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2023年9月16日

 

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 ■ 試合データ

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米国時間:2023年9月15日

日本時間:2023年9月16日(土曜日)

10時38分開始

ロサンゼルス・エンゼルス

対デトロイト・タイガース

@エンゼルスタジアム

 

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【MLB.JP 戦評】

 エンゼルスは4点ビハインドの7回裏にデービッド・フレッチャーの2号ソロで1点を返したが、8回表にリリーフ陣が大量7失点。野手登板のエデュアルド・エスコバーを投入して試合を諦め、2対11でタイガースに大敗した。タイガース先発のタリック・スクーバルは7回3安打1失点の好投で6勝目(3敗)をマーク。エンゼルス先発のグリフィン・キャニングは6回8安打4失点で7敗目(7勝)を喫した。

 

 エンゼルス先発のキャニングは立ち上がりから安定感を欠き、初回にアンドレ・リプシウスにタイムリー二塁打を浴びると、2回表にはスペンサー・トーケルソンにもタイムリーを許して2失点。4回表にハビアー・バイエズの9号ソロ、6回表にジェイク・ロジャースの17号ソロで1点ずつを失い、6回8安打4失点でマウンドを降りた。

 

 7回裏にフレッチャーの2号ソロでようやく1点を返したが、8回表に3番手のジョナサン・ディアスが大炎上し、5連打を含む7本のヒットを浴びるなど7失点。エンゼルスのフィル・ネビン監督は、ここで野手のエスコバーを投入し、試合を諦めた。

 

 そのエスコバーは打者5人をパーフェクトに抑える好リリーフを見せ、9回裏二死からジャレッド・ウォルシュの2号ソロで1点を返したものの、2対11で大敗。これでエンゼルスは今季80敗に到達した。なお、右脇腹を痛めている大谷翔平は今日も出場せず、11試合連続の欠場となっている。

 

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 ■ 今日の大谷翔平

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【スタメン】

ベンチスタート(11試合連続)

 

【出場成績/打者】

試合出場なし

 

【コメント】

なし

 

【その他情報】

◯ 大谷は1タイガース戦を欠場。試合後、大谷のロッカーからは野球道具が撤去されており、空の状態となっていた。11試合連続欠場中で、今季終了の可能性もあることから、多くのメディアで一斉に報道された。球団広報によれば、明日なんらかの発表があるという。

 

◯ 米メディア『The Athletic』のエンゼルス番を務めるサム・ブラム記者は自身のX(旧ツイッター)で「ショウヘイ・オオタニのロッカーが片づけられていた。荷造りされたバッグもある」と投稿。さらに地元紙『LA Times』のサラ・バレンズエラ記者も「オオタニのロッカーは、数枚のシャツとオールスターゲームのダッフルバックを除き、ほとんどの私物が片付けられている。彼の水筒はゴミ箱に捨てられていた」と、ロッカールームの内情を伝えた。

 

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 ■ 試合情報

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【コメント】

フィル・ネビン監督:

(試合前)

「スターティングラインアップに入れるかは最後まで検討中。翔平とは毎日会話している。彼は常にプレーしたがっている」

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 大谷翔平 今季終了決断か、ロッカーから道具一式なくなる 同僚困惑「どこへ行った?」報道陣も騒然

(情報:スポニチ)

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 右脇腹の炎症で欠場を続けていたエンゼルスの大谷翔平投手(29)が15日(日本時間16日)、本拠地アナハイムで行われたタイガース戦後に自身のロッカーを整理して球場を後にした。

 

 エ軍広報は「状況は変わらない。16日(同17日)に何らかの発表を行う予定」と説明。外野手のフィリップスは「彼はどこに行った?僕は分からない」と困惑気味に語った。右肘じん帯損傷のため今季残り試合の登板は既に消滅しており、早期のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)、打者でも残り試合の欠場を決断した可能性がある。大谷は試合前はクラブハウスでユニホームの下を着用し、室内施設で調整を行っていた。球場スタッフによれば、試合後のフィル・ネビン監督の会見直前に大谷はクラブハウスを離れたという。

 

 指揮官の会見後、クラブハウスの大谷のロッカーからはバット、グラブ、スパイク、帽子など野球道具一式がなくなり、荷物がぱんぱんに詰められた今夏の球宴仕様のロゴ入りボストンバッグが置かれていたのみだった。練習用Tシャツ約10枚、ユニホームの下、赤い5本指靴下、サンダル、ボール一つは残されていたが、自身が契約するニューバランスの大量の靴箱、サッカー元日本代表の吉田麻也のロサンゼルス・ギャラクシーのユニホームなど大谷個人の私物とみられるものは全て片付けられていた。

