2023年10月13日

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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米スポーツサイト「ブリーチャーズリポート」は12日に「大谷デスパレーション(欲しくてたまらない)メーター」を発表。大谷を必要とする度合いを10段階で数値化した。

「10」ドジャース(大本命)

「2013年からのレギュラーシーズン1031勝はどのチームと比べても余裕で多いが、彼らが世界一になったのは短縮シーズンだった20年のみ。プレーオフを知っている選手はたくさんいるが、それでも勝てない。切り札はハングリーさを思い出させる男かもしれない。それには世界最高の野球選手を加入させる以外ない」

「9」ジャイアンツ

「スタントン、ハーパー、ジャッジ、コレア獲得に失敗し、つまらな過ぎるシーズンを脱出するためにスーパースターが必須」

 

「9」パドレス

「スーパースター揃いなのに安定したDHがおらず、24年が23年よりうまくいく明らかな理由がない」

「8」ヤンキース

「左打者が少ないが、フルタイムのDHとしてスタントンがいる」

 

「7」メッツ

「24年よりも25、26年の再建を目指しているといわれ、それが本当なら5億ドル(約749億円)を超える可能性のある男を追いかけるのは時期的に微妙」

 

「7」マリナーズ&カブス

「超一流スターさえいたらプレーオフに進出できたかもしれない」

「6」
「レッドソックスはスター戦力を必要としているが、左打者を多く抱え、先発投手獲得が急務」

 

「5」エンゼルス

「24年のプロスペクト(若手有望株)は悲惨以下。トラウトとレンドンとの6億7150万ドル(約1006億円)相当の契約で帳簿(財政)は行き詰まっており、ファームシステムは大リーグ最悪の部類」

 

◯ CBSスポーツ(電子版)は「ドジャースは今オフ、アグレッシブに動くだろう。そして賢い選択は大谷を獲得することだ」と見解。ドジャースが獲得できる要素として、資金力、大谷が好んでいるとされる西海岸であること、勝つチームでプレーできることを挙げ「大谷の次のチームとして一番理にかなっている。他のチームにもチャンスはあるかもしれないが、ドジャースが有力候補」と説明した。また、大谷が右肘の手術で来季は登板できないことを受け「投手は更なる補強が必要だろう」とも報じた。

 

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 ■ 球界情報

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◯ 地区シリーズで敗退したオリオールズのマイク・エライアスGMとブランドン・ハイド監督が12日、本拠地球場でシーズン終了の会見に臨んだ。エライアスGMは「頑張ってくれた選手たちに感謝したい。みんな素晴らしいシーズンを送った」と話し、ハイド監督も「他チームがまだプレーオフは無理と決めつける中、101勝もできた。成功したシーズンだった」と総括。メンバーのうちオフにFAとなるのは投手では藤浪晋太郎他の3人、野手では2人。

 

MLB公式サイトは「ギブソン、フレージャー、ヒックスとは1年契約の可能性があるが、誰一人戻らなかったとしても驚きではない」と報じている。藤浪については、オリオールズを現地で長年取材しているスポーツノートのダン・コノリー記者は「オリオールズは藤浪の才能を気に入っているが、信用してマウンドに送り出せるかというと、必ずしもそうではなかった。325万ドルの年俸からディスカウントがあれば再契約もあるかもしれないが、それなら藤浪は他球団を選ぶのでは」と予測している。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 大谷はドジャースにフィットするのか 争奪戦への参戦は確実 MLB公式サイト番記者の見解は

(情報:MLBジャパン)

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 地区シリーズでダイヤモンドバックスに3連敗を喫し、2023年シーズンの戦いを終えたドジャース。先発投手の補強という大きな課題を抱えているものの、エンゼルスからフリーエージェント(FA)となる大谷翔平の争奪戦に参戦することが確実視されている。ただし、大谷は右ひじの手術を受け、来季は投げることができない。このことはドジャースの補強プランにどのような影響を与えるのか。MLB公式サイトでドジャースを担当するフアン・トリビオ記者が自身の見解を示している。

