2022年8月17日

 

(NOTE)

 

対ロビー・レイには、前回対戦から4打席連続三振。それもバットにボールが一度も当たらない最悪な状態であった。

 

しかしながら、修正リカバリをやってのけた。

 

2打席目には内角低めのスライダーをライト前へ、3打席目には外角低めのスライダーを左中間へ、絶妙なバット・コントロールをやってみせた。

 

修正力は、大谷の真骨頂!

 

3打席目の当たりは、3塁に近い左中間への飛球だったにも関わらず、楽に3塁へ到達してみせる走力もみせつけた。

 

3安打猛打賞で、打率.259まで伸びて、打率.260の壁も見えてきた。

 

登板日翌日の打撃感覚は、変わらずいい感じだ!

 

試合は接戦となったが、9回にチャベスが誤審から大崩れし、残念な終わり方になった。

 

試合後のチャベスの怒りコメントは、伝わってきたなあ。

 

実際の誤審場面では、それほど怒りが顔に出ず、次に抑えればいいと考えたのだろう。

 

後味の良くない試合だった。

 

-----------------------------------------------------------------  ■ 試合データ -----------------------------------------------------------------

 

米国時間:2022年8月16日

日本時間:2022年8月17日(水曜日)

10時38分開始

ロサンゼルス・エンゼルス

対シアトル・マリナーズ

@エンゼルスタジアム

 

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エンゼルスは、初回3番ルイス・レンフィーフォがソロ本塁打を放ち先制。3回にも3番レンフィーフォのタイムリーで追加点。先発ホセ・スアレスは5回までパーフェクトピッチングを続けてきたが、6回に満塁のピンチから2番タイ・フランスに2点タイムリーを浴び同点。ここで2番手ジミー・ハーゲットに継投するが、続く3番ジェシー・ウインカーに犠牲フライを打たれ逆転される。9回には3番手ジェシー・チャベスが5点を献上し大敗。

 

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 ■ 今日の大谷翔平 -----------------------------------------------------------------

 

スタメン2番DH

 

【出場成績/打者】

4打数 3安打 1打点 1三振

通算打率.259

 

◆第1打席:

(結果)空振り三振

(状況)1回1死/走者無し

(投手)ロビー・レイ/左

(コース/球種)直球

※初回一死無走者はフルカウントからの6球目、内角高めの直球にバットは空を切った。初対戦の5日から4打席連続空振り三振。

 

◆第2打席:

(結果)ライト前ヒット

(状況)3回1死/走者1塁

(投手)ロビー・レイ/左

(コース/球種)スライダー

※1―0の3回一死一塁は1ストライクからの2球目、内角低めに小さく曲がったスライダーを強打。ライナーで右前に運んだ。連続試合安打を4に伸ばした。

 

 

◆第3打席:

(結果)左中間3塁打

(状況)5回2死/走者無し

(投手)ロビー・レイ/左

(コース/球種)スライダー

※2―0の5回二死無走者はカウント1―2からの5球目、外角低めのスライダーを逆方向へ押し込んだ。痛烈なライナーは左中間を真っ二つ。快足を飛ばして一気に三塁へ滑り込んだ。三塁打は今季4本目。9日の敵地アスレチックス戦以来、6試合ぶり、今季28度目のマルチ安打をマークした。

 

 

◆第4打席:

(結果)センター前ヒット

(状況)7回2死/走者1塁

(投手)アンドレス・ムニョス/右

(コース/球種)直球

※2―3の7回二死一塁は剛球右腕ムニョスと対戦。カウント2―2から5球目、101・3マイル(約165キロ)の外角高め直球を103・2マイル(約166キロ)の弾丸ゴロで中前にはじき返した。1試合3安打は4日(同5日)の本拠地アスレチックス戦以来、11試合ぶりで今季9度目。

 

【試合後コメント】

・なし

 

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 ■ 試合情報 -----------------------------------------------------------------

 

【試合コメント】

フィル・ネビン監督:

