2022年7月3日

 

(NOTE)

 

「歴史的な2日間」等、二刀流の投打で大きな印象を残した2022年6月の大谷だったが、月間MVPの選考からは漏れたようだ。

 

その理由を「NHK NEWS WEB」のコラムでは、野手部門と投手部門に票が分散してしまったことが原因だと、コラム記事の配信があった。

 

投打総合の選手評価基準が存在しないから、現状は致し方無いかな。

 

ただ、この投打総合評価の定義論争は、シーズン終了後の年間MVP選考に布石をうったはずだ。

 

昨シーズンは、ホームランキング争いが行われている野手評価の中で、投手成績が大きな追い風を吹かせた。

 

今シーズンは、投打どちらもトップ争いには至っていないが、シーズン中半の実績や後半戦の見通しを鑑みれば、投手評価の中で、サイ・ヤング賞争いに一石を投じそうな勢い成績をみせている。

 

この流れの中で、今後もコンスタントにホームランや打点を稼ぎ続ければ、野手成績が大きな追い風を吹かせることになる。

 

こうなれば、MVP争いの定義論争は再燃するはずだ。

 

「世界一のプレイヤー」へ着々と歩みを踏んでいる!!

 

-----------------------------------------------------------------  ■ 試合データ -----------------------------------------------------------------

 

米国時間:2022年7月2日

日本時間:2022年7月3日(日曜日)

5時08分開始

ロサンゼルス・エンゼルス

対ヒューストン・アストロズ

@ミニッツメイド・パーク

 

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エンゼルスは、初回先発パトリック・サンドバルがアストロズの5番カイル・タッカーのタイムリーと7番ジェイコブ・マイヤーズの2点タイムリーで3点を先行される。2回には、9番マーティン・マルドナドのソロ本塁打と4番アレックス・ブレグマンのタイムリーでさらに2点を失い5点ビハインド。3回に、1番テイラー・ウォードのソロ本塁打で1点を返すが、6回には2番手アンドルー・ワンツが2失点、7回には3番手アーロン・ループが2失点。前戦と同じく大量失点に対し、1点しか取れず大敗となった。

 

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 ■ 今日の大谷翔平 -----------------------------------------------------------------

 

スタメン3番DH

 

【出場成績/打者】

4打数 0安打

通算打率.262

 

◆第1打席:

(結果)ファーストゴロ

(状況)1回1死/走者1塁

(投手)ホセ・ウルキーディ/右

(コース/球種)直球

※初球の94マイル(約151キロ)速球を積極的に打ってでた。打球は110・4マイル(約178キロ)の痛烈な速度で一塁手グリエルを襲う。しかし、さすがは昨年のゴールドグラブ受賞者。ワンバンドで打球を巧みに処理して二塁へ送球してフォースアウト。一塁へ転送されたが、大谷は快足で一塁を駆け抜けて併殺は免れた。

 

◆第2打席:

(結果)ファーストゴロ

(状況)3回2死/走者無し

(投手)ホセ・ウルキーディ/右

(コース/球種)チェンジアップ

※初球のチェンジアップを打って平凡な一ゴロ。

 

◆第3打席:

(結果)セカンドゴロ

(状況)6回無死/走者無し

(投手)ホセ・ウルキーディ/右

(コース/球種)チェンジアップ

※カウント2-2から7球目の外角低めチェンジアップに二ゴロ。

 

◆第4打席:

(結果)センターフライ

(状況)8回2死/走者1塁

(投手)セス・マルティネス/右

(コース/球種)スライダー

※2-2から5球目のスライダーに泳がされて中飛に倒れた。

 

 

【試合後コメント】

・なし

 

【その他情報】

・日本時間7月3日、6月の各賞受賞者が発表され、大谷翔平は自身3度目の月間MVPを逃した。月間最優秀選手はアメリカン・リーグがヨーダン・アルバレス(アストロズ)。月間最優秀投手はディラン・シース(ホワイトソックス)が受賞した。アルバレスは23試合に出場して打率.418、9本塁打、28打点、OPS1.345をマーク。2019年に月間最優秀新人を3度受賞しているが、月間最優秀選手に選ばれるのは今回が初めてである。シースは5試合に先発して27回1/3を投げ、2勝1敗、防御率0.33、45奪三振をマーク。10失点を喫したが、自責点はソロ本塁打による1点のみだった。

 

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 ● 試合情報 -----------------------------------------------------------------

 

【試合コメント】

モンゴメリー・コーチ:

(監督代行)

「(トラウトの不振)私としては気になる点はない。彼が苦しむ球場は多くない。(ここ2試合の得点は大谷、ウォードのソロ本塁打のみ)少し本塁打に依存している。もう少しうまくボールをフェアゾーンに打ち、反撃する必要があった」

 

マイク・トラウト外野手:

「(4打数4三振、前日から7打席連続三振)ちょっと調子が悪い。明らかに少しイライラしている。でも、乗り越えられるだろう。構えが悪くなって、スイングが遅れている。下半身との連動に努めたい。(チームを好転させることは難しいことなのか)まだ球宴前だ。たくさんの試合が残っている。明日で半分。俺は自信を持っている。みんな勝ちたいと思っているんだ」

 

【その他情報】

ジョナサン・ビヤー内野手:

・エンゼルスは2日、元ナ・リーグ盗塁王のジョナサン・ビヤー内野手(31)を獲得した。ビヤーは今季カブスで46試合に出場し、打率2割2分2厘、2本塁打、15打点、6盗塁の成績。6月24日に事実上の戦力外通告を受け、28日に自由契約となっていた。昨季はメッツで142試合に出場し、打率2割4分9厘、18本塁打、42打点、14盗塁だった。ブルワーズに所属していた2016年に62盗塁をマークし、ナ・リーグ盗塁王になった。フィル・ネビン監督は同選手について、故障により今季絶望となったアンソニー・レンドン内野手の後釜として三塁で起用する考えを示している。これに伴いエンゼルスはマット・サイス内野手を傘下マイナーに降格とした。

 

 

【メディア】

落合博満氏:

(情報:TBS系「サンデーモーニング」)

「(現在の大谷について)打撃に関しては軸がぶれていない分だけいいですよね。悪くなってくると、こうやってあおっちゃうんですよ(とスイングするように腕を振り)、だからあおるってことは、それだけ下半身に疲れが来てるっていうことなんでね。だからきちっと重心を低くして、下の力がちゃんと上に伝わるような打ち方は今はしてますね。絶好調とは言えないんですけど、好調に近いことは確かだと思います。

 

(プレーオフ進出について)ちょっと厳しいでしょうね。(トレードの可能性について)まだ来年はエンゼルスでしょう。(移籍は)再来年でしょ。(司会の関口宏の『シーズンの途中でも来るんですって、アメリカは』という指摘に)そりゃ来るでしょうけれど、そこまで動くかどうかまだ分からないですよ」

 

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 ● 気になる記事&コラム

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◆ アストロズがマルドナード2発など一発攻勢で快勝 エンゼルス・大谷翔平は4打数ノーヒット

(情報:MLBジャパン)

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エンゼルスは投手陣が5本のアーチを浴び、打線もわずか3安打のみ。前日に続いてアストロズに実力の差を見せつけられ、1対9で大敗を喫した。アストロズ先発のホセ・ウルキディは6回104球を投げて被安打2、奪三振8、与四球3、失点1の好投で7勝目(3敗)をマーク。エンゼルス先発のパトリック・サンドバルは5回8安打5失点で3敗目(3勝)を喫し、リリーフ陣も4本のソロ本塁打を浴びて失点を重ねた。

 

 初回にカイル・タッカーとジェイク・マイヤーズのタイムリーで3点を先制したアストロズは、2回裏にマーティン・マルドナードが6号ソロ、アレックス・ブレグマンがタイムリーを放ち、2点を追加。3回表にテイラー・ウォードの12号ソロで1点を返されたものの、6回裏にマルドナードの7号ソロとホセ・アルトゥーベの16号ソロでリードを広げた。7回裏にはタッカーが16号ソロ、チャス・マコーミックが8号ソロを放ってダメ押し。エンゼルスのマイク・トラウトは4打席連続三振に終わった。

 

 エンゼルスの大谷翔平は「3番・DH」でスタメン出場し、ファーストゴロ、ファーストゴロ、セカンドゴロ、センターフライで4打数ノーヒット。2試合ぶりの無安打に終わり、今季の打率は.262、OPSは.852となった。エンゼルスが放ったヒットは、ウォードの12号ソロを除くと、ルイス・レンヒーフォの単打とブランドン・マーシュの二塁打の2本だけ。被スイープ回避がかかる明日の試合は、投手陣の踏ん張りだけでなく、打線の奮起も求められる。

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◆ 大谷翔平、歴史的な6月を現地メディアが振り返る

(情報:JSPORTS)

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月間MVPこそ逃しはしたものの、6月の大谷翔平は1試合8打点を挙げた翌日に13奪三振を記録するなど、二刀流スターの面目躍如たる歴史的な活躍を見せた。ちなみに6月のアメリカン・リーグ月間MVPは打率.418、1.070 OPS、9本塁打、28打点をマークしたアストロズのヨルダン・アルバレスが獲得している。

 

『MLB.com』でエンジェルスを担当するレット・ボリンジャー記者は、現地2日付で「オオタニの歴史的な6月: 11試合連続安打、防御率1.52!」と題した記事を投稿し、記憶に新しい大谷の見せた先月の躍動振りについて振り返った。

 

記事では冒頭で、「二刀流スターのショウヘイ・オオタニにとって6月は並外れた1ヶ月だった」とした上で、「オオタニは投手と打者の両方で卓越し、打撃では26試合に出場して、打率.298/出塁率.398/長打率.575、6本塁打、6二塁打、17打点を記録しつつ、マウンド上では5試合に先発し、29回2/3を投げ、防御率1.52、38奪三振とした」と振り返った。

