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2023年11月5日

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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◯ 落合博満氏と中畑清氏が5日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」に出演。FA選手となり移籍先が注目される大谷についてコメントした。

 

中畑清氏:

「ワールドシリーズに出る可能性のあるようなチーム。(どこ?)ドジャース(と低い声で)。日本でもなじみのある球団。品格があるっていうイメージもある」

 

落合博満氏:

「大谷の入る球団はトレードなり、何らかの補強はかけるでしょ。だからドジャースだけじゃなくて、資金力に余裕のあるところは全球団、相当な金額を出すと思います。欲しがることは間違いない。あれだけの人気ですから。興行的にも莫大(ばくだい)な金額を生むはずですからね」

 

「勝ちたいっていうのが一番じゃないのかなって思います。年俸が低くても勝ちたいっていうわけにはいきませんからね。やっぱり最高額を出して、なおかつ勝ちたいっていうところに落ち着くんじゃないですか」

 

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 ■ 球界情報

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◯ レンジャーズは球団史上初のワールドシリーズ制覇に貢献したアンドリュー・ヒーニーホセ・レクラークが来季もチームに残ることが決まった。日本時間11月5日、レンジャーズはヒーニーが選手オプションを行使したことと、レクラークの球団オプションを行使したことを発表。ワールドシリーズ第4戦で勝利投手となったヒーニーは年俸1300万ドル、ポストシーズンで13試合に登板する大車輪の働きを見せたレクラークは年俸600万ドルで来季もレンジャーズの一員としてプレーすることになった。

 

 現在32歳のヒーニーは移籍1年目の今季、34試合(うち28先発)に登板して147回1/3を投げ、10勝6敗、2ホールド、防御率4.15、151奪三振を記録。メジャー10年目にして初の2ケタ勝利を達成した。ポストシーズンではアストロズとのリーグ優勝決定シリーズで1イニングを投げ切れずにノックアウトされる登板もあったが、ダイヤモンドバックスとのワールドシリーズでは第4戦に先発して5回4安打1失点の好投。ポストシーズン初勝利は球団史上初のワールドシリーズ制覇に貢献する貴重な1勝となった。

 

◯ 「SMBC日本シリーズ2023、オリックス・バファローズ1-7阪神タイガース」(5日、京セラドーム大阪)阪神の岡田彰布監督は共同記者会見で5度の胴上げについて「慣れてたね」と語り、報道陣の爆笑を誘った。先発の青柳には監督室に呼んで激励したことも明かし、オリックスには「ヤバいと思っていた」と率直な心境を語った。以下、共同会見での一問一答。

ーー今の心境は?
「まっ、38年って、なかなか生まれてない選手もほとんどなんですけど、僕は入団5年目ですかね。27歳で。あの時は選手会長だったですけど、あの時も21年。初めての日本一ということであの時の感動は忘れないですけど、あれから38年。今年はそこまで考えて無かったですけど、まずはセ・リーグ制覇を目指してスタートして。その後もクライマックスを勝ち抜いて、何とかもう一度、日本一をというね。正直なとこ、オリックスは3連覇してるチーム。これはヤバいというか、正直相当強いチームだったですけど、集大成としてみんな一番の役割というか、タイガースはほとんどメンバー変えなかったんで。1年間通してやってきたことを最後の最後で力を発揮してくれ。それが最後のゲームに現れたと思いますね」

ーー5度の胴上げ。

「慣れてたんか、だいぶ上がってましたね。全然、違いましたね」

ーー重圧は。
「3勝2敗で王手をかけたあとね、先発が投げられる状態だったので。最後の2戦は違った起用もあったんですけど、最後は青柳がね。おーん。7戦行くって言って、本当にその機会がきたんでね。青柳を監督室呼んで、思い切って楽しんで。攻めて、最後ね。3月31日、京セラで青柳でスタートしたシーズン。楽しんで、イニング関係無しに投げてくれと激励はしました」

ーー選手にどんな言葉を。
「まさかね、宮城投手からあんな展開になると思わなかった。解説者と、まっ2点。2点取れるように頑張ろうと思ってたんですけど、青柳、伊藤で2点取って守りきろうというかね。そういう展開にね。ノイジーのホームランにびっくりしましたね」

ーー選手と監督で日本一。
「いやいやまあ、日本一というか。タイガースの歴史から見るともっとなってないといけない。監督なったときに速攻で電話あったのが吉田監督でしたね」