※1点ビハインドで迎えた9回のマリナーズの攻撃、1死走者なしでのスアレスの打席。2ボール2ストライクから3番手のチャベスが投じたカットボールは内角へ。ストライクゾーン内に決まったように見えたが、ブライアン球審の判定はボールだった。チャベスはこの後、スアレスに四球を与えると、2死から怒涛の4連打。最後は新人王候補のロドリゲスに2ランを浴びて、この回大量5点を失って試合を決められた。1点差のままであれば、まだ試合展開も分からなかった。「酷かった。申し訳ないが実際そうだった。たまに判定を間違えることがあるのは理解しているが、5失点に繋がることになったのは本当に残念だ」

 

ジェシー・チャベス投手:

「(声を震わせ)私のリアクションは、よし2アウト、次の打者へ、という感じだった。私たちはみんな人間だ。みんな間違いを犯す。それは分かっている。しかし、あのような状況で、あんなことあってはならない(と判定に納得がいかない様子だった)」

 

 

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 ■ 気になる記事&コラム

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◆ エンゼルス逆転負けで2連敗 大谷翔平は三塁打を含む4打数3安打の活躍で打率.259、OPS.856に

(情報:MLBジャパン)

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エンゼルスはルイス・レンヒーフォの活躍で3回までに2点を先制したが、5回までパーフェクト投球を続けていたホセ・スアレスが6回に捕まって逆転され、9回表には3番手のジェシー・チャベスが大量5失点。2対8で逆転負けを喫し、2連敗となった。マリナーズ先発のロビー・レイは6回6安打10奪三振2失点で9勝目(8敗)をマーク。5回まで完璧なピッチングを見せていたスアレスに5敗目(4勝)が記録された。

 

 初回にレンヒーフォの9号ソロで先制したエンゼルスは、3回表にレンヒーフォのタイムリーで1点を追加。先発のスアレスが5回まで打者15人をパーフェクトに封じるなど、試合前半はエンゼルス優勢の展開だった。ところが、スアレスが6回表一死から3連打で満塁のピンチを招き、タイ・フランスに同点の2点タイムリーを浴びたところで降板。2番手のジミー・ハーゲットが次打者ジェシー・ウィンカーに犠飛を許し、リードを奪われた。その後はなかなか1点差を追いつけず、3番手のチャベスが9回表に大量5失点。最終的には2対8の大差で敗れた。

 

 エンゼルスの大谷翔平は「2番・DH」でスタメン出場。初回の第1打席こそ空振り三振に倒れたが、3回裏の第2打席はライトへのヒット、5回裏の第3打席はレフトへの三塁打、7回裏の第4打席はセンターへのヒットと広角に打ち分けて4打数3安打の活躍を見せた。今季9度目の1試合3安打で4試合連続ヒットとなり、今季の打率は.259、OPSは.856となっている。

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◆ “チラ見”で全てを判断 大谷翔平、足の速さだけじゃない三塁打 野球IQの高さが詰まったプレーの瞬間

(情報:AMEBA TIMES)

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「左中間を深々と破る――」。プロ野球の記事の大半は、この後に「二塁打」という言葉がつながってくる。開催中の甲子園大会などであれば、外野手の肩の強さと打者走者の足の速さの兼ね合いから三塁打になることもあるが、守備位置も深く強肩揃いのプロ野球であれば右中間はまだしも、左中間を破る三塁打というのは野手が転んだり、スライディングキャッチを試みて捕球できなかったり、という条件がない限り、ほぼ見ない。ところが8月16日(日本時間17日)に行われたエンゼルスとマリナーズの一戦で「2番・DH」で先発出場していた大谷は、第3打席に左中間への大きな当たりを放つと、相手野手陣の様子を見ると、俊足を飛ばして三塁に楽々と到達。一塁到達タイムでもメジャー屈指の速さと言われる走力がまたも注目されたが、瞬時に状況判断をする大谷の野球IQの高さも詰まったプレーだった。

 

 大谷にとって今季4本目となる三塁打だが、過去の3本はいずれもライト方向。強肩外野手が揃うメジャーにあって、センターよりレフト寄りの打球で打者走者が三塁を陥れるというのは、ホームランを打つことより難しいと言ってもいいだろう。時として、外野手がギャンブルのようにダイビングキャッチを試みて後逸、三塁打さらにはランニングホームランになることもあるが、この三塁打は左中間を真っ二つに破りフェンスに到達という当たり。多くの打者走者が、二塁にスライディングをせずに到達する、いわゆる「スタンディングダブル」を選択するような打球だった。

