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聖地テンピの旅

Day 00

 

2023年2月21日

 

午後のはじまり頃、聖地テンピに無事着いた!到着早々、予定に無かった大谷翔平に出会すサプライズに始まり、今回の旅でも昨年に続き、新たな嬉しいご縁やスプリング・トレーニングの近況情報が得られた。成田空港出発からロサンゼルス空港を経由し、聖地テンピ入りするまでの到着日の備忘録を綴っておく。

 

今回の旅で初めてLCCの『ZIPAIR』を利用。その関係でいつも利用するJALラウンジが使えず、一般の有料トラベル・ラウンジに入った。わざわざラウンジにこだわるのは、旅の気分を盛りあげる意図もあるが、出発時点の心境をこのブログに記すためだ。自分にとっては、PCを触れる寛げる空間やデスクが必要なのである。

 

という訳で有料ラウンジを使ったのだが、搭乗ゲートへ向かう途中、そういう使い方ができそうなスペースを2箇所も発見。1つはフードコートにある小洒落たテーブルスペース。もう1つはバー・カウンターのような長いテーブルスペース。この辺りのスペースは設備が綺麗なので、新設かリニューアルされたんじゃないかと思う!?事前に知っていれば、このスペースでも良かったんじゃないかと思った。

 

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『ZIPAIR』はLCCキャリアなので、機内食は有料。あえて無理に機内食を食べる必要もなく、自分は事前予約もしてなかった。その代わり、ゲート近くにあるセブンイレブンで、お茶やおにぎり、ポテトチップス等を買い込んで機内に持ち込んだ。

 

機内に入り、すぐさま衝撃の事実に気づいた!予約段階で事前の座席指定オプションを有料購入していた。そのときにチェックした座席一覧は、ほとんど選べたので、かなりガラガラな機内と思い込んでいた。そういう想定のもと自身の座席指定も行なっていた。

 

しかしながら、実際は違った。どんどん乗客は埋まっていき、中央列3シートのアイルシートを指定していたが、自分の前後左右全てに乗客が座ることになった。機内は目視で80%くらい埋まりに見えたが、ほとんどの乗客は事前に座席指定していなかったことを理解させられた。1円でも安くしようということなのだろう。

 

また不運なことに3シートの真ん中である、自分の隣にはヒップホップ系の大きな大きな外国人が座ることになり、全く想定イメージと異なる空の旅を迎えることになってしまった…(汗)

 

多少良かったことは、WIFIサービスが無料だったことか。JALの国際線では、いつも有料。そして、自分が知る限り空の上では、どのエアラインでも有料無料関係なく繋がりが悪い。今回の機内でも後半4時間ほどは使えなかった。

 

飛行機が成田空港を飛び立ってから、立て続けに仕事絡みの難問が4つも発生。休暇を伝えていなかった役員からのコンタクトにはじまり、社内プロジェクト、新年度予算、新規事業案件と、普段なら大きな問題にならないことも機内では、WIFIが肝心なところで繋がりが悪くなったり悪戦苦闘した。

 

結局は開き直って、機内販売のクラフトビール『よなよなエール』を購入し、持ち込んだポテチを食べながら、寛ぎながら全部やっつけた。

 

飛行機は、日本時間午後2時45分の定刻に出発し、日本時間午後11時40分、ロサンゼルス時間午前6時40分頃には着いた。日本時間ベースだと、ほぼ日中タイムの範疇だったのでほとんど眠ることができなかった。そして、定刻より1時間も早く到着した。

 

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イミグレーションはそれなりの混雑で長蛇の列ができていた。通過するのに約45分程度を要した。ただし、受付では顔写真を撮られること以外、一切の質問も無かった。めちゃくちゃ無愛想な対応ではあったが、スムーズにクリアできた。アメリカのイミグレーションで、こんな経験は初めてだ。

 

心配していたアリゾナ州フェニックス行きの乗り継ぎは、飛行機が1時間早く到着したこともあり、スムーズに進んだ。国際線ターミナルから乗り継ぎ便となるアメリカン航空のターミナル4&5は隣り合わせに在る。難なくチェックインを済ませて、カフェで眠気覚ましのレモネードを飲みながら待機し、9時45分の出発に備えた。

 

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約1時間30分かかるフェニックス行きのフライトは、爆睡のため一瞬で着いた。そして、急ぎレンタカー・センターへ向かったのだが、空港内の仕組みが変更されていた。従来は、シャトルバスが運行されていたのだが、今年はトレインが新規開通されていた。これは便利だった!空港内には、今月12日に開催されたスーパーボウルの看板もたくさん目についた。

 

レンタカーセンターでは、今回『DOLLAR』社を手配していた。前回までは同じ格安系列の『THRIFTY』社に手配していたが、使用後に多額の追加精算が2度続いた為に、今回は変更した。受付では英会話があまり得意ではない自分に、女性スタッフがとても親切丁寧に対応してくれて、順調にチェックインを済ませた。

 

車のピックアップ場所に向かうと、30メートルほどの列ができていた。見渡すかぎりパーキング・スペースはガラガラで、数台の返却車しか在庫が無い。一瞬、これは昨年同様、1時間程度のタイムロスを覚悟した。

 

しかし、列に並んですぐに係の人が自分の予約票をチェックしにくると、数メートル先の真正面にとまる車を指差し「あれに乗れ」との指示を受けた。そうか!すぐに理解できた。ほとんどのアメリカ人は、コンパクトカー(エコノミックカー)を利用しないから、先に自分に順番がまわってきたのだ。

 

よっしゃー!ラッキー!

