2023年6月30日

 

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 ■ 試合データ

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米国時間:2023年6月29日

日本時間:2023年6月30日(金曜日)

5時07分開始

ロサンゼルス・エンゼルス

対シカゴ・ホワイトソックス

@エンゼルスタジアム

 

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【MLB.JP 戦評】

 エンゼルスは3本のホームランで試合を優位に進めていたものの、3回表に先発のパトリック・サンドバルが崩れてしまいまさかの6失点。打線も中盤以降沈黙してしまい、9回裏に大谷翔平の29号2ランで反撃も間に合わず、7対9でホワイトソックスに敗れて4連戦を2勝2敗のタイで終えた。ホワイトソックス先発のランス・リンは5勝目(8敗)をマークし、サンドバルは7敗目(4勝)を喫している。

 

 エンゼルスはこの日も先発投手が誤算だった。サンドバルは立ち上がり早々に暴投で先制を許すと、ミッキー・モニアックの8号ソロやマイク・ムスタカスの移籍後初ホームラン、さらにはハンター・レンフローの14号2ランで4対1と援護をもらって迎えた3回表に大きく崩れてしまう。連打と四球で無死満塁のピンチを迎えると、タイムリーヒット4本を浴びて6失点。ホワイトソックス打線に集中打を許すと、打線も4回以降立ち直ったリンの前に封じられ、再反撃とはならなかった。

 

 大谷は「3番・DH」でスタメン出場し、空振り三振、空振り三振、申告敬遠、四球で迎えた9回裏の第5打席にセンターへ29号2ラン。際どいコースで四球やむなしの攻めを見せたバッテリーを相手に2三振を喫するなど苦しんでいたものの、最終打席に一矢を報いた。月間14本塁打はチーム記録と好調をキープ。今季の成績は打率.309、29本塁打、66打点、OPS1.058となっている。

 

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 ■ 今日の大谷翔平

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【スタメン】

3番DH

 

【出場成績/打者】

3打数 1安打 2打点 1得点 2三振 2四球 1本塁打(29号)

通算打率・309

OPS・1.058

 

◆第1打席:

(結果)空振り三振

(状況)1回1死走者なし

(投手)ランス・リン右

※カウント1-2からの5球目、見逃せばボール球の縦に曲がるスライダーに手を出して空振り三振。

 

◆第2打席:

(結果)空振り三振

(状況)2回2死1、2塁

(投手)ランス・リン右

※4球連続のスライダー攻めで、ボール球を振らされての空振り三振と2打席連続三振に倒れた。

 

◆第3打席:

(結果)敬遠

(状況)4回2死2塁

(投手)ランス・リン右

※一発が出れば同点の場面で3打席目を迎えたが、相手バッテリーは勝負を避け、申告敬遠で歩かされた。

 

◆第4打席:

(結果)四球

(状況)7回無死1塁

(投手)ジョー・ケリー右

※2番手のケリーと対戦。低めの速球をしっかり見送って四球を選んだ。

 

◆第5打席:

(結果)ホームラン

(状況)9回2死1塁

(投手)ケンドール・グレーブマン右

※カウント1―2からの5球目、真ん中低めの86・9マイル(約139・9キロ)のスライダーを捉えると逆方向にバットを跳ね上げた。角度27度、打球速度111・3マイル(約179・1キロ)のロケット弾は中堅左へ一直線。大谷は打球の行方を目で追うとバットを手に確信歩き。キング争いのライバル、中堅手ロベルトはフェンス際で上空を見上げるしかなかった。飛距離438フィート(約133・5メートル)の超特大の29号2ラン。今月14本目の一発は自身と2007年7月の松井秀喜(ヤンキース)がマークした日本選手、チームの月間最多の13本塁打を更新した。これで打点も66に伸ばしてトップのガルシア(レンジャーズ)に並んだ。また、月間の打点は28に伸ばし、03年6月に松井がマークした日本選手月間最多の29打点にあと1に迫った。それにしても昼男のすさまじいパワーだ。デーゲームは26試合で11本塁打、31打点、打率3割9分6厘と手が付けられない。