 

 ところが大谷の選択はそうではなかった。打球方向、飛距離、自分の脚力を計算に入れてか一塁から二塁までスピードを落とすことなくダッシュ。この時点で「二塁まで行ければOK」ということが頭にない。常に相手の隙を見つけ、次の塁を狙う姿勢がわかる動きだ。そして二塁ベースに到着する数歩前、ちらっと打球に目をやると再加速した。この時、確かにマリナーズのレフト・ウインカーがわずかに打球処理に手こずる瞬間があったが、エラーとは呼べない些細なもの。むしろまだウインカーがフェンスぎりぎりのところで、かつ大谷に対して背中を向けていたことをチェックしたのだろう。改めて三塁へとスピードをつけた大谷は、ベース手前数メートルのところから豪快にスライディングし悠々セーフ。球場のエンゼルスファンが総立ちになって歓声を送り、中継を見ていた視聴者からも「なんで余裕で三塁にいるんだよ」「途中からスピードアップして楽々セーフ」「二塁からの加速すごかったな」と驚きの声が飛び交った。

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◆ 大谷翔平さんと一平さんの攻防戦 偉業達成しても、いつも通りじゃれ合い仲良く楽しそうに練習

菅敏氏/情報:日刊スポーツ)

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8月12日、約10カ月ぶりとなるエンゼルス大谷翔平さんの取材が始まりました。試合開始前の練習に、翔平さんと水原一平通訳(以下一平さん)が笑顔で登場しました。ファインダー越しの翔平さんのビッグスマイルに、こちらのテンションも上がります。一平さんに付き添われ、黙々と壁投げやキャッチボールをする翔平さんですが、時折お互い笑顔が見られます。

 

 翌日13日、この日も2人そろって登場です。周りの選手たちとも笑顔で会話をします。さぁ、練習開始です。キャッチボールの前に何種類かのカラーボールを壁に向かって投げ始めました。

 

 実はこのボール、色によって重さが異なるのです。一番重いボールは黒の2キロ、一番軽いボールはグレーの100グラムだそうで、重い順番に投げていきます。ちなみにMLB公式球は142グラムです。

 

 練習に付き添う一平さんは投げる球数を計算しながら翔平さんにボールを渡し交換します。真剣に投げる翔平さんですが、交換の時には笑みがこぼれます。ボールを交換するときは、同じタイミングで投げ合ってキャッチする決まりになっているようです。

 

 まずは1回目。息ぴったりなボールの交換! さすがです。そして次の瞬間、一平さんが翔平さんからのボールを捕り逃します。何か文句を言っているように見えます。

 

 ここからが攻防の始まりです。果たして一平さんは翔平さんと同時にボール交換できるでしょうか?

 

 初回は何度かフェイントされても、ほぼ同時にキャッチ。次は不意打ちに投げた翔平さん。さすがに一平さんもキャッチはできません。さらにフェイントしながら翔平さんが投げるそぶりをします。何度も何度もフェイントする翔平さんにひっかかり、思わず投げてしまう一平さん。それには一平さんも悔しそうな表情です。

 

 その後、2人は顔を見合わせてくすくすと笑い出しました。

 

 2ケタ本塁打2ケタ勝利という104年ぶりの偉業を達成しても、いつも通りじゃれ合いながら、仲良く、楽しそうに練習する二人。思わずホッコリし、それを撮れる幸せを感じます。(菅敏)

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 大谷翔平トレード騒動…期限直前に名前が出たホワイトソックス、予想外の球団浮上の真相を聞いた

水次祥子氏/情報:日刊スポーツ)

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8月上旬のトレード期限前にエンゼルス大谷翔平投手(28)がトレードされるか注目されたが、獲得に本腰を入れていたと伝えられた球団の中で、サプライズだったのがホワイトソックスだ。トレード期限直前にニューヨーク・ポスト紙が「ヤンキース、パドレス、ホワイトソックスが獲得しようと動いている」と伝えていた。他の2球団はそれ以前から名前が挙がっていたが、ホワイトソックスは突然名前が出てきた予想外の球団だった。

