2023年6月25日

 

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 ■ 試合データ

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米国時間:2023年6月24日

日本時間:2023年6月25日(日曜日)

10時10分開始

ロサンゼルス・エンゼルス

対コロラド・ロッキーズ

@クアーズ・フィールド

 

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【MLB.JP 戦評】

 エンゼルスは3回表に球団タイ記録の1イニング13得点をマークするなど「打者天国」のクアーズ・フィールドで打線が大爆発。ともに球団新記録となる28安打25得点をマークし、ロッキーズに25対1で圧勝して地区2位に再浮上した。大量援護に恵まれたグリフィン・キャニングは6回4安打無失点の好投で6勝目(2敗)をマーク。ロッキーズ先発のチェイス・アンダーソンは3回途中10安打9失点で2敗目(0勝)を喫した。

 

 2回表にデービッド・フレッチャーのタイムリーで2点を先制したエンゼルスだが、球団史に残る大爆発を見せたのは3回表だった。先頭のマイク・トラウトの17号ソロからブランドン・ドルーリーの13号ソロ、マット・サイスの4号ソロとメジャー3年ぶりの「3球連続ホームラン」が飛び出すなど、打者16人を送り込む猛攻で一挙10安打13得点。4回表にも打者11人の猛攻で8点を追加し、「2イニングで20得点以上」は近代MLB初の快挙となった。6回表と8回表に1点ずつを追加し、28安打と25得点はともに球団新記録。ハンター・レンフローは5安打4打点、ミッキー・モニアックも5安打4打点、フレッチャーは4安打5打点と素晴らしい活躍を見せた。

 

 そんななか、「2番・DH」でスタメン出場した大谷翔平は、スタメン9人で唯一、マルチ安打を達成できなかった。レフトフライ、見逃し三振、ライトへのタイムリー、ライトライナー、空振り三振、セカンドゴロ、ショートゴロ併殺打で7打数1安打1打点。敵地での10試合連続長打がストップし、今季の打撃成績は打率.294、出塁率.376、OPS.994となっている。

 

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 ■ 今日の大谷翔平

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【スタメン】

2番DH

 

【出場成績/打者】

7打数 1安打 1打点 1得点 2三振

通算打率.294

OPS.994

 

◆第1打席:

(結果)レフトフライ

(状況)1回無死1塁

(投手)チェース・アンダーソン右

※初球、真ん中高めの94・4マイル(約151・9キロ)のフォーシームを打ち上げて左飛。

 

◆第2打席:

(結果)見逃し三振

(状況)2回2死3塁

(投手)チェース・アンダーソン右

※フルカウントからの7球目、外角高めの94・1マイル(約151・4キロ)のフォーシームを見送るも球審の判定は「ストライク」。見逃し三振だった。

 

◆第3打席:

(結果)ライト前ヒット

(状況)3回2死1、3塁

(投手)チェース・アンダーソン右

※トラウト、ドゥルーリー、タイスの3者連続弾などで6―0の3回二死一、三塁は右前適時打。1ボールからの2球目、真ん中低めの84・4マイル(約135・8キロ)のチェンジアップをバットの先で拾ってライナーで右前に運んだ。60打点でア・リーグトップに並んだ。

 

 

◆第4打席:

(結果)ライトライナー

(状況)4回無死1塁

(投手)ノア・デービス右

※1ストライクからの2球目、90・8マイル(約146・1キロ)の内角のカットボールに詰まらされて右飛だった。

 

◆第5打席:

(結果)空振り三振

(状況)4回2死走者なし

(投手)ノア・デービス右

※2ストライクからの7球目、外角低めの86・2マイル(約138・7キロ)のチェンジアップに空振り三振。

 

◆第6打席:

(結果)セカンドゴロ

(状況)6回1死1塁

(投手)ノア・デービス右

※カウント1―1からの3球目、外角高めの93・2マイル(約149・9キロ)のシンカーを打って二ゴロだった。

 

◆第7打席:

(結果)ショートゴロ併殺

(状況)8回1死1塁

(投手)カール・カウフマン右

※25―0の8回一死一塁で7打席目が回ってきた。マウンドは4番手の右腕カウフマン。カウント2―1からの4球目、外角低めの86・6マイル(約139・3キロ)のチェンジアップにバットを合わせた。104・2マイル(約167・7キロ)の痛烈なゴロは中前に抜けるかと思われたが、二塁ベース寄りに守っていた遊撃手の正面となり遊ゴロ併殺打となった。

 

 

【コメント】

なし

 

【その他情報】

◯ 大谷の次回登板が、27日午後6時38分(日本時間28日午前10時38分)にプレーボールの本拠地アナハイムでのホワイトソックス戦に決まった。球団が24日に発表した。中5日の登板で7勝目を狙う。

 

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 ■ 試合情報

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【コメント】

フィル・ネビン監督:

(試合前)

「(フレッチャーと再びメジャー契約)マイナーでは、打撃好調だったし、課題を克服した。チームを助ける準備ができていると思うから昇格させた。守備力を理由にイカ(ベラスケスの愛称)が昇格したが、彼1人に毎日ショートを守らせることは不公平だ。ルイ(レンヒーフォ)という選択肢もあるが、私はショートには(高い)守備力を求める。フレッチ(フレッチャー)はイカと同じくらいショートの守備力が高い」

 

「エスキー(エスコバー)はいいことしか聞かされていない。多くの人から彼の人格は(球界)トップ5だと聞かされている」

 

(試合後)

「いいスイングできて嬉しく思っている。でも、(ロッキーズの)ブラック監督を含めて、彼らをリスペクトしたい気持ちもある。(3者連続本塁打に)ビッグボーイたちが打つと、ベンチに火が付く。(レンフローとモニアックが5安打を放つ)積極的にストライクを振っていた。隙をついて、打線が大爆発した」

 

「(メジャー復帰したフレッチャーも1号3ランを含む4安打5打点)彼はチームの大事な一員だ。チームに貢献してくれた。(モニアックは5打数5安打4打点と大暴れ。サイクル安打こそ逃したが、二塁打3本を放ち、三塁を狙う姿勢も見せた)彼は間違いなく三塁打のことが頭に入っていた。いいスイングをしていたし、チームにとって重要な戦力だ。彼のせいで、スタメンを考えることが難しい。とてもいいことだ」

 

「(6回99球4安打無失点で今季6勝目をマークした先発のキャニング)ハイライトはグリフィンだ。集中力がなくなりやすい試合だったが、ストライクを投げて6回まで投げてくれた。ブルペンを休ませてくれた」

 

 

デビッド・フレッチャー内野手:

「良かったよ。ここにいられてうれしい」

 

エドゥアルド・エスコバー内野手:

「ここに来れて嬉しい。昨日試合中、初回か2回くらいにトレードの知らせを受けた。今朝ここに飛んできた。(エスコバーはメッツのバック・ショーウォルター監督から試合中に『エスキー、トレードだ』と通達された)試合中だったから、ビックリした。そのあと、別れの挨拶をした。メッツのチームメートは素晴らしかったから、少し寂しかった」

 

「私の母はいつも楽しむことを教えてくれた。愛することを仕事にするという機会を神が与えてくれた。全力プレーすることを全員に誓う。まだ少し緊張しているけど、与えられた役割を果たして、チームの勝利に貢献したい」

 

【メディア他情報】

マイク・ムスタカス内野手:

◯ エンゼルスは25対1で大勝したロッキーズ戦の試合後に、ロッキーズから34歳のムスタカスをトレードで獲得したことを発表した。対価としてロッキーズに移籍するのは、2018年ドラフト11巡目(全体331位)でエンゼルスに入団した右腕コナー・バンスコヨック。なお、ロースターの枠を空けるためにケビン・パドロをDFAとしたことが報じられている。ムスタカスは通算207本塁打の実績を誇るスラッガー。ロイヤルズ時代の2017年にキャリアハイの38本塁打、ブリュワーズ時代の2019年にも35本塁打を放ったが、レッズ移籍後は故障に悩まされるシーズンが続いた。ロッキーズと契約した今季は、ここまで47試合に出場して打率.270、4本塁打、17打点、OPS.795を記録。レッズが4年契約を1年残してムスタカスを解雇しているため、今季の年俸1800万ドルのほとんどはレッズに負担義務がある。