 

 

 

【コメント】

なし

 

【その他情報】

◯ サッカーのフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)が日本時間30日、ツイッターを更新。大谷翔平のサインカードを手に入れ、歓喜している動画を公開し、話題を呼んでいる。グリーズマンは、クルーザーの船内と思われる動画を投稿。手に持った物を見ながら、頭を抱え、歓喜の表情を浮かべている。動画の最後では、大谷が2017年にエンゼルスの入団会見を行った際のカードが登場。カードにはサインも入っている。グリーズマンはカードコレクターでも知られている。

 

 

 

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 ■ 試合情報

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【コメント】

フィル・ネビン監督:

(試合前)

「(大谷のホームランダービーの出場について)彼は既に断ったと思う。実際には分からないが。見るのは楽しいが、(後半戦で状態を)うまく取り戻せない選手も多く見てきた。彼は体のケアをしっかりするとは思うが、不安になる部分ではある」

 

(試合後)

「(3回に打者一巡の猛攻を受けて6失点。マウンドで感情を出して落胆する態度を見せた左腕に)彼は完璧主義者で、競争心を持つのは大切だ。ただ、落ち込んでいる姿見せて、相手のアドバンテージになることもある。次のアウトが大切だといつも言っている」

 

「彼(大谷)はいま、相手がそう攻めてくるのか、しっかり研究し、理解している。あのホームランを打った球は、決して簡単な球ではない。しかし、それをきっちり捉えて反対方向へ角度をつけた。ああいう打撃をしていれば、記録もついてくる。本当に見ていて楽しい」

 

パトリック・サンドバル投手:

「(自身は感情を出すことが投球に影響を与えていることは否定したが、勝てないことに)いら立っている。せっかく打線が早い回に援護してくれたのに」

 

マイク・トラウト外野手:

「あんなにすごいのは見たことがない。俺たちは今まで見たことのないこと、二度と見られないことを今、見ている。それを俺は最前列で目撃している。すごく特別なことだと思う」

 

「(11回目のオールスター選出について)本当にスペシャルな気分。これはファンのためのものだから、楽しい時間だ。普段は一緒にプレーしないプレーヤーたちに会うのも楽しみだ。息子もとても楽しみにしている」

 

「(ホームランキャッチには)ハハハ。試合を助けるためにしたプレーでキャッチできたのは良いこと」

 

「ノーホームランダービー(本塁打競争への不参加を明確にしたが、記者から「息子さんが出てほしいと言ったら?」に)その場合は考え直さないといけないかもしれない。まだそんなことは言えないほど幼いから(心配ない)」

 

 

セビー・ザバラ捕手:

「とにかく彼(大谷)をアウトに取ることがゲームプランだった。彼は今とにかく当たっている。ミスピッチすれば、どんな球も遠くに飛ばされる」

 

ランス・リン投手:

「前回の対戦で彼は僕から2本のHRを打ったから、彼には貸しがあった。(ピンチを凌いだ三振に)おかげでその先は集中できた(笑)2発食らったからね。やり返せた」

 

【今日のホームラン】

ミッキー・モニアック:第8号

 

 

 

マイク・ムスタカス:第5号

 

 

 

ハンター・レンフロー:第14号

 

 

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 ■ 球界情報

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ダルビッシュ有投手:

◯ 体調不良のため、27日の登板を回避したパドレスのダルビッシュの次回登板が、先送りされることになった。球団公式サイトが伝えた。当初は30日の敵地レッズ戦での復帰が見込まれていたが、同試合には右腕ルーゴが先発。ダルビッシュは同地でブルペン投球を行い、7月2日(日本時間3日午前2時40分開始予定)のレッズ戦に先発する予定になった。今回の登板変更により、3日からサンディエゴで行われるエンゼルス戦でダルビッシュが登板する可能性は消滅。大谷翔平との直接対決は、来季以降へお預けとなった。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 「オールスター前に30本塁打」が2度以上は6人。大谷翔平は2度目にリーチ。2年前は前半戦33本