 

 しかし実際のところどうだったのか。シカゴの地元でもサプライズだったのかどうか、現地のベテラン野球記者に聞いてみた。

 

 まずシカゴ・トリビューン紙で20年近くMLBの取材を続けているマーク・ゴンザレス記者。「ホワイトソックスは昔から、大物選手の獲得に動くだけは動いてきたんだよ。ケン・グリフィー・ジュニアが獲得可能になったときも、ランディ・ジョンソンがそうだったときも、獲得に動いた」。なるほど、地元記者にしてみると、そこまでサプライズではなかったようだ。しかし同記者は「オオタニをトレードで獲得するにしても契約延長が条件になると思うけど、ホワイトソックスは彼と契約できるほど総年俸に余裕がない。実際問題、球団が彼を獲得するかどうかといったら、まったくノーチャンスだね」とばっさり。

 

 シカゴ・デーリーヘラルド紙の大ベテランでホワイトソックス番を務めるスコット・グレゴア記者も「あのトレード情報は、話半分以下程度に受け止めている。だいたいホワイトソックスのファームシステムはひどい。30球団中ワーストで、有望株選手のランキング全体100位位内に1人も入っていない。オオタニと交換できる選手がいないからね」と分析した。全米メディアの騒ぎをよそに、地元では意外と冷めた見方をしていたようだ。ただしゴンザレス記者は「もし彼を獲得できるなら、もちろんほしい。ホワイトソックスには左打者がいないし、同時にトップクラスの投手が加わることになるのだから最高だ」とも。夢は見たいが現実的には諦めムードといったところだろうか。

 

 大谷のトレード話については、今オフもまだ可能性が残っている。先日、パドレスのA・J・プレラーGMがラジオ番組で「オオタニをトレードでどうやって獲得するか、球団フロント内の会議でかんかんがくがくの大議論が行われ、大いに盛り上がった」と明かしていたが、それだけ本気で獲得を目指したということ。1度本気になった球団は、そう簡単には諦めないのが常だ。オフも話題が再燃し、また大いに注目を集めそうだ。【水次祥子】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「水次祥子のMLBなう」)

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◆ 米国代表がWBCへ並々ならぬ本気度 「大谷翔平VSトラウト」などワクワク対決に期待

四竈衛氏/情報:日刊スポーツ)

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来年3月に開催される第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ向けて、連覇を目指す米国代表が並々ならぬ本気度を見せています。

 

 オールスター前日の7月18日に、マイク・トラウト(エンゼルス)が米国のキャプテンとして出場する意思を表明したのを皮切りに、レッドソックスのトレバー・ストーリー内野手(29)、カージナルスのノーラン・アレナド内野手(31)、ポール・ゴールドシュミット内野手(34)、フィリーズのJT・リアルミュート捕手(31)、ブライス・ハーパー外野手(29)と、スーパースターが続々と名乗りを上げています。

 

 旗振り役を務めるトラウトは、WBC初出場ながら「母国のためにプレーすることを楽しみにしている。僕にとっても、僕の家族にとっても大きな意味のあること。USAを胸に付けるなんてすばらしいこと。とても楽しみだ」とコメント。トラウト自ら「リクルーター」として他の有力選手に声を掛け、チーム編成にも関わることになっています。

 

 侍ジャパンが初制覇した07年の第1回大会も、米国代表はデレク・ジーター、アレックス・ロドリゲス(ともにヤンキース)らスター選手が名前を連ねた一方で、ケン・グリフィーJr(当時レッズ)、ロジャー・クレメンス(ヤンキースFA)ら最盛期を過ぎたベテラン選手が多く、「親善試合」のような雰囲気でした。その結果、米国代表は2次予選でよもやの敗退。野球発祥の国を自負する「最先進国」の権威が失墜した大会でした。

 