 トリビオ記者は「この冬は大谷翔平が主役のオフシーズンになる」としたうえで「ドジャースがこの二刀流のスター選手を獲得する有力候補の1つであることは間違いない」と述べた。しかし、大谷は来季投げることができず、強力打線を持つ一方で先発投手陣が弱点となっているドジャースのチーム状況に完璧にフィットするかどうかと言われると微妙なところだ。J・D・マルティネスを引き留めたうえで、計算できる先発投手を複数獲得するほうがチーム状況にはフィットしているかもしれない。

 それでもトリビオ記者は「そうした事情は、ドジャースが大谷を獲得する妨げにはならないだろう。ドジャースは大谷のことをエリート選手であるだけでなく、優れたビジネスチップであると見ている」とし、ドジャースが全力で大谷を獲りにいくことを予想した。ただし、「大谷を獲得できるかどうかということと、他の補強ポイントを犠牲にしてまで大谷を獲得することが実際にドジャースをよりよいチームにするかどうかということは別の問題だ」との見解も示した。

 投手・大谷が戦列復帰を果たす2025年シーズンに、これまでのような支配的なピッチングができる保証はどこにもない。ドジャースが先発投手の補強を最優先に考えるのであれば、そのベストアンサーは大谷ではない可能性のほうが高いだろう。それでもトリビオ記者が「優れたビジネスチップ」という表現を使ったように、大谷の商品価値は現役選手のなかで群を抜いている。よって、多くの球団がリスクを冒してでも大谷争奪戦に加わるのは間違いない。エンゼルス、ドジャースを含め、多くの球団による熾烈な争奪戦が繰り広げられることになりそうだ。

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◆ 3年連続のポストシーズン敗退という屈辱を味わったドジャース、本格的に大谷獲得へ乗り出すか

 

(情報:SPOTV)

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ドジャースの秋が早くも終わった。

 

10月12日、チェイス・フィールドで行われた地区シリーズ第3戦で、ドジャースはダイアモンドバックスに2-4で敗れた。スイープを喫したドジャースは、お祭りムードを背中で感じながら競技場をあとにしなければならなかった。

 

ドジャースは今季、好成績を収めてきた。162試合で100勝62敗、勝率0.617を記録したが、これよりも低調な成績を収めたダイアモンドバックス(84勝78敗、勝率0.519)に屈辱的な敗北を喫したことになる。

 

ドジャースはこの3年間、毎シーズン100勝以上を収めている。2021年は106勝56敗、勝率0.654、2022年は111勝51敗、勝率0.658を記録した。しかしポストシーズンでその力は発揮されることなく、2021年にはブレーブスに、2022年にはパドレスに敗れた。

 

ポストシーズンから退くことになったドジャースは、選手補強の必要性が露呈した。現在の戦力ではワールドシリーズ優勝への挑戦に乗り出すことはできない。それは結果が示している。昨冬、ストーブリーグでFAを獲得しなかっただけに、蓄えは十分にあると予想される。その視線は、大谷翔平に向けられる見通しだ。

 

メジャーリーグの公式HP『MLB.com』は、「ドジャースは確かに“二刀流”大谷の獲得に乗り出すだろう。しかし、先発投手の追加にも力を割かなければならない。ドジャースがこの冬にどんな決断を下すのか見守る必要がある」と伝えた。

 

大谷は二刀流でMLBの“アイコン”になった。今季は投手として23試合に先発登板し、132イニングを投げて10勝5敗、防御率3.14を記録した。打者としては135試合に出場し、44本塁打、打率.304(497打数151安打)、出塁率.412、長打率.654、OPS1.066と猛打を振るった。

 

大谷を獲得すれば投打を一気に補強できるが、少なくとも5億ドル、最大で6億ドルという天文学的な金額を投資しなければならないという現地メディアの報道もある。一方でスター性を備える大谷が合流すれば、マーケティング面でのプラス要因にもなる。