 

 スポーツサイト「ジ・アスレチック」のエ軍担当サム・ブラム記者は、説明に困窮する球団関係者に「彼は野球界だけではなくスポーツ界のスーパースターなんだ!」と問い詰めるなど、日米合わせて約20人の報道陣も“突然の別れ”に騒然となった。

 

 大谷は3日(同4日)アスレチックス戦に打者出場して以降、試合に出場しておらず、これで11試合連続の欠場。試合はタイガースに2―11で敗れて3連敗。“逆マジック”を示すエリミネーションナンバーが「0」となり、地区優勝の可能性が完全に消滅した。

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◆ 大谷翔平、チームの地区優勝完全消滅で右肘手術へ 今季終了が確実に 球団は「17日に発表」とだけ答える

(情報:中日スポーツ)

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 エンゼルスの大谷翔平選手が右肘靱帯(じんたい)の手術のため今季を終了することが16日、確実となった。球団は同日のコメントを拒否し、「明日(17日)発表する」とだけ答えたが、シーズン中に離脱して手術に踏み切ると見られる。

 

  ◇     ◇

 

 タイガース戦後のクラブハウスに入った瞬間、日米のメディアが騒然となった。大谷のロッカーはきれいに野球道具が片付けられ、山積みにしていたスパイクや打撃用グラブなど試合前にあった物がほとんどなくなっていた。ロッカーの前には荷物がまとめられたボストンバッグが一つ置いてあった。

 

 Tシャツやウインドブレーカーなどエンゼルスの球団服が10枚ほどハンガーに掛けられ、まだ「OHTANI」のネームプレートはあったが、翌日も試合を控える選手のロッカーではなかった。クラブハウスがメディアに開放される10分前に、大谷は帰路に着いたという。

 

 この日を最後に、右肘靱帯損傷の手術のためにチームを離れるようだ。今月4日に会見した大谷のバレロ代理人は右肘靱帯再建術(トミー・ジョン手術)かどうかは不明だが、「何らかの手術が必要」と話し、「打者として来年の開幕には準備ができている」。来季、打者としての影響を最小限にするためにも手術は早い方がいい。

 

 8月23日の登板で右肘靱帯損傷が発覚した後も、打者としては出場を続けていた。しかし、4日のフリー打撃中に右脇腹を痛め、打者として11試合連続欠場。何とか出場できないかと、懸命に模索していたが、グラウンドに出ることはなかった。

 

 この日、チームの地区優勝が完全に消滅した。そのタイミングまで何とか出場を探ったのかもしれない。「勝ちたい」と強く願ったメジャー6年目の今季も、その思いは実らなかった。日本選手初の本塁打王と自身2度目のMVPは確実視される中、大谷は来季以降を見据えて決断した。

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◆ 大谷翔平、右肘手術へ 地区優勝完全消滅まで出場を模索したのは「勝つこと」を最後まで諦めなかった意地か

(情報:中日スポーツ)

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 エンゼルスの大谷翔平選手が、15日のタイガース戦を最後に右肘の手術に踏み切りそうだ。8月23日のレッズ戦ダブルヘッダー第1試合で緊急降板して右肘靱帯の損傷が発覚していた。

 

 早期手術すれば来季への準備が早くできる状況で、大谷は打者としての出場を続けた。9月4日に右の脇腹を痛めても、負傷者リストに入らなかった。結果的には11試合連続欠場したが、出場の可能性を探り、ケージにも入っていた。

 

 8月中旬にはプレーオフ出場が絶望的だったが、優勝の可能性がゼロになるまで戦うという意志があったのかもしれない。地区優勝が完全に消滅したこの日、大谷はロッカーを整理して球場を出た。

 

 誰よりも勝ちたいと思っていた。今年のオールスターでも、ワールドシリーズ制覇の思いは強くなるかと聞かれ「年々強くなっている。負ければ悔しいし、いけなかったら悔しい」と思いを明かしていた。

 

 大谷にとっては、個人タイトルよりも「勝つこと」が全てだった。その可能性がなくなったことが、幕引きのタイミングだったのか。WBCの世界一から始まった今季の大谷。今シーズンは初めて中5日を貫き、44本塁打を記録した。けがをしても出場を模索したのは、最後まで勝つことを諦めなかった男の意地だったのか。

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◆ あまりにも寂しい…「エンゼルス大谷翔平」もう見られない!? 今季終了決定的、そのまま退団も

(情報:日刊スポーツ)