 そんな米国代表が、前回の第4回大会では、準決勝で日本を破り、決勝でもプエルトリコに快勝し、ようやく初優勝を遂げました。米国が勝ち進んだこともあり、入場者数だけでなく、テレビの視聴率やグッズの売り上げなどが上昇し、注目度も着実にアップ。次回大会では連覇がかかることもあり、現時点では代表監督が決まっていないにも関わらず、早くもチーム編成を始めました。

 

 米国だけでなく、強豪ドミニカ共和国は、現役のネルソン・クルーズ(ナショナルズ)をGMに抜てきし、チーム編成を一任することになりました。若い選手にとっては「兄貴分」のような人格者でもあり、こちらもフワン・ソト(パドレス)、ウラジーミル・ゲレロ(ブルージェイズ)らスター選手がズラリと名前を連ねるものと見られています。

 

 いずれにしても、侍ジャパンにとっては難敵ばかりですが、「大谷VSトラウト」などワクワクするような対決が実現すれば、これまで以上に盛り上がる大会になりそうです。【四竈衛】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「四竈衛のメジャー徒然日記」)

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◆ 大谷翔平に朗報!? 今夏エンジェルス加入の期待捕手が二塁送球タイム1.70秒で“メジャー新記録”を樹立

(情報:THE DIGEST)

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アナハイムの救世主となる日が来るかもしれない――

 

 今季も低迷中のエンジェルスは現地時間8月15日に行われたシアトル・マリナーズ戦、9回にひどい守備のミスプレーを連発して2対6で敗戦。挟殺プレーでホームをがら空きにして勝ち越し点を許した正捕手のマックス・スタッシは試合後、「この負けは自分の責任。人生でこんなことはしたことがなかった」と悔いたが、彼以外にも看過できないミスは多かった。

 

 しかし捕手は扇の要と言われるように、バッテリーのサインだけでなく、内外野の立ち位置の指示など、守備において最重要とも言われるポジション。それだけに、高い守備力を誇り、しかも攻撃力も発揮できるような選手がいれば、そのチームは間違いなく強くなる。直近で言えば、昨年に現役を引退したバスター・ポージーが代表例だろう。

 

 2009年にサンフランシスコ・ジャイアンツでメジャーデビューしたポージーは翌10年に新人王を獲得し、チーム56年ぶりの世界一に貢献。そして大怪我を経て復帰した12年には首位打者&MVPとなり、再びチームを頂点に導くと、14年も世界一の原動力となった。

 

 捕手離れした打力、卓越した守備力、リーダーシップ、さらにカリスマ性。ポージーは球史を見ても稀有な例だが、低迷中のエンジェルスにも期待の新生が現れようとしている。ローガン・オーホッピーである。

 

 今夏のトレード・デッドラインにてエンジェルスは守護神のライセル・イグレシアスら主力を放出。枯渇しているファーム組織の立て直しを目指した中で獲得した一人が、若手ブランドン・マーシュとの交換でフィリーズから加わった22歳の捕手オーホッピーだ。

 

 7月にMLB.comが発表した有望株ランキング全体83位に入ったオーホッピーは強肩強打が魅力で、移籍前には2Aの75試合で打率.275、15本塁打、OPS.889をマーク。そして移籍後はまだ7試合の出場ながらも5発を放っている。そのパワーはもちろん、15日に行われたゲームでは衝撃的なスローイングを見せて話題を呼んでいる。

 

 盗塁阻止の際に捕手が二塁へ送球するタイムはメジャー平均で2.00秒。今季最速はJT・リアルミュート(フィリーズ)の1.83秒で、これは2015年にスタットキャストが導入されて以降のメジャー最速タイムでもあった。しかし、この日にオーホッピーが二塁走者を刺した送球タイムは何と1.70秒(!)。リアルミュートをはるかに上回る“メジャー新”を樹立したのである。

 

 もちろん、捕手守備は肩の強さだけでは測れないが、この肩は相手への抑止力にもなる。ひいては投手の助けにもなるわけで、大谷翔平もいずれバッテリーを組んだ時には走者を以前より気にせず、打者と対峙できるようになるかもしれない。

 

 パワー、そして肩で存在感を見せる期待株のオーホッピー。消化試合となっているエンジェルスにとって、彼が早くメジャーに昇格して実力を発揮できる日が来るのを待ち望むファンは少なくないだろう。

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