2023年10月17日

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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◯ 五輪の野球復活決定を受け、地元紙ロサンゼルス・タイムズ電子版は15日、エンゼルスの大谷とドジャースのベッツのツーショット画像とともに「野球がロサンゼルス五輪で競技として承認されたが、MLBのスターたちは金メダルを目指すだろうか?」と疑問形の見出しで記事を掲載。記事中では組織委員会のワッサーマン委員長の「リーグと選手たちは出場の機会に興奮しているのは間違いない」との談話を紹介。その一方で「MLBとしては2週間のシーズン中断は避けたいだろう」とし、マンフレッドMLBコミッショナーの態度は「曖昧なまま」と。また、ドジャースタジアムが有力視されている会場に関して同委員会が「コメントを避けた」と伝えるなど、時期尚早の印象を与えた。

 

◯ 初の現役大リーガー参戦はどうなるのか。米サイト「ジ・アスレチック」のエバン・ドレリッチ記者は14日、「MLBと選手会が7月、ロサンゼルス五輪での競技復帰を支持する書簡を送っていた」と報じた。トップ選手の出場については「決定がやがて下されるだろう」とするにとどめた。00年大会からプロ参加が認められても、MLBはリーグ中断につながる大リーガーの出場はかたくなに認めてこなかった。態度が一転したのは、自国開催であることに加え、今年3月のMLB主催のWBCで国際大会の盛り上がりを再認識したことが大きかったとみられる。WBCを経て迎えた今季はピッチクロックなど大幅なルール変更を加え、観客動員は昨年から600万人以上も増えた。1球団から1人ずつ、などの選手派遣ルールやリーグ中断など解決すべき問題は多いが、あらゆる「変革」がリーグ再興に不可欠と多くのMLB関係者は実感している。

 

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 ■ ロサンゼルス・エンゼルス情報

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◯ エンゼルスは、J・ウォルシュ内野手、B・フィリップス外野手、C・ウォラク捕手、J・バリア投手、C・フルマー投手、J・ディアス投手の6選手をロースターから外してFAにすることを16日、複数の米メディアが報じた。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 大谷翔平効果で復活、五輪野球 WBCでの華々しい活躍、IOCが28年ロス大会の採用承認、世界最強の親善大使だ

片岡将氏/情報:夕刊フジ)

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国際オリンピック委員会(IOC)は16日、インド・ムンバイで総会を開き、2028年ロサンゼルス五輪の追加競技として野球・ソフトボールなど5競技を採用することを承認した。21年東京五輪以来2大会ぶりの野球・ソフトの復活を、米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手(29)が今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で見せた華々しい活躍が、強く後押しした。 (片岡将)

 

日本が自国開催の五輪で復活させ、金メダルに輝いた野球とソフトボールは、続く24年パリ大会で再び除外。野球の母国で開催されるロス五輪でも、大会組織委員会は2度目の復活を提案してきたが、一時は苦戦が伝えられた。

 

全日本野球協会(BFJ)の山中正竹会長(76)が「野球は五輪においてはコア競技ではない」と認めるように、普及地域が日本、韓国、台湾などの東アジアと北中米に限定される点と、世界最高峰の大リーグの所属選手が参加しない点をIOC委員は問題視してきた。その風向きが変わったのが、今年3月のWBCだという。

 

野球・ソフトのプレゼンを行った米国代表団のジョン・ハーパー氏は、「野球は米国だけでのスポーツではない。23年WBCでは過去最多の視聴者を集めました。日本が米国を破った劇的な試合はマイアミで行われ、5万5000枚のチケットが売り切れたのです。忘れられない体験でした。ロサンゼルスでは世界で最高の選手が最高の舞台で対決します」と力説。大谷とトラウト(エンゼルス)の日米トップスターが激突したWBCの熱狂をアピールしつつ、メジャーの一線級の五輪参戦を示唆した。

 

そして今月13日には、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)のフラッカリ会長が、大リーグ側にトップ選手の参加確約を取り付けたと明言。採決で投じられた反対票がわずか「2」だった。圧倒的な支持を得られた背景として、「WBCを見た一部のIOC委員が『大谷を見たい』と賛成に回ったようだ」とBFJ関係者は明かす。いまや競技の枠を超えた世界的アスリートの大谷は、普段は野球に興味がない五輪貴族までも引きつける存在となったのだ。

 

大谷がWBCで日本の世界一奪還を喜ぶとともに、「どの国にも優勝のチャンスがあったことが素晴らしいと思うし、野球界が前進していると感じた」と満足感を示した通り、IOCの趨勢を握る欧州の野球が盛んでない国々の健闘も意義深かった。「チェコやイタリアなどでの盛り上がりも大きな好材料となったことは間違いない」と山中会長はうなずく。

 

世界最強の野球親善大使を担う大谷は、28年7月14日開幕のロス五輪を34歳で迎える。山中会長は「プロ、アマ一体となり最強のメンバーで臨む。金メダルを獲得した東京大会を再現できるよう侍ジャパンに期待していただきたい」と意気盛ん。5年後の最強ジャパンでも、投打二刀流で躍動する姿が見たい。

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 ■ NOTE