2023年9月28日

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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◯ 27日、大谷翔平は球場に姿を見せなかった。ロッカーも数枚のチームシャツと用具数点が置かれただけだった。試合前の囲みでフィル・ネビン監督は今シーズン打率3割に達した大谷を称賛し、今週末には球場に姿を見せることを示唆した。

 

ーー大谷が今年3割を打った。どうして今年到達できたか

「彼が良いヒッターだからだよ(笑)。彼はとても才能があり、その才能を最大限活かしている。彼は何をするにも最も努力を尽くす選手の一人で、人生において何をするにも自分の体をケアすることを怠らない。細かな部分に注意を配り、相手投手の投球を研究し、私がこれまで見た誰よりも自分の才能を最大限発揮する」

 

ーーシフトがなくなったのも一つの要因か

「全体的に多くの左打者に恩恵をもたらしたと思う。大谷にもその可能性はある、シフトあるなしに関わらず、彼は多く打っていただろう。私が言えるのは、彼は最も才能のある選手の一人で、その才能を最大限活かして自分の仕事をし、自分の目標に向かって献身的な選手だ」

 

ーー彼はこの週末に来るか

「個人的には直接話しておらず、水原一平通訳とは1、2回話したが、この週末に来ると私は理解している」

 

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 ■ ロサンゼルス・エンゼルス情報

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◯ エンゼルスは、同地区首位のレンジャーズに敗れ、71勝88敗で借金が今季ワーストタイの「17」となった。先発のキャニングが、初回に元巨人のガルシアに適時二塁打を浴びて先制を許すと、3回にはまたしてもガルシアに38号ソロを被弾。ガルシアは本塁打王争いで残り4試合ながら44本でトップの大谷に6本差と迫った。キャニングは4回以降は追加点を許さず6回111球を投げて5安打2失点と踏ん張ったが、味方打線の援護なくマウンドを降りた。

 

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 ■ 球界情報

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◯ ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が27日、敵地ブルージェイズ戦で36号、37号を放った。4回無死一塁で右腕ベリオスから右翼席へ36号2ラン。5回は申告敬遠で歩かされたが、7回2死一塁で右腕リチャーズから左翼席に37号2ランを放った。試合中のこの日を含め、残り5試合でア・リーグ本塁打王争いトップの44本塁打の大谷に7本差。現実的には厳しい状況だが、昨季ア・リーグ新62本塁打の主砲がハイペースで猛追している。今季は右足親指のじん帯断裂で約2カ月間の長期離脱を経験し、この日で103試合目の出場。出場110試合未満で40号に到達すればメジャー史上初の快挙となる。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 大谷の肉声が待ち遠しい

山田結軌氏/情報:JSPORTS)

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何を語るのか、あるいは語らないのか。エンゼルスの大谷翔平投手(29)が最後にメディア対応して“生声”を発したのは、8月9日(現地時間、以下同)。9月19日に右肘の手術を受けたことが発表されたが、その術式は明らかにされていない。8月23日に右肘の靱帯損傷が発覚してからも打者としてプレーを続行した大谷本人の思いなどは、想像するしかない状況だった。そして、それは今も続いている。

 

術後しばらくは安静のため、自宅で療養をしているという。9月30日がチームの表彰式でエンゼルスタジアムを訪れ、チームメートやファンの前に姿を現す予定だという。だが、決定事項ではない。このときに「8・9」以来、52日ぶりにメディア対応するのではないか…という期待がある。

 

2月のキャンプイン時点で「このチームで優勝したいなという気持ちが一番」と臨んだメジャー6年目。オフにフリーエージェント(FA)を迎えるいわゆるコントラクト・イヤー(契約を結ぶ年)だ。アリゾナ州テンピのキャンプ施設内で行われた会見では米メディアから「史上初の5億ドル(約745億円)選手になるという報道もあるが?と聞かれれば『僕はその道(契約交渉)のプロではないので、どの相場が合っているのかな?とか正直、分からない』と返答。念願のポストシーズンでの戦いだけを目指して過ごしたシーズンだった。

 

優勝したWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)での活躍は、ファンのみなさまなら周知のとおり。そこでみせた充実した表情、集中力が高まった目つき、エキサイティングなリアクション。何より一戦必勝で緊張感高まる激戦の日々を楽しんでいるようにみえた。勝つこと、優勝することを心の底から渇望していることを実感した。

 

