2023年10月22日

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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◯ デレク・ジーター氏がニューヨークポスト紙のインタビューに応え、大谷翔平について言及。故ジョージ・スタインブレナーが生きていれば、大谷をどうリクルートするかと聞かれると、笑いながら「たぶん大谷の家に押し掛けるだろうね。大谷がどうしても欲しいと思えば、大谷にピンストライプのユニフォームを着せるべく、なんだってやるだろう」と答えた。大谷がメッツに入団したらどう感じるかとの質問には「大谷は偉大な選手だ。彼に足りないのは最も大きなステージでのプレー経験だけ。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)には出て、彼の名声と評判は別の次元に上った。彼もポストシーズンでプレーすることを切望しているだろう。どの球団に行っても彼がその機会を得られればと、私も望んでいる」。大谷はニューヨークの大舞台にどう対処するかと聞かれると「わからない。大丈夫だと思うけど、確かではない。ニューヨークは他の街とはちょっとだけ違う」と答えていた。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 「WBCがなかったら…」ヌートバーがいま明かす“夢の出会い” 藤浪晋太郎、千賀滉大、まさかイチローにも…「母にユニフォームを奪われて」

ブラッド・レフトン氏/情報:NumberWEB)

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 お互いに意識していた。

 

 9月12日、ボルチモア、オリオールパークでのカージナルスの打撃練習中にオリオールズの藤浪晋太郎が黒いTシャツ姿で現れ、ネットの前でファンにサインをし始めた。ケージ周辺で自分の番を待っているカージナルスのラーズ・ヌートバーは藤浪の動きをチェックしている。藤浪の目線も何度かケージの方に移っていた。

 

 その流れでタイミングが合った瞬間に二人が初顔合わせとなった。笑顔で握手を交わし、数分間楽しそうに談笑していた。ヌートバーにとって、今シーズンの大きな刺激の一つだったという。

 

「WBCの経験がなかったら間違いなく藤浪さんや千賀(滉大)さんに自己紹介することはなかった。もちろん会いたい気持ちはすごくあったけど、自分から挨拶をする勇気はなかったかなと。だって、“ラーズ・ヌートバーって誰? 変な人じゃないか? ”と思われるでしょう」

 

 もう、その心配はない。

 

 侍ジャパン初となる海外生まれの日系人選手であるヌートバーは、WBC日本代表に選出されたことによって得たものが大きかった。幼い頃から心の中にある“日系人であること”を素直に表せるようになったのだ。

 

「少年時代から日本人選手に対して関心があった。ただ家族以外には誰も僕が日本人の血が流れていることを知らなかったと思う。でもWBCのおかげで藤浪さんや千賀さんなど、日本人メジャーリーガーが、僕のことを少しでも知ってくれるようになったんだ。こちらから自己紹介しに行っても、“変な人”ではなく、温かく歓迎してくれた。それはすごく嬉しいことだし、とてもとても感謝しています」

 

「夢のような出会いでした。まさかイチローさんに…」

 実は、初めて自らアプローチをした人物は現役の選手ではなく、あるレジェンドだった。

 

 南カリフォルニアで生まれ育ったヌートバーは、メジャー初の日本人野手がやってきた2001年、3歳だった。子供の頃から8巡目でカージナルスにドラフトされた2018年まで、憧れのイチローに会うのは夢に過ぎなかった。

 

 しかし、WBCで侍ジャパンの世界一に貢献してから1カ月もたたないうちに、シアトル遠征があった。初戦の4月21日に最も心に残る出会いが実現した。マリナーズの練習を見て、外野で体を動かしているのがイチローだと気づき、勇気を持ってライトまで走っていった。そして、WBCの大先輩に思い切って自己紹介したのだ。

 

「夢のような出会いでした。すごく緊張しましたが言葉にできないほど、嬉しかった。まさかイチローさんに会えるなんて思ったこともなかったけど、侍ジャパンに選出してもらったおかげで一生忘れられない出会いが叶った」

 

 試合後にクラブハウスで、ヌートバーは満面の微笑みを浮かべながら、イチローにもらったマリナーズの白いホームユニフォームを見せていた。紺色の背番号51番の「5」の中には、シルバーの文字でイチローのサインが入っていた。

 

母からイチローのユニフォームを奪われ…

 

 しかし、この自分だけの貴重な“宝物”は、まもなく“家宝”に変わったという。

 

「母に奪われました。あげたのではなく、獲られたんですよ。母はイチローさんの大ファンで、僕にイチローさんのすごさを教えてくれたのも母だった。彼女にとって最も偉大な人。だから母が友達と一緒にセントルイスに遊びに来た時、そのサイン入りユニフォームを持ち帰られてしまって。友達に“触っちゃダメだよ”と言いいながら。まぁ、“家宝”として大事に守ってくれるのであれば許すけどね」

 

 ただ、イチローからは、母親にも奪われない貴重なものをもらった。それはメジャー3年目、26歳のヌートバーがより良い選手になるための金言だった。開幕戦で三塁にヘッドスライディングした時、左手親指を突き指して、負傷者リスト入りしてしまった。13試合も欠場したヌートバーはイチローにヘッドスライディングしたのはどんな場面だったかと聞いてみた。すると、大きな収穫となる言葉をもらえた。

