2023年9月15日

 

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 ■ 試合データ

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ゲームOFF

 

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 ■ 今日の大谷翔平(NEWS関連)

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◯ 大谷が水原一平通訳からポスターを受け取る様子が米国で話題になっている。突然渡されたポスターを見て、「カッコいいですね」と笑顔を見せた一幕。MLB公式カルチャー専門アカウント「MLB Life」が公開した動画で、驚く大谷の様子がクローズアップされている。ユニホーム姿の大谷へ、水原通訳が「ちょっとサプライズがあります」と切り出し、1枚のポスターを渡して2人で広げた。そこに描かれていたのはエンゼルスのユニホーム姿の大谷のイラスト。バットを持った左手、ボールを操る右手は炎に包まれているようで、腰のベルトにはもう1本バットとグラブが刺さっている。まるで日本刀を携えた侍のような雰囲気だ。ポスターを広げた大谷は「カッコいいですね」と笑顔。水原通訳から「テーマはもちろん二刀流なので、バッターとピッチャー両方できるっていう。それはしっかり描けてますか」と聞かれると、「そうですね。侍っぽくなっているので、日本っぽいなと」と答え、カメラに向けてポスターを広げて見せた。

 

 

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 ■ 球界情報

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ロサンゼルス・エンゼルス:

◯ エンゼルスは14日、デビッド・フレッチャー、ジャレッド・ウォルシュ両内野手をメジャー昇格させたと発表した。ルイス・レンヒーフォ内野手を60日間の負傷者リストに移行させた。また、30歳のヘラルド・レイエス投手をメジャー40人枠から外し、事実上の戦力外に。今季は8登板で防御率7.45だった。また、ジョーディン・アダムス外野手、カイエン・パリス内野手をマイナーに降格させた。

 

◯ エンゼルスが、20日の敵地でのレイズ戦でMLBのレギュラーシーズンとしては初となる仮想空間試合を行うことになった。MLBが14日発表した。仮想空間試合は、現実の試合と連動させ、3D空間でアバター(分身)によって行われる。仮想スタジアム内では他のファンと交流でき、巨大スクリーンには現実の試合のテレビ映像が流されるため、合わせて視聴できるという。仮想試合はパソコンやスマートフォンで視聴可能。MLBのアカウントを持っていれば、米東部時間20日午後6時40分(同21日午前7時40分)から仮想スタジアムに入場できる。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 大谷翔平にまさかの声「ヤンキースもメッツも獲得はない」米記者たちに直撃取材…右ヒジ負傷も“メジャー史上最高額”ほぼ確実「FA移籍の本命」

水次祥子氏/情報:NumberWEB)

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 今季終了後にFAとなるエンゼルス大谷翔平の去就は一体どうなるのか。

 米国メディアの間ではシーズン中に契約予想額がみるみる吊り上がり、夏頃には総額6、7億ドル超えというとてつもない金額に言及する声まで上がった。

 ところが右肘の靭帯損傷が判明。今季は投手としてもう出場しないことが8月23日に発表されて米球界周辺が騒然となり、FA契約への影響がどうなるのかという話題で持ち切りとなった。

 大谷争奪戦に参戦する噂が出ている球団の番記者たちは何を思うのか。現地で本音を聞いてみた。

テキサスの記者「(獲得は)あまり現実的とは思えない」


 まず1人目は、レンジャーズ番でダラス・モーニングニューズ紙のエバン・グラント記者。テキサスといえば8月中旬にエンゼルスが遠征した際、大谷が打席に入るとスタンドから「Come to Texas!」の大合唱が起こり、地元ファンの熱烈ラブコールぶりが話題となった。

 実際のところ、レンジャーズが獲得する可能性はあるのだろうか。

「トレード期限のときにオオタニの獲得を狙っていたし、FAでも獲得に興味を示す可能性はあるかもしれないね」

 地元ファンの熱烈ぶりとは違い、至って冷静な口調だった。

「獲得に動く前に肘の状態を調査すると思うけれど、もしトミー・ジョン手術を受けるとしたら来季は投げられない。先発投手陣ではエース格のジェイコブ・デグロムが今年6月にやはりトミー・ジョン手術を受けたばかりなので、オオタニを獲得すると来季は2人の高額年俸先発投手が投げられないことになる。もちろんオオタニは打者としてDHで出場はできるだろうし、DH枠はちょうど空くので、フィットしないことはない」