2年前、2021年9月26日。ホーム、アナハイムでのマリナーズ戦後に発した切実な“叫び”がある。地元メディアから6年連続でシーズン負け越し(当時)が決まり、フラストレーションは感じていますか?と聞かれた際のコメントだ。

 

「ありますね、やっぱり。もっともっと楽しい、ヒリヒリするような9月を過ごしたいですし、クラブハウスの中もそういう会話であふれるような9月になることを願っていますし、来年以降、そうなるように頑張りたいなと思っています」

 

その発言をしてから過ごした2022~23年の2シーズン。望んだポストシーズン進出をかけた「ヒリヒリする9月」への思いは叶わなかった。今季の最終局面。大谷は、いま何を語るのだろうか。

 

(文・山田結軌=サンケイスポーツMLB担当)

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◆ ゾーンに来たら100%本塁打…恐るべしジャッジの正確性 驚異の“好球必打”で大谷猛追

(情報:Full-Count)

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 ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が27日(日本時間28日)、敵地ブルージェイズ戦で36号2ラン、37号2ランを放った。9月は8本目で、本塁打リーグ1位の大谷翔平投手(エンゼルス)との差を7本とした。MLBの公式データサイト「Baseball Savant」によると、この日ジャッジの打席でストライクゾーンに投じられたボールは、17球のうちわずか2球。この2球を、逃さずスタンドへ放り込んだのだった。

 

 第1打席ではカウント2-2から見逃し三振に倒れるも、この打席はチャートではボールと表示される際どい2球をストライクとコールされた(1球はボール球を空振り)。第2打席ではストライクゾーンに入ってきた初球の外角シンカーを捉えて右翼席へ運んだ。

 

 6回は2死一塁から申告敬遠で歩かされ、迎えた7回の第4打席ではボール見逃し、ボールゾーンへ逃げるチェンジアップを空振り、ボール見逃しの後、内角ストライクゾーンへ投じられたチェンジアップを完璧に捉えて左中間へ運んだ。9回の第5打席では4連続ボールで四球を選んだ。

 

 ジャッジは“好球必打”の打者と言える。今季放った37本塁打のうち、ボールゾーンを打ったのはわずか1本だけ。大谷は44本塁打のうち7本がボール球を捉えたものだ。どちらがいいというわけではないが、ジャッジは甘く入ってきたボールを確実に捉えるスタイルで、本塁打を量産している。複数本塁打を記録するのは今季7試合目。残り4試合で7本の差をどこまで縮めるのか。昨季の“キング”のバットに注目したい。

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◆ 大谷翔平、二刀流復活のポイントは? 2度の右肘手術経験者が語る「注意はたくさん」

小谷真弥氏/情報:Full-Count)

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エンゼルス・大谷翔平投手は19日(日本時間20日)にロサンゼルス市内の病院で右肘の手術を受けた。2018年10月にトミー・ジョン手術を受けており、今回は前回と損傷箇所が違うというが、1度目より回復までに時間がかかる可能性が指摘されている。かつて2度のトミー・ジョン手術を受けたレンジャーズのネイサン・イオバルディ投手が復活までの経験談を語った。

 

 イオバルディは高校3年時、ヤンキース時代の2016年と2度のトミー・ジョン手術を受けた。2度目の手術明けとなった2018年途中にレッドソックスへ移籍し、ワールドシリーズ制覇に貢献。2021年に11勝を挙げるなどレッドソックスのエースとして復活を果たした。

 

 右肘への2度目の手術は復活まで時間を要し、復活まで困難な道のりが待ち受ける可能性がある。実際にイオバルディも細心の注意を払ってきたという。

 

「注意したことはたくさんある。オープンな心構えでいることだったり、リハビリプログラムのスタッフを信頼することだったり。よく言われるのは、トミー・ジョン手術を受けることで肘の状態は良くなるけど、肩も十分に強化しないといけないことだ」

 

 術後7年目の今季は24登板で12勝4敗、防御率3.26。平均95.2マイル(約153.2キロ)のフォーシームで押し込む投球スタイルは健在だ。同じタイプで右肘手術から復活を目指す大谷には注目している。来季は開幕から打者に専念。二刀流復帰は2025年シーズンとなる見込みだ。

 

「彼の野球の向き合い方だったり、才能をみんなが分かっている。このリーグで5年くらいプレーして、多くのことを成し遂げたんだ。彼がフィールドでやっていることは特別。復活までは何も問題ないと思うよ」

 

 通算79勝を誇る敵軍エースは二刀流の復活に太鼓判を押していた。

 

小谷真弥 / Masaya Kotani

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 ■ NOTE