 

「絶対やらないと言ってました。イチローさんがそう断言するなら聞くべきでしょう。僕も、やらなくていいかなと考えていたけど、イチローさんが否定するならもうそれで決定。(これからは)やめると決断した」

 

イチローからのアドバイスで数々の自己ベストを更新

 その後、ヌートバーがシーズン終了まで頭からスライディングすることは一度もなかった。さらに自己最高11盗塁も記録した。それもイチローからのアドバイスの賜物だという。

 

「常に目を静止して、体を静止するというアドバイス。つまり、走塁や守備の時は、打球を判断するために頭が揺れないように、目線がブレないように、余計な動きをしないということ。安定感が大事なんだと理解している。今年は自己最高の盗塁数も達成したし、外野守備も上達したと思う。イチローさんからのアドバイスは、僕にとってかなり助けになった」

 

 今シーズンのヌートバーは、様々な自己ベストを記録した。試合出場117、打席数503、安打数111、二塁打23、打点46、盗塁11、打率.261、出塁率.367。しかし、本人はまだ満足はしていない。逆に伸びていないのは本塁打数と長打率。ホームランは昨年同様14本、長打率は昨年より3分落ちて.418。OPS(出塁率+長打率)も昨年より3厘少ない.785だった。オフ最大の課題はより強い打球を打つことだとヌートバーは明かす。

 

「ホームランの本数を増やしたい」

「言うまでもなく自分のパフォーマンスに不満です。チームの力になれなかった。来年に向けて課題はいっぱいあります」

 

 特に強調したのは攻撃力だ。191cm、94kgの体をもっと効率的に使う打ち方をしなければ…ヌートバーは、来季に向けて力強く抱負を語った。

 

「強い打球を狙いたい。わかりやすく言えばホームランの本数を増やしたいし、長打率を上げたい。ボールとストライクを見極める能力はついてきたけど、もっと長打を増やしたいね。できる自信はあるけど、それには研究と練習が必要。オフの間に攻撃力をアップするために打撃研究所やスイングを分析する施設に行ったりするつもり。飛行機に乗ってでも、どこにでも飛んでいく予定なんだ。来春キャンプで会ったときに全然違うプレーヤーになっていると思うよ」

 

(「メジャーリーグPRESS」ブラッド・レフトン = 文)

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◆ フィリーズ右腕ロレンゼンの宝物は大谷のサイン入りVansスパイク「翔平は稀有な選手」

杉浦大介氏/情報:スポニチ)

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 ナ・リーグ優勝決定シリーズを戦うフィリーズのマイケル・ロレンゼン投手(29)が21日(日本時間22日)までにスポニチ本紙インタビューに応じた。移籍1年目の今季は初めて球宴に選出され、自身初のノーヒットノーランも達成するなど飛躍の1年となった。昨季所属したエンゼルスで同僚だった大谷翔平投手(29)との球宴でのやり取りを明かした。(聞き手・杉浦大介通信員)

 

 ――米メディアのインタビューで「最もクールな宝物は?」と問われて「翔平(エンゼルスの大谷)にサインしてもらった今夏で着用したVansのスパイク」と答えて話題になった。

 

 「オールスター戦が終わった後に、翔平に“スパイクにサインしてほしい”と頼んだ。ロッカールームで翔平と一平(水原通訳)が座っていたから、自分で頼みに行ったんだ。彼はいつも通り、礼儀正しく丁寧に接してくれたよ」

 

 ――なぜスパイクにサインしてもらったのか。

 

 「Vansのスパイクを履く機会は滅多にないし、オールスター戦を経験できることもなかなかない。そして翔平は稀有な選手だ。その3つのユニークなものを重ねた記念品を得るのはクールなことだと思ったんだ」

 

 ――サインと一緒にメッセージは。

 

 「いや、メッセージはない。サインだけだよ(笑)」

 

 ――現在、そのスパイクはどこにあるのか。

 

 「秘密の場所に隠してある…なんてね(笑)。普通に自宅にあるよ」

 

 ――自宅に宝物置き場があるのか。

 

 「まだそこまでではないけれど、つくっている途中だ。今季はクールなものがいくつか手に入ったから、それらを集めて楽しんでいるよ。翔平にサインしてもらったスパイクが一番のお気に入り。でも、ノーヒットノーランを達成した時にマウンドからプレートをもらい、チームのみんなにサインしてもらったのもお気に入りだ。それらを一緒にケースに入れてある」

 

 ――そのスパイクを履く予定は。

 

 「いや、もう履かずににずっと閉まっておくね」

 

 ――普段の大谷の人柄をどう形容するか。

 

 「とても礼儀正しく、ハードワーカーだ。野球において、最高のパフォーマンスを見せることを重要視している。彼にとって何より大事なのは、自身のポテンシャルを全て開花させることだ。そのためには最高のステージでプレーすることが大切だろうから、今オフ、契約するチームとその舞台に立てることを願っている」

 

 ――大谷はワールドシリーズ終了後にFAとなる。フィリーズに勧誘するつもりは。

 

 「僕自身もFAになるから、まだ分からない。自分がどこにいくことになるかはまだわからないから。またいずれ一緒にプレーできれば楽しいだろうね」

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 ■ NOTE