2023年10月9日

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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◯ 今季ア・リーグ東地区2位で、プレーオフにも出場したレイズが、シーズン中に大谷にトレードのオファーを準備していたようだ。米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者が伝えた。

 同記者の記事の中では、「タンパベイ・レイズはトレード期限時にショウヘイ・オオタニを積極的に獲得しようとした球団の1つ」と言及しており、トレード相手には3人のプロスペクト(有望株)が用意され、その中にはトッププロスペクトのジュニオール・カミネロ内野手も含まれていたという。20歳のカミネロは、MLB公式のプロスぺストランキングではチームトップ。今季1Aで36試合で打率.356、11本塁打32打点、OPS1.094の成績を残すと、2Aでも81試合に出場し.309、20本塁打62打点、OPS.921の好成績を叩き出した。9月23日(日本時間24日)に“飛び級昇格”でメジャーデビューすると、7試合で打率.235、1本塁打7打点をマークした。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 大谷翔平の移籍先候補を米メディアが吟味 本命はドジャース、レッドソックス

(情報:東スポ)

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 ポストシーズン(PS)で盛り上がる米大リーグにあって、今オフFAとなるエンゼルス・大谷翔平投手(29)がどこへ移籍するのかも注目の的になっている。名物記者のSNSや各メディアで情報が錯綜するなか、米誌「スポーツイラストレイテッド」(電子版)は8日(日本時間9日)、「大谷翔平とリンクしている全てのチーム」として6球団を挙げ、現実味に言及した。

 まず本命視したのはドジャースとレッドソックスだ。ドジャースは「大谷の勝利への意欲、西海岸に留まりたいというウワサなど、大谷にとって多くの条件を満たしている」とし、資金面やFAとなるJ・D・マルティネスが退団した場合に新たな指名打者が必要になるというチーム事情から大谷にフィットしているとの見立て。レッドソックスも、資金面とPSを狙えるチームであるとの観点から有力候補に挙げた。

 エンゼルスやドジャースと同じ西海岸を本拠地とするジャイアンツに関しては「理屈の上でマッチしている」としたうえで「ベテラン中心のチームを押し上げるスター選手が必要」と指摘。ハーファン・ザイディ編成本部長が過去にアーロン・ジャッジ(ヤンキース)やカルロス・コレア(ツインズ)にも食指を伸ばしていることからも「間違いなく大谷に手を出すだろう」とした。

 また「意外な候補の一つ」としてマリナーズを挙げた。才能あふれる若手選手が多く、2年連続でオールスター戦にも出場している今季32本塁打のフリオ・ロドリゲスに並ぶスーパースターを求めている。過去にエンゼルスでGMを務めたジェリー・ディポト編成本部長がオーナーを説得できれば、エンゼルスファンは「大谷が古巣を懲らしめる姿を今後何年も見ることになるかもしれない」と予想した。

 ほかにもカブス、メッツが候補に挙がっているが、カブスは大谷との交渉の前に「中堅手のコディ・ベリンジャーに彼と(代理人の)スコット・ボラス氏が求めるような契約をオファーするかどうかも決めなければならない」と指摘。メッツについては「オーナーのスティーブ・コーエン氏は無限の資金を持ち、今オフは大谷に〝全力投球〟すると言われているが、昨オフに大金を費やした成果はそれほど良いものではなかった」ことから「望みは薄い」とした。

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◆ 【ヌートバー単独インタビュー完全版】大谷のWBCでの気遣いに感銘 贈られた“友情の証”腕時計も初披露

笹田幸嗣氏/情報:スポニチ)

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 3月のWBCで日本代表の世界一に貢献したカージナルスのラーズ・ヌートバー外野手(26)がスポニチ本紙単独インタビューに応じた。同僚だったエンゼルスの大谷翔平投手(29)に感銘を受けた気遣いを明かし、代表を離れる際に贈られた腕時計を初披露した。9月30日付紙面掲載の記事を完全版として再配信する。(取材・笹田幸嗣通信員)

 ――WBCでの大谷との出会いについて。

 「彼と一緒に野球ができ、球場で毎日何をしているかを見ることができたことは間違いなく僕にとって大きな財産となった。テレビや相手チームとして見ていただけでは分からないことも、一緒にいたことで多くを感じることができた。彼の人間性もね。彼は素晴らしい男であり、友人だ。選手として多くを学び、人としても多くを学ばせてもらった。選手としての凄さ、仕事ぶりはもちろんのこと、彼との出会いは僕にとって一生忘れられない時間となった」