 

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【今日のホームラン】

マイク・トラウト:

 

 

 

ブランドン・ドゥルーリー:

 

 

マット・サイス:

 

 

デビッド・フレッチャー:

 

 

 

ミッキー・モニアック:

 

 

 

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 ■ 球界情報

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藤浪晋太郎投手:

◯ アスレチックス藤浪は「オープナー」として先発し、2/3回を3安打2失点で7敗目(3勝)を喫した。1回、1番スプリンガー、2番ビシェットに連続長短打を浴び、無死二、三塁とピンチを背負い、3番ベルトの犠飛で1失点。4番ゲレロは遊ゴロに打ち取ったものの、5番チャプマンの詰まった飛球が二塁後方に落ちて2点目を失った。6番メリフィールドは三ゴロに打ち取り、二塁封殺で一度は「アウト」とコールされたものの、「チャレンジ」で判定が覆り、野選となったところで交代した。最速は101・6マイル(約163・6キロ)。アスレチックスは、反撃及ばす敗れた。

 

アーロン・ジャッジ外野手:

◯ 負傷者リスト入りしているヤンキースのジャッジが24日、負傷箇所の右足親指の靱帯断裂について自ら語り、復帰時期は不透明さを増してきた。2日前に今週末から野球活動を始める可能性があると発表したばかりだったジャッジはこの日「足の指の靱帯を断裂した人はそれほど多くないと思う。斜筋やハムストリングの場合は、タイムラインが用意されているが、今回の箇所は非常に特殊だ」と話した。当初は打撲と捻挫と説明していた。彼は治癒を早めることを目的として、多血小板血漿の注射を2回受けていた。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 【とっておきメモ】神のイタズラか言霊か…大谷翔平がクアーズフィールドで達成した日米200号

斎藤庸裕氏/情報:日刊スポーツ)

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 エンゼルス大谷翔平投手(28)が日本人メジャーの歴史を刻んだ地で、節目の1発を放った。ロッキーズ戦に「2番DH」で出場し、5回に右翼へ25号ソロ。2年前、初出場の球宴で史上初の二刀流を披露したクアーズフィールドで、日米通算200号に到達した。キング争いで2位に6本差は自身最大リードも、チームは痛い逆転負けで3連敗。マイク・トラウト外野手(31)との「トラウタニ弾」も、今季7度目の共演で初黒星となった。

 

      ◇     ◇     ◇

 

 偶然か、野球の神様のイタズラか…。試合前、ロッキーズの地元メディアとチーム関係者の間で、日本人選手の節目の記録が話題に上がった。ある記者は「最近、ダルビッシュがメジャー通算100勝をここで達成した」。すると別のロ軍関係者が「イチローの通算3000安打は、ここでの三塁打だったね」と続いた。さらに96年9月17日には、ドジャース野茂がクアーズ史上初のノーヒットノーランを達成した。不思議と日本人選手の記録達成になじみが深い同地。今回の大谷は日米通算とはいえ、やはり節目の記録だ。

 

 予兆めいた出来事は他にもあった。試合前、ロ軍のブラック監督と地元メディアの質疑応答では、大谷の話題が大半を占めた。自軍の選手に関する話題の中で1~2問ならよくあるが、この日は5~6問が大谷に関する質問。同監督は強調するように「すごいパワーを持っている。デンジャラス(危険)な打者。恐れるべきは、パワーだ」と語った。言霊か…。敵将が残したコメントが、現実となった。【斎藤庸裕】

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 ■ NOTE

 

大勝よりも、メジャーへ復帰したフレッチの大活躍が嬉しかったなあ。

 

2回の先制2点タイムリーに、4回の3ラン・ホームラン!

 

5打数4安打。

 

新加入後、即スタメンのエスコバルにも2安打出た。

 

負傷者が相次いでも、戦力をキープしている。

 

一つひとつだ!