 

時刻は13時前だったので、そのまますぐにフェニックス空港を出発し、一先ず聖地テンピのスプリング・トレーニング施設へ急ぎ直行した。

 

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聖地テンピのディアブロ・スタジアム前パーキングに着いたのは、ちょうど13時過ぎ。間に合った!?大谷は早い日には13時過ぎに帰路につくとメディア情報を得ていた。故にそのまますぐにクラブハウス前の選手パーキング、出待ちスペースへ急いだ。

 

通常は近くにパーキングが無い車道エリアなので、5分ほど掛けて徒歩で向かうスペースなのだが、どのような状況かわからなかった為に、様子見をかねて車で向かった。すると、その出待ちスペースに、アリゾナ在住の大谷インスタグラマーyukoinphxさんを発見!自分は車の中から呑気にお久しぶりです!的に手で合図をおくると、彼女から慌てた表情でレスポンスがかえってきた。

 

「まもなく大谷くんが来ますよー!!早くどこかに車を停めてきた方がいいです…」

 

それを聞いた自分は慌てて、そばにあったお墓のある公園のようなスペースに無理やり車を停めて、スーツケースから『シティ・コネクト』バーションのレプリカ・ユニフォームとペンを徐に取り出し、一緒に出待ち臨戦モードに入った。

 

すると、ほんとに直後に大谷と一平氏の乗るポルシェが選手パーキングから登場し、車中からふたり共に笑顔で手を振りながら、我々ファンの前をゆっくりと去って行った。

 

現在の出待ち入待ちスペースは車道前にあり、以前よりファン・サービスが難しくなったエリアに在る。そんなスペースであることは事前にわかっていたので、残念な結果というよりは、僅かの可能性だがワクワク・ドキドキできる空間に身を置けただけで、予定に無かったサプライズに自分は満足していた。

 

到着早々直ぐに、近距離で大谷をみれただけで充分だった!

 

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そのままメイン球場のパーキング・スペースに引き返した。そこで、yukoinphxさんからここ1週間ほど一緒に行動を共にされていた男性と女性ファン、お二人を紹介された。そしてのっけから、捲し立てるようにいろんな出来事があったんだと、興奮気味にその内容を教えてもらった。

 

男性は自分より3つ程年上のタッキーさんというお方で、滞在最終日の今日、なんと大谷の直筆サインボールをGETしたことを打ち明けてくれた。6歳のお嬢さんが大の大谷ファンというタッキーさんは、お嬢さんの願い「大谷のサインボールが欲しい!」を叶えるために、東京からいらしたということだった。

 

タッキーさんは2月14日から8泊の旅でアリゾナ入りし、今日まで毎日一日も欠かさず朝からの入り待ちと、帰りの出待ちを続けて来たそうだ。今回のエンゼルスのキャンプは、これまでファンがほとんど立ち入ることが許されない、サブグラウドで行われているため、大谷と接触する機会は、入り待ちと出待ちのチャンスしか無い状況だったらしい。

 

今年は異常ともいえるらしい極寒のアリゾナで、前日の滞在7日目まで辛抱強くお嬢さんのために頑張り続けてこられたそうだが、もう目標達成は絶望的だと思った前夜に、一つ目の奇跡が起こったそうだ。

 

あるご縁で現地で知り合った方の関係者から、選手たちが練習しているフィールド・エリアに入ることが許される、特別なPASSを発行してもらえることができたそうだ。それが最終日の今日8日目。

 

しかし、お目当ての大谷は、いつもと変わらず集中してトレーニングに打ち込んでいるので、声さえかけられない雰囲気で、ほとんど諦めかけたそうだ。そんなときに2つ目の奇跡が起きた。タッキーさんの想いを汲まれたのか、とある球団スタッフの方が、大谷の直筆サインボールを持ってきて手渡してくれたそうだ。

 

この特別PASSの発行を許されたのは、タッキーさんとyukoinphxさんと女性ファンの3名だったが、この幸運を手にできたのは、タッキーさんおひとりだけだった。

 

このときにタッキーさんと初めてお会いしたにも関わらず、到着早々いきなりこのストーリーの詳細を語り聞かせてもらって、自分まで大感激してしまった。自分がこれまで経験してきた聖地テンピの奇跡は、やっぱり健在なんだと自分勝手に盛りあがってもいた!

 

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それから一悶着の後、この3人と共に場所をIn-N-Out Burgerに移して、今年の聖地テンピにおける大谷の動向やエンゼルスの生情報をたくさん教示いただいた。

 

タッキーさんは、今回の旅にプロレベルのカメラ機材まで準備してこられて、600ミリ望遠で撮影された大谷写真をたくさん見せてもらった。おまけに、惜しみなく画像データまでプレゼントして頂いた。

 

ご本人から許可も得たので、その一部を分割写真で紹介させて頂く。

 

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人間的にすっかり魅了されてしまったタッキーさんは、実は様々な偉業経歴をもたれた経営者だったこともわかった。旅の初日から、刺激的な出会いが待っていた。そんなご縁をとりもってもらった、yukoinphxさんにも感謝だ。

 

この日の夜は、タッキーさんが宿泊する素敵なコンドミニアムに、ロス在住の調理人でスポーツ記念グッズ・コレクターのショウさんも合流し、楽しい夜も過ごせた。(宴中に1時間だけ急なオンライン会議も舞い込んだが…汗)

 

明日からが本番。

 

目標準備もバッチリだ!

 

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