 

問題はケガだ。大谷はヒジを負傷し手術を受けたが、回復期間を考えると2024年シーズンの開幕戦には打者として出場できる一方、マウンドに立てるのは2025年になってからだろう。

 

ドジャースにとって先発投手の補強が急務であることは事実だが、短期戦で沈黙した打線にも問題がある。大谷だけでなく、追加でFAを獲得する必要があるだろう。この冬にドジャースはどんな決断を下すのか、注目が集まる。

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◆ 大谷翔平は「野球のために生活を計算」 吉田正尚が感じた米での“熱感”「街を歩けない」

真柴健氏/情報:フルカウント)

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 メジャー挑戦1年目を終えたレッドソックスの吉田正尚外野手は、日頃から日米文化の違いを肌で感じていた。「アメリカの人って駐車場に停める時(車を)頭から入れるよね」。手に持つ、飲み物のサイズも日本在住の頃より、ひと回り大きい。そんな異文化に触れつつも“変わらないもの”があった。エンゼルス・大谷翔平投手に注がれる視線だった。

「翔平とは今年、WBCで一緒にプレーして、たくさん話すことができた。(メジャーで)対戦することもできたのでね。僕は昨年まで日本にいて、彼のプレーは数年間、見られていなかったんですけど、こっち(メジャー)にきて、報道もそうですし、周りの方の声を聞いてもナンバーワンの選手だと感じています」

 1学年下のスーパースターに、吉田は敬意を表する。「同じ日本人選手として、誇りに思います。僕個人の感覚で言えば、1プレーヤーとしてライバルという感覚はない。ポジションやチームも違いますし。ただ、同じ野球選手という中で、追い求めていきたい」。先に海を渡った“先輩”として、大谷のことを見ている。

 米国生活で感じたのは、各地での“大谷熱”だった。どの遠征先に到着しても、話題に「ショウヘイ・オオタニ」が上がることが多い。吉田は「(大谷は)街を歩けないと思う(笑)」とジョークを炸裂させると「彼もただ野球をやっているだけじゃないのでね。しっかり考えて、野球のために生活を計算している。僕らの見えないところで、すごく努力をしていると思う」と心からリスペクトした。

 そんな大谷からは「吉田さん」と親しまれ、WBC期間中もベンチで話すシーンが目立った。「彼との出会いは凄く良い経験。負けないぞ、というのもおかしいのかもしれませんけど、もちろんモチベーションになっています」。あまり言葉には出さない2人の侍には、深い絆がある。

真柴健 / Ken Mashiba

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◆ ブレーブスのアクーニャ、PS敗退でまたも物議 コメント拒否し去り米メディアが猛批判「意気地なしの行動」

(情報:中日スポーツ)

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大リーグのポストシーズンはナ・リーグ地区シリーズ(5回戦制)第4戦の1試合が行われ、ブレーブス(第4シード)はフィリーズ(第1シード)に1―3で敗戦。1勝3敗でシリーズ敗退が決定した。

 大リーグ公式サイトのボウマン番記者は「ブレーブスのロナルド・アクーニャ外野手(25)は試合後、話をしなかった。『チームバスに乗らなきゃ』とだけ口にし、クラブハウスに同僚たちを残して球場を去った」とツイート。

 これに対し、ファンから「ブレーブスにとって最も心が痛む敗退の直後なのに、なぜクソみたいなツイートをするのか」と怒りをぶつけられると、同記者は「なぜならば他のチームメートたちは今夜、説明義務のために我慢し、耐えているからだ」とリプライした。

 また、米ニュースサイトのラリー・ブラウン・スポーツもアクーニャの『早退』を猛批判した。「意気地なしの行動だ」「メディアに話をする義務をチームメートたちに押し付けた。メディアからの厳しい質問を避け、リーダーシップに欠けていることを示した」

 アクーニャは今シリーズ4試合で打率・143(14打数2安打)、打点はゼロ。レギュラーシーズンは前人未到の「40本塁打&70盗塁」を記録し、シーズンMVPは確実とされるが、その力を10月に発揮できなかった。