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 右脇腹を痛めているエンゼルス大谷翔平投手(29)の23年シーズン終了が決定的となった。タイガース戦で出番はなく、11試合連続で欠場。試合後、クラブハウスのロッカーが整理され、大谷は姿を見せることなく去っていた。右肘靱帯(じんたい)損傷で投手としてすでに出場を終えていたが、打者としても今季の戦いを終えることになる。球団から16日(同17日)に詳細が公表されるという。チームは大敗し、地区優勝の可能性が完全消滅。くしくもタイミングが重なり、沈黙を続けてきた大谷がチームを離れた。

 

   ◇  ◇  ◇

 

 大谷のシーズンが終わった-。そう受け取れる光景だった。クラブハウスのロッカーには練習用のTシャツやエンゼルスの赤いソックスなどがポツリと残り、オールスターで使用したバッグも床に置かれていた。スパイクやグラブ、バットなどの野球道具だけでなく、私物もほぼ空っぽの状態。隣の同僚左腕サンドバルのロッカーには、記念品かのように背番号17の白ユニホームが飾られていた。

 

 日米メディア20人ほどが一時、騒然となった。球場スタッフによれば試合後、クラブハウスがメディアに開放される約10分前、大谷は既に球場を後にしたという。ミナシアンGMの取材対応を求められても、球団広報は「説明できない。明日、なんらかの発表があると思う」との姿勢に終始した。煮え切らない状況に番記者から「大谷はスポーツ界において、ビッグ・スターなんだ」と迅速な対応を求められ、緊迫感も漂ったが、事態は動かなかった。

 

 8月23日のレッズ戦で右肘を故障して以来、手術を受けるか否か、今後の方向性について大谷は沈黙を貫いた。ネズ・バレロ代理人の説明では、二刀流で再起するための最善策を模索していた。一方で、来季の開幕には打者で出場できる見通しを示していた。約半年前後のリハビリ期間を考慮すれば、シーズン終了後に手術ならギリギリとなる。来季開幕での打者復帰を逆算し、手術へ踏み切る決断を下したものとみられる。

 

 手術を受けるまで、その間、打者で出場を続けるはずが、4日に右脇腹を負傷。想定外の故障を抱え、本拠地でプレーする姿を見せられないまま、終わってしまった。地区優勝の可能性が完全消滅したこの日、水原通訳とともに球場内の打撃ケージで調整を行っていたという。最後まで出場の可能性を探る姿勢を見せていたが、かなわなかった。

 

 今季44本塁打でリーグトップを独走し、初のタイトル獲得とMVPは濃厚だ。一方で、今オフにはFAとなる。エ軍は、球団の顔でもあるトラウトが望めばトレード移籍を受け入れる姿勢があるとされ、主力野手のレンドンの骨折も本人と球団間で食い違いがあった。大谷を含めた3選手を中心に、チーム作りをするはずが、迷走し、崩壊しつつある。残留交渉は続くが、このまま大谷も退団となる可能性は否めない。これが6年間の最後だとすれば、あまりにも寂しい。

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◆ 大谷翔平は「次の3冠王だ」 通算510発カブレラが「クレイジー」と評した異次元プレー

小谷真弥氏/情報:Full-Count)

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 今季限りで現役引退するタイガースのミゲル・カブレラ内野手は15日(日本時間16日)、敵地のエンゼルス戦前に報道陣の取材に応じ、エンゼルス・大谷翔平投手について言及。2012年に3冠王に輝いた40歳のレジェンドは「次の3冠王だ!」と将来的な獲得を期待した。

 

 大谷への試合中のイタズラが話題になり、家族も大谷のファンだ。現役最後のアナハイムでの3連戦。この日、大谷は右脇腹痛で11試合連続で先発メンバーから外れたが、「私たちにとってはいいことだ。いいことだ。オオタニ、あと3日休むように! お願いだから、あと3日間はプレーしないで!」とお願いした。

 

 大谷は7月27日(同28日)のタイガースとのダブルヘッダー第1試合でメジャー初完封。第2試合でマルチ本塁打と異次元の活躍を見せた。カブレラは「あれはクレイジーだった。投げた後の本塁打を見た時、信じられないと思った。見たことない光景だった。目撃できたことは良かったけど、私たちが相手だったからハッピーではなかった。でも、見られて光栄だった」と目を丸くした。

 

 今季がメジャー21年目。通算3162安打、510本塁打と輝かしいキャリアを築いてきた。「申し分のないキャリアだった。何も不満はない。このキャリアを築けたので、神に感謝したい。ハッピーだ。(一番の思い出は)ワールドシリーズを制覇したことだ。小さい頃からの夢だった。1番目がワールドシリーズで、2番目が3冠王を獲得したことだ」と振り返っていた。

 

小谷真弥 / Masaya Kotani

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 ■ NOTE