る】大谷キラーのシャーザー認めた“耐久力”「真の潜在能力を目の当たりにした」

斎藤庸裕氏/情報:日刊スポーツ)

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<大谷翔平を語る 5>

 

 レンジャーズのワールド・シリーズ制覇に貢献したマックス・シャーザー投手(39)は23年シーズン終盤、大谷翔平投手(29)との対戦について、自信をみなぎらせるように語った。21年のオールスター戦で1打席(二ゴロ)、レギュラーシーズンでは今年8月14日に初対戦。3打数無安打に抑えている。

 

 「彼がいい打者なのは分かった。だが、僕は自分を信じて投げきることができるし、相手が誰であろうとアウトに出来る。ただ、1回アウトに出来たからといって、10回できるとは限らない。パフォーマンスを安定させないといけない」

 

 メジャー16年間でサイ・ヤング賞3度、最多勝4度、最多奪三振3度、数々のタイトルを獲得してきた。好成績を継続するには、常に改善を重ねる必要がある。野球最高峰のリーグでトップに立ち、百戦錬磨の経験があろうと、うまくなるための貪欲な姿勢が尽きることはない。「メジャーリーグの選手は、常に良くなっていかないといけない。同じではいけない。同じレベルでいるということは、つまり悪くなっているということだ」と力説した上で、大谷の進化について太鼓判を押した。

 

 「彼は間違いなく(年々)よくなっている。その1つが真の耐久力だ。マウンド上での耐久力というのが、彼の本当の潜在能力がどんなものかを示し、そして我々は、その真の潜在能力を目の当たりにした。実際に、投打の両方でどれだけ試合を支配できるか。それも、かつて見たことのないような形でね」

 

 DH制がなかったナショナル・リーグで14年間プレーし、通算で529打席に立った。打率は1割6分8厘で、本塁打は1本。「僕も二刀流が出来たら良かったよ。少しだけやっていたけど、彼のようには決してできない」と笑った。二刀流の難しさを、身をもって実感している。シーズン終盤の8月下旬、右肘の靱帯(じんたい)を損傷し、再手術を行うこととなった大谷について、シャーザーは改めて願いを込めた。

 

 「また手術をしないといけなくなったのは残念だが、野球のいちファンとして、もっと見ていたいし、見ていてとても魅力的だ。自分が出来ることと言えば、彼の回復と今後のベストを祈ることしかない」

 

 今季を含め、ワールドシリーズ制覇を2度経験した。1度目は19年、ナショナルズ時代にエース右腕としてチームをけん引した。当時を振り返り、「あの時も良かった。僕らはアストロズに勝ったんだ」とうれしそうに言った。強敵との戦いは、心を躍らせる。復活をかける大谷に向けては「また対戦できることを楽しみにしているよ」と胸を張り、再戦を待ち望んでいた。【斎藤庸裕】

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 ■ NOTE