 アクーニャは以前もPSで物議を醸したことがある。2019年の地区シリーズ第1戦は本塁打を確信して歩き出し、フェンス直撃の打球が単打となる『怠慢走塁』で同僚たちから雷を落とされた。さらに本塁打後のベース一周で『ジグザグ走り』をし、対戦相手カージナルスの面々は激怒。第3戦は、最後のアウトを処理した勝利の直後に「くたばれ。おまえは終わりだ」を意味する、のどをかき切るしぐさで挑発。カージナルスは「ガキの悪ふざけ」と公に非難し、このシリーズを勝ち抜けたモチベーションとなった。

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◆ 佐々木麟太郎18歳のアメリカ行き「悲観する声」のナゾ…高卒→留学した元球児が証言する“アメリカで見た”日米ドラフト候補の決定的な違い

氏原英明氏/情報:NumberWEB)

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 噂は筆者の耳にも入っていた。

 

 それは甲子園の決勝戦が終わって間もない頃の8月下旬。「今秋のドラフト1位候補・佐々木麟太郎選手が米大学留学を考えている」という話を聞いたのだ。

 

大学かプロか…割れていた評価

 そもそも、佐々木の進路に関しては賛否両論があった。

 

 打席に入れば凄まじい打球を連発するスラッガーだが、守備・走塁面には難がある。バットが金属から木製に変わることを考慮しても、進路は大学にすべきという意見があり、高卒プロが既定路線というわけではなかった。

 

 そんななかでのアメリカの大学に留学という選択は“想定通り”といえないとはいえ、花巻東らしい、もっと言えば同校OBに倣うような「勇ましい挑戦」であることは間違いない。

 

「2大スターを生んだ」花巻東の歴史

 思えば、花巻東は“挑戦”がテーマであるように思う。

 

 監督である佐々木洋は若い時から、「甲子園出場」を目指してきた指導者だ。目標を立て、その実現には何が必要か。そのプロセスを体現し、得た体験を選手に伝え、教え子たちも目標に向けて邁進した。

 

 2009年夏の甲子園に同校エースとして出場した菊池雄星(ブルージェイズ)は、「高卒でメジャー球団入団」を目標にしていた。ドラフト前には日米20球団と面談を行い、夢の実現まであと一歩のところまで到達した。彼の3歳下の大谷翔平(エンゼルス)はストレートの最速160キロ到達を目標の一つに掲げた。グラウンドの練習から、トレーニング、普段の生活に栄養面まで。目標を意識した行動をすることで「限界突破」を果たしていこうというのが、花巻東だった。

 

 2021年には菊池、大谷が揃ってメジャーリーグのオールスターに選出されるという、信じがたい偉業を達成。さらに大谷は同年にMVP、今年はホームラン王のタイトルを獲得している。一方の菊池も今季、大谷より先にプレーオフでの登板を果たした。

 

 彼らの行動には常に目標設定がある。そこに「限界」は存在せず、だからこそ、前例にとらわれない選択ができるのであろう。

 

懐疑的な声はなぜ挙がる?

 10月12日に日刊ゲンダイが報じた記事によると、佐々木麟太郎は国体1回戦で敗れた際の取材で、こう答えたそうだ。

 

「日本の大学の方々からも熱心に声を掛けていただきましたが、いろいろな選択肢を1つずつ見て、アメリカの大学を目指そうと。野球選手としてまだまだ未熟だと思っています。さらに上を目指せるように、イチからしっかり練習をしたい。これから体験したことのないところで勉強をして、いろいろな経験をして、次につなげられるようにしたいです」

 

 18歳が下した大決断を、懐疑的に見る向きも少なくない。

 

 アメリカの大学に留学して、メジャーリーグを目指すことがどれだけ無謀な挑戦か。そうした論調で彼の決断を批判するメディアも存在する。アメリカでの生活の過酷さを半ば誇張して広めるのも応援したくないからだろう。