 

そして、6月最後の先発登板となったホワイトソックス戦後の敵将トニー・ラルーサ監督による「物凄い才能の男。彼は複数の武器を持っている、彼は本物だ」とのコメントを引用しつつ、「彼は木曜のホワイトソックス戦では、5回2/3を投げ、11奪三振で無失点とし、連続無失点投球回数を21回2/3に伸ばす力強いパフォーマンスで6月を締めくくった」と伝えた。

 

さらに記事では、大谷が6月4日から16日にかけて11試合連続安打を記録しつつ、「6月25日のマリナーズ戦では、本塁打の打球初速としてはキャリアハイとなる時速118マイル(190キロ)弾を放った」上、「打席でキャリアハイの8打点をマークした翌日のロイヤルズ戦で、キャリアハイの13奪三振を記録した」ことから、「現アメリカン・リーグMVPは、今年も自分自身をしっかりと同じタイトルのレースに戻した」とした。

 

その上で、球宴については、「彼はまだ2年連続でホームランダービーに参加するかどうかは述べていないが、7月19日にドジャースタジアムで行われるオールスターゲームへの出場はほぼ確実」との見通しを示した。

 

なお、記事によると打撃面での復調について、「とはいえ、オオタニは、打席ではそこまで変えておらず、単に結果がついて来はじめただけと述べている」とのこと。

 

現地7月1日(日本時間2日)のアストロズ戦でも、超特大の今季18号を放つなど、今月に入っても大谷のバットは快音を響かせ続けており、記事によると投手としては、敵地でのシリーズ初戦となる現地7日のオリオールズ戦で登板予定とのこと。連続無失点イニングがどこまで伸びるのか、盛夏の二刀流スターから目の離せない試合が続くことになりそうだ。

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◆ エンジェルス大谷翔平 月間MVP逃した理由は“票の分散”か

(情報:NHK NEWS WEB)

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大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手は先月、投打で活躍しながら月間MVP=最優秀選手の受賞を逃しました。


その理由の1つとして、野手部門と投手部門に票が分散してしまうという、二刀流ならではの背景があったと考えられます。

 

大リーグの月間MVPは全30球団の担当記者などの投票で決まり、各記者は野手部門の「プレイヤーズ・オブ・ザ・マンス」と投手部門の「ピッチャーズ・オブ・ザ・マンス」にそれぞれ1人、投票します。

関係者によりますと6月の月間MVPの投票に参加したエンジェルスの担当記者5人のうち、投手部門で大谷選手を投票したのが3人、野手部門で大谷選手に投票したのが2人で、2部門とも大谷選手に投票した記者はいなかったということです。

 

大谷選手は6月、ピッチャーとして4勝1敗、防御率1.52、バッターとして打率2割9分8厘、ホームラン6本、17打点の好成績を残し、ホームラン2本を含む8打点をマークした翌日に8回を無失点に抑えて13個の三振を奪うという、大リーグの歴史で初めての離れ業を成し遂げました。

バッターとしてはリーグトップの記録はありませんでしたが、ピッチャーとしては勝利数がリーグトップに並ぶ4勝で、4勝を挙げたピッチャーの中では大谷選手の防御率が最もよく、投手部門での受賞が期待されていました。

しかしアメリカンリーグの投手部門で選ばれたのは、2勝ながら防御率と奪三振数でリーグトップの成績を残したホワイトソックスのシース投手でした。

大谷選手は受賞を逃しましたが、投手部門ではなく野手部門で大谷選手に票を入れた記者がエンジェルスの担当記者だけで2人いたことが分かり、実際に野手部門に投票したという地元紙のジェフ・フレッチャー記者は、投打両方の成績を加味した結果だと理由を明かしました。

フレッチャー記者は「大谷は先月、最高のバッターでもピッチャーでもなかった。バッターでは明らかにアストロズのアルバレスの数字が上だった。私が思うに、3番目にいいバッターで、かつ3番目にいいピッチャーだったが、全体的には彼が最高だった」と話しました。

そのうえで「プレイヤーズ・オブ・ザ・マンスは一般的には野手を対象にした賞だが、投手を含めたすべての選手が含まれていると私は思った。だから投手部門ではなく、野手部門に彼の名前を入れた」と説明しました。

同じく野手部門で大谷選手に投票したという「MLB.com」のレット・ボリンジャー記者は「はじめは大谷を投手部門で投票しようかと考えたが、彼はベストではなかった。攻撃ではアルバレスのほうが上だったが、投手としての成績を足し合わせると大谷が最高の選手だった。彼が賞に値すると思っていたので、受賞しなかったことには驚いた」と話していました。

月間MVPの票の内訳は明らかになっていませんが、大リーグ機構が月間MVPを発表した文書の中には投打どちらも大谷選手に投票があったとしていて、大谷選手が受賞を逃した理由の1つには、野手部門と投手部門に票が分散してしまうという二刀流ならではの背景があったと考えられます。

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