 ――侍ジャパンのチームに合流した際、大谷の気遣いに感激したと聞いた。

「僕がチームに合流し最初のチーム移動の時だったと思う。まだ僕のチームスーツが出来上がっていなかったんだ。それで新幹線に乗った時、翔平が自分のスーツを着ないと決めたんだ。僕だけがスーツを着ていなかったわけじゃないんだけど、翔平は僕に孤独感を感じさせたくなかったんだと思う。彼は自分のHUGO BOSSのジャケットに着替えたんだよ。僕は彼の気持ちに感謝し、感動したよ。彼は僕がチームの一員になれていないんじゃないかと思うことを恐れたんだと思う。“スーツを着ていないのは君だけじゃないよ”と示してくれた。言葉でなく、さりげないメッセージだった。米国から来たばかりの僕にとって、まだ知らない人ばかりだった。みんな優しく接してくれたけど、最初の頃はひとりになれば孤独感を感じてしまうものだ。そういう時に“君はひとりじゃないよ”と彼は気遣いをしてくれた。彼はいつだってそうだったよ。いつも僕がひとりにならないように声もかけてくれた。“君は僕らの仲間。チームの一員なんだ”と僕が感じられるようにしてくれた。地球上で最高の野球選手でありながら、そんな気遣いが出来る。僕には信じられないことだった。だから彼は世界最高のナイスガイなんだ」

 ――大谷とはゲームでも交流を深めたという。

 「携帯電話のゲームで彼と他の仲間といつも対戦するんだけど、彼はいつも僕に勝つんだ。僕はいつだって負ける(笑い)。でも、そういう時間も彼の気遣いだったと思う。試合が終われば宿舎に戻り、食事をとり、みんなが僕に話しかけてくれた。一平(水原通訳)、ダルさん(ダルビッシュ)、由伸(山本)、朗希(佐々木)。ただ座って話をしているだけなんだけど、彼らは本当に素晴らしい人ばかりで、僕自身のことを聞いてくれたり、たくさん話しかけてくれた。僕が孤独感を感じることはなかった。そんな助けをみんながしてくれたことに感謝している」

 ――大谷が“地球上で最高の野球選手”でありながら、なぜそんなに気遣いが出来るのだと思うか。

 「信じられないような性格、人間性だ。おそらく彼は選手として優れている以前に人間として優れているのだと思う。だから世界最高の選手なんだと思う。話は戻るけど、夕食をともにし、みんなに歓迎されていると僕が感じられるような雰囲気をつくってくれた。グラウンドで彼が最高に優れていることは誰にでも分かることだ。だが、グラウンド外で彼がチームメートと何をしているのか、そこがすごく重要だと思うんだ。新幹線でのジャケットの話、ゲームの話、食事の時の話、彼がグラウンド上でしていることと同じくらい、いや、グラウンド上でしていることよりも、彼は仲間として過ごしている時の方が素晴らしいかもしれない。だから信じられない人間性を持っていると感じる。彼の才能もすごいけど精神的な強さもまたこの世界で群を抜いている。それがさらに彼をより良い選手、人間とさせているのだと思う」

 ――大谷は今季終盤に右肘じん帯損傷、右腹痛に苦しみ、自身2度目の右肘の手術を受けた。

 「これほどに悲しい結末はない。WBCで彼は日本の野球を助けた。でも、それだけではないと思うんだ。野球というスポーツを助けたのも彼だった。世界に向け、彼が発信したことは本当に意味深く、偉大なメモリーとして全世界の人々の心に残る出来事になった。そして、大事なことはこれは彼なくして起こり得なかったということだ。だが、現実に彼は今、傷ついている。野球界も傷ついている。きっと彼ならばより強くなって戻ってくるだろう。確かに2度目の手術だし、リハビリは相当大変だとは思うが、そういうところからより強くなって戻ってこられる選手がいるとするなら、それは翔平しかいない。そう信じている。彼の怪我は僕にとってもつらかった。僕は彼が望んでいたようなフルシーズンを過ごし、プレーオフに進み、全てを成し遂げて欲しかった。WBCと2つの栄冠を掴んで欲しかった。でもね、彼の活躍がこれで影を潜めてしまったわけではない。願わくば、彼が史上最高の契約を結び、どこのチームと契約しようとも、彼が進みたいと思う道に向かい突き進んでほしい。そしてワールドシリーズを勝ち抜いて欲しい。彼にはやるべきことがたくさんあるはずだ」

 ――大谷のユニークな人間性について。

 「その通りだ。彼は周囲には自分を平静に保つ術を持ち合わせている。でもこれも超一流と言われる選手が持っている才能のひとつなのかもしれない。彼のユーモアのセンスはかなりのもの。僕にとってそれは大きな衝撃のひとつでもあった(笑い)」

 ――侍ジャパンを離れる際に大谷からもらった時計について。

 「この時計は僕にとってたくさんの意味がある。彼はグランドセイコーを代表する人間でもある。僕にとってこの時計は彼との友情、彼の優しさ、彼の寛大さを示してくれるものなんだ。これは僕のこれからの人生に大きな意味をもたらしてくれる。この時計は僕にあの貴重な体験をいつも思いださせてくれる。だから特別なものなんだ。だから、もし許され、機会があるのならば、次のWBCにも参加したいと思っている。それが翔平との約束でもあるからね」

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