 

 しかし、果たして、今回の挑戦は無謀なのだろうか。

 

米留学した“元球児”の証言

 神奈川県川崎市高津区で学童野球チームパイラスアカデミーを運営する小林巧汰さんは、日大高校を卒業後、アメリカの大学に留学した。

 

 小林さんは当時の体験をこう語る。

 

「野球ってこんなに楽しいものなのかと感じましたね。中学は高橋周平選手(中日)と同じチームにいたのですが、その後の高校の時も、いつ辞めようかばかり考えていました。だけど、アメリカの大学では『もっと野球がやりたい』、そんな気持ちにさせてくれました」

 

 練習時間が短く、足りないとさえ思えるほどの時間で終わるために、野球への欲求が高まるのだという。

 

 一方、学業は大変だった。英語力をつけることはもちろん、「僕はファイナンスを学んでいたんですが、ほぼ毎日、朝まで勉強していました」という。

 

アメリカで見た「両立のリアル」

 もっとも、小林さん自身はメジャーリーグを目指すというようなレベルではなかったが、チームメイトにはドラフトで指名された選手もいた。そんな環境で、野球と学業を両立したことで、多くの学びを得たという。

 

「僕のいた大学は、学校の成績、いわゆる評点平均がある一定以上ないと練習に参加できないんです。でも、誰もそれを『文武両道』と言ってる人はいなかった。そもそもそんな言葉もない。勉強ができて初めてスポーツができる。そこで感じたのは、学生がその後の人生について考えていたこと。大学卒業後や、野球人生が終わった後のキャリアについての意思決定力が僕らより圧倒的に高かったですね。 

 

 僕の同級生で、ドラフト24巡目で指名された選手がいたんです。彼の学業成績は“オール5”。その選手に『プロに行くことに抵抗がないの? 失敗したらどうするの? 』と聞いたんですが、『失敗しても、俺は勉強してきたから就職先はある。医薬系のスクールに入りたい。もしプロがダメでも大学院に通って、メディスンスクールに通うんだ』と言っていました。これだけ心に余裕を持って野球ができたら、パフォーマンスも高くなるなと。保険じゃないですが、違う道で僕は生きていけると思った時に、人はチャレンジできると思うんです。決して逃げているわけではなく、勉強ができるから野球で失敗してもいい、野球以外にも自分を守れる道を作る。だから全力で野球に向き合えるという考え方は、すごくポジティブな印象を受けました」

 

思い出す菊池雄星の言葉

 そもそも、アメリカではスポーツ競技を続けることの考え方が日本とは異なるのだろう。

 

 日本では一つのことに懸ける姿が美学のように思われるきらいがある。だがそれは同時に、リスクでもある。今回の佐々木の挑戦を単に「野球だけ」の視点で見た場合は「成功か失敗か」の議論にしかならないだろう。

 

 2019年当時、アメリカに渡る菊池に、自身の挑戦について「怖さはないか」と聞いたことがある。

 

 その際、菊池はニコッとした後、表情を引き締めてこう語った。

 

「今回の挑戦の先に成功は約束されていないかもしれません。でも、成功はできなくても、成長することは約束されていると思っています」

 

 佐々木麟太郎はこの1年間、高校野球界の中心にいた。

 

 話題も多く上った選手だった。ドラフト1位に足りるだけのプレイヤーなのかどうか。あのとてつもない打球とは相反する守備・走塁力は議論の対象だった。

 

 とはいえ、彼は旅立つのである。

 

 先輩たちと同じように「成功」のためではなく「成長」のために。

 

 彼の決断を嘲笑するよりも、挑戦する若者の背中を温かく見守るべきではないか。

 

(「野球善哉」氏原英明 = 文)

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 ■ NOTE

 

ポストシーズン3連敗で、衝撃的な大敗を喫したドジャースが、大谷獲得ニュースに拍車を掛けた。

 

大谷の球団選びに、影響するのだろうか!?