ーーウイニングボールは?
「知らない。ノイジーが捕ったのか近本が捕ったのか分からなくて。(ノイジーの言葉を挟み)いやたぶん、アメリカ帰るまでに持ってくると思います」

ーーファンへメッセージを。
「最後の最後にね。プロ野球を盛り上げるというか、注目を浴びる日本シリーズになった。どっちが勝ってもおかしくないようなゲーム展開。パ・リーグの覇者とセ・リーグの覇者がしのぎを削った。本当にそういうゲーム。あとでメール貰ったですけど、感動をありがとうという言葉が多かった。日本の野球というかね。素晴らしいゲームができたことを感謝するし。今年はこれで終わりますけど、野球界を盛り上げるために頑張って行きたい」

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 大谷翔平と心を通わせるハロルド・レイノルズ氏が考えるFAでの行き先の候補は…

杉浦大介氏/情報:スポニチ)

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 ワールドシリーズが終わると大リーグはストーブリーグへ。全米の野球ファンの視線はフリーエージェント(FA)となった大谷翔平投手の行方に集中する。ファンだけでなく、メディア、OBまで含め、全ての野球関係者がどんな選択をするかに注目しているといっても大袈裟ではない。

 

 マリナーズなどで現役時代に盗塁王1度、ゴールドグラブ賞3度の名二塁手で、現在は大リーグ専門局「MLBネットワーク」の解説を務めるハロルド・レイノルズ氏(62)もその中の1人だ。

 

 「あれだけの才能なのだから、たとえ右肘手術のリハビリを進めなければならないとしても、全てのチームも翔平を欲しがるはずだ。どんな結論を出すかは楽しみだね」

 

 レイノルズ氏が大谷の比較対象として名を挙げるのは、自身の元チームメートでもあったケン・グリフィー・ジュニアだ。通算630本塁打を放ち、全盛期は誰もが憧れたスーパースター。メジャーでの最初の18年間はシアトル、シンシナティでプレーしたグリフィー同様、大谷がさらにビッグな存在になるために、レイノルズ氏は必ずしもドジャース、ヤンキースのような名門チームでプレーする必要性は感じないという。

 

 「シアトルは有名都市ではなかったが、それでもジュニアは世界的なスーパースターであり続けた。翔平も同じだよ。ファンはみんな翔平に強いチームに行ってほしいと願っているけど、今年のプレーオフでダイヤモンドバックスはビッグマーケットではなくても勝ち抜けることを証明した。翔平は国際的な大スターだ。どこに行こうとその球団は注目チームになるのだろう」

 

 実はレイノルズ氏は大谷と近い関係を築いている数少ないメディアメンバーの一人でもある。過去数年の球宴やWBCなど、大イベントでの大谷とのインタビューが恒例。レイノルズ氏本人も「翔平は私を気に入ってくれているみたいだ」と述べており、グラウンドで大谷から歩み寄ってくることもあるほどだ。

 

 なぜ大谷とそこまで良好な関係を築けたのか。年齢もかなり離れた2人には接点は少ないように思える。今回のワールドシリーズ期間中にその点を突っ込むと、レイノルズ氏は「世界は狭いってことだ」と笑いながらあるエピソードを披露してくれた。

 

 「実は私の子供たちのピアノの先生が日本人で、翔平と同じ街の出身なんだ。彼女は今、ニュージャージー在住。翔平が渡米してくる前から、私は“このショウヘイ・オオタニというのは何者なのかな?”と彼女に尋ねていた。彼女は翔平がどんな選手かを一生懸命説明してくれたから、そこで“翔平がニューヨークに来たら球場に連れて行ってあげる”と約束したんだ。翔平にとってのメジャー1年目だった2018年、ヤンキース戦でニューヨークに来た際、エンゼルスを通じて対面をセットアップしてもらった。クラブハウスで翔平は彼女に親切に接してくれて、ユニホームをプレゼントし、一緒に写真を撮った。そんな経験を通じ、私と翔平も親しくなったというわけだ」

 

 レイノルズ氏は実際にうれしそうにポーズを取る大谷とピアノの先生の写真も見せてくれた。故郷、ルーツを大事にする大谷らしい逸話である。そんな対面がきっかけになり、明るく実直な印象があるレイノルズ氏に個人的にも好印象を持ったのだろう。