宇根夏樹氏/情報:スポナビ)

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 6月29日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、シーズン29本目のホームランを打った。

 

 オールスター・ゲームの前に30本塁打以上は、1954年に31本塁打のウィリー・メイズから、2022年に33本塁打のアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)まで、延べ41人が記録している。

 

 前半戦の試合数は、シーズンやチームによって異なるものの、彼らが前半戦にホームランを量産したことに変わりはない。

 

 メイズの前半戦30本塁打以上は1度だが、ジャッジは2度だ。2017年の前半戦に、30本のホームランを打った。

 

 前半戦に30本塁打以上のシーズンが2度以上の選手は、ジャッジを含めて6人いる。マーク・マグワイアが4度、ケン・グリフィーJr.が3度。ウィリー・スタージェル、サミー・ソーサ、バリー・ボンズ、ジャッジの4人は、2度ずつだ。

 

 

 ちなみに、前半戦のホームランは、2001年にボンズが記録した39本が最も多い。その下には、37本塁打の3人、1969年のレジー・ジャクソン、1998年のマグワイア、2013年のクリス・デービス――ファーストネームのイニシャルはC――が並ぶ。

 

 大谷は、2021年の前半戦に33本塁打を記録しているので、ここから、オールスター・ゲームまでにホームランを打つと、2年ぶり2度目の前半戦30本塁打以上となる。昨シーズンの前半戦は、19本塁打だった。

 

 その可能性は、かなり高そうだ。エンジェルスは、前半戦にあと8試合を行う。今シーズン、大谷が8試合に出場してホームランを打たなかったスパンは、一度もない。5月3日~9日の7試合連続ホームランなしが最も長く、6月6日以降は、3試合以上続けてホームランなしのスパンも皆無だ。

 

 大谷の他に、現時点で30本塁打まで5本未満は、マット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)だけ。こちらは、到達まで4本を要する。

 

 なお、エンジェルスの今後8試合の相手は、いずれもナ・リーグ西地区のチームだ。6月30日~7月2日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスと3試合、3日~5日にサンディエゴ・パドレスと3試合、7日~8日にロサンゼルス・ドジャースと2試合を行い、オールスター・ブレイクに入る。

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◆ オールスター・ゲームのスタメン出場選手が決定! トラウトが10開催連続スタメンの快挙

(情報:MLB.JP)

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 日本時間6月30日、オールスター・ゲームのファン投票が締め切られ、各リーグの先発出場メンバー9名(投手は除く)が発表された。エンゼルスでは1次ラウンドリーグ最多得票ですでにスタメン出場が決まっている大谷翔平に続いて、マイク・トラウトの10開催連続スタメン出場が決定。1989年から2001年のカル・リプケンJr.以来の快挙となった。日本時間7月3日には選手間投票など残りのメンバーも発表される予定となっており、投手としても3年連続の球宴選出となるか、期待がかかる。

 

 各リーグのオールスター・ゲーム先発出場メンバー9名は以下の通り。

 

アメリカン・リーグ

捕手:ジョナー・ハイム(レンジャーズ)

一塁:ヤンディ・ディアス(レイズ)

二塁:マーカス・セミエン(レンジャーズ)

三塁:ジョシュ・ヤング(レンジャーズ)

遊撃:コリー・シーガー(レンジャーズ)

外野:アーロン・ジャッジ(ヤンキース)

外野:マイク・トラウト(エンゼルス)

外野:ランディ・アロザレーナ(レイズ)

DH:大谷翔平(エンゼルス)

 

ナショナル・リーグ

捕手:ショーン・マーフィー(ブレーブス)

一塁:フレディ・フリーマン(ドジャース)

二塁:ルイス・アライズ(マーリンズ)

三塁:ノーラン・アレナド(カージナルス)

遊撃:オーランド・アルシア(ブレーブス)