 ということは獲得に動く可能性はフィフティフィフティというところだろうか。

「いや、でも実際のところ球団が本気で獲得に動くかどうかといったら、あまり現実的とは思えない。獲得できるだけのお金を出せるとも思えないし。もちろん、彼は世界で最も偉大な選手だと思っているけれどね」

 やはりあくまでも冷静な分析だった。

 

ボストンの記者「右肘の靭帯損傷で変わってくる」


 次に話を聞いた現地ジャーナリストは、レッドソックス番でボストン・グローブ紙のピート・エイブラハム記者だった。同記者は4月に大谷への公開レター形式の記事で「親愛なるショウヘイへ。FAでぜひレッドソックスへ来て、ボストンの子供たちを笑顔にしてください」とラブコールを送っている。大谷がボストンに遠征したときは、出待ちをする地元ファンで球場の関係者出入口がごった返したことが話題になった。大谷の方はといえば、これまで何度かレッドソックスの本拠地フェンウエイパークを賞賛しており、今年4月のボストン遠征時も「好きな球場ですし、心待ちにしていますね、いつも。マウンドも投げやすいですし」と話していた。

 エイブラハム記者に今の思いを尋ねると……。

「レッドソックスはオオタニが日本からメジャー移籍を目指したときも獲得に動いたし、欲しいと思っていると思う。ただ右肘の靭帯損傷で、オオタニの市場が変わってくるだろうね」

 ただしその市場の変化がレッドソックスにとってプラスになるとは限らない。契約金総額がケガによって若干抑え気味になるようなら、争奪戦に加わる球団がむしろ増え、競争がより激化する可能性もある。

「彼を獲得できるかわからないけれど、個人的には来てほしい。彼がレッドソックスに入ることになれば、ボストンにとってもボストン・グローブ紙にとっても素晴らしいことだ。僕ら記者は、書くネタがたくさん増えるからね」

 ざっくばらんに本音をぶっちゃけてくれた。そして、もしかしたら来てくれるかもしれないという期待を密かに膨らませている。

「オオタニは、フェンウエイパークが好きだと言っていた。だから、もしかしたらと思っている。彼がどの球団を選ぶのか、楽しみに待つことにする」

 とはいえ、大谷はヤンキースタジアムについても「球場もきれいだし、ファンの人も熱狂的」と賞賛していたのだが……。

ニューヨークの記者「オオタニの獲得はないね」


 ヤンキースタジアムといえばニューヨーク。この大都会には世界で一番人気の高いヤンキースとMLBナンバーワンの資産家がオーナーを務めるメッツがある。どちらも大谷争奪戦に加わる可能性が常にささやかれている球団だ。

 現地記者の見方はどうか。

 長年MLBの取材を続けるニューヨーク・ニューズデー紙のデービッド・レノン記者に聞いてみた。

「ヤンキースもメッツも、オオタニの獲得はないね」

 まさかの完全否定だ。

「ヤンキースは今は節約モードなので、オファーすら出せないのではないかな。メッツは出せるかもしれないけれど、来ないと思う」

 

本命は? 「5億ドルはいくだろう」


 では本命はどこなのか。

「西海岸でしょう。そう言われているし、そう思う。ドジャースが有力なのは明らか。ジャイアンツにもチャンスがあるかもしれない。でも個人的にはエンゼルスに残るのがいいのかなと思う。契約延長できればいいね」

 エンゼルス残留の可能性に否定的なメディア関係者が多い中で、意外な言葉だった。レノン記者の中では、ニューヨーク移籍に関しては完全な諦めモードのようだった。ただしニューヨークの記者の間でも意見は割れており、デジタルメディア「ジ・アスレチック」のメッツ番を務めるウィル・サモン記者は「メッツは球界最高の選手を獲得するに十分な資金を持った数球団のうちの1つだから、オオタニの獲得に動いても不思議じゃない。動くと思う」と話し、ベテラン敏腕記者として知られるニューヨーク・ポスト紙のジョエル・シャーマン記者は「オオタニはスポーツ界にとって偉大な存在。できることならニューヨークのどちらかのチームが獲得してほしい。お金を出すのは僕ではないが、彼の試合を生で毎日見たい」と思いを明かしていた。普段は辛口なシャーマン記者だが、大谷にはメロメロのようだ。