 

 こうやって大谷と心を通わせるレイノルズ氏の言葉には一定の説得力がある。だとすれば、FAでの行き先の候補は、ビッグマーケットのチームに限定するべきではないのかもしれない。晴れて所属先が決まったあと、心を許すレイノルズ氏のインタビューに応える大谷の姿を見るのが今から楽しみである。(記者コラム・杉浦 大介通信員)

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◆ 『大谷・アクーニャ』論争、MVPめぐりぼっ発 大谷翔平の二刀流はどこまで評価されるべきか… 昨季の『大谷・ジャッジ』論争を思い出す

阿部太郎氏/情報:中日スポーツ)

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 昨季はア・リーグMVPで「大谷・ジャッジ」論争が起こったが、今年は「大谷・アクーニャ」論争が起きているようだ。

 

 前日に発表された選手が選ぶ今季の年間最優秀選手が発表され、史上初の40本塁打&70盗塁を達成したブレーブスのアクーニャJRが選ばれた。最終候補に残った大谷翔平の2年ぶり受賞はならなかった。

 

 これに異を唱えたのは米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」の敏腕記者ケン・ローゼンタール氏だ。「自分ならMVPは大谷だ」と主張し、「アクーニャがやっているのは一つのポジションをやる標準的な野球だが、大谷は二刀流なんだ。大谷がけがをする前の4カ月はまさに、『別次元』のことだ」と力説した。

 

 昨年も、ア・リーグ本塁打記録を塗り替えたジャッジと、二刀流でハイレベルな活躍をした大谷とでかんかんがくがくの議論が起きたが、今年も同じような展開。大谷が2021年に獲得した米野球専門誌「ベースボール・ダイジェスト」、米老舗スポーツ専門サイト「スポーティング・ニューズ」のMVPでも、今年はアクーニャJRが受賞をさらっている。

 

 大谷が9月の1カ月を棒に振った一方で、アクーニャJRはフルシーズンを戦い、チームを地区優勝に導いたことも影響したのかもしれない。しかし、チームへの貢献度を数値化したWARは、アクーニャJRが「8・1」に対して、大谷は「10・0」で「1・9」ポイントも高い。

 

 昨年、大谷・ジャッジ論争の時に、ある米大手の記者が「こっちは新しいものが好きだから」と言ったことがある。100年に一人とも、惑星最高の選手とも称される大谷だが、一方で、彼の活躍に周囲が慣れてしまったか。インパクトや新鮮度という曖昧なことに左右されている感もある。

 

 エンゼルスのマドン元監督が大谷が活躍するたびに何度も「これが当たり前と思ってはいけない」と言っていたのは、すごく印象的だ。来年、大谷は打者だけに専念するが、再び二刀流としてプレーが期待される2025年以降、周囲の見方はどうなるのか。(阿部太郎)

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◆ 大谷翔平獲得の本気度を確認できるドジャースはJDマルティネスにQOを提示するのか?

菊地慶剛氏/情報:スポナビ)

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【すでにFA2選手が前所属チームと契約合意】

 

 レンジャーズが現地時間11月1日に球団史上初めてワールドシリーズ制覇を飾り、翌2日から正式に2023-24年のオフシーズンがスタートしている。

 

 すでに日本でも報じられているように、大谷翔平選手を含めたMLB在籍日数が6年を超え、なおかつ今シーズン限りで契約が終了したすべての選手が11月2日にFAになった。

 

 そして同日にはブレーブスがジョー・ヒメネス投手(3年総額2600万ドル)と、またドジャースがマックス・マンシー選手(2年総額2400万ドル)との契約合意を発表している。

 

 ワールドシリーズ終了5日後までは前所属チームとしか契約できないとはいえ、これだけのスピード合意ができたということは、水面下で契約交渉を続けていたからに他ならない。

 

 エンジェルスもここまで大谷選手と契約交渉を行っている可能性が高いと思うが、彼らの独占的交渉期間は11月6日までに限られている。

 

【MLB公式サイトがQOを受ける選手を予想】

 

 現在はFA選手との契約合意以上に、チームももしくは選手(または双方)が保有している来シーズンの契約オプション権の行使、破棄の発表が続いている。

 