外野:ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)

外野:ムーキ-・ベッツ(ドジャース)

外野:コービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)

DH:J.D.マルティネス(ドジャース)

 

 今年のオールスター・ゲームは日本時間7月12日にマリナーズの本拠地T-モバイル・パークで行われる。シアトルでの開催は2001年以来22年ぶりである。

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◆ メッツのレジェンド、大谷翔平への永久欠番使用許可に言葉を濁す

(情報:JSPORTS)

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エンジェルスの大谷翔平が、「3番・指名打者」でスタメン出場した現地6月29日(日本時間30日)のホワイトソックス戦で推定飛距離438フィート(約133.5メートル)の今季29号2ラン本塁打を放ち、自身の持つ球団月間最多本塁打記録を更新したのは既報の通り。

 

二刀流スターによる投打の勢いを止まるところを知らず、よほどのことがない限り、シーズンMVPは大谷がほぼ確定させたとも言える状況にあるわけだが、現在、歴史の目撃者となっている周囲には、「果たして今季レギュラーシーズンで大谷は最終的にどのような成績を残すのか?」。

 

あるいは「遂にポストシーズンで彼の勇姿が見られるのか?」と言った疑問がフワフワと漂っている。そして、多少興味のベクトルは異なるものの、今季終了をもって自由契約となる彼の去就もまた、大きな疑問符として人々の興味を引き付けている。

 

未曾有の巨額ディールとなることが予想されるため、すでに潤沢な資金力を誇る複数の球団が獲得候補に挙がっており、ニューヨーク・メッツもその1つと目されているのだが、現地紙『ニューヨーク・ポスト』は、大谷の今季29号はそっちのけで、同日電子版に「キース・ヘルナンデスがショウヘイ・オオタニに、彼の17番を上げる可能性について言葉を濁す」と題した大谷の去就に関連した記事を掲載している。

 

記事では冒頭で、「ショウヘイ・オオタニはもしメッツに入団するのであれば、少なくとも1つの障害と折り合いをつけなければならい」とした上で、かつて球団のレジェンドであるキース・ヘルナンデスがつけていた背番号17が、既にメッツの永久欠番となっている事実を指摘。

 

さらに、この日行われたメッツvs.ブルワーズの一戦で、解説者として実況席に入っていた当のヘルナンデスが、実況のゲリー・コーエンから大谷がメッツに入団した場合、背番号の使用許可を与えるかどうか問われた際、次のようなやり取りがあったと伝えた。

 

コーエン「あなたの許可があれば彼は(背番号17を)つけられますよね?」

 

ヘルナンデス「(しばし沈黙)聞かないでくれ」

 

コーエン「(ヘルナンデスがカージナルス時代に背番号37をつけながら、メッツ入団時にはすでに同番号が永久欠番だったことから、メッツでの背番号を17としたことについて触れつつ)オオタニもスタジアムに(永久欠番の)「17」のボードが掛かっているのは見えるでしょうから、彼も(背番号を変えることは)可能なのでは?」

 

ヘルナンデス「私はこの会話には立ち入らないことにするよ」

 

なお、記事では末尾に大谷が今春のWBCで背番号16を着用したことについて触れた上で、「MLB.comによると当時オオタニは『自分がどの番号を付けるかについては、そこまで気にしていません』と述べている」と、背番号17の使用許可云々は、大谷獲得の障壁にはならないのではないかとの見方を示唆している。

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 ■ NOTE

 

最後に溜飲をさげた!

 

やっぱ、絶好調だ。

 

6月6日以降、3試合以上続けてホームランなしのスパンは皆無。

 

ということは、4試合観戦ずれば1発は当たりそうだ!?

 

仕事の関係で、最後まで実行できるか不確かだった渡米観戦だが、明日何とか決行できそうだ。

 

とはいえ、渡米中もオンラインでの重要会議や帰国後翌日には、大きな経営会議も控える。

 

全快とはいかないが、気にしても仕方ない。

 

エンジョイしよう!