 ところでお金はどれだけ出せばいいのか。聞いた現地記者は口をそろえ、5億ドルに到達すると予想。右肘靭帯の損傷が判明してもその価値は大きく落ちることはなく、エンゼルスのマイク・トラウト外野手が4年前に結んだ12年総額4億2650万ドルを抜いてMLB史上最高額となることは確実と考えているようだ。

(「メジャーリーグPRESS」水次祥子 = 文)

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◆ 鬼筆のスポ魂 難航の侍J次期監督、栗山氏の再登板が急浮上 植村徹也

植村徹也氏/情報:産経新聞)

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難航を極める侍ジャパン次期監督の最後のカードは「栗山監督再登板」という衝撃波ー。イチロー氏や松井秀喜氏に相次いで辞退されるなど監督選びが前に進まないWBC(ワールド・ベースボール・クラシック=第6回大会は2026年開催)の日本代表監督に5月31日に退任した栗山英樹前監督(62)が急浮上。侍ジャパンの強化委員会が監督就任要請を行っていることが複数の球界関係者の証言で明らかになった。

「カムバックを要請されているのは間違いない。後は一度、区切りをつけた代表監督の座に栗山氏が戻るのかどうか…。世界一の獲得で完全燃焼したはずで、その心にもう一度、闘志の火をつけるのは困難ではないか…」とある球界関係者は話した。また別の球界関係者は「難航したからといって、また栗山氏…というのは無理筋では…。監督選びの考え方を抜本的に変えた方がいいのではないか。まあ、栗山氏が男気を出して受ける可能性もあるにはあるが…」と話した。

イチロー氏や松井秀喜氏に辞退(7月28日付のコラムで詳報)された後も複数の球界OBに代表監督就任を要請したが、すべての人に断られた。侍ジャパンの強化委員会(強化委員長は日本野球機構の井原敦事務局長)は当初、11月16日から東京ドームで開催される第2回アジアプロ野球チャンピオンシップを次期監督の初陣とする見通しを立て、選定のメドを8月下旬に置いた。結局、それも果たすことは出来ず、最後の最後に頼ったのは「栗山カムバック」だった。

ここまで紆余曲折…。次期監督が決まらない原因について、球界内で流れる理由は2つある。

①任期の長さ 今年の10月に監督就任となれば、2026年3月の第6回大会まで任期は約2年6カ月もある。日本代表監督として拘束されるため、他のいかなる球団のオファーも受けられない。栗山前監督が日本代表監督に就任したのは2021年12月で、第5回大会(2023年3月)まで約1年4カ月。次回大会に出場予定の世界30数カ国の中で、今から代表監督の選定を進めているのは日本だけだ。拘束期間の長さが12球団の監督やコーチ人事に関係する可能性のある球界OBに敬遠される大きな理由と見られる。

②世界一達成の後は受けにくい 栗山ジャパンは栗山監督自身が日本ハムで10シーズン指揮を執り、その時に師弟関係を築いた大谷翔平(エンゼルス)やダルビッシュ有(パドレス)ら現役大リーガーの招聘に成功した。次回大会も大谷翔平、吉田正尚(レッドソックス)、千賀滉大(メッツ)や鈴木誠也(カブス)ら大リーガーの参戦が求められるが、呼べるだけの人脈や信頼関係の築けている人は日本球界内にもそんなにいない。戦力整備も困難な上に、日本国民からは最低でも決勝戦への進出を求められる。ハードルがあまりにも高い。及び腰になるのも当然だ。

カムバックを要請された栗山英樹氏はまだ返答はしていないという。一度、完全に鎮火した闘争心を再び燃え上がらせ、侍ジャパンのために立ち上がるのだろうか…。つい最近、栗山氏は自身のコラムで『勝つために努力することで野球は発展していく。時代は違えど勝つことを突き詰め、学び続けることは全て今につながる』と書いている。日本の野球界の発展を強く願った言葉だ。W杯決勝(9月10日=台湾・天母)で台湾を2対1で破り、初の世界に輝いたUー18侍ジャパンの活躍にも賛辞を送っていた。混沌とする侍ジャパン監督選びは栗山カムバックで決着するのか。(特別記者)

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 ■ NOTE