 現時点(11月4日)でジョーイ・ボット選手やランス・リン投手らのベテラン選手たちがチームからオプション権を破棄される一方で、ジャスティン・ターナー選手、マーカス・ストローマン投手、エデュアルド・ロドリゲス投手らは自らのオプション権を破棄してFA市場に加わっている。

 

 今後これらの動きに続くのが、11月6日(東部時間午後5時)までに明らかにしなければならないクォリファイングオファー(QO)の扱いだ。そしてQOの提示期限日を目前に控え、MLB公式サイトがQO提示を受けそうな選手たちを予想する記事を公開している。

 

【QO提示を五分五分だと予想するJDマルティネス選手】

 

 この記事ではQO提示が確実視される選手、五分五分な選手、提示の可能性がほぼない選手に分けて予想している。

 

 ちなみにQO提示を受ける資格を有するFA選手は、過去に一度もQO提示を受けたことがなく、今シーズン移籍することなく同じチーム(傘下マイナーも含む)に在籍していたことが条件となる。

 

 そしてこの条件をクリアしている大谷選手は提示が確実視される選手に、前田健太投手を手時の可能性がほぼない選手に振り分けられている。とりあえず今後の参考にしてほしい。

 

 ただ個人的に目を引いたのは、この2選手ではなくJDマルティネス選手へのQO提示が五分五分だと予想されていたことだ。実は彼がQO提示を受けるかどうかで、大谷選手の契約交渉に大きな影響を及ぼしそうだと考えているためだ。

 

【今シーズン完全復活を遂げた36歳のベテラン強打者】

 

 MLBの知識がある人なら聞き覚えのある選手だと思うが、MLBデビューを飾ったアストロズでは目立った活躍できなかったが、タイガースに移籍1年目の2024年に、打率.315、23本塁打、75打点、OPS.912の好成績を残すことに成功。

 

 その後もダイヤモンドバックス、レッドソックスに在籍しながらシルバースラッガー賞3回、オールスター出場5回を記録するなど、すっかりMLB屈指の強打者の仲間入りを果たしている。

 

 だが2020年以降から打撃成績はやや下降線を辿り、レッドソックスと結んだ5年契約(総額1億1000万ドル)の終了に合わせ昨オフFAとなり、年俸1000万ドルの1年契約でドジャースと契約。

 

 そしてドジャースで打率.271、33本塁打、103打点、OPS.893を残し、オールスター戦の出場を果たすなど完全復活をアピール。OPを提示されてもまったく不思議ではない選手だ。

 

【2019年以降はDHを専門としているマルティネス選手】

 

 ちなみに各シーズンの年俸額上位125選手の平均で定められるQOの年俸額だが、今オフは2032.5万ドルに設定されている。マルティネス選手の今シーズン年俸額は前述通り1000万ドルだったので、倍以上の額になるわけだ。

 

 もちろん打撃復活を果たしたマルティネス選手なので、今オフに1000万ドル以上の年俸額で複数年契約を獲得することが可能であろう。それを裏づけるように、同じくMLB公式サイトで公開されている今オフのFA選手トップ25でマルティネス選手は9位にランクされている。

 

 だがその一方で、仮にドジャースがQOを提示した場合それを受諾する可能性も捨てきれないのだ。

 

 というのも、ドジャースで打撃復活できた理由の1つだといわれている、タイガース時代から個別指導を受けてきたロバート・バンスコイヨク打撃コーチの存在があるからだ。同コーチを全面的に信頼しているマルティネス選手からすれば、再びドジャースで一緒にやりたいという願望があったとしても何ら不思議ではないだろう。

 

 だがマルティネス選手のポジションは、大谷選手と同じDHなのだ。レッドソックス在籍時の2019年からほぼDHを専門にしており、今シーズンも113試合に出場し、DHの出場は110試合で、左翼で出場したのはわずか3試合(うち先発出場1試合)しかない。

 

 来シーズンはDHのみの出場が決まっている大谷選手をドジャースが獲得に成功するとしたならば、マルティネス選手を外野手に再コンバートするのはかなり難しく、完全にバッティングしてしまうわけだ。

 

 現在もメディアの間で大谷選手の契約先最終力候補だとされるドジャースが、大谷選手獲得にどこまで本気なのかを占う上でも、マルティネス選手がQOを提示されるかどうかに注目して欲しい。

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 ■ NOTE

 

前回タイガースが日本一に輝いた1985年、自分は中学3